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■ その声が@晴臣
「晴、いけっ!ダンクッ!!」 「んなのっ、出来ないよっっっ」
標準より、身長の低い自分にそんなもの出来る筈もなく ボクはいつものようにジャンプシュートを決めた。 と、同時に笛の音が響いて、ゲームはボクらの勝ち 仲間が駆けよって来る、一人はボクの肩に纏わりついて もう一人、宇宙は片手を高く上げてボクの手と合わせた。
"パチン"
正直に楽しいと思う。今は夜だから、昼間ほど暑くなくて 少し冷えるくらいだけど、こうして体動かしていれば幾分 あたたまってもくるし
「晴臣ジャンプ力また上がったんじゃない?」 「え…。そ、かな?わかんない、そんな意識してないし」 「へー、無意識かぁ。スゲーじゃんか、ハル!」 「ありがとっ。このまま、明日も連勝するよっ」
ただ少し軽く誉められただけなのに、それがただ嬉しくて 調子に乗って、そんなことを言ったら、隣のクラスの生徒に 睨まれた。そういえば、明日はA組と対戦するんだっけ・・・。
「ま、ま。お互い、そんな挑発してないで、お手柔らかに」
そんな空気を読んだのか宇宙が間に入って仲裁してくれた。 キミの声はいつも不思議、少年特有の変声期前の高い声で ボクらと何ら変わらないはずなのに、聞くと落ち付けて、 いつもすぐ近くに居る、ボクはなんか得してる気になる。
2002年05月21日(火)
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