こんなに好きでもいいですか? すみれ 【MAIL】【HOME】
- 2002年09月04日(水) 業務連絡・・・。
「昨日の夕方、指定された口座に振り込ました。
水曜の朝9時には口座に届いていると思います。
御確認を御願いします。」
昨日、眠る前に彼にメールを送る。
まるで、業務連絡みたい・・・。
他に伝えたい事は沢山、あったけれど・・・やっぱり、書けなかった。
色々考えながら、ベットに潜り込むと同居人はまだ起きていてゴソゴソと私の方に
寝返りを打った。
そのうちに手を繋いで来たので、私はビックリして
何時もの様に子供を抱きかかえて反対側を向いた。
何十分経ったのか布団に寝ている同居人の寝息が聞こえて来たので安心した。
とても、静かな夜だ・・・・・。
静か過ぎて悲しくなる・・・・。
起きたら朝の8時近くだった。
同居人の声に起こされた私は慌てて身支度を整えた。
今日は寝坊なんて出来ない日だったのに、こんな日に限って寝坊なんて・・・・。
大急ぎで子供の御弁当を作る。
昨晩のうちに予め下ごしらえを終えていて良かった・・・。
一時間もしないうちに、同居人と子供を無事に送り出す。
バスに酔ったりしないだろうか・・・。
市内の端にある動物園に行くまでに泣いたりしないだろうか・・・。
動物園楽しんできてね・・・。
今日は早目に迎えに行こうと・・・そんな事を色々考えながら子供に手を振った。
お昼過ぎに友人と電話で少しだけ話す。
9月なのにイキナリ暑くなって、昨日も今日も秋晴れ・・・。
それなのに御互い体調が思うようにスッキリしないねと、そんな日常会話。
それでも、本心を嘘偽りなく話せる人との御喋りは気持ちを楽にさせてくれる。
カフェオレに入れる牛乳がなくなったので、近くのスーパーまで買い物へ出た時、
近所のママ友達と出くわした。
丁度、帰る所だったみたいで「車で送ってあげる」と言って
少し待っていて貰う。
来月、出産を控えて御腹は幸せの大きな膨らみでイッパイの彼女。
仲が良い夫婦を見ているのは気持ちが良い。
御互いを必要としている人達は何て素敵なんだろう・・・。
御腹の赤ちゃんが無事に産まれて来てくれるのを願うばかり。
それから、又別の友達から電話が来た。
仕事をしていた時の後輩・・彼女もこの前、ママになったばかり、
後ろで可愛い産まれたばかりの赤ちゃんの声がする。
母子共に元気みたいで、良かったね・・と話した。
まだ睡眠不足でストレスが溜まっている上に何処にも出掛けられないと愚痴を
言っていたので「今度、お土産遊びに行くね」と約束をした。
皆、子供を育てるのに必死・・・・。
必死の中にもチラチラと幸せな風景が垣間見える・・・・。
誰も私の様に自分の伴侶の愚痴は言わない・・・。
それは上辺だけなのだろうか・・・。
それとも、心の奥底には持っているものなのだろうか・・・。
「うん。うちはこれからだよ・・・まだ、若いし先は長いしね。」
笑いながら私も相槌を打って答える。
誰だって夫婦の愚痴なんて聞きたくないだろう・・・。
それを話せるのは私の事を良く知る友人と心ある人達・・・。
それから、私の全てを理解してくれる彼と・・・・。
私の想いの死に場所のここだけ・・・・。
ある意味、恵まれているのかもしれないと思う。
去年の今頃は悶々として希望の無い毎日だった・・・。
一昨年はもっと憂鬱だった、暫くの間、前歯が全然無くて笑えなかった・・・。
それも、同居人に折られてしまったから・・・・。
早く離れて生活したいと思うけれど、母は納得してくれない。
「貸した御金をキチンと返すという証書を書いてくれないうちは、
離婚届けに印を押しちゃ駄目だからねっっ。」
何度も何度も念を押される。
「印なんて、とっくの昔に押してるんだよ・・・御母さん・・・」
そう言いたいけれど・・・母には母の意地がある・・・・。
貸したお金の大半は実父の御金だ、それは私の御金じゃなくて母の御金。
だから、それについては何も言えない・・・・。
夕方になって昨日と同じように彼からメールが届く・・・。
「連絡遅くなってごめんね。
朝からバタバタしていて、未だに入金を確認できていません・・・。
でも、ありがとう。余裕の無いときは無理をしないで・・・
余裕のある時だけで構わないからね」
きっと、仕事が忙しいんだろう。
私みたいな余計な女が居なくなって、彼も仕事に身が入っているのかもしれない。
それなのにどうして・・・何時も何時も彼は優しいのだろう・・・。
私が居なくなっても、彼は元の生活に戻るだけだ。
好きな趣味を楽しんで・・・。
家では良き父として振舞って・・・。
会社で仕事を成功させて・・・。
別に私が居なくても何も不自由な事なんて無いだろう・・・。
このまま、何もかも忘れて消えてしまったら、
私は楽になれるかな?