『パコダテ人』の前田哲監督の最新作『ブタがいた教室』の撮影を見に、ロケ地となっている小学校の廃校へ行く。監督は撮影に入るたびに「現場に遊びにきてくださいな」メールをくれるので、今回も前原星良ちゃん&せらママをはじめ、パコダテ人の撮影で仲良くなったメンバーと出かけることに。娘のたまに「豚を見せてやりたい」とダンナが言いだしたので、たまと子守役のダンナも加わり、ぞろぞろと遠足のようになった。
学校で豚を飼い、食べることは命をもらうことだと身をもって教えた大阪の小学校での実話(原作『豚のPちゃんと32人の小学生―命の授業900日』)の映画化。この日はクライマックスの大事なシーンの撮影ということで、カメラやマイクから離れた陰からそっと見学。台詞は聞こえなかったけれど、先生役の妻夫木聡さんと32人の六年生たちの真剣な議論の緊張感は伝わってきた。
『陽気なギャングが地球を回す』の現場見学では豪華なセットに目を見張ったけど、今回のお目当ては「豚のPちゃん」。廃校の裏庭に建てた豚小屋が、Pちゃんたちの控室。チビちゃんからまるまる太ったのまで4サイズの11匹が出迎えてくれた。きれいなピンク色で、愛くるしい顔をしていて、人なつっこくすり寄ってきて、なんともかわいい。外国の絵本に出てくる豚さんってこんな感じ。「いつも(おかずで)お世話になってまーす」とせらママ。ナマ豚にたまもさぞかし喜ぶかと思いきや、「イヤヤ、バイバイ」を連発。小屋に入って記念撮影を試みたところ、わたしの履いていた革のブーツに豚さんたちは異様に興奮。ぶひぶひと鼻息荒く寄ってきて体当たりを繰り返すので、わたしに抱かれたたまはますます怖がって号泣。ブーツは豚革だったのか、それとも他の動物のにおいに「敵」だと認識されたのか。
廃校に寝泊りしてPちゃんたちの世話をしているのは、『パコダテ人』で制作進行だったタージンこと田嶋啓次さん。「純粋種のかけあわせじゃないと、まだらピンクになってしまうんですよ」などとすっかり豚博士になっていた。撮影は『パコダテ人』と『子ぎつねヘレン』で撮影の浜田毅さんについていた葛西誉仁さん、さらに高校生オーディションで宮崎あおいちゃん演じる主人公ひかるの友人役を射止めた澤村奈都美ちゃんが現場スタッフとして関わっていて、パコダテ人関係者が関わるパコ度数はかなり高し。前田監督はその昔「あなたは動物映画で成功します」と占い師に告げられたという。きつねのしっぽが出てくる『パコダテ人』とイルカの『ドルフィンブルー』に続いて、『ブタがいた教室』も愛すべき作品になりそうな予感。今秋公開予定とのこと。
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