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■ 白い筈の赤い華 1@鳥羽
鳥羽は知ってる? すずらんて花
白くて小さくて可愛いの?
そうよ、よく知ってるのね。えらいわ
うちのお庭にもあるから
その花ね。 毒があるのよ
え?
強いのね。あんなに可愛いのに 少しでも触れたら折れちゃいそうなのにね
かあさん?
自分の身を自分で守る方法を知ってるの
う、うん…すごいね
鳥羽・・・。 ・・・あなたは、どう?
夏の暑さも厳しい午後の昼下がり、青い空を背に従えて立つ 優しい微笑みを称えた母を真っ白い壁と天井に挟まれていた 幼い頃のぼくは少しの息苦しさを覚えながら見つめていた。
母の持つ薄桃の日傘が少女の様な印象を与えて彼女の 唇に引かれたやけに赤いラインが強く目に焼きついている。
今でも、ただ強く強く...
2004年07月22日(木)
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