2012年01月09日(月)  新聞広告から人形劇!

「かわいいこ、みつけたの」とたまが新聞広告の女の子を切り抜いて来た。「ね、かわいいでしょ」。薄い新聞紙が一反木綿のようにひらひら揺れるので、厚紙を貼ったら?と白い菓子箱を差し出した。

女の子の裏に糊を塗り、厚紙に貼って厚紙を切る。たまが作業に没頭している間、仕事をすることに。

原稿を送り終えて、戻ってみると、人形が三つにふえていた。女の子の他におばあちゃんとオリジナルの女の子の「たまちゃん」。その三人を人形にして、パパと人形劇ごっこをやっている。

三人の中で誰がいちばん速く走れでしょう? 
三人の中で誰がいちばん高く飛べるでしょう?

パパにお題を振られて、かけっこしたり、ジャンプごっこしたり。

「たま、すごいよ」とダンナが短い間に起きた人形の成長を報告してくれた。たまは人形三人をそろえた後、背中が真っ白なことに気づいて、後ろ姿を描いたのだという。両面が完成したことで人形に息吹が吹き込まれ、動きが三次元的になり、運動会に発展したらしい。

「そろそろおひるねのじかん」とたまは人形たちの布団と枕も用意した。


広告のモデルのお二人も、まさか切り抜かれて、台紙に貼られて人形劇の登場人物になり、紙のお布団で寝かしつけられるとは思ってなかっただろう。(もし、モデルさんとお知り合いの方がいましたら、広告掲載の後日談をお知らせくださいませ)

幼児教材のDMが来るたびに、たまは買って買ってとせがむけれど、新聞広告から人形劇を作れるほうがすごいぞ。教材は毎日届くしね。

奇しくも、今日のぬりえにたまは「たまのさくひん」と書いた。お膳立てされるより、余白が多いほうが、子どもは独創性を発揮できると思う。


夜は猫又短歌の会で知り合って以来親しくしている宮曳保子さんに声をかけてもらい、荻窪の鰻屋「川勢」で新年会。鰻尽くしで、おしゃべり尽きず。


「早い時間なのでたまちゃんも」のお言葉に甘えて子連れで。甥っ子姪っ子がたくさんいるというMさんがスマホのアプリでたまの相手をしてくれた。

トイレットペーパーをひたすら出したり、キャベツをひたすら刻んだり、バスの降車ボタンを押したり。へーえ、アプリってこんなのがあるんだ、といまだにスマホに尻込みしているわたしは横からのぞきこんで感心。

たまにとっては、人形劇よりも、スマホが今日のメインイベントになった様子。


川の字に寝かせた人形と川勢で、今日の漢字一文字は「川」。

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