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2002年06月08日(土) 今までの事<同居人・最終回>



同居人が少し妊娠を機に変わってくれると思ったその年の秋、
私の仕事は成功していた、
決められた予算は他の部署では考えられない程の数字だったが、
何とか力を合わせて同僚とクリアした。
私はその日、満面の笑みだった。
私と同じ業種内容のチーム会議で予算をクリアしたのは
私の担当部署だけだった。
上司からきっと、労いの言葉や「よく頑張ったな」と言って貰えると思った。
でも、違った・・・・。
会社の答えは

「もっと!!」

やる気が失せた、頑張っても頑張ってもゴールなんて無いんだな・・・
そう思った。
その頃から、つわりが酷くなった。
御飯は食べられなかった。
病院には・・産婦人科には行きたくなかった。
妊娠したのは知ってたけれど、怖くて行きたくなかった。
産婦人科に嫌な思い出もあった。
内科に行った。妊娠しているとは言わないで、
貧血を防ぐ為の薬を貰った。
仕事は・・・・・・。
まだ、続けて行きたかった。
まだ、会社に「やれ」と言われるなら、それに答えて行こうと思っていた。
でも、やる気は戻って来なかった。
少し考えた・・・・
「妊娠してるって言ったらどうなるんだろう?」
「貴方はもう使えない」
とでも言われるんだろうか?
でも、そうじゃないかもしれない・・・
現にお母さんになって働いてる人も居る。
でも・・・・その人は自分から降格を願い出た。
子供が熱を出して早く帰らなくっちゃいけない。
日曜は預ける所が無いから遅番などを余儀なくされる、
他の社員に示しがつかない・・・。
私、仕事続けられるのかな〜?
と思っていた頃、事件は起きた。

何が原因だったのかは思い出せない。
本当に些細な事だったと思う。
夫婦喧嘩の末、同居人は妊娠4ヶ月の私を蹴った。
「バキッッ」
体から変な音がした。
同居人は「話にならないから出て行く」と言って
出て行ってしまった。
私は同居人を追いかけた。
全速力で追いかけた。
気がついたら裸足だったけれど、
怒りの方が先に来て、「もう流産してもいいや」
そんな事が頭の中をグルグルしていたと思う。
次の日、私は自分で立てなくなっていた。
1ヶ月も入院する事になった、腰骨が折れていた・・・
仕事は会社から退職するように言われた。
10年も頑張ってきたのに・・・。
「会社って・・・・こんなもんかぁ〜」と思った。
悔しかったけれど仕方なかった。
入院費は又、私の実家から出し貰った。
同居人は子供が産まれてからも同じだった。
一番、酷かったのは顔面を蹴られて前歯を6本も折った事。
子供が3ヶ月の時でまだまだ、大変な時期だった。
「歯が新しくなっていいじゃん」
同居人はそう言った。
それでも、子供には優しかった。
休みの日は子供を抱き、何時までも離さなかったし、
世話もよくやってくれた。
自分似の子供に「パパとそっくりだね〜♪」と
笑いながら話す同居人を見て、私はこの人も人の親になって
何か変わってくれたらいいのになと願わざるをえなかった。

子供が6ヶ月になる頃、朝帰りが多くなった。
仕事で大変なんだなと思って、
「ごめんね、友達は皆遊んでいるのに、パパだけ、こんな苦労して・・」
と言ったら「いいんだよ、子供の為にも頑張るよ」と同居人は笑った。
その夜が同居人との最後のHだった。
同居人は自分勝手に終らせると私にこう言った。
「変わったね」
私「えっ?何が?」
同居人「子供を産んでから・・・」
私「うん?」
同居人「性格とか・・・じゃなくて・・・」
私「何が変わったって?」
同居人






とても酷い言葉でした。↑エンピツ投票ボタン

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同居人は薄笑みを浮かべて中傷しているかのように私に言った。
その言葉を思い出すと今でも悲しくなる。
出産は立会いだった。3k以上もある子供を産んで、まだ半年しか経って居なかった。
自分の子供を産んでもらった女に対して言う言葉なんだろうか?
そう思っていても・・・決して口に出して欲しくなかった言葉だった。
「この人の心の中には相手に対して思いやりの欠片も無いんだな」
そう思って、私は同居人とHが出来なくなってしまった。

H出来なくなった理由は・・・まだあった。
年末に金融業者に多額の借金かある事が判明した。
問いただすと同居人は年末だというのに家に戻って来なかった。
帰ってきた時、同居人の首にキスマークがあった。
浮気だった、朝帰りも納得した。
同居人に聞くとアッサリ相手の住所と電話番号を教えてくれた。
相手に子供と私の事はどんな風に考えていたのか聞くと、
結婚している事さえ知らなかった。
車に積んであったベビーカーは車ごと兄のだと嘘を吐いていた。
同居人は自分の子供の事さえ否定して浮気をしていたのだ、
私は相手が可哀相になって、離婚するので、これからは気兼ねなく
付き合いが出来ますよ・・・と言ったが同居人は「遊びだから」と言って、
後始末は全部、私にやらせた。
「離婚する」と言うと、まだ歩けもしない子供を私から
引っ手繰る様にして奪い取り
「子供を置いて出て行けるものなら出て行け」と言う。
同居人の実家に電話すると
「まだ、若いんだから仕方ないでしょ、それを納得して結婚したはずよね、
それに、子供の面倒はキチンと見てくれているんだから無理に引き離しちゃ
可哀相よ。」と言われた。
それでも反省の色も見えず同居人の醜態はまだまだ続く。
折角、入れて貰った私の叔父の運送会社でトラックを廃車にする程の
事故を起こした。
叔父は全額、被ってくれて「まだ、やる気があるなら仕事を任せる」
とまで言ってくれたのに、会社からQ2に電話をして、
最後までしらっばくれ解雇になったり、
私のノート型のPCの液晶を殴りバラバラにしたり、
給料明細を誤魔化してお金を抜いたり・・・。
休日なのにも関らずスーツを着てバックには私服を持って嘘を吐きながら
出掛けて行ったり・・・。
数え上げたらキリが無い程の嘘を嘘で塗り固めた生活。
困った事に、給料は片手で収まる時もあった。
何度も、もうやっていけないと言ったが、その度に泣き叫ぶ子供を捕まえて
子供は自分が引き取ると言う。
どう考えてみても同居人に子供を育てる時間や心の余裕がある訳も無く、
今まで・・・離婚を断念しざるを得ない状況だった。
子供が1歳を機に私は私に戻ろうと思った。
何も、こんな同居人の為に我慢する必要もないんだ・・・。
そして、私も同居人と同罪になった。
でも時々、寒くなると骨折した所が痛み出す。
「貴方が抱えてる子、もしかしたら今、ここに居なかったかもよ。
言うなれば、あれは殺人未遂。今抱いてる子供を貴方自身が殺そうとしたのよ」
私が離婚する時、同居人に言ってやろう。



<今日の出来事>

今日も長い長い「今までの事」を読んで下さって有難う御座います。
m(__ __)m。m(__ __)mm(__ __)m。
本当に感謝です。

ところで、昨日の日記の続きなんですが・・・・。
あの後、彼が家に来ました。
子供が居るので同居人帰ってこないとナカナカ外出は難しくて、
良いのか悪いのか彼が家に逢いに来てくれる事が度々、あります。
彼も私も最初は子供に悪影響だからと考えて居たのですが、
子供も小さかったし、将来、一緒に居たいと真剣に考えた結果が
今の現状です。
昨日は彼の会社から仕事の依頼もあって、家で打ち合わせをしていました。
夕飯も食べてくれました。
大好きなサッカーの試合も一緒に見れて、とても幸せに過ごしていました。
仕事の打ち合わせもあらかじめ終って
「そろそろ、帰るね。旦那さんも帰宅すると思うし」
とお別れのキスをしている時に、
「ガチャガチャ」
と玄関の扉を開ける音がして、同居人が帰宅しました。
私は大慌て・・・・・。
「パパ?」
「ちょっと待ってて・・・・」
そう言うと、彼の靴を持ってベランダへ行くように彼に目配せをしました。
でも、玄関の扉はもう開こうとしています。
彼は
「すみれ?大丈夫だって」
と言うと椅子に座りなおして、仕事の資料を広げていました。
同居人が家に入ってくると、彼は「お世話になって居ます」と同居人に
頭を下げました。
同居人も「何時もお世話になっています。」と挨拶しました。
でも、私は内心ドキドキしています。
心臓の音も聞こえました。
何故なら・・・・。





↑本当にビックリすると思います。私本人ビックリでした。エンピツ投票ボタン

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あの時は暗くてよく見えなかったし、彼も今日のように眼鏡は掛けていなかったし、
その後、同居人は彼を殴って?(かすっただけだけど)
怒って家を飛び出して出て行ってしまって彼の顔をよく覚えていないと思ったけれど、
昨日は、ばれちゃうんじゃないかと思ってドキドキでした。
目の前の彼は平然と仕事の話・・・・・・。
彼は普段、小心者で何時もオドオドしている所がチョッピリあったのですが、
昨日は開き直ったような感じでした。
人は時と場合によっては変わるんですね。
同居人は知ってか知らずか・・・最初、可笑しいな〜という不信感は
あったのだろうと思いますが、
その後、彼が帰った後も何も言いませんでした。
本当は知っていて言わないだけなのか・・・それとも、本当に覚えていないのか・・・・。
覚えていなかったらカナリのヤバイ人ですね。
どちらにしても、妻の浮気も怒ったのはブライドがどうの・・・とか、
子供がどうの・・・と言うような話で
私が浮気・不倫をした事は何も悲しくも無い・・・っと言った人なので。
昨日も浮気相手が家にまだ来て居ると解って居たとしても、同居人にしてみたら、
どうでもいい事なのかもしれませんね。


今日も彼は土曜なのに午前中、サッカーの練習に行くと言って自宅から
わざわざ、サッカーの恰好をして家に来てくれました。
今日は車のタイヤ交換をしてくれる約束。
こんな時期なのに・・・・同居人は何もしてくれなくて、
彼が見かねて交換してくれる事になったのです。
私が出来ない家のほとんどは今、彼が色々やってくれています。
これも・・・・同居人が知ったら、どう思うのでしょう・・・・・?
タイヤ交換もスカパーのアンテナが壊れた時も同居人本人が車をぶつけた時も、
そう言えば車検の時も同居人は何も手配しようとはしませんでした。
頼んでも「解った」と言うだけで決して自分で動こうとはしません。
彼は困っている私を見ると、「僕が出来る事はやってあげるから心配しないで」と言って、
スカパーのアンテナを取り付けてくれたり、車の修理を出しに行ったり
代車を手配してくれたり、車検屋を調べて車を出しに行ってくれたり・・・
何時も「自分の家じゃないのに、こんな事までやらせてごめんね」
と言うと
「いいんだよ、すみれの為になる事、頼りにされる事が凄く嬉しいんだよ。」
と言います。
その度に、「どうしてこの人が私の旦那さんじゃないんだろう?」と少し寂しくなります。
今日は一緒にタイヤ交換をしました。
彼は一緒に何かを出来るだけで本当に楽しくなる人です。
彼も私の知らない事を教えたりするのが楽しいみたいです。
「すみれと色々、覚えたり勉強したりしたいね。二人で作業したら、
どんなに難しい事でも一緒に考えて解決出来そうな気がするね。」
何時も彼が私に言ってくれます。
それを聞くと私もどんなに困難な事でも出来そうな気がします。

昨日の事は二人とも「危なかったね〜」と言って笑いました。
「昨日の続きね・・・・」と言って沢山、チュ〜〜♪としてしまいました。
二人で「見つかったらどうしよう?」と言いながら家の鍵とチェーンを掛けました。
何時ものように「すみれ・・・・・」と呼ぶ彼のかすれた声を聞きながら私は、
「困難な事かぁ・・・困難な事を楽しくする彼と子
育てが出来たら、どんなに楽しかっただろう・・・・」
「でも・・・・・何時までこんな事続くんだろう?」
と夢みたいな事と現実と彼の事・・・どれも感じてしまいました。





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