2006年11月21日(火)  『築城せよ。』と魔女田映画祭

戦国武将の霊が市役所職員とホームレスに取りつき、ダンボールで城を建てる」。このぶっ飛んだ発想が受けて、アメリカの、サンフェルナンドヴァレー国際映画祭で最優秀外国語映画賞を受賞した作品が『築城せよ。(Raise the Castle)』。わたしにこの作品のことを教えてくれたのは、『風の絨毯』のプロデューサー、魔女田さんこと益田祐美子さん。最近とみに吸着力を増し、人間接着剤と化している魔女田さんだが、『築城せよ。』との出会いも魔女がかり。

監督の古波津陽さんと撮影の辻健司さんが、映画の資金集めと上映方法に頭を悩ませていたとき、ふと入った本屋で派手な赤い本が「おいでおいで」と手招きしていた。吸い寄せられるようにして手に取ったのが、魔女田本『私、映画のために1億5千万円集めました。―右手にロマン、左手にソロバン!主婦の映画製作物語』。一気に読んで勇気百倍となった二人から魔女田さんに連絡があり、対面。三百万で作った映画が映画祭で賞を取ったと聞いて感激した益田さん、早速ツーカーの仲の文化シヤッター社長に話をつけ、同社のBXホールでの上映会をセット。さらに資金不足を補うべく、『風の絨毯』のときスポンサー協力してくれたダンボール会社の社長に電話一本で援助を取りつけた。

これだけでも魔女田パワーおそるべしなのだが、自分がプロデュースした作品と併映する映画祭を企画。「サンモールスタジオ映画祭」と銘打っているけど、そのラインナップは「魔女田映画祭」。

サンモールスタジオ映画祭
12/12(火)〜18(月) 新宿サンモールスタジオ

13:00 『平成職人の挑戦
14:20 『築城せよ。』

16:00 『風の絨毯』
18:00 『築城せよ。』

19:30 『平成職人の挑戦』
20:50 『築城せよ。』

チケット:1300円(2本立て・各回入れ替え)

余談だけれど、サンフェルナンドヴァレーにはわたしが交換留学で住んだ町があり、アメリカ国内を旅行して"Where are you from?"と聞かれたら、"San Fernando Valley"と答えていた。こんなカタチで懐かしい地名に再会したことにも何か惹かれるものがあり、『築城せよ。』はとても気になっている。

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2002年11月21日(木)  ファミレスの誘惑

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