マタニティオレンジ43にお風呂ソングのことを書いて、そういえば、お風呂のことを書いていなかったと思い出した。ベビーバスは買わずに愛育ベビーのレンタルを利用したのだが、ひと月1300円で配達と引き取りもやってもらえて(他のレンタルと合わせて3000円以上で配送料無料)便利だった。シンクにすっぽりはまるタイプで、お湯をためるのも捨てるのもラクだし、立ったまま洗い物感覚で沐浴でき、出産で傷めた腰背筋への負担も軽くて助かった。
ベビーバスのレンタル期限が翌日に迫った生後ひと月頃、ご近所仲間のK夫人に「明日からお風呂どうしよう」と相談したら、「浮くからラクチンよ」とこともなげに言われた。そんなもんかいなとやってみると、浮力に助けられ、確かに軽々と湯船に入れられる。ひとまわり大きくなってベビーバスが窮屈になった体ものびのび。でも、体を洗うのは、おっかなびっくり。まだ手足が華奢でつかみにくいし、その割によく動く。タイルに体を打ちつけでもしたらと想像すると、緊張してしまう。それが伝わるのか、たまも体と表情を強張らせていた。わたしの太ももを椅子代わりにして跨がせ、もう一方の太ももで挟んでロックすると、少々暴れても大丈夫というコツを覚え、耳に多少お湯が入ってもぐずらないことを発見し、わたしに余裕ができるにつれ、ガチガチだったたまの表情もやわらいでいった。
お風呂タイムになると、水面を手のひらでピチャピチャたたく仕草をつけて「お風呂ソング」を歌う。この歌がお風呂の合図だとわかってきたのか、わたしが「お・ふ・ろ!」と歌いだすとゴキゲンになる。服を脱がせるのもラクラク。一緒に歌うようになったら楽しいなあと気の早い空想をしている。
洗い場でくすぐったそうに笑い声を立てる余裕もでてきたたまは、入浴中に喉の渇きを訴えるようになった。温泉につかって飲む日本酒は最高だし、気持ちはわかる。だが、おっぱいを飲むなり湯船の中でジャーッ。「トコロテンかいっ!」と突っ込み、以後、湯船での授乳は封印。ところが先日、ピチャピチャという音に目をやると、舌を出し、湯船のお湯を飲んでいる。犬が皿のミルクを舐める感じ。「いくら戌年生まれだからって!」とやめさせたが、たまはさらに大胆になり、翌日は水面に倒れこみ、お湯をゴクゴク。鼻もふさがって息ができなくなって溺れかけ、涙目になった。さすがに懲りただろうと思ったら、今度はお湯に顔をつけて、口ではなく、足をもごもご。犬掻きの練習をしているつもり!?
2005年12月20日(火) シナリオ作家協会の忘年会
2003年12月20日(土) SLばんえつ物語X’masの旅 1日目:山都〜鹿瀬
2002年12月20日(金) 生爪様
2001年12月20日(木) 幸せの粒