こんなに好きでもいいですか? すみれ 【MAIL】【HOME】
- 2002年12月26日(木) I wishing。。。。。
昨年より少し遅い私達のクリスマス。
ピザとチキンと手軽なスパークリングワインを買って、
二人の好きなサンタの居るホテルに入る。
オープナーは忘れなかったのに、ホールケーキを切るナイフが無くて、
ルームサービスで借りた去年のクリスマス・・・。
今年は早い時間から逢えるのか逢えないのか直前までヤキモキした。
彼と逢う時は私の予定がナカナカ決らなくて何時も、こんな調子だ・・・。
同居人の帰りの時間によって、彼と逢う時間が否応なく決められてしまう。
それでも、今年も9時過ぎには逢えた。
彼に逢う前にケーキファクトリーで、
大好きなブルベリータルトや木苺のケーキを買い込む。
二人だけなのに欲張って3っつもケーキを買ってしまった。
彼は私の前の職場のビルの横に車を停めて待っていてくれた。
何時もの様に優しい笑顔で・・・・。
時間が遅く彼が選んでくれたレストランもイッパイで少しドライブがてら郊外に出た。
少し前から胃の調子が又思わしくないけれど、
彼と一緒に居ると痛みも感じない。
きっと、何もかも安心出来るからだ・・・・。
仕事や家庭の壮絶とした環境から抜け出して彼に逢っていると、
この人の隣に居る私が、本当の私だと思える・・・。
レストランに入る前の車の中で、
ここ何ヶ月か彼を悩ませていた成果を渡された。
それは暖かそうな物で、心までポカポカして来るようだった。
食事は・・・余り美味しくなかった・・・。
彼も私も、もう二度と行かないと口にしたけれど、
二人で居ると何もかも素敵に見えるから不思議だ・・・。
街のイルミネーションも、ライトアップされたタワーも、この大雪も・・・・。
まるで慌しく世知辛い世の中から、やっと抜け出して逢瀬を縫い合わせている
私達を祝っていてくれている様だ・・・。
一昨日も昨日も、私達は家族と一緒にケーキを食べて、
家族の笑顔を見てた筈なのに・・・・。
それでも、互いに離れられないのは何故なんだろう・・・。
知らないホテルに入った私達は、
今年、こうやって逢えるのは最後だからと言って手を握り合った・・・。
来年も宜しくと・・・・。
きっと、今年よりも・・もっともっと大変な年になるのかもしれない。
現実が嫌というほど二人の距離を遠ざけて行くのかもしれない。
気持ちと現実のギャップで又ジタバタするのかもしれない。
それでも、一緒に居られる時は優しい気持ちになって御互いに笑顔を交わそうと、
そう約束した・・・。
彼が切羽詰ったように私にキスした後・・・。
3時間近くも眠ってしまった。
疲れていて二人ともさっき重ね合わせた体も、引き寄せずにウツラウツラしていた。
部屋を出るときには、もう午前4時を過ぎる時間。
彼が帰りがけに
「一緒に居たのに勿体ない・・・」と呟いた・・・・。
明日から年が明けて彼の仕事が始まるまで、ずっと逢えない・・・。
私は静かに、それを聞きながら・・・・。
一緒に居られたら・・・・「勿体無い」なんて・・・。
そんな事彼が口にしなくても良いのにと思いながら彼に微笑み返した。
何時か一緒に本当のEveを過したい。
時間など気にせずに、本当に好きな人と一緒に居たい。
それが儚い私の願い・・・・。