こんなに好きでもいいですか? すみれ 【MAIL】【HOME
BACK NEXT 初日から日付順 最新 目次

My追加

2002年06月10日(月) 今までの事<不倫する1>


私は今まで3度の「不倫」と呼ばれる概念に縛られて来ました。
結婚してから2度、独身の時に1度。
結婚してからの1度目は不倫と呼ばれるものでは無かったので、
実質、2度でしょうか・・・。

独身の時の不倫は楽しかったけれど辛いお別れでした。
相手は21歳も年上の人、
もちろん家庭もあり子供も居ました。
家庭は既に崩壊していたらしいです。
彼は付き合って1ヶ月もしないうちに私の家に転がり込んで来ました。
自分で会社を経営していた彼は家族に
[仕事が忙しいから暫く会社に泊まる。」と言い訳をしていたらしいです。

1週間経つ頃「そろそろ、家に帰ったら?」と彼に言うと、
「どうして、そんな事言うの?」と泣き出してしまいました。
私は年上の男の人がポロポロを泣くのを初めて見て、
好きなだけ家に居てもいいと言うようになりました。
私も仕事を持っていて、ナカナカ彼の休日に一緒に居られませんでしたが、
休みが重なった時は近郊の公園や湖にドライブに行ったり、
旅行などを楽しんでいました。
社長という肩書きを持っていた彼、お金は自由にさせてくれました。
「僕がすみれと一緒に住むようになってから食費が倍になったでしょ?」
「余り無駄遣いしないように・・・」と何時もお金を渡してくれていました。
時々、チラッと財布の中を確認すると1万円札と小さなメモが入って居て、
「ALL my love so much・・・to sumire」と書いてありました。
彼はそういう、ちょっとした悪戯というか人を驚かせるのが好きな人でした。
私の誕生日の時は一元さんが
絶対、入れない料亭に連れて行ってくれたり、
今までやったことの無かったゴルフも教えてくれました。
エステに行きたい、あの本が欲しい、御飯を作るのが面倒、
私の我侭を全部聞いてくれて「これで足りるの?」と次の日にはお財布に
万札が何枚も入っていた事もありました。
「お金は要らないんだよ、ただの私の願望なんだから」
と言っても彼は一度もお金を引っ込めた事はありませんでした。
彼は出勤の時も仕事が終わる時も何時も職場に車で迎えに来てくれました。
私の職場はほとんどが女子社員で彼が毎日、迎えに来てくれる姿を見て。
「誰?お父さん?」
「それにしても、お父さんには見えないね。」
と言っていました。
女の職場ですから、そのうち「あの人は不倫相手」と噂はあっという間に、
知れ渡ってしまいました。
私もコソコソして付き合っていた訳ではないので、
噂が広まるのも当たり前だと思っていました。
不倫をしていたからと言って仕事の業績が落ちた訳でも無く、
就業態度が悪くなった訳でも無く
むしろ人に優しく出来て気持も大らかになりました。
彼が21歳も年上という事もあったり、これからの生活はお金のある彼と
一緒に居られるという安心感が私をそうさせていたと思います。
ただ、仲の良い同僚に誤解される事だけは嫌でしたので、
キチンと話をしました。
でも皆、口をそろえて「大丈夫?」「やめた方がいい!!」と言うだけでした。
私は同僚に彼を逢わせました。人当たりも悪くなく、
年の功からか余裕のある態度の彼を見て、
それまで反対して居た同僚も納得してくれました。
「順風満帆」
それ以上の言葉は無い程、恵まれて生活をしていました。

でも、彼と一緒に暮らして一つ悲しい事を聞かされました。

「あのね・・・僕には子供が3人居るけれど・・・・・。」
「うん、知ってるよ」
「外にもう一人居るんだ。」

彼は私と知り合う前に一緒に生活していた女の人が居て、
その人との間に子供が出来てしまい。
籍を入れたかったけれど、どうしても彼の離婚が成立しなく、
子供は認知はしたものの、彼女はその後、別の男性と結婚してしまい、
そして彼は泣く泣く自宅に戻る事になったそうです。

その時、私は彼に、
「私に子供が出来たら、絶対、結婚してね」
「子供が生まれる6ヶ月前までに入籍しないと非摘出子になっちゃうから、
子供が大きくなって知ったら可哀相だし・・・」
と冗談半分に笑いました。

それ以前にも避妊については彼とは意見の相違がありました。
彼と付き合う前、私は妊娠した事がありました。
同棲相手の子供でした。
相手は産んでくれと言いましたが、
私は丁度、仕事が楽しくなってきた時期で、
自分の可能性を試したく、結婚願望も無かったので、
仕事をやめて家に居て欲しい、
子供と自分の為に生きて欲しいと言う相手を
尻目に、とっとと産婦人科に行って子供を堕胎してしまいました。
それでも、中絶手術の時は罪の意識に苛まれ、
麻酔は効かず意識も混濁してしまいました。
中絶手術の麻酔はとても微弱な物で意識が全部途切れる事は稀だと
いう事を知ったのはずっとずっと後でした。

彼にも、その事を話して避妊の重要性を説いては見ましたが、
「出来たら産めばいいよ」と言って笑っていたので、
私も余り込み入った話はしないで安心していました。

ところが1ヶ月後、私の体調が可笑しくなり始めました。
極度の睡魔と体のダルさなど、今までにない変化でした。
始めは「寒くなってきたから体温が上がって眠いのかな?」と
思っていましたが、月のものも来ないし、
彼に話して病院へ行く事にしました。






↑エンピツ投票ボタン

こっちはMy追加のボタンです。



避妊もしないでsexしていたのですから、当たり前の事です。
彼に話しました。
すると彼は何度も「本当か?」と私に聞きました。
「嬉しくないの?」と聞くと、
「素直に・・・・嬉しいとは言えない。」と
彼は言って青ざめた表情をしていました。
後日、実家の母に電話報告しました。
彼と同棲している事も知らなかった両親は激怒しました。
特に養父は私の事を
「お前のやっている事は泥棒猫と同じ事だ。」と私を詰りました。
母が彼と話し合いにやってきました。
彼が
「心配なさらないで下さい。僕はすみれさんの面倒を一生見て行きますから」
と言うと母は少し安心して、
そんな寒そうな恰好をしていると体が冷えるから何か温かい洋服を
買いに行こうね、と二人で買い物へ行って美術館を見て歩きました。
私は早くに親元を離れてしまった為、
子供の頃から母と2人でこんな風に買い物へ行った事はありませんでした。
とても、優しくて本当に暖かな時間でした。
これからは、彼と子供と3人で、こんな優しい時間を過ごして行くんだろうな〜。
とそう思っていました。

私は仕事をしながら病院へ通いました。
病院にはソーシャルワーカーという人が居て、
未婚の私の話を聞いてくれたりしました。
でも、その人が私に何度も
「出産まで彼の離婚は成立するのですか?」と聞いてくるのが憂鬱でした。
彼はその頃、何度も自宅に戻り離婚の話し合いを繰り返していました。
でも、私の家に戻って来る彼の顔も憂鬱の一言でした。
不安がる私に「大丈夫だから、心配しないで」と気を使って居たのが解りました。

或る日、休日で家に居ると仕事へ行ったばかりの彼から電話が来ました。
「カミさんがどうしても話がしたいからって言うから電話番号を教えたから・・・
今、電話が掛かってくると思う・・・」
私は「なんで?話したくない」と言いましたが、
彼との電話を切るとすぐに奥さんから電話が掛かって来ました。
「どんなつもりで居るんですか?」と聞かれたので「結婚するつもりですけど?」
と答えました。
「おなかの子供が可哀相だとは思わないんですか?」と言うので、
「だから、結婚するって言ってるでしょう?」と答えました。
その後は何を言われたか、もう覚えていません。
ただ一言

「私離婚しませんから。」

と勝手にに電話を切られた事です。
後日、家に又、奥さんから電話が掛かって来ました。
彼と話がしたいと言うので私は彼に電話を変わって、
子機で2人の会話を聞いていました。
奥さんは「パパ・・・○○ちゃんが可哀相だとは思わないの?」と
子供の話ばかりしていました。
彼も「うん・・・・・・・うん・・・・・・」と相槌を打つばかりで、
恰好悪いと思いました。
離婚するのに子供の話ばかりで自分達の感情は一言も話さない夫婦・・・。
何て可哀相な夫婦なんだろうと思っていました。

その後も彼は話し合いに行きましたが、
最終的に彼が言った言葉は「離婚できないから・・・・」でした。
私が「子供を堕ろせって言うの?」と聞くと、
「・・・・・・・・・うん」と言いました。
次の日、彼と一緒に病院に行きました。
私は待合室で大声で泣きました。
皆、どうしたんだろう?と言うような顔で見ていました。
私の通っていた病院はキリスト教系の病院で
「堕胎」は「神にそむく事」として認めてはくれない所でしたので、
医師の紹介状を持って別の病院へ行く事になりました。
別の病院へ向う前ソーシャルワーカーの人が
「仕事もしながら、つわりにも絶えてここまで頑張ったのにね、
可哀相に・・・・」と一緒に泣いてくれました。
私はもう5ヶ月だったか4ヶ月半だったか・・・
とにかく「堕胎出来るのはここまで」という所まで来ていました。




<今日の出来事>

日記の更新が本当に遅くなっています。
ごめんなさい。
m(__ __)mスイマセン・・・・・・。
何だか、やることがイッパイな上に「今までの事」が異常〜〜〜に長くて、
読んで下さっている方には本当に御迷惑をお掛けしています。
なるべく早く更新できるように頑張って書いて行きたいと思っています。


今日、彼は一泊出張に行きました。
とても遠い所へ行って、少し心細そうにしていて、
休憩のたびにメールか電話をくれました。
ずっ〜と車の運転をしているので事故に合わないかと心配でしたが、
夜にホテルでPCを接続してメッセを少ししてくれました。

メッセの内容は・・・・。
やっぱり、遠く離れた場所に行っているからか寂しそうでした。
「明日は早く帰れるように仕事頑張るから逢おうね」
と御互いを励ましあいました。

今日、彼が出張で行った場所は前に私と2人で旅行?!に行った場所なので、
尚更、一人で行くと寂しくなるらしいです。
私達はよく2人でチョロチョロと色々な場所に行っているので、
もし、別れたとしたら、その場所その場所に行って寂しくなる事、間違い無しだと思います。
まぁ、そうならないように頑張りたいと思っていますが(;^_^ A フキフキ

私も今日は疲れてしまいました・・・・・。
っと言う訳で明日からも日記の更新頑張ります。m(__ __)mぺこっ。



BACK NEXT 初日から日付順 最新 目次
エンピツ