シモの話で恐縮だが、ひと月前、正月明け早々に近所の婦人科に駆け込み、「不正出血です!」と訴えた。その朝に出血に気づき、悪い病気だったらどうしよう、仕事はキャンセルかなどと考えていたら目の前の仕事も手につかず、ネットで調べてみても安心材料は見つからず、「医者に診てもらうのがいちばん」と家を飛び出したのだった。
診察の結果は、「月のものです」。拍子抜けしたわたしに、「前回はいつだったんですか?」とお医者様。「よく覚えていませんが、ついこないだだった気がします」と答えると、「ちゃんとつけといたほうがいいですよ」と基礎体温表を渡され、ストレスや疲れで生理不順が起きているのかもしれませんから経過を見てくださいねと送り出された。安心を手に入れると、数千円の検査費は高くついたなとケチくさいことを思ったりした。
そして、再び「月のもの」がやってきた。基礎体温表はほったらかしだったけれど、不正出血騒動が記憶に刻まれているので、前回がいつだったかは覚えている。「ついこないだ」と思っている間に、きちんと4週間の時が流れていて、おかしいのはわたしの体ではなくて時間感覚だったことがはっきりした。カレンダーが倍速で過ぎていっているような感じで、1月中に書くはずだった年賀状を、今頃になって書き始めている。
時間に流されていると、日々刻々と変わる娘の成長も倍速で飛ばして見ることになりかねない。娘のたまと向き合う時間は大切にしなくてはと思う。このところ、たまのお気に入りは「パパのおるすばん」の話。パパが一人で留守番してカレーを作っているところに、お土産を持ってママとたまが帰宅するという展開。日によってお土産がコロッケだったり豆腐だったりみかんだったりするので、コロッケカレーにしたり、豆腐をカレーにまぜたり、カレーの後にみかんになったり。ママとたまが時間差で帰宅するパターンもある。
子守話41 パパのおるすばん
パパがおうちにかえると ママもたまちゃんもいませんでした。 パパはひとりでおるすばん。 ばんごはん なにたべようかなと れいぞうこをあけると おにくがちょっぴりと いろんなやさいがちょっとずつ。 そうだ カレーをつくろう。 おにくをいためて やさいをいためて ぐつぐつにこんでいると、 ピンポーン。ママとたまちゃんが おかいものからかえってきました。 うわあ おへやのなかが とってもいいにおい。 きょうのばんごはんは カレーだよ。 たまちゃんのおみやげは コロッケだよ。 パパとママとたまちゃんは おいしいコロッケカレーをたべました。 |
2008年02月06日(水) 『看護』4月号に「玉稿」掲載
2007年02月06日(火) マタニティオレンジ73 ひろくてやわらかい床を求めて
2004年02月06日(金) ミニ同期会
2002年02月06日(水) 電車にピップエレキバン