|
|
■■■
■■
■ 白い筈の赤い華 2@鳥羽
枝が花をつけ 実を結ぶために散っていく
母が、ぼくと姉の前から姿を消したのは まだ初等部入学後の間もない頃だった。
「どこへ行くの?」
母に手を引かれて、ぼくと姉さんは歩いている。 まだ、梅雨の蒸し暑さが残る、7月... 電信柱の横で、紫陽花が枯れかけながら咲いていた。
それを横目に見ながら、立ち止まったぼくを 母が強く手を引いてまた歩き出した。
あまりに急いで歩くから、足が縺れて転んだぼくは 小さな溜め息が母から零れるのを見て目を逸らした。
夢だ...
最近、小さいときの夢ばかり見る。
目覚めたときは、学校のHRで眠っていたぼくを 隣の席の暁生に『おそよう』と言って少し笑われた。
夢と違う現実が平和であるように今は祈ろう
2005年08月02日(火)
|
|
|