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■ 虚像空間4@琥珀
パラ パラ パラ ッ
白いシーツの上に舞い散る青い空のフィルム 横に置いてあった、紙飛行機がエアコンの風に流れ 押されて、まるで一瞬だけ空を飛んだように見えた
そんな魔法になった気がした。
「センセェ、また撮ってきてな」 「いいけど、写真ばっかり一体どうするんだい?」 「あんな…」 「ん?」 「やー…内緒なん。次センセェ来たときのお楽しみにしぃ」
キシシ...と、おれは笑って不思議がるセンセェを 病室の外に『またね〜』言って追い出した。
青いのは、上に貼って 黒いのは、横に貼る 窓のカーテンは、赤いのを貼り付けて...
人口の空
おれが見れるのは黒いのだけ だから、身近にするのは黒い色
青いのは見えるだけでいい 本当は、誰も届かんもん ずっと、遠い遠いところにあって見上げたら
いつもある
壁をこんなにして『おれの空〜』って言ったら皆笑った いつも見れる人は笑いよる ここにいるのは今はおれだけで、気持ち一緒のは 誰もいない
いつか、この空を笑わない誰かにも会えるかな?
2005年05月23日(月)
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