こんなに好きでもいいですか? すみれ 【MAIL】【HOME】
- 2003年01月06日(月) 想いの相違
深夜に、か細いメールの受信音が鳴る。
彼からのメールで目が覚める。
「さっき、メッセ開いたけど・・・今日は開いていなかったね。
怒っちゃったのかな?電話に出なかったのが・・・。
それとも・・・もう寝てる?それとも・・・お出かけかな・・・・・?」
「怒ってる・・・その通りだよ・・・・。」
心の奥底で思う。
昨日の電話の一件で、私はもう色々と諦めモード・・・。
私は彼の家族でも何でもないのだから、
彼が誰と出掛け様と関係ないのだし、
それは彼にも言える事。
たまの正月休みだ、彼が家族と出掛けたって何ら不思議な事では無い。
でも、もう心の中に居るもう一人の私はずっと膨れっ面をしている。
「買い物なんて、
家族と行かないって言ったくせに・・・」
子供じみた嫉妬心だと自覚していても抑えようがない。
仕事から帰宅して気を取り直す。
同居人はまだ正月休みで家に居る。
一日中何もしないでゴロゴロしていたみたいだ。
暮れからずっと歯が痛いと言って顰め面をしている。
そんな顔を見せる位なら歯医者に行けば良いのに・・・
そう思っても言う事を聞かないので、もう話す気も失せた。
「今日は何時に御仕事終る?体調は?」
すかさず彼にメールを送る。
この嫉妬も彼の笑顔を見たら、あっという間に消えて行くと確信していたから・・・。
「体調は万全ですが、これから人と会う約束をしています。
人といっても仕事先の人です、心配しないで・・・って心配してないか・・・」
彼からのリメールを読んでガッカリ・・・。
去年は御正月明けに直ぐに逢いに来てくれたので寂しくならずに済んだ。
今年は又忙しくて逢えない日々が続くのかと思うと居た堪れない気持ち・・・。
帰りにメールして・・・・と又メールを返してから商談の為か何時間待っても、
返事が無かった。
とうとう深夜になっても音沙汰が無いので、同居人と子供が就寝したのを見計らって
何度か携帯にダイヤルしてみるが、電源が落ちて居て繋がらない。
「メールしてって頼んだのに・・・・」
前よりも、もっと膨れっ面の私・・・。
もう寝ようと思ってベットに潜り込もうとした時、やっと一通のメール・・・。
よく見てみると自宅のPCから・・・。
「最後は飲み会になって、今、帰ってきました。
すみれはもう寝ているだろうね・・・
携帯の電池も切れて、途中からはメール出せませんでした。
ごめんね・・・・・。おやすみ」
ただ・・・・・・。
それだけ・・・・・・。
気が抜けて、含み笑いしか出てこない・・・。