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■ 終りを司る者@終司
母親は小さいときに死んだ。 病気だったらしい
どこが悪かったのかは今でも知らない。
オレが物心着く前に母親はもうベットの上に居たからと それを聞こうにも父親は交通事故で他界していた。
その後に... オレを引き取ったのは母の双子の妹だった。 優しい人だった。優しい家族だった。 自分の子供達と同じようにオレにも接して いつも笑って、泣いて、叱ってくれた。
……もうその人も子供達もここにはいない。
どういう意味かわかるだろ? もう説明の必要はないんだろ?
影が挿してた、いつもいつも
オレの傍に近づくな… オレの周りをうろつくな
まだ生きていたいのなら、こっちを見るな。 振り返るな、名前を呼ぶな、知りたがるな、話しかけるな
大事なものはもういらない。 そう世界から、オレ自身を遮断してきた。
分厚い扉を抉じ開けるそんな相手が現れるとは考えず ―
オレが知っているのは白くて細い冷たい手 眠る寸前まで笑顔だった優しい母親の手がひとつ...
2005年09月24日(土)
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