こんなに好きでもいいですか? すみれ 【MAIL】【HOME】
- 2002年06月19日(水) 今までの事<最悪なバレンタイン>
スイマセン。今日も長いです。
何時頃だっただろうか・・・。
彼の車でドライブ中だっただろうか・・。
ポケットから彼がおもむろに時計を取りだした。
何時もは腕にある時計がポケットの中から出てきたので、
どうしたんだろう?と思った。
「どうしたの?時計・・・」
と私が言うと、ベルトが壊れてしまったから腕には巻けないと言う。
今度、ベルトを新しくして来ると言う彼、
よく見てみると、その時計は沢山、傷がついていて、
少しくたびれている様に見えた。
「今度の記念日って何だったかな?」
と咄嗟に考える私。
今度の記念日は・・・・・バレンタインだった。
もう時間もそれほど無かったと思う。
私は時間のある限り時計屋に入って、彼の似合いそうな時計を物色した。
2月初旬には彼の誕生日もあったし、今度のプレゼントは何にしよう?と
丁度、悩んで居た所だったので、プレゼントが決まって良かったと思った。
色々、あげたい時計はあったけれど、
そんなに高い時計はあげられる筈も無く、
気軽に使えるようにスオッチのIRONYを贈る事にした。
チョコはどうしようか?と思った。
ミッシェル・ジョーダンにしようか、GODIVAにしようか、悩んでは居たが、
この時期にデパートのチョコレート売り場の雑踏の中に身を置くのが、
凄く気だるく感じた。
手作りチョコを作るのは高校生以来だった、
今回は簡単な生チョコにした、作り始めると、とても楽しかった。
キチンとお店で売っているような生チョコになるんだろうか・・・。
ガチガチに固まったりしないよね・・・・。
心配してたよりも上手く出来たと思った。
彼は仕事が終ると真っ直ぐに家に来てくれた。
今日は外泊すると家に言って来てくれたらしい。
もう私達の間には、何日も前から決まって居た事だったけれど・・・。
その頃、同居人は深夜のアルバイトに行っていた。
子供がまだ、6ヶ月だった時に金融業者からの多額の借金が判明した時、
もう、2度と借金はしないと約束したのにも拘らず、
今年に入って又、別の金融業者に借金していた事が解ったのだ、
仕方が無く私は実家に電話して、
お金を用立てて欲しいと言ってみたのだが、
「又なの?もういい加減にしなさい。」と取り合ってくれないどころか、
逆に責められなくても良い私まで責められてしまった。
私も悔しい気持ちになって、
「私が何で怒られなくっちゃいけないの?」と同居人に言うと、
前の借金の時は1日として行かなかった深夜アルバイトを
今回は観念したように、行き出したのだった。
3日に一度は、仕事が終ってそのままアルバイトへ行き、
帰ってくるのは朝の5時過ぎだった。
大変だとは思ったが、タダで使った金の重みを知るには良い機会だと思った。
前の借金も今回も、同居人の遊ぶ金に変わってしまった・・・。
そして、その金を誰が返していると思っているのか理解して欲しかったが、
もう、私は同居人の事なんて、どうでもいいと思っていた。
彼と御飯を食べて、一緒に御風呂にも入った。
とても、楽しかった。
本当の家族のようだった。
彼と一緒に生活できたら、どんなに楽しいだろうと思った。
もちろん、毎日こんな風に過ごせるとは思っている訳ではないが、
好きな人の為に御飯を作ったり、掃除をしたり、
相手も自分を少しだけ労ってくれたり、
そんな普通の結婚生活に強く憧れた。
彼にチョコを見せると「自分で作ったんだね、凄いね、嬉しいよ。」と
笑顔で食べてくれた。
決して甘党では無いはずなのに、「美味しいね〜」と言う彼を見て、
益々、一緒に居たい思った。
プレゼントの時計を渡すと「えっ?プレゼントもあるの?」と驚いていた。
もう何年も家の人からバレンタインのチョコも、
誕生日プレゼントも貰っていないと言う彼。
先日の誕生日には何時も一緒に居られるように、
彼の仕事柄モンブランのボールペンをあげた、
だから、今回はプレゼントなんて無いと思っていたらしい。
「時計なんて、貰ったの小学生以来だよ。」
ニコニコ笑う、その顔こそが小学生の様だった。
早い時間に御飯を食べたので、後はPCで遊んでいた。
12時を過ぎると二人とも、もう眠ってしまって居た。
私は不意にガチャガチャという音で目が覚めた。
「えっ?何の音?」私は思うと、もう心臓の音が聞こえていた。
「やばい・・・見つかっちゃう・・・」
隣の彼をつつくと、彼は「はぁ?」というような顔をしていたと思う。
それは玄関で少し戸惑っているようだった。
「彼の靴を見たんだな・・・。」
気がつくと、その暗い影はいつも行く筈の居間には行かず、
徐に寝室のドアを開けた。
「誰?」「そこで寝てるの誰よ?」
「おいっっ、お前聞こえてんだろ?」「おいっっ。」
そう言う同居人を私は裸で上半身を起こし、ジッと見ていました。
彼は布団を頭から被っていました。
「閉めて・・・ドアを閉めて・・・。」
私がそれだけ言うと、同居人は凄い剣幕で居間へ行ったようでしたが、
私達が身支度を整えていると居間の方から今度は怒鳴り声で、
「おいっっ、お前! !早く、こっちに来て話するぞっっ! !」と叫んでいました。
「今行きます・・・・。」彼は観念したように、同居人に声を掛けました。
その時です・・・同居人が凄い勢いで寝室に入って来て、
身支度を整えている彼に思い切り殴り掛かって来ました。
彼は素早く避けましたが、少し左の首筋を同居人の拳がかすった様な感じでした。
私は彼が眼鏡を外していて、不幸中の幸いだと思いました。
又、同居人が殴り掛かろうとしていたので、
私は止めに入って話をしようと言いましたが、
同居人は勢い余って、さっき開けたばかりの家のドアを又も開き、
飛び出して行ってしまいました。
彼と二人になった私は少し笑いながら、
「バイトに行ってる筈なのに帰ってくるなんてビックリしたね・・・・。」
そう自分の心臓の音を隠す為に言いました。
彼は少し体が暑かったのか、何度もオデコを拭いていました。
「大丈夫だった?殴られて痛くなかった?」と聞くと、
「うん、かすっただけだから・・・」
と彼は言い、暫くすると「いやぁ〜まいった、まいった・・・。」と
帰って行きました。
私は「これから、どうしようね・・・旦那さんと話をしないといけないね・・・。」
そう言って欲しかったのに、彼はそんな事は一切、言わずに帰って行きました。
「まいった、まいった・・。」と頭を掻きながら帰って行く彼の後姿は、
今まで私が見た中で一番、恰好の悪い彼でした。
帰る途中、彼の携帯に電話をすると、やっと落ち着いたようでした。
私も自分の配偶者が彼を殴った事は・・彼に対して悪いと思い、
何度も「ごめんね・・・私のせいだね。」と謝りました。
「それこそ、すみれは大丈夫?」と聞く彼に、
「独身の時にも、こんな修羅場はあったから大丈夫・・・
もちろん、裸でベットにいた訳じゃないけどね」
と笑って話しました。
「もし、これで離婚する事になったら、慰謝料取られるのかな〜?」
私が言うと、彼は少し考え込んでいる様子でした。
何故か話は離婚の事になってしまい、
彼が私に「今は離婚出来ないから・・・」と言い、
私は、
「そんなんじゃ何時まで経っても離婚できないよ。貴方の性格上、
何か無いと離婚は出来ないんじゃないの?
私ばっかり痛い目にあって貴方は何なの?」と、
食って掛かってしまいました。
彼が家に戻り、同居人の携帯に電話をすると暫く経って同居人は帰ってきました。
私は詰られて殴られました。
でも、幾ら殴っても私は悪い事をしたとは思っていないと言って同居人は
益々、逆上していました。
足元で子供だけが私にしがみついていた夜でした。
<今日の出来事>
突然、日中に彼から電話が来て、
近くの図書館へ行くので一緒に行こうと言われました。
朝起きたままでPCに向っていたので、急いで仕度をしました。
図書館で彼が探していた本が見つかるまで、読書していました。
彼はすぐに、本を見つけて丁度お昼時だったので、
近くのモスへ行きました。
彼とは毎日の様に逢っているので話す事など、これといって無いのですが、
雑談をしながら御昼を食べました。
私は御腹が痛かったので、玄米シェイク・・・。
でも、イキナリ冷たいのも良くなかったみたいで、
途中から彼の話も上の空で聞いていました。
そろそろ、家に戻ろうかと彼が言い、
近くまで送って貰っている途中で彼の携帯に、
仕事先の人から電話が掛かって来て、車を止めました。
少し長い時間掛かりそうだったので、疲れていた私は、
彼の膝の上でゴロンとしていました。
ハンドルの下に何があるのか、イチイチ確かめたりしていました。
インバーターを付けているマジックテープが外れそうになったりしていたので、
治してあげたり、ボックスを開けたり閉めたりして遊んでいたら、
電話が終りました。
彼が何故かスイッチON状態になっていたので、可笑しくて笑いました。
少しだけ家に行ってもいい?と聞くので、今日は掃除機を掛けていないよ?
と聞くと、それでも良いと言うので、家に来て貰いました。
居間の机には仕事の資料を置いて、ドアには鍵の他にチェーンを掛けました。
バレンタインの事で二人ともフラッシュバックを起こす事があるのですが、
彼はそれでも、私の家に来ています。
少しの時間だけでも一緒にギュッとして居たいと思う気持は、
きっと同じなんだと思います。
今日は御昼過ぎから夕方まで一緒に居られました。
天気が良くて、図書館の敷地内の芝生でゴロンとして居たかったけれど、
何故か私の家のベットの上で、ゴロンとしている二人でした。
彼がそろそろ会社に戻らないとデスクの上のPCも開けっ放しだし・・・と言い、
会社に戻っていく頃は5時になろうとしている頃でした。
私も夕飯を作ったりして居ると、彼がチャットで待っているような気がして、
PCを見てみると、
やはり待って居てくれたみたいでした。
会社に戻って仕事をしながら2時間近くも待っていたと言います。
ごめんね・・・と言い、話題は何故か旅行の話になりました。
何時も彼と逢っているとバタバタと時間が過ぎてしまうので、
もっとゆっくりしたいね。と二人で話してました。
バリやプーケットやロンドン・・・。
どうしてかモスクワの話をして、二人で笑っていると、
彼が私の事をスラブ顔と言いました。
スラブ顔?ってどんなんだろう?と一人で考えていました。
彼が帰る頃には10時を回ろうとしていました。
又、彼の帰りが遅くなってしまいました
今日は同居人が早く帰ってきたので、電話も出来ませんでした。
夜も疲れて眠ってしまってチャットは無しでしたが、
とても、楽しい一日でした。