2002年02月06日(水)  電車にピップエレキバン

コピーライターという職業柄、広告はしっかり読む。通勤は交通広告チェックの時間。目が悪いので、相当近付かないとコピーが読めない。中吊り広告の真下に立って、眉間にしわを寄せて見上げている年齢不詳の女がいたら、わたしである。今朝は出勤途中にANAの『超割航空券』の中吊りを熟読。「超割北海道」「超割温泉」「超割食い倒れ」「超割同窓会」……超割を使ってアレしようコレしようと誘い文句が並んでいる。「超割砂の星」というコピーに「おや?」となった。砂の星?星の砂じゃなかったっけ。子どもの頃、沖縄土産でもらった小さなガラスボトルに入った砂。今思うと、ミクロ金平糖みたいだった。あれは砂の星とも呼ぶのだろうか。でも、「水の星 地球」という言葉もあるし、砂の星と聞くと、草一本生えない一面の砂丘のような風景を想像してしまう。そういう不思議な場所にも行けるかもというSF的旅ゴコロをくすぐるコピーライターの引っ掛けだったりして、などと考えているうちに駅に到着。

午後、得意先へ向かう電車を待っていると、反対側の線路に入ってきた車両を見て、「珍しいな。車体の外側にステッカー貼ってる」と先輩デザイナー。見ると、ピップエレキバンの広告。貼る商品だから貼ろうっていう発想なのか。面白い。カンヌ広告祭で見た絆創膏のポスターを思い出す。電柱に商品(ドデカイ絆創膏だ!)が巻きつけるように貼ってあって、「どんな擦り傷、切り傷にも」とコピーがついていた。

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