料理ユニット東京カリー番長の調理主任、水野仁輔くんのカレーパーティへ。数ある著書のひとつ、東京カレーバイブルを片手に都内のカレー名店めぐりを楽しんでいるダンナも飛びつき、カレー好きな娘も連れて、一家で馳せ参じた。
以前東京カリー番長特製カレーに舌鼓を打って以来、「ぜひぜひまた自慢の手づくりカレーを食べたい!」と熱望していたのだけど、ちょくちょく開かれているカレーイベントとはなかなか日程の折り合いがつかず、満を持してのカレーパーティ。カリー番長とは別に「スパイス番長」というユニットを組んでスパイス料理の研究を始めたのだが、その成果を披露し合うために、ときどき試食会をやっているのだという。そこにお邪魔させていただいた。
小粋な庭に、どーんと存在感のあるタンドール釜。写真を撮りそびれたのだけど、タンドール釜職人がドラム缶を改造して作った釜は、オレンジのグラデーションでとってもわたし好みなたtずまいに、「TOKYO TANDOR BANCHO」(タンドールのスペルはこれで正解?)と記されている。「タンドール番長」というユニットもあるらしい。こちらの研究も始まったばかりで、試行錯誤しながらナンやシーカバブ(シシカバブではなく、シーカバブが正しいとのこと)を焼いている。
和気あいあいとカレーやスパイスの蘊蓄を傾けながら、研究にいそしむ番長たち。本当に好きなんだなあ、と見ていて感心し、微笑ましくなる。作った料理はフォトグラファーさんが記録。行く行くは本にまとめる予定とのこと。夢中でやってることが形になり、仕事になるのは何より幸せなことだけど、この人たちの味に傾ける情熱を見ていると、水野君や番長たちの発信するレシピや店案内の人気の秘密がわかる気がしてくる。おいしさにたどり着くまでのワクワク感を、彼らは人一倍楽しんでいる。材料の配合や熱の加え方で味が変化する料理は、化学の実験に似たところがあるけれど、仕上がりに一喜一憂する番長たちの目の輝きは、理科室でフラスコをのぞきこんでいる少年のようにも見える。
料理はサブジというのだろうか、野菜のドライカレーのような感じのものが中心。カリフラワーが、じゃがいもが、こいもが、初めて出会うスパイスにまぶされ、あら思いがけない、なんなのこの後引くおいしさ、とおかわりしてしまう。2才児娘も「うまいねー」と果敢に攻めて、呆れるほどよく食べていた。濃厚な魚のスープ、シーカバブ、ナン、蒸し混ぜ御飯のようなもの、それからカレー。さんざん食べて、デザートは別腹。東銀座のナイルレストランの3代目、ナイル善己さんが作った濃厚なのマンゴープリンは、これまでの人生で口にした数十個の最高峰!と唸った。
2006年12月20日(水) マタニティオレンジ44 お・風・呂!
2005年12月20日(火) シナリオ作家協会の忘年会
2003年12月20日(土) SLばんえつ物語X’masの旅 1日目:山都〜鹿瀬
2002年12月20日(金) 生爪様
2001年12月20日(木) 幸せの粒