整骨院で診療を受けて、スリッパから靴に履き替え、履いていたスリッパを棚に戻すと、水玉の長靴と目が合った。「あ、わたしと同じ靴の人がいる」と言いかけて、今いた患者は自分一人だったことと思い出し、「あ、わたしの靴だ」と思い至る。その間、約5秒。足元を見ると、スリッパを脱いで履き替えたのは、別なスリッパだった。
振り出しに戻るというのか、堂々巡りというのか、同じところをぐるぐるしまうことが、ときどきある。地下鉄の乗り換えで、都営から営団に乗り換えるつもりで、改札を出て、移動して、改札を入ると、再び都営に戻っていたりする。頭の中で仕事のことを考えたりしながら何かをすると、そういうことが起こる。思考回路と連動して、ぐるぐるしてしまうのだろうか。
同じことを繰り返すといえば、お正月を一週間程過ぎたこの時期、「2度目の年賀状」がちらほら届く。元旦にきちんと届けてくださった方が、こちらからの年賀状を見て、「早々の賀状ありがとうございました」「遅くなってすみません」などと、今年の初めてのような文面で送ってくださる。それに続く文章が一通目とまったく同じ人もいれば、まったく違う人もいて、興味深い。
今年2本目の子守話は、またしてもバナナの話。リクエストの多いバナナパンのレシピを織り込んで。朝食をしっかり食べることも今年の目標。
子守話37 まっくろけバナナ
みちのまんなかで バナナが3ぼん ないていました。 えーんえーん わたしたち まっくろけに なっちゃったよう。 きれいなきいろだったのに まっくろけに なっちゃったよう。 とおりがかった たまちゃんが いいました。 なかないで バナナさん。 まっくろけのかわをむけば きれいな みがでてくるよ。 たまちゃんは 3ぼんのバナナを おうちにつれてかえりました。 まっくろけのかわのしたは きれいな きいろいみでした。 わたしたちは おいしくたべてもらえることが いちばんのしあわせですと バナナたちは こえをそろえて いいました。 そこで たまちゃんは バナナパンをつくることにしました。
おおきなボウルに たまごをひとつ ポーンとわりました。 たまごをぐるぐるまぜたら ぎゅうにゅうを100みりりっとる。 ぐるぐるまぜたら こむぎこ150グラムをふるいにかけます。 ぎゅうにゅうたまごいけに こなゆきが しゅらしゅらとふります。 バナナを3ぼん つぶしてまぜて しあげに サラダあぶらをちょっぴり。 あぶらをぬったカップ6つにするするとながして 250どの あつあつのオーブンで10ぷん。180どで あと5ふん。 こんがりきつね色にやけたら できあがり。
やきたてのバナナパンは とってもいいにおい。 ほくほく あちちといいながら たまちゃんはたべました。 まっくろけになっちゃったとないていた3ぼんのバナナは かげもかたちもありません。でも バナナパンをたべると たまちゃんのおなかは ほんわかあったかくなりました。
バナナさんたち きっとよろこんでいるね。 |
2008年01月09日(水) マタニティオレンジ218 ミキハウスの服
2007年01月09日(火) マタニティオレンジ56 男の人が歌う子守歌
2004年01月09日(金) ヨシミン(井野上豊)
2002年01月09日(水) 見えなかったB