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エンピツユニオン



読んでね。
『影のオンブリア』
(パトリシア・A・マキリップ)


冒頭の抜粋(英語)
レビューリンク

2004年09月30日(木)
9月のまとめ

●新刊:『レイル : 王国の暗殺者』(S.D.タワー)
表紙・出版社サイト
出版社/著者からの内容紹介
カナダでベストセラーとなったミステック・ファンンタジー
幼かったわたしは、針をなくした責めを負って村を出た。森で拾ってくれたのは、優しい面差しの女だった。「マザー」と呼ばれるその人の手で隠れ里へ行ったのはいつだったか。暗然たる力をもつ、王国タムリンの女王。その下で美しき暗殺者に育った少女レイルは、ダーディンの若き王のもとへ送りこまれる。「覚えておきなさい。おまえは愛してはいけない。失敗はけっして許されない」レイルは故郷を追われて森を彷徨い、美しい紀伊夫人に拾われたあの日、使命を帯びてしまった。

*表紙は原書"The Assassins of Tamurin"(S. D. Tower)のもの

●9月のまとめ
≫買った本 
洋書  7冊  ¥4847
和書  5冊  ¥6019
ギフト券   -¥5141
--------------------------
計   12冊  ¥5725

≫読んだ本
洋書  2冊 680 p
和書  11冊 3,154 p
--------------------------
計  13冊 3,834 p

おもしろかった本は以下。
Guards! Guards!(Terry Pratchett)
黄昏の百合の骨(恩田陸)



2004年09月29日(水)
Transformation : Water Trilogy 3(Kara Dalkey)@10/12章

●読書中:Transformation : Water Trilogy 3(Kara Dalkey)@10/12章
Excerpt
もうすぐ読み終わるかな。なんだか、一昨日書いた最初の印象のまま終わりそう・・・。1、2作目の内容を受けて、話が終われるようにまとめただけって感じ。予想していた通りの展開で、目新しいことが出てこないというか・・・。1作目と2作目はあんなに面白く感じたのに残念だなぁ。本当に。
ストーリーは、一応Ma'elとの対決がメイン。Ma'elの支配する海の底の人魚の国アトランティスに帰ってきたニア、コーウィン、Gobaithの3人は、まずニアの家であるBluefin Clanの宮殿へ行く。すると、そこはSunfish Clanという別の一族の宮殿になっており、ニアは親友だったSunfish ClanのCallimarと再会する。Ma'elの圧政下で、Bluefin Clanを始め他の有力な一族たちがみな奴隷にされたり、拉致監禁される中、Sunfish ClanだけはMa'elの側に立って機嫌を取ることで生き延びてきたという。そしてCallimarはニアたちを捕らえようとするのを見て、ニアはショックを受けるが・・・。

●アマゾンから到着 洋書2冊¥2,222(ギフト券で購入)
The Various(Steve Augarde)¥1,111
The Carpet People(Terry Pratchett)¥1,111

2003年スマーティーズ賞受賞作"The Various"と、テリー・プラチェットのデビュー作"The Carpet People"。
Q. この2作の共通点は?
A. 両方とも小さい人たち(小人)の話

おもしろそうでしょう。絶対面白いよコレ。近いうちに読むぞー!



2004年09月28日(火)
ルー=ガルー : 忌避すべき狼(京極夏彦)

●読書中:ルー=ガルー : 忌避すべき狼(京極夏彦)
21世紀半ば。清潔で無機的な都市。仮想的な均一化した世界で、14〜15歳の少女だけを狙った連続殺人事件が発生。リアルな"死"に少女たちは覚醒した。…闘いが始まった。読者からの応募による未来社会の設定を盛り込んだ画期的な双方向性インタラクティブ小説。
ルー=ガルーとは、中世ヨーロッパにおける狼憑きという意もあります。この物語の主人公は、14歳の少女たちです。21世紀半ばの都市。清潔で無機的な均一化した社会。現実感は希薄で、モニタの中だけで世界を認識していた少女たちは端末につながれていました。ところが連続殺人事件を発端に、少女たちが、仮想の世界から飛び出します。・・・その闘いの果てに見出したのは?!


読み始めて、1/3くらいまで。かなり読みやすい。これが京極? むさ苦しい男どもばっかりの妖怪モノの京極とはイメージがかなり違って、この本に出てくるのは主に中学生年齢の少女たち。「14歳の少女」と言われて、どの娘も違和感がないのがまずスゴイ!(^^; とても面白いので、明日には読み終わるかも。

▲近刊:『ゆめつげ』(畠中恵)
出版社サイト 【しゃばけシリーズ】とは別系統の時代もののよう。10/1発売、角川書店より。

▲近刊:『震災列島』(石黒耀)
 【死都日本】の最後で言ってた、東海地震の本がついに出るらしい。10/11発売、講談社より。



2004年09月27日(月)
Transformation : Water Trilogy 3(Kara Dalkey)@5/12章

●読書中:Transformation : Water Trilogy 3(Kara Dalkey)@5/12章
Excerpt
Water Trilogy】3作目を読み始める。もうすぐ半分。
人魚の国とかの設定に慣れたせいか、いまいちインパクトが薄い気が・・・? おっかしいなぁ、コレこんなに薄味だったっけ・・・。最近の実生活の日常のインパクトが強すぎたせいで、今、感覚がボケてるのかもしれん(^^;
気をとりなおして、内容。Water Trilogy2作目の終わりからの続きで、地上で育った「人魚と人間の混血」の少年Corwinと、海で育った「人魚と人間の混血」の少女ニアが、FarworlderのGobaithと3人で海の底の人魚の国アトランティスへ帰ろうとするところから始まる。人間として育ったCorwinはえらで呼吸する方法をGobaithに教わり、ニアに助けられて海へ潜っていく。3人の目的は、ニアの祖父(父)の敵Ma'elを倒して、アトランティスをMa'elの独裁支配から救うこと。そのためには、ニアの祖父(父)の遺言に従って、魔法の剣を探さなくてはいけないのだが・・・。



2004年09月25日(土)
伯林の聖痕 : 百目恭市郎事件ファイル 2(阿曾恵海)

●読了:伯林の聖痕 : 百目恭市郎事件ファイル 2(阿曾恵海)
中世から変わらぬ、お伽話のような村。緑の丘のストーン・サークルには、『魔女』と呼ばれる少女が住んでいた。その村の領主館に、伯林から招かれた美しい『聖女』。  魔女と聖女が出会い、聖痕による連続殺人が幕を開ける。ロンドン大学の留学生、百目恭市郎と、帝国海軍少尉である岩城初彦のコンビが、キリスト教最大の謎”聖痕の奇蹟”と”魔女狩り”に挑む!

倫敦橋の殺人 : 百目恭市郎事件ファイル】の続編。前作よりもパワーダウンしている印象でイマイチ。前作の倫敦(ロンドン)に続いて、今回は伯林(ベルリン)から始まるのだけど、このタイトルはこじつけっぽい気がする。「聖痕」はベルリンから来たものじゃないし、主な話の舞台は英国の田舎町だし。
お馴染みの登場人物たちが活躍する「シリーズもの」としては、まぁ悪くなかったかな。17歳の百目恭市郎が「少年」扱いされるのが、おかしいやら可愛いやら。ぷぷっ!

●近刊:『鏡の森』(タニス・リー)
10/20発売予定
タニス・リー、恐怖とエロスのファンタジー。雪のごとく白く清らかに生まれ、罪のごとき赤と黒に染まりて死す。過酷な運命に翻弄される二人の「白雪姫」の物語。
*表紙は原書"White As Snow"のもの。



2004年09月24日(金)
The Spook's Apprentice(Joseph Delaney)

●読了:The Spook's Apprentice(Joseph Delaney)
ようやく読了! 読み始めたのが9/8だから、17日もかかってしまった。でも、この期間は(一生忘れないだろうってくらい)大変な時期だったから、本の内容よりも"ずっと持ち歩いて少しずつ読んでいた本"という意味で忘れられなくなりそう。(^^;
悪くはなかったけど・・・うーん、淡々としてて、なんだか中途半端な印象。半端にホラーっぽくて、世界観や人物像にも謎が多くて、話に入り込めなかった。

内容。
「7番目の息子の7番目の息子」に生まれた主人公の少年、13才の少年トーマス・ワード(Thomas Ward)は、両親の意向でSpookの弟子(Spook's Apprentice)になって家を出ることになる。Spookは霊能力者ようなもので、土地や家に憑いた幽霊や、寄ってくる悪戯な妖精を祓うのが仕事で、あちこち流れ歩いて暮らしている。幽霊や魔女(witch)やboggartについて学ぶ日々を過ごしたある日、師Spookが留守の間にトムはMother Malkinという封じられていた魔女を呼び起こしてしまい、命を狙われる羽目に。友達になった近所の少女アリスは一体何者なのか? さらに、トムが一時帰郷したことで、トムの家族にも魔女Mother Malkinの魔の手が・・・。
本書は"The Wardstone Chronicles"の1作目だそうで、トムがSpookの弟子になってから最初の数ヶ月を描いている。本書はMother Malkinの件が決着したところで終わりなのだけど、トムの冒険はまだまだ続くんじゃないかな。

詩人たちの旅 : デイルマーク王国史1(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ)
手にとって見たら、【表紙】は思ったよりマトモだった・・・絵画的というか・・・。けど、やっぱ欲しくない・・・かも。デイルマークシリーズは原書だけでいいや!(^^;

●買った本 和書1冊¥1000
伯林の聖痕 : 百目恭市郎事件ファイル 2(阿曾恵海)
倫敦橋の殺人 : 百目恭市郎事件ファイル】の続編。
「伯林」は「ベルリン」と読む。倫敦(ロンドン)に続いて、今度はドイツか・・・。



2004年09月23日(木)
後巷説百物語(京極夏彦)読了

●読了:後巷説百物語(京極夏彦)
 ≫感想はこちら
ふぅっ、ようやく読了! 後半一気に読めたし、百介の語る話は面白かったけど、又市さんやおぎんさんたちが伝聞でしか出てこないのはとても寂しい。若者たち4人は、最後まで誰が誰か見分けがつかなかった。



2004年09月22日(水)
バカ日本地図―全国のバカが考えた脳内列島MAP(一刀)

●読了:バカ日本地図―全国のバカが考えた脳内列島MAP(一刀)
借力[CHAKURIKI] 】の「バカ日本地図」をそのまま本にしたもの。本になったら、サイトの方の日本地図データは消えてるのね? なにしろサイトでやってたことをそのまま本にしたものだから、ずっとバカ日本地図を見ていた人ならわざわざ買う必要はない。ないけど、一刀さんへの応援ということで購入してみたぞ。確かに、これはネタにはなるわな・・・。

この地図を違和感なく見ることができる場合、あなたはバカに違いありません
「鳥取と取鳥、どっちが正しいかわからない」「名古屋は県名だと思っていた」「富山は山だと思っていた」……こういったバカたちの脳内地図をかきあつめてつくったのがこのバカ日本地図。ウェブサイト「借力」がはじめた「バカが思い描いている日本地図をつくる」プロジェクトがついに書籍化です。書籍版ではバカ日本地図の誕生から最終形態までの変遷地図、ユーザーの勝手な脳内日本地図投稿を多数収録。 ≫目次


●アマゾンから到着 和書2冊¥2919(ギフト券で購入)
星空から来た犬(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ)
バカ日本地図―全国のバカが考えた脳内列島MAP(一刀)



2004年09月20日(月)
The Spook's Apprentice(Joseph Delaney)@11/14章

●読書中:The Spook's Apprentice(Joseph Delaney)@11/14章
困ったなぁ、ぼんやり読んでるうちにどんどん話が分からなくなってしまったー(^^;; こんなこと、久しぶり。私に余裕がないのもあるけど、面白ければどんなに忙しくても没頭するもんねー。この本は数日でササッと読んだ方が良かったかも。うーん、でもここまできたらちゃんと終わりまで読もう。



2004年09月19日(日)
後巷説百物語(京極夏彦)@赤えいの魚

●読書中:後巷説百物語(京極夏彦)
妖怪誑かしの小悪党、又市とその一味が活躍するシリーズ第3弾。
明治10年。巡査の矢作剣之進はある酒の席で珍奇な伝説を巡り、友人らと言い争いになる。収拾が着かなくなった剣之進らは、奇妙な隠居老人山岡百介の元を訪れた。百介は昔体験したという不思議な話を語り始める――。
恨みつらみに妬みに嫉みー。かくも人間は、闇を抱え続けて生きねばならぬのか。その深き業をやるせなく描く、圧巻のあやかし絵巻。いずれ行き着くは同じ場所。丁度、これが、百話目で御座います。あの大きな事件から数十年後。時代は江戸から明治へ。矢作剣之進:不思議な物に心惹かれる正義漢、東京警視庁一等巡査。倉田正馬:元徳川重臣の次男坊で洋行帰り、新しいもの好きの合理主義者。渋谷惣兵衛:剣術使いで町道場主という豪傑、顔に似合わず理が勝つ男。笹村与次郎:元北林藩江戸詰藩士、控えめで温厚な皆のまとめ役。一白翁:九十九庵に住む八十幾つの隠居老人、無類の不思議な話好み。小夜:一白翁の身の回りの世話をする遠縁の娘。初回限定!新聞錦絵掲載


第1話≫赤えいの魚
昔。小さな島が御座いました。その島には、あまり裕福でない人人が、細細と身を寄せ合って暮らしておりました。
戎島(えびすじま)という小さな島にまつわるふしぎ話。タイトルは、天変地異が起きて島が丸ごと沈んでしまったという話から、その島は本当は巨大な鯨や赤えいだったのではないか・・・というところから。

本書では、考物の先生・山岡百助が「九十九庵に住む八十幾つの隠居老人、一白翁」として登場。矢作剣之進、倉田正馬、渋谷惣兵衛、笹村与次郎ら知恵を借りにきた若者たちを相手に昔語りをする。



2004年09月18日(土)
巾着田 / Amazon.co.jp 雑誌のページ

日高市・曼珠沙華の里「巾着田」
連休の初日ということで、曼珠沙華(彼岸花)を見に行ってきました。木陰の花は見頃で、日の当たるところはもう咲き終わってた。コスモス畑が、一時なくなったのが今年は復活していて、とってもキレイだったー。巾着田はうちから車で2時間半くらいなんだが、遅くなると周辺が大渋滞するので、朝10時には到着するように出かけなくてはいけない。

Amazon.co.jp 雑誌のページがオープン
雑誌は日々沢山たくさん読んでいるのだけど、自分で買うのはダ・ヴィンチくらいだし、情報を得るために読み流すだけだから、わざわざ「感想」でもないんだよね。結局、マンガと雑誌の日記も頓挫したままだしな・・・。



2004年09月17日(金)
The Spook's Apprentice(Joseph Delaney)@9/14章

個人的事情により先週から日記がとどこおりがちでしたが、この週末あたりから復活する予定。

●読書中:The Spook's Apprentice(Joseph Delaney)@9/14章
Spook(霊媒師?陰陽師の西洋版?)の弟子になったトーマスは、師グレゴリーについて、その指導の元、1ヶ月間の試用期間を過ごす。グレゴリーと庭や家の近くを歩いて幽霊や魔女(witch)やboggartについて講義を受けたり、週に一度は村の食料品店へ食料を受け取りに行ったり、忙しい毎日。1ヶ月の試用期間を終えて里帰りした後、グレゴリーの家へ戻ってみると、師は出かけて留守。

うーん、細切れに読んでると駄目だなァ。グレゴリーとトーマスの淡々とした日常が退屈だと感じてしまって、あんまり頭に入ってこない。週末で一気に読んでしまおうかな。



2004年09月14日(火)
ドミノ(恩田陸)

▲TDL
今日は事情によりお休みなので、東京ディズニーランドに行ってきました。楽しかったー♪ あちこちハロウィンの飾り付けがしてあった。

●読了:ドミノ(恩田陸)
内容(「BOOK」データベースより)
一億円の契約書を待つ、締切直前のオフィス。オーディション中、下剤を盛られた子役の少女。推理力を競い合う大学生。別れを画策する青年実業家。待ち合わせ場所に行き着けない老人。老人の句会仲間の警察OBたち。真夏の東京駅、二七人と一匹の登場人物はそれぞれに、何かが起こる瞬間を待っていた。迫りくるタイムリミット。もつれ合う人々、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが次々と倒れてゆく! 抱腹絶倒、スピード感溢れるパニックコメディの大傑作。


TDLに行く時に東京駅を通る・・・それだけの理由で読んでみた。
ある7月、暑い午後の東京駅を舞台にしたパニック小説? 長距離バスから下りた2人の客が、持っていた「どらや」の紙袋を取り違えたところから、いくつもの小さな事件がドミノ倒しのように連続して起き、ついには過激派テロ事件にまで発展・・・。
うーん。悪くはないけど、それほどおもしろいと思わなかった。東京駅を行き交う「27人+1匹」をスナップショットのように細切れで描いて、数ページごとに細切れで語り手が変わる・・・そういう小説だから、私にはどうも目まぐるしくて、分かりにくかった。確かに発想(アイデア)が独特なところはスゴイとは思ったが。

●新刊:『星空から来た犬』ハリネズミの本箱(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ)
通常24時間以内に発送します。
星々の世界の住人シリウスは、無実の罪で犬に姿を変えられ、地球へ追放となった。星空へ戻るには、失われた魔法の道具ゾイを見つけるしかない。少女キャスリーンと心を通わせる一方で、危険な冒険に乗りだしてゆく…。

おぉ、いつのまにか出てたのねー! かわいい表紙♪ この話は原書でも未読なんだが、ジョーンズさんの本は未読本が残り少なくなっているので、あわてて読むつもりはない。ジョーンズさんというと「猫」ってイメージなんだけど、これは犬の話なのね。



2004年09月12日(日)
上と外(恩田陸)

●読了:『上と外1・2・3・4・5・6』(恩田陸)

内容(「BOOK」データベースより)
両親の離婚で別れて暮らす元家族が年に一度、集う夏休み。中学生の楢崎練は久しぶりに会う妹・千華子、母・千鶴子とともに、考古学者の父がいる中央アメリカまでやってきた。密林と遺跡と軍事政権の国。四人を待つのは後戻りできない「決定的な瞬間」だった。全五巻書き下ろし、隔月の連続刊行、熱狂的面白さで読者を魅了する恩田ワールドの決定版、待望の第一巻。

G国で軍事クーデター勃発。楢崎練の帰りを待つ祖父ら家族は突然の報に不安を募らせた。一方、決起グループに隔離監視された賢と千鶴子は子供たちの無事をすべなく願った。その頃ヘリコプターから落下した練と千華子は密林を彷徨する。疲労困憊する中で二人が聞いた轟音。そこで見たものは!?ノンストップの面白さで息もつかせぬ第二巻。

誰かに見られてる、誰もいるはずのないジャングルの中で…。得体のしれない不安を抱えつつ歩き続ける練と千華子は、その入口に深い闇をたたえる遺跡を見つけた。そこでの束の間の休息。しかしすぐに疲労困憊する千華子の身に異変が起こった。それを待ち受けるかのように現れた新たな謎。そしてついには練の身にも…。緊張と興奮の第三巻。

千華子を人質にとられ、練はニコと名乗る少年から危険なマヤの儀式への参加を強要された。それは、少年たちがつねに背後に獰猛な獣の気配を感じながら、生き残りをかけて争う過酷なレースだった。刻一刻、過ぎてゆく時間。失意と恐怖の中で、練に残された制限時間はあとわずかしかない。脱落すれば千華子の命が…。もう後戻りできない第四巻。

革命新政府は「楔が抜けるまでこの状態は続く」と発表。が、この「楔」は何を意味するのか?賢と千鶴子はヘリコプターでの捜索を開始したが困難をきわめた。一方、練は勇気と機転で「儀式」を終え、すぐさま軟禁中の千華子のもとに向かうが…。その時、国全体をさらに揺るがす、とんでもないことが起こりつつあった。面白さ最高潮の第五巻。

史上最悪の大地震と火山噴火で練の恐怖の針は振切れた。もう何もかも終わりだ!神は二人を見捨てたのか!?兄弟は再会できるのか?そして家族は?息もできない緊迫と感動の最終巻。


おもしろかったけどー、通して一つの話として見た場合、こんな6冊にも分ける必要があったのかどうかは疑問。恩田さんの本の中で特別好きってほどではない。最初の3冊分の、G国到着→ジャングルで冒険のあたりが良かった。練と千華子が手持ちの荷物を点検して、サバイバルに挑むところや、ジャングルの熱気が伝わってくるような濃い描写。その後の「儀式」の部分は、作り話めいていてちょっと白けてしまった。なんだかなーって感じ。まぁ、これはこれで面白かったからいいか? 作者はスティーブン・キングの『グリーン・マイル』がやりたかったんだそうだし・・・。



2004年09月11日(土)
The Spook's Apprentice(Joseph Delaney)@5/14章

●読書中:The Spook's Apprentice(Joseph Delaney)@5/14章
1/4位まで。ちょっと今気持ちが忙しすぎて、読みながらいまいち上の空なんだが・・・(^^;
・・・Spookとは、霊能力者のようなものらしい。土地や家に憑いた幽霊や、寄ってくる悪戯な妖精を祓うのが仕事で、あちこち流れ歩いて暮らしている。Spookの弟子になった13才の少年トーマス・ワード(Thomas Ward)は、試用期間1ヶ月の後、本採用するかどうか決めると言われる。夜明けと同時に迎えに来たSpookの後について、まずは家の農場からほど近い"Hangman's Hill"へ向かう。ここは、絞首刑にされた兵士たちの霊が今も苦しんでいるところだった。苦手なその場所へ連れていかれたトーマスは・・・。

うーん、インパクトが弱くて淡々とした話って印象だけど、悪くはないな。章の始めのワイアットさんのイラストはいいねー。幽霊祓いと言っても特別な能力があるわけじゃないようだ・・・詳しくはもっと読んでみないとわからないが。



2004年09月10日(金)
上と外 2 : 緑の底(恩田陸)

●読了:上と外 2 : 緑の底(恩田陸)
内容(「BOOK」データベースより)
G国で軍事クーデター勃発。楢崎練の帰りを待つ祖父ら家族は突然の報に不安を募らせた。一方、決起グループに隔離監視された賢と千鶴子は子供たちの無事をすべなく願った。その頃ヘリコプターから落下した練と千華子は密林を彷徨する。疲労困憊する中で二人が聞いた轟音。そこで見たものは!?ノンストップの面白さで息もつかせぬ第二巻。


全5冊の『上と外』2巻を読了。2巻は、G国で起きたクーデターのニュースを聞いて驚く日本の家族の様子、ヘリコプターからジャングルに落ちてサバイバル中の練と千華子の話。いいね、1日1冊ののんびりペースで読むのにちょうど良い長さだ。ジャングルでのサバイバルシーンも日本の様子にしても、別に特別珍しいことが書いてあるわけじゃない。ごく当たり前のことが書いてあるだけなんだが、沢山の登場人物の描き分けとか、ジャングルの闇の恐怖感とか・・・そういうのが積み重なって雰囲気出てるな〜って感じ。あとの感想は6冊まとめて書こう・・・。



2004年09月09日(木)
上と外 1 : 素晴らしき休日(恩田陸)

バカ日本地図 : 全国のバカが考えた脳内列島MAP(一刀)
バカ日本地図が本になった!(爆笑) すごいっ、欲しい!

●読了:上と外 1 : 素晴らしき休日(恩田陸)
内容(「BOOK」データベースより)
両親の離婚で別れて暮らす元家族が年に一度、集う夏休み。中学生の楢崎練は久しぶりに会う妹・千華子、母・千鶴子とともに、考古学者の父がいる中央アメリカまでやってきた。密林と遺跡と軍事政権の国。四人を待つのは後戻りできない「決定的な瞬間」だった。全五巻書き下ろし、隔月の連続刊行、熱狂的面白さで読者を魅了する恩田ワールドの決定版、待望の第一巻。


全5冊の『上と外』1巻を読了。前半は練と千華子の普段の生活と、G国へ行くまでのいきさつ。後半は、G国での平和な観光の日々と、突然襲ってきた悲劇。ストーリーも良いんだけど、結構いいことが書いてあるなぁ。いいね。
感情はいつもあとからついてくる。実際に何かが起きている時、何かが動いている時には感情は湧いてこない。足を止めた時、動きが静止した時、ようやく自分にも感情があったことを思い出す。そして、自分が本当はどういう気持ちだったのかを確認できるのは更にもっと後になってからなのだ。(13p)

ビジネスは英語、愛を囁くならフランス語、歌うならイタリア語、そして、神と話すならスペイン語なんだって。(25p)

自分が何かをしてもらったと思ったら、言葉でもなんでもいい、お礼だけは絶対にしなさい。お礼の言えない人間なんて最低よ。感謝が人間を強くするのよ。逆に言うと、強い人だけが感謝できるのよ。口先だけじゃ駄目。自分が他人に助けてもらってる、支えてもらってるってことを、本当に感じられる人だけがね。(93p)



2004年09月08日(水)
The Spook's Apprentice(Joseph Delaney) / ABC六本木店

●読書中:The Spook's Apprentice(Joseph Delaney)
書店で見た時、表紙&挿絵が「いいな」と思って、手に取ってよく見たらDavid Wyatt氏の絵だったという・・・。ワイアットさんが表紙の本は合うことが多いので、この本もきっと面白いだろう。19×13cm、ミニハードカバーの可愛い本。
さて、タイトルは「Spookの弟子」・・・"Spook"は"幽霊"でいいのかな? 1章は主人公の13才の少年トーマス・ワード(Thomas Ward)が「七番目の息子の七番目の息子」で、他の息子たちとは昔からちょっと違っているらしいこと、"Spook"の弟子になったいきさつ。
なんだか、ディスクワールドの【魔道士エスカリナ】と【死神の館】を合わせたような設定だ・・・。最初、表紙を死神かと思ったし。

●買った本@青山ブックセンター六本木店 洋書5冊¥2625
Monstrous Regiment : Discworld(Terry Pratchett)
The Amulet of Samarkand : Bartimaeus Trilogy 1(Jonathan Stroud)
The Rose and the Yew Tree(Agatha Christie)
Driving Blind(Ray Bradbury)
The Owl Service(Alan Garner)

ABC六本木店で洋書バーゲン(9/11迄)をやっていると聞いて、プラチェットを探しに行ってみた。店の場所は、地下鉄大江戸線or日比谷線の「六本木駅」で下りて、3番出口から左に何十メートルか行ったところ。そちらを見ると「本」と書いた大きな看板が目に入る。
PBは¥525均一。終わりに近かったせいかペーパーバックの数はそれほどでもなかったけど(紀伊国屋のバーゲンの何分の一)、質はなかなかよかった。PBのほかにも色んな本があって楽しかったし、行ってよかった。PBはミステリーが結構多かったようだから、そちらが好きな人はもっと収穫が多いかも。ダイアナ・ウィン・ジョーンズも3冊ほどあったなあ。クレストマンシーの合本版vol.2が2冊と、Year of the Griffin(グリフィンの年)があった。誰かいい人に買われろよ〜(笑) プラチェットの"Monstrous Regiment"は去年の秋の新作で、PBは今月出たばかりなのに525円で平積みされてた。やった! 



2004年09月07日(火)
Guards! Guards!(テリー・プラチェット)読了

●読了:Guards! Guards!(Terry Pratchett)
 ≫感想はこちら
 ≫冒頭を読む(Excerpt)
おもしろかった〜! キャラクターがすごく良かった。Captain Vimesとキャロット君が気に入ってしまった。もっと読みたい! 
ストーリーは「ドラゴンを呼んだのは誰か、ドラゴンを退治するにはどうしたらよいか」とテーマに、警察組織のメンバーを主役にした、一応ミステリー仕立ての作品。この話に出てくるドラゴンはあくまで「動物」の1種類で、一般の常識から外れたことが出てこないので、普段ファンタジーを読まない人でも平気だと思う。
でも、場面転換がとっても多くて、事件が二転三転どころか、二十転か三十転くらいして細切れにどんどん場面が変わるので・・・ストーリーは込み入っていて結構ややこしかったかな。私はそれをたっぷり楽しめたから面白かったのだけど、そういう意味で、読み手を選ぶ作品ではあるかも。ファンタジー好きの人なら、やっぱり最初の本には【Mort】の方がおすすめ。



2004年09月06日(月)
黄昏の百合の骨(恩田陸)読了

●読了:黄昏の百合の骨(恩田陸)
 ≫感想はこちら
麦の海に沈む果実】から2年後の水野理瀬を主人公にしたミステリー。
「自分が死んでも、水野理瀬が半年以上ここに住まない限り家は処分してはならない」 16歳になった理瀬は祖母の遺言に従って、英国留学から一時帰国して長崎の家へ帰ってきていた。理瀬がわざわざ戻ったのは、祖母に託された「ジュピター」の秘密を探り、処理するためであった。血の繋がらない義理の伯母である梨耶子と梨南子は、理瀬が何か重大なことを隠していると察し、表面上はにこやかに笑いながら、互いの腹の内を探り合う気の休まらない毎日を送ることになる。そこへ理瀬のいとこである稔と亘がやってきたのをきっかけに、洋館の周りで次々に事件が。そして理瀬の友人や、隣家に住む少女・朋子とその弟を巻き込んで、謎は深まるばかり・・・。祖母が頑なに隠していた「ジュピター」とは一体何なのだろうか。


すっかり大人になった高校生の理瀬ちゃん。いいねぇ、ますます黒く成長してて素晴らしい! 20歳になった時が楽しみ。感想はザッと書いただけなので、そのうち加筆します。



2004年09月05日(日)
Guards! Guards!(テリー・プラチェット)@194/355p

●読書中:Guards! Guards!(Terry Pratchett)@194/355p
 ≫冒頭を読む(Excerpt)
残り160ページほど。最初の方では身長2メートルのドワーフ・キャロット君がThe Night Watchへ入って、環境に慣れていく・・・というより、周りがキャロット君に慣れていく様子が描かれていた。中間部は視点がバラけて、警備隊のリーダーであるCaptain Vimesの行動がメイン。
Supreme Grand Masterとその仲間たち(笑)の陰謀でアンク・モルポークに巨大なドラゴンが現れ、暴れて街を破壊しはじめる。Captain Vimesとキャロットたちは、ドラゴンを止めようとするのだが、何しろThe Night Watchのメンバーはたった4人。本来仲間であるべき、The Day Wardは腐り切って「警備隊」の実体がないし、為政者の「雇われガードマン」になり下がったThe Palace Guardにはすでに"法の番人"たる自覚がない。アンク・モルポークの未来がThe Night Watchの4人にかかっている!?

キャロット君がThe Night Watchに慣れたころから、キャロット君の上司であるCaptain Vimesにスポットが当たるようになり、以降それがずっと続く。いやぁ、このVimesってオッサンがおっかしいの何の。勇気があって優しくて、本当にいい人なんだけど、素で面白いことを次々言ってくれてナイス! ドラゴンが街で暴れるのを見て、「血だらけの空飛ぶワニが! オレの街に火をつけてやがる!」(110p) ・・・叫ぶし。かと思えば、その横でレディ・ラムキンというドラゴンマニアのおばさんが、伝説に聞く通りの大きなドラゴンを始めて見て、目をギラギラ輝かせてるし! 



2004年09月04日(土)
魔法の眼鏡(ジェイムズ・P・ブレイロック)読了

●読了:『魔法の眼鏡』プラチナファンタジイ(ジェイムズ・P・ブレイロック)
The Magic Spectacles(James P. Blaylock)の翻訳
内容(「BOOK」データベースより)
ジョンとダニーの兄弟は骨董店で古い眼鏡を手にいれた。眼鏡を覗いてみると・・なんと窓の向こうに見知らぬ森が! そこはゴブリンが駆け回り、ヘニー・ペニー人が木の葉に乗って飛び回る世界だった。森に迷いこみ、ゴブリンに襲われた兄弟を助けてくれたのはミスター・ディーナーという、ドーナツ中毒の変わったおじさん。彼の魔法の力を借りねば、元の世界に帰れないらしいのだが!? 奇想天外なコミカル・ファンタジー。


ジョンとダニーという幼い兄弟が魔法の眼鏡を使って異世界へ行き、冒険を繰り広げる話。というと、明るいファンタジーを連想するけれど、そうではない。話のメインはミスター・ディーナーという自我崩壊を起こしたドーナツ中毒の中年男。ジョンとダニーの兄弟は、エスカレートするミスター・ディーナーの突飛な行動に振りまわされっぱなし。

本書の主人公はジョン&ダニーではなく、ミスター・ディーナーだと思う。このドーナツ中毒で、背中に哀愁の漂ったやもめの中年男をどう思うかが、感想の分かれ目かも。私はダメでした。全然同情できなくて、イライラしてしまった。
近年まれに見るほど読みにくい本だった。訳が合わなかったのと、支離滅裂なミスター・ディーナーの言動が話のメインになっているせいで話がどうにも分かりにくく、普通に読んだだけでは意味が頭に入ってこなかった。特に縄梯子のシーンとその前後など、4回も読んでようやく場面が理解できたほど。英語で読んだら、少しは感想が違ったかなあ。
印象に残ったのは、何度も出てくる「つやぴかドーナツ」って言葉。「揚げたて」「作りたて」じゃなく、「つやぴか」というのが、ダイレクトに入ってきてとっても美味しそう!



2004年09月03日(金)
Guards! Guards!(テリー・プラチェット)@127/355p

▲更新:【テリー・プラチェット著作リスト】を作りました。
ものすごく大変だった・・・(溜息)。こんな面倒なこと、好きじゃなきゃ絶対してない。原書ではなくて、現時点で最も入手しやすいと思われる版のアマゾン書誌にリンクしてあります。ハーパーコリンズ社のサイトにChapter Excerpt(冒頭の抜粋)があるので、そのうち(元気があったら)そっちにもリンクしようか。

●読書中:Guards! Guards!(Terry Pratchett)@127/355p
 ≫Chapter Excerpt 1章を読む
もうすぐ半分。念のため書いときますけど、昨日の"Carrot←カカロット(悟空)説"はただのネタです。本気にしちゃダメです。【注釈プラチェット・ファイル Guards! Guards! : The L-Space Web】のインタビューに、ちゃんとその辺の突っ込みがあるので、正解はそちら。本書のキャロット君の名前は、プラチェット家の配線工事にきた電気屋のところの新米が赤毛でCarrotと呼ばれていたのが、何となく印象に残っていたからだそうで。*引用はイタリック体にして、ページ数は読み中の本のものに書き替えました。
[p.23]"It wasn't only the fresh mountain air that had given Carrot his huge physique."
Someone on a.f.p. asked Terry if the name or the character of Carrot was perhaps inspired by an old American comic called Captain Carrot and his Amazing Zoo Crew.
Terry answered:
"Never heard of it. The TRUE answer is that when I was writing the book an electrician was rewiring our house and the nickname of his red-haired apprentice was Carrot. It kind of stuck in my mind."

でも、魔法使いの「見えざる大学」の図書館司書のオランウータンとキャロット君のシーンなんて、バブルス君と悟空にしか見えないんですけどー! きゃはははは! そのオランウータンの司書が、図書館から本がなくなっている(盗まれた)のを見つけるシーンは傑作だった。
He turned a corner and there it was.
The section.
The bookcase.
The shelf.
The gap.
There are many horrible sights in the multiverse. Somehow, though, to a soul attuned to the subtle rhythms of a library, there few worse sights than a hole where a book ought to be.
Someone had stole a book.(88.p)

「宇宙には恐ろしい光景というものが沢山ある。しかし、図書館の繊細なリズムに慣れた者にとって、本があるべき場所に穴が開いていることよりも恐ろしい光景など、めったにあるものではなかった。」
・・・そうなの、そんなにショックだったのね! ぶはははは! もう最高。外で読んでて、吹いちゃったじゃないか。いいねぇ〜。その後、このオランウータンの司書氏はキャロットが留守番をしている警備隊の事務所へ行って、「殺人よりも恐ろしいことが起こった」と主張してキャロットを慌てさせるのよ。


≪Watch, the Ankh-Morpork City アンク・モルポーク市軍・警備隊について≫
▲役職
Commander(隊長?司令官?警察署長?)=1人
Captain(大佐、大尉、支部長、警部)=5人
Sergeant(軍曹、曹長、巡査部長)=10人
Corporal(伍長)=40人
Lance-Corporal(勤務伍長、一等兵)
Constable(巡査)
Lance-Constable
City Militia(市民軍、民兵)=アンク・モルポーク市民が必要に応じて召集される。
*役職の日本語訳はよくわからない。たぶん英国の軍隊や警察組織をベースに訳せばいいんだろうと思うが。

▲組織
◇The Night Watch : 夜間の街の警備 門の警備
◇The Day Ward : 昼間の街の警備 門の警備
◇The Palace Guard : 宮殿の警備 
◇The Cable Street Particulars : ケーブル・ストリート特別部隊)
*The Night WatchとThe Day Wardは、夜明けと夕方に交代する
*Particularsは元はエリート集団で、シークレットサービス(SS)と政府直属の調査機関を兼ねた存在だった。

参考文献:The New Discworld Companion(新版ディスクワールドの手引き)
リンク:The Ankh-Morpork City Watch Pages. Roll Call Index
Welcome to the Ankh-Morpork City Watch House

▲The Night Watchについて
"Guards! Guards!"の時点で、キャロットが入隊したThe Night Watchのメンバーは合わせてたったの4人。
1, Samuel Vimes (Captain)
2, Frederick Colon (Sergeant)
3, Nobbs Cecil Wormsborough St. John (Corporal)
4, Carrot Ironfoundersson (Lance-Constable)

たった4人だけどきちんと階級分けがしてあって、"Captain"や"Sergeant Colon"という風に、名字の前につけて呼んでいる。警備隊とか警察というより、これは「軍隊」なんじゃないかな。初めの方でキャロットが「おまえ、何をやったんだ?」 ・・・つまり何か前科があって、その執行猶予でここに入らざるを得なかったんだろう? と聞かれるシーンがある。「志願して入った」と聞いて相手はみんなビックリするのだけど。なんで「警察」が前科者を?と思ったのだけど、軍隊ってことなら話はわかる・・・。



2004年09月02日(木)
Guards! Guards!(テリー・プラチェット)@68/355p

●読書中:Guards! Guards!(Terry Pratchett)@68/355p
テリー・プラチェットのディスクワールドシリーズの未翻訳本を読み始める。
ディスクワールド探訪】によると、「アンク・モルポーク市警察の話」シリーズの1冊目。とりあえず【ディスクワールド読み順ガイド】の言う「ディスクワールド初心者にオススメの本」をとりあえず全部いってみようと思って、"Equal Rites"(魔道士エスカリナ)"Mort"(死神の館)と読んできたところ。今度も、また今までの3冊とは雰囲気が全然違っていておもしろそう。

ドワーフに育てられた少年キャロット君(17才)を主人公に、ディスクワールド一の大都市アンク・モルポークの警察と、街の闇にうごめく陰謀を描いたユーモア・ファンタジー? で、いいのかな。キャロットは山奥の鉱山の町でドワーフの両親に育てられ、ずっと自分を「背の高いドワーフ」と定義していたらしい。が、身長が200センチ近く(6フィート6インチ)にも成長してしまったキャロットに新しい生活と未来を与えるべく、ドワーフの両親は彼を大都市アンク・モルポークへ送りだし、警備隊へ入れることに決める。
キャロットが入ったのは"The Night Watch"だから、直訳すると「夜間警備隊」だろうか。街を巡回して治安維持に努めるお巡りさんだな。アンク・モルポークの警察の組織がどうなっているかまでは、読んだ中に書いてなかったから分からない。あとで『新版ディスクワールドの手引き』で調べてみよう。

いやぁ、もうキャロットが可愛い〜〜〜〜。純粋でまっすぐな性格で・・・法律を守り、市民を守るのが警察の役割だと純粋に信じているので、長年、市の上層部が泥棒のギルドと癒着関係にあったため、今や根から腐りきったアンク・モルポーク市警察の希望の星(笑) 街のドワーフたちが暴れているのを止めに入って、「田舎のお袋さんが泣いてるぞ」と言うところなんか最高だった。心の底から、そう信じて言ってるんだよね。いいなぁ、本当になんていいやつだ。

しかし・・・。めっちゃ強くて、純粋でまっすぐできれいな心を持った"Carrot"と呼ばれる男。・・・・・・。・・・カカロットか!? *注:英訳版ドラゴンボールでは、カカロットは"Carrot"だったりします。
あははは!! ようし、キャロットじゃなくて悟空と呼んでやろう!!(爆) 筋斗雲も出て来いっ!



2004年09月01日(水)
詩人たちの旅 : デイルマーク王国史1(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ)他、新刊情報

●アマゾンから到着 2冊¥2100(折半で購入したため私が出したのは半額)
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(J. K. ローリング)¥4200

≪新刊情報メモ3件≫
●近刊:詩人たちの旅 : デイルマーク王国史1(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ)
創元社サイトに表紙が出てます。何、この表紙。怖い・・・。・・・こ、この本、買わないかもしれん・・・(^^;; 佐竹さんがDWJ本の挿絵を下りたって噂、本当だったのね。決めるのは実物を見てからにするけど、モリルが・・・ちょっと許容範囲じゃないカンジ。

●近刊:Moon-flash(Patricia A. McKillip)
【¥918 ペーパーバック: 304 p ; Penguin Merchandise ; 0142403016 ; Reissue 版 2005/03/17発売】
長い間入手困難だったパトリシア・A.マキリップの『ムーン・フラッシュ』の再版決定!

●近刊:Something Rich and Strange: A Tale of Brain Fround's Faerielands(Patricia A. McKillip)
【¥1236 ペーパーバック: 208 p ; Pocket Books ; ISBN: 0743498208 ; 2004/12/01発売】
これも再版。初版の紹介&表紙はこちら
ブライアン・フラウド / 幻想美術館 : 幻想資料館】によると、色んな作家が書いている"Brian Froud's FAERIELANDS"というシリーズの1冊で、プレミアつきの入手困難本だったのだそう。そうか、ブライアン・フラウドって、妖精の絵の人だ。
*【Brian Froud's FAERIELANDS : WORLD OF FROUD
 ブライアン・フラウド公式サイトでシリーズ4冊のカバーアートが見られます。
*The Gallery of Brian Froud