こんなに好きでもいいですか? すみれ 【MAIL】【HOME
BACK NEXT 初日から日付順 最新 目次

My追加

2002年07月14日(日) 繋がり・・・・。



日曜なので彼は家に居るはずと思っていました。
私もそうでしたが、今日は彼も昨日の朝方のメッセで、
カナリの睡眠不足のはずです。
今日は生憎の雨で子供を公園に連れて行くことも出来ず、
子供と2人でシマジロウ・ビデオを見ながら、
歌を歌ってみたり、踊ったりして過ごしていました。
夕方に非通知の電話が来たので、彼が煙草でも買いに行く途中に
電話をくれたんだと普通に思っていました。
電話に出ると、今日は御父さんの所へ行って来るとの事。
御母さんが亡くなってから一人で住んでいる御父さんを
彼はとても、心配している様子でした。
話を聞くと、最近とみに調子が悪いと言って元気が無い様子のようで、
彼は御母さんを亡くした時の事が脳裏に浮ぶようです。
彼の御母さんは晩年、寝たきりだったようですが、
彼はその時、既に結婚をして独立して居たので、
何時も御母さんの様子を見てあげることも出来ずにいました。
元々、寝たきりの生活を余儀なくされていたので、
最後に脳梗塞と気がつくのが遅くて、
そのまま入院して逝ってしまわれました。
私と出逢う1年前の冬の事だったそうです。
「あの時・・・もっと早くに気がついてあげていれば・・・。」
彼は何時もそう言います。
暫く話をして彼はお父さんの所に到着して電話を切りました。
又、何時間後に電話が掛かってくるはずでした。
日曜日は電話もメールも出来ない日だと思っているので、
不意の電話があると少し嬉しくて、
そんな彼の心遣いに感謝していました。
御父さんの家から自宅に戻る途中に又、電話をくれるだろうと思い
私は又、子供と遊んでいました。
30分も経ったでしょうか?突然、電話が鳴りました。彼からでした。
「あれ?どうしたの?早いね・・・。」と私が言うと、
彼はとても気だるそうな声で、
「あのね・・・・女の人が来た・・・。」と言いました。
彼が家に居ると電話が掛かって来て、お父さんが徐に「来ればいいよ。」
と相手の人に言っていたそうです。
5分もしないうちに家に客人がやって来て、玄関で何か話している様子で、
客人が家に上がると、軽く会釈を交わしたそうですが、
お父さんからは何も紹介されず、少し居心地の悪くなった彼は、
家を後にしたとの事でした。
少し、機嫌の悪い彼・・・。
「紹介してくれれば良いのに・・・」と怒り口調でした。
「そうだよね・・・」私が同意すると、心配そうに・・・。
「あの雰囲気は普通じゃないな・・・」
とも言っていました。
2年前に大切な人を亡くしてしまった彼・・・。
そして、大切なお父さん・・・。
私は敢えて言いました。
「お父さんも一人身じゃ可哀相だよ・・・、
女の人は伴侶を失っても強く生きていくと
よく言うけれど男の人の方が、そういう時は弱いって言うよね?」
「うん・・・・そうだけど・・・・。」
彼は納得していないような返答でした。
父を母とは別の人に取られるようで心細そうな彼の心は
まだ、子供のような物なのでしょうか?
「すみれは・・・解るよね、そんな気持ち・・・。」
私にそう言う彼・・・。
少し子供の頃の記憶が蘇って私は胸がチクッと痛みました。
「兄貴も居るし、相談してみるよ・・・。」
そういうと、彼は何時もより早目に電話を切りました。

今日は血の繋がらない妹に夜、電話をする用事がありました。
時間は9時頃でした。
一度、電話を鳴らしてみたのですが、出なかったので、
30分後に電話をすると、やっと出てくれました。
でも、「何?」と冷たい返答でした。
ナンバーディスプレイで私の電話番号が解ったので、
そんな、素っ気無い第一声だったのだと思います。
私は用件だけ伝えると「遅くにごめんね。」と言って電話を切りました。
彼女は私の結婚式には出席してくれませんでした。
妊娠中だという事もあり、遠い道中を避けての事だと思いますが、
一番下の妹とも大きな喧嘩の後だったからか、式には来ませんでした。
友人にそれを言うと、「えっ?ほんと?酷くない?」と言われてしまいました。
「血が繋がってないから・・・」と言うと、
「それにしても・・・」と笑っていました。
それから、何だか忘れていた気持ちがムズムズとして来てしまいました。
彼女も一番下の妹も今は私と同じ街で暮していますが、
顔を合わせる事など全くと言って良いほどありません。
数年に一度、実家へ御盆休みなどで帰省した時、
タイミング良ければ会えるといった程度です。


深夜に同居人が帰宅して、
「明日、仕事だからぁ〜」と気軽な感じで言いました。
「えっ?そんなの困るよ・・・。
仕事の打ち合わせが入っていて夕方から出かける予定なのに」
と言うと「仕方ないだろう」と言います。
明日は彼と早い時間から食事の予定をしている日です。
二人で行こうね、と約束していたレストランで一週間ぶりに、
色々、話す予定でした。
同居人は・・・。
「どうしても行かなくっちゃいけないなら、託児所に子供を預けて行け」
と言います。彼と逢う為に、そこまでは出来ないと思い、
私は同居人と口論して眠ってしまいました。
起きてみると、もう4時でした。
開けっぱなしだったPCを見てみると彼はまだ、メッセで待っていてくれました。
やはり、お父さんの事が心配だったらしく、眠れない様子でした。
彼はお母さんが無くなった時の事を話し始めました。

「亡くなる1日前・・・親父が仕事だからって・・・僕が会社を休んで・・・
見にいったんだ、 そばを作ってあげて・・・ 熱かったから・・・
火傷しちゃいけないと思って・・・
ぬるくく・・・してあげたんだけど・・・今考えたら・・・
ぬるくておいしくないはずなのに・・・
おいしいね〜おいしいね〜って・・・食べてくれた、
ちゃんと話が出来たのは・・・それで最後だったけどね。
あの時、病状の変化に気がついていれば・・・
だから、オヤジの事も心配で・・・・。」

「何時もは御飯も作らない息子が自分の為に
色々、やってくれてお母さんは嬉しかったんだよ・・・。」

私は彼にそう言ってあげました。
でも、そう答えるのは一度ではありませんでした。
彼は私に、このお母さんの話を何度も何度も繰り返し話して来ました。
それだけ、心残りが多いんだと思います。
今回のお父さんの事は、お母さんの事もあり尚更、心配のようです。
その後、お父さんと誰か・・・、
彼のお兄さん一家が一緒に住んであげたら良いのにね。
と話をしましたが、お兄さん一家は、これから、マンションを買って
住むと言い出している様で、お父さんはこれから、一人ぼっちなのかな?
と話は進んでいきました。
「イザとなったら兄貴にもキチンと相談するよ。」と彼が言った頃は、
もう明るくなって来てしまい、
私はお父さんの事もあるし、私の予定もあるし、
明日のお出掛けは中止にしようと言って、メッセを終らせました。



今日は彼の事を保護者の様な気持ちで考えた日でした。
私が母を取られた、と子供の頃に思った様に、
彼も父親を知らない人に取られるのはやっぱり嫌な気持ちなんだろうな・・・。
そして、彼の子供も私に彼を取られたら同じ気持ちなんだろう・・・・。
でも、お父さんが再婚するとなると複雑なのは彼だけじゃなくて、
彼のお兄さんや奥さん達も・・・・。
今日は妹の電話の事もあって、






↑エンピツ投票ボタン

こっちはMy追加のボタンです。


と考えさせられてしまいました。






BACK NEXT 初日から日付順 最新 目次
エンピツ