こんなに好きでもいいですか? すみれ 【MAIL】【HOME】
- 2002年08月20日(火) 絶望的観測
昨日、長い時間に渡って彼と話をしたからか、
前から私の心の中で冷たく蟠っていた問題が少しずつ温かい物になって、
流れていく感覚が戻ってきた。
この日記を書き始めた時、この関係を深く考え込む事はあっても、
爆発する事など稀だったのに、書き始めてから今に至るまでに、
彼とは何度かの衝突があって、その度に嫌というほど現実を突きつけられて来た。
それは致し方無い事だったのかも知れないが、
とても辛い時間、あてもない旅路を彷徨って弱音ばかりを吐いてきた。
だからと言って、これから弱音を吐かないかと言ったら間違いになる・・・。
彼と一緒に居られるか・・・それとも別れるか・・・。
その時が来るまで、きっと捨てて行かなければいけない事が山ほどあるような
そんな気がする。
「おはよう! !」
休み前と変わらず、元気な彼の声で一日が始まる。
同居人の免停も今日で終わりだ。
これからは余計な事で朝の貴重な時間を邪魔されなくて済むと思ったら、
心なしか嬉しくなってしまう。
今日は日帰り出張の予定の彼だが、
予定が変更になり御昼過ぎに街を経つらしく少し、ゆったりめの出勤。
今日は同乗者の居る出張なので気を使うと憂鬱そうな声で予定を話す。
昨晩も仕事を家に持って帰っていたので、私と何時間も電話で話した後、
朝方まで仕事をやっていたようだった。
疲れ気味の寝不足の声・・・・・・・。
数えてみたら昨日は御互いの意見を歩み寄らせるまで
3時間近くも電話で話した事になる。
本当なら仕事や彼の体調を考慮して自粛しなければいけなかったのに、
又私の我侭で何時間も付き合せてしまった・・・。
何度も電話を切りたそうな素振りも垣間見られて居たので、
今日になって、「やっぱり・・・あれは仕方なしに口から出た言葉なのかも・・・・」
と又落ち込み気味の私の心・・・。
何時から、こんなネガティブ的思考に加速が増したのだろう・・・。
「こうなりたい! !」と思う反面、
「無理に決ってる・・・」と思う自分も居るのは確かで、
表面上は明るく振舞っていても、心の何処かに闇が潜んでいるみたいだ。
今日の朝も、そうだった。
「今日も曇りだね〜」
「すみれは昨晩はキチンと眠れた?」
「煙草を吸いすぎちゃ駄目だよ?」
どの言葉も心地よく私の耳に響いてくるのに、その反面・・・・。
「どうせ社交辞令程度の物でしょ?」
そうやって拗ねて冷めた目をした人が心の中に居る。
先々週位まではポジティブだった様な気がする・・・・。
目標設定して、出来るだけそこに近づきたいと思う自分・・・・。
努力も苦しさも厭わない信念・・・・。
それなのに、彼と歩み寄りが出来て、目の前に欲しかった言葉を並べられた瞬間、
又悲観的な気持ちに逆戻り・・・・。
よく覚えては居ないけれど、誰の歌だったろう・・・・・。
宝くじを買う時は初めから当たるはず無いと思いながら買う。
外れた時は「こんな物さ・・・」と思わなければ・・・・。
夢に敗れて当てに外れて・・・泣いてばかりじゃ嫌になる・・・・。
だから、解る筈もない望みで明日を覗いたりしない・・・・。
「こうなりたい! !」と強く望む気持ちと「絶望的観測」相反する二つの想いが、
ドンドン心の中で大きくなって潰れてしまいそうだ・・・・。
お昼にも彼は電話を掛けてくれた。
今日は泊まりになるかもしれないとの事・・・。
今の私は究極に言うと、彼と一緒に居る時だけが生きてるみたいな感覚だ・・・。
一緒に居ると色々な物から開放されるような気がする。
家に居ても、遣る事をキチンとこなさなければ・・という気持ちや、
子育てをシッカリ遣らなくては・・という使命。
当たり前の事だけれど、とても責任を感じる。
そういえば外で仕事をしている時もそうだった・・・・。
何につけ完璧ばかりを望んでいたので、
同僚達に「こうして欲しい」「あーして欲しい」とばかり言ってきた・・・
その分、自分も他人に示せるような結果を出さなければ誰も認めてくれない・・・
だから、「なりふり構わずに」そんな感じに私の姿は映っていたらしい・・・・。
出逢った頃、彼は私の事を「一生懸命で真面目に物事を捉えてるからだね・・・・」
と言ってくれた・・・。
最近は「一つの物に固執しすぎちゃ駄目だよ・・・・」そんな風に言う。
悲しい事なのか嬉しい事なのか解らないけれど。
私の事をよく見ていてくれているんだな・・・と思うと救われる・・・。
御盆休みも終ったけれど・・・・。
彼と逢う予定は全然、決められない・・・。
休み中に又小さな諍いが勃発してしまった、
それは私の自業自得だと解かっているのに・・・・
こんな風に歩み寄れると思っていなかったからか、
早く彼に逢いたいと思う気持が今日は大きくなってしまった・・・・。
同居人は何時も通りに帰って来た。
子供も御風呂で沢山、遊んだからかベットに入ると早々と寝息を立てた。
「やっと、一緒に乗っていた人を降ろして送り届けたところだよ」
彼からやっとメールが来た。
一泊すると思っていた出張は、何とか仕事を片付けて帰って来れた様だった。
時間は午後10時・・・。
何時も彼と私が逢う時間・・・。
今日は大丈夫かな?早く逢いたい・・・・。
折り返し彼にメールする。
「今日は直帰する・・・・・?」
「うん・・ちょい眠っ。今はそうでも無いけど・・峠は眠たかった〜
今日は直帰するね〜夜中チャットできればいいけど・・・
眠ってしまうかも・・・ごめんね・・・
雨だね・・・あっちは晴れてきていてね・・・
大きくてきれいな月が見えていたよ」
あぁ・・・・私も少し御月様は見たんだけどね・・・・。
綺麗だったけどね・・・・。
今日は疲れているもんね・・・・。
仕方ないよね・・・・。
でもね・・・・・。
貴方が・・・・私と同じように、
「逢いたい」と言ってくれると思ったてのに・・・。
何だか・・・・・又寂しい・・・・。