タイトルに三、四、五、六、七をそろえてみました。
それはさておき、娘のたまは明日で3歳3か月。いわゆる七五三は先週だったようだが、写真だけでも撮っておこうかと、妹のとこのおさがりの着物を娘のたまに着せ、日本庭園の紅葉が色づきかけた六義園(りくぎえん)へ。小石川後楽園とともに江戸の二大名園に数えられていたというが、わたしは和歌を庭園で再現しようとしたという六義園に断然親しみを覚える。
撮影は、2004年にブレーン・ストーミング・ティーンを出版した際の雑誌取材で写真を撮ってもらって以来、親しくさせていただいているフォトグラファーの内藤恵美さんにお願いする。いつもこちらがお礼を言う側なのに「撮らせていただいて、ありがとうございます」と言ってくれる気持ちのいい人。とても自然な雰囲気を作って撮ってくれるのと、撮ることを楽しんでくれるのがありがたい。
今日の内藤さんは千歳飴代わりにアンパンマンのお菓子が詰まったクリスマスバッグを持って登場。気遣いの内藤さんに対して、親のわたしたちは、着物を着せて出て来るのが精一杯。たまの髪はボサボサだし、前髪はギザギザのガタガタだし、口のまわりは粉ふいてるし、鼻くそが見え隠れ。それでいてティッシュもタオルも持ってきていないという詰めの甘さ。
将来、たまが今日の写真を見たら、突っ込みどころ満載だけど、それはそれで親の性格がうかがえて面白いかもしれない、と開き直る。
紅葉目当てで、六義園は一年でいちばんにぎわう季節。お年寄りが多く、口々に「あらかわいい」「おめでとうございます」などと声をかけられる。他にも七五三と思しきおめかしした親子連れを何組も見かけた。
「カメラマンを連れ出すなんて贅沢だねえ」と年配の男性。そう、ほんと、贅沢なこと。快くつきあってくださる内藤さんに感謝。写真は、たまを撮る内藤さんをわたしが撮ったもの。
たまは履き慣れない草履を嫌がり、運動靴に履き替え、ついには着物も窮屈だと言い出し、おなかがすいたとぐずり、撮影は一時間ちょっとで終了した。
六義園の南側にはアンパンマンの本を出しているフレーベル館があり、アンパンマンショップを併設している。その正面にあるアンパンマンの像の前で、たまは今日いちばんの表情を見せてくれた。子どものいい顔を引き出すのも、アンパンマン頼み。
六義園近くの名古屋コーチンのお店で焼き鳥ランチの後、わが家に移動して、さらに撮ってもらう。レゴで遊ぶたま。積み木で遊ぶたま。内藤さんは遊び相手になりながら、パシャパシャ撮る。いつの間にか、子守と写真が逆転し、夕方まで遊んでもらった。こちらの写真は内藤さんが撮ったもの。
たまは去年撮ってもらった記憶は残っていないのか、今日が初対面だと思っている様子。すっかり内藤さんになついたが、「サイトウさーん」と呼ぶので、違うよと訂正したら、後々「たまちゃん、ナイトウさんのこと、まちがえてサイトウさんって いっちゃったんだよね。あはははは」とネタにして喜んでいた。
斎藤さん、じゃなくて、内藤さんに、記録も記憶もありがとう。
2006年11月21日(火) 『築城せよ。』と魔女田映画祭
2003年11月21日(金) 押忍!いくつになっても応援団
2002年11月21日(木) ファミレスの誘惑