こんなに好きでもいいですか? すみれ 【MAIL】【HOME
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2002年06月21日(金) <今までの事>固執・執着する心

彼と私は付き合い出してから色々な事で揉めて来た。
御互いの家族の事、仕事の事、そして離婚に対する考え方。
私達を取り巻く環境や柵を抜かしたら問題は軽減される気もするが、
その中でも一番、簡単に思えて一番厄介だったのが、
御互いに持っている「嫉妬心」だった・・・。


最初は私が彼の生活に対しての嫉妬だった・・・・。
私の生活と彼の生活の内容は全然、違う物の様に感じたし、
彼は家族に頼りにされ、そして愛されていると思っていた私は、
その次点で割り切った付き合いを出来ないまでに彼を必要としていた。
彼と出逢って3度目に逢った時だった・・・。





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その時の彼の顔を忘れられない・・・・。
彼はとても幸せそうな顔をして意気揚々として私に聞いてきた。
夫婦には夫婦の歴史が有り、私には太刀打ちできない問題なのだけれど、
私はそんな彼の姿をるのがとても辛かった・・・・。
話を聞くと彼の家の人と私は、
同じ系列の学校を卒業しているとの事だけだったが、
そんなチッポケな事でも私の嫉妬心を煽るには充分過ぎる出来事だった。






それから、私は彼を諦める為に彼以外の男性とメール交換や電話で会話する
事が度々あった、

「僕は不器用だから・・・許してあげる事ができないみたい・・ごめんね。」

彼はそれを決して許してくれる事がなく、私は他の逃げ道を失ってしまった。
ただ・・・今は感謝している。
問題があっても逃げるのではなく、その問題の解決策を真正面から捉えようとする
彼の姿勢には感服する。
あそこで彼も諦めてしまったのなら、私達の関係はここまで長くは続かなかっただろう・・・。






ただ、こんな事もあった・・・。
彼の元彼女と言う人は彼を一方的に振っておきながら、
度々、彼に電話を掛けたり、頼み事をする人だった。
そして、それは私達が付き合い出してからも度々あった。
その時、私は彼とデート中だった・・・。
突然、彼の携帯に彼女からメールが入って、そこにはこう書かれていた。

「元気?今月に入って私はちょっと御疲れ気味、はぁ〜」

彼女は明らかに彼に対して、労って欲しいという文面だった・・・。
私は彼女に嫉妬心を顕にして、彼の我関せずという態度にも憤りを覚えた。
その後、彼は私が居るのにも拘らず、

「もう、僕には新しい彼女が居るから君とは関係ないんだよ」

という意思表示をしてくれなかったから最もだった・・・。
でも、考えてみると私も彼と付き合いだして、同じ様な状態になった時、
彼と同じような態度を相手の男性に示して来た。
御互い近しい関係になると、相手の行動や態度は自分の鏡の様になるものなのだと
私はこの時、実感した。
彼の元彼女との一件は、私と彼の気持ちを引き裂く事件にまで
発展してしまったけれど・・・・。
きっと、そんな事はあの彼女にとって何も知らない事なのだろう・・・・。
私達は仲直りするまでに随分、時間や精神的に大きな痛手を負ったのは
確かだった・・・・。





只、私は今でも彼に対して、一つの猜疑心を持っている事がある・・・。
それはこんな事件から始まった。

ある日、私は友人の弟にメッセで呼ばれた
少し会話をすると、もう随分と顔も合わせていないので、
「最近の写真を送りあおう」
という事になり、私は自分のPCに保存してあった写真を相手に送った。
その写真は一度、上手く送れなかったからか、一度、私の所へ戻ってきた。
私は懲りずに又その写真を相手へ送った・・・・。
そして次の日・・・不意にこんな事を彼に言われた。

「僕のPCに・・すみれが男性宛に送った写真が・・・届いたんだけど・・・・・」

私はビックリしてしまって言葉を失った・・・。
その事について彼はとても怒っていて、色々な自信を喪失している感じだった。





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その写真は彼と出掛けたラブホの一室で撮った物だった。
決して猥褻なものではなく、
普通の恰好をしてソファーに腰掛けた私を写してあった、
その写真を私はとても気にいっていて、相手へ送ったのだった。
彼にしてみれば私のした行為は、彼からの信用を思い切り裏切る行為だったらしく

「どうして、僕と一緒に居た時の写真を他の男に見せるの?
僕はその写真、まだ見ていないよ?」

そう言って、私のした事を酷く嘆き悲しんでいる様子だった。
私は、彼に自分のした事は「決して何かの目論見があって、そうしたのではない」
という事を諭して、この問題を一件落着としたが・・・・。
何故、他人に送った写真が彼の所へ届いたのか調べてみても理解出来ず、
コンピューター会社に勤務している友人に、この事を相談した。
すると友人は・・・・・。
「別の誰かに送った物が彼の所へ届くなんてありえない事だ」と言う。
そして、暫く考えた末、私は一つだけ思い出した事があった。
それは私のPC関する全てのデーターを書いた、一枚の葉書の事だった・・・。
その葉書は私の使っているプロバイダーから送られて来た物であり、
そこにはメールサーバーもパスワードもIPに関する情報も全て記入されている。
そして、その葉書は彼と旅行に行った時、ホテルからダイヤルアップを試みる為、
彼に長い期間渡してあったという事も思い出した。
どこをどうしたら、メールサーバーにアクセスして、メールを閲覧出来るのかは
私にも友人にも解らなく、プロバイダーにも連絡をしてみたが真相は解らずじまい
だった・・・。
只、この一件があってから、彼は私の心情をほとんどと言って良いほど、
把握しているようにも思えて仕方ない・・・。
それは誰かに自分の気持ちを綴り送った内容のメールだったり、
この日記もメールでパスワードを確認する旨の連絡が来ている訳なのだから、
ここを閲覧する事だって可能な事で・・・・、
彼はもしかして、それをしているのかもしれない・・・・と私は思った。
PCを手にして10年以上のキャリアがある彼の事だ・・・、
もしかして、そんな事は簡単な事なのかもしれない・・・・。
何度かこの事を彼に確認して来たが、彼は全く身に覚えの無い事だと私に言う。



ただ・・・・・・・・・・・・・。
もし、その様な行為を彼がしていたとしても、私それを咎めようとは思わない。
誰だって、人に裏切られたりする事は悲しいことだ・・・。
そして、何時どのような形で裏切られるのかも、人は予測不可能な事だろう・・。
彼がそれを回避したいが為に、メールを閲覧したりするのであれば、
それは・・・・・私の罪なのだと思う。
人に信用されないのは、その人にも罪があると私は思うから・・・・・。
そして、そこまで私に固執したり執着してくれる彼を心から愛しいとも思う。
執着したり、固執したりするのはきっと何らかの要因があるからなのだ・・・。
燃え上がるような嫉妬心も固執したり執着したりする気持ちも、
私達にとって、その訳が・・・複雑に絡み合った柵から抜け出して、
相手の気持ちを解り合いたいという行為であれば、
それは一種の愛情表現なのかもしれないとさえ私は思う・・・・。









<今日の出来事>

同居人が予定より早く帰宅したので、彼に電話して急遽、逢う事を約束をする。
今日は彼がずっと会議で席を立てずに、何時もより日中のメッセも短い会話に
なってしまって寂しい日だった。

「今日、逢えなかったら土・日を挟んで又逢えない日が多くなっちゃうね・・・」

何時もは口にしないのに、今日は素直にそう言えた。
彼が何時ものように私を迎えに来て、ドライブ・・・。
今日も素敵な場所を探して車を止めてくれた。
それでも、曇っていて空には星も見えない・・・。
彼は私の膝にゴロンと横になって甘えている・・・。
この前とは逆のパターン、会議で抑制された気持ちが私と逢って、
一気に噴出見たいな感じ・・・。
始終甘え気味の彼だったが、今日も沢山優しくキスしてくれた・・・。
それなのに・・・・。
帰りがけに彼が私に言った悲しい言葉が今でも胸に突き刺さる・・・。

「すみれは僕と一緒になっても、僕の事信用できないんでしょ?」

過去の悲しい一件で私の心は・・・・、
もう誰の事も信用出来なくなってしまったのかもしれない・・・・。
自分ではそうじゃないと思っているのに、やはり人に裏切られるのが怖いから、
最初から「どうせ何時か裏切られる・・・」そうやって問題から逃げて居るんだと思う。
私の願望は彼と一緒にいる事だ・・・・。
もし、その願いが叶ったのなら人の事を信用する事が可能になるのだろうか・・。
今はその願いも叶えられる状況ではないから、どうなのかも解からない。
私は何も答えられずに、家に戻った。
何時もはデートの後、繋がらないメッセが深夜に繋がった。
彼は自宅に戻っても、私に言った言葉を気にして居てくれて、
わざわざPCを立ち上げで話し掛けてくれたのだった・・・。

「ごめんね・・・酷い事をいってしまったね・・・」
「すみれの事・・・解かっているつもりなんだけれど・・・・」

何度もそう言って謝る彼・・・。
私達は御互いに「愛してるよ・・・・」そう言ってメッセを落とした。
私は・・彼と一緒に居られるようになったら、人を信用出来るようになれるのだろか・・。
この不信感をどうにかしたい・・・・。


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