2014年09月08日(月)  小さな葡萄が巨峰に化けるように

来る道すがらで買い求めた葡萄を持って、ダンナ父が孫のたまの顔を見にやってきた。

「なんだ、この色鉛筆は!」
テーブルに出してあるファーバーカステル120色を見て、驚いた声をあげた。
「これ、たまにって贈ってもらったんです」と言うと、
「こんないいものを!」とさらに目を丸くした。

たまが初めて応募した標語が選にもれ、「せっかく書いたのに」とがっかりしていることをfacebookで応募作品の画像とともに紹介したら、「これは賞に値する!」と個人賞の授与を申し出てくれたのが、わたしの友人のニック・ウエムラさん。

ファーバーカステル120色のほかに、150色のクレヨンタワーと、上質な画用紙を贈っていただいた。
>>2013年10月12日 「たのしいよ、むかしさがし」にニック賞


ここまでしていただくほどのことを何もしていないのに、と恐縮するわたしに、「将来画家としてデビューするときは、エージェントをやらせてください」とニックさん。

この画材に見合う腕を発揮できる日が来るのか。
いや、最高の画材を得たからこそ花開く才能もあるかもしれない。

あれから、もうすぐ一年。
じいじが持って来た小さな葡萄は、たまの手にかかると、巨峰に化けた。



ダイニングテーブルにはファーバーカステルの120色が出ていて、気が向いたら絵を描ける。それがどれだけ恵まれたことか、本人は自覚してないけれど、どんどん描いて、どんどん伸びて、賞をチカラにしてほしい。

小さな葡萄が巨峰に化けるように。

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