脳内世界

私が捉えた真実、感じた真実などを綴った処です。
時に似非自然科学風味に、時にソフト哲学風味に。
その時その瞬間、私の中で、それは真実でした。


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 「ひとり」

ひとりになりたい、とふと思った子供が。
ひとりになりたくて、ぽそりと呟いてみた。
「ひとりになりたい」
そしてじぃと俯いたまましばらく黙ってみた。
実は子供の周りはともだちがきゃあきゃあと遊んでいて、
とてもうるさかったのだった。
子供はちらりとともだちを見ながら、また呟いてみた。
「ひとりになりたいんだ、ってば。」
ともだちはきゃあきゃあと他の子と遊んでいる。
その声がやたらと耳に障った。
子供はやおら立ち上がると、外へと駆け出していった。
ひとりになりたかった。
本当のひとりになりたかった。
こんなひとりは厭だった。

息をきらせて草がいっぱい茂っているところまで来た。
ねころんでみた。
静かに横を向いてみた。
そこはいつまでもいつまでも緑だった。
草は濡れていて、服も顔も手も余計に冷たくなった。



ひとりだった。
どうしようもなく、ひとりだった。



2003年02月03日(月)
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