こんなに好きでもいいですか? すみれ 【MAIL】【HOME】
- 2003年01月05日(日) 切断
明後日は彼も私も仕事始め・・・。
この休みの間、一日に何通かのメールの遣り取りはあっても、
とうとう、メッセは一度も繋がらない様子・・・。
お正月休みと彼の子供達も冬休みで皆遅くまで起きているんだろう。
「休日で家に居ても、すみれの事を忘れてなんて居ないよ・・・。
だから独りぼっちだなんて思わないで・・・」
前にそんな事を言っていた彼だったけれど、
今日は何だか色々と思い知らされた。
それは子供が御昼寝をしている時。
「年前に遣り残してきた仕事があるから、
今日はもしかすると出社するかもしれません。」
そうやってメールをくれた彼に連絡しようと電話を掛けた時だった・・・。
今年、初めて彼と話せると思って、何となく気持ちも華やいで居た私はプッシュボタン
を押す指も軽やかだった。
確かに電話を一度、取ってくれた筈だった。
でも・・・彼は・・・何も言わずに、
私の電話を切った・・・。
その後は留守番電話にしか繋がらなくなった。
何度掛けても・・・・・何度掛けても・・・・・。
もう、疲れて余計な事を考えるのも嫌で、子供の横に添い寝すると、
そのうちに私は悲しいとか、切ないとか、そんな想いもなく記憶を無くした。
私が苦虫を潰すような面持ちになったのは御昼寝から起きて彼からのメールに
気が付いた時だった。
「ごめんね。
買い物に出ていて 電話に出られませんでした・・・
明日から仕事初めだよね?胃痛はよくなったのかな?」
買い物?
彼が?
その後は胸が苦しくなるばかりだった。
買い物へ出掛けて電話に出られないという事は、
彼の周りに家族が寄り添って居たんだろう。
今日の様に電話を切られた事なんて一度も無かった私は、
途轍もない切なさの波に押し潰されそうになった。
それに、「電話に出られなかった・・・」では無く、
本当の所、「咄嗟の事で電話を切ってしまった・・・」
そう正直にメールを送ってくれれば良い物を・・・・。
彼の家の近くの・・・家の人がよく買い物へ行くという、あの大きな
複合型スーパーマーケット・・・。
きっと彼は今日・・家族でそこへ行って居たんだろう・・・。
別に・・・・家の人には自分用の車を持っていて、
買い物なんて一人で行けるのに・・・・。
何だか虚しく余計な事までリンクする・・・。
秋頃、見慣れないジャケットを羽織っていた彼に
「それ買ったの?」
と聞くと、そのマーケットに入っている御店で買ったと答えた彼・・・。
彼があんな所へ一人で行く筈もない、きっと家の人と行ったんだろうと考えると
その時も少し悲しかった。
前に彼と御泊りをした時、彼の髪染めをしてあげると、
時々、家の人にも手伝って貰うと答えた彼。
久し振りに理容室に行って髪型を変えた彼に「良いんじゃない?」と批評する彼の
家の人・・・。
秋に新調したジャケットも、少しは家の人の見立てもあったんだろう・・・。
「すみれと付き合うようになってから
家族となんて買い物にも行かなくなったよ。」
嘘・・・・。
私と貴方の間に「家族」が介入したら、
きっと今日の様に私を切断する癖に・・・・。