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エンピツユニオン



読んでね。
『影のオンブリア』
(パトリシア・A・マキリップ)


冒頭の抜粋(英語)
レビューリンク

2003年11月30日(日)
11月のまとめ

●11月のまとめ
≫買った本 
洋書 13冊  ¥ 2,975(ギフト券¥6,457)
和書 28冊  ¥11,936
--------------------------
計  41冊 ¥14,911

≫読んだ本
洋書  8冊 2,121p
和書  3冊 2,364p
--------------------------
計  11冊 4,485p

面白かった本は以下。
The Doll's House(Rumer Godden)
Enchanted Forest Chronicles 2(Patricia C. Wrede)
The Black Swan(Mercedes Lackey)
鉄鼠の檻 : 妖怪シリーズ(京極夏彦)

▲おでかけ
三浦半島の最南端、三崎港へマグロを買いにでかける。東京から第三京浜→三浦縦貫道路をぶっとばして1時間20分で到着。「三崎港産直センターうらり」の「さんき」で山ほど買い物をしておまけしてもらう。「三崎港産直センター」はす向かいの寿司屋「鮮味楽」で昼飯。



2003年11月29日(土)
スチュアートの大ぼうけん(E.B.ホワイト)読了

●読書中:Stuart Little(E. B. White)
 翻訳≫『スチュアートの大ぼうけん』
アメリカの児童文学の古典的名作(1945年初版)で、映画にもなっている。同じ作者の【Charlotte's Web】と合わせて、アメリカ人の書いた本にけっこう頻繁に出てくるので、「いつか一度ちゃんと読まないと」と思ってた本。
物語は「フレデリック・C.リトル夫人に2人目の息子が生まれた時、その赤ちゃんはネズミくらいの大きさしかなかった」という文章で始まる。つまりこの話の主人公スチュアート・リトルは、ネズミの姿をしてはいるけれど「れっきとしたリトル家の実子である」という設定なわけ。この事実をつべこべ言わずに飲み込んでしまえれば、あとはスチュアートの楽しい冒険物語。
男の子の話だね。「少年が家を出て旅に出る」って型がアメリカっぽいなーとは思った。この本を「面白かった」とは言いにくいけど、スチュアートの小さな冒険の数々を語る、話の細部を積み重ねは確かに楽しかった。全体を見ると構成も何もなくて、終わり方が尻切れトンボだったりするけど(^^; 短い簡単な本で、ガース・ウィリアムズの絵が楽しくて終わりまで抵抗なく読めた。子どもの頃に読めばもっと楽しめただろう。

●アマゾンから到着 和書1冊¥860 洋書1冊¥801
The Fire Rose(Mercedes Lackey)
白い兎が逃げる(有栖川有栖)

マーセデス・ラッキーのThe Fire Roseはまたもや昔話ネタのファンタジーで、今度は「美女と野獣」。Roseで花コレクションに追加。
有栖川有栖の『白い兎が逃げる』は11月の新刊で、火村&アリスのミステリ中編集。アリスで白兎って・・・!(^^;



2003年11月28日(金)
Cold Tom(Sally Prue)読了 ≪タム・リン本!

●読了:Cold Tom(Sally Prue)
おぉ、これは発想が面白い! 今まで読んだタム・リン本とは視点がまったく逆で、妖精の側から人間を描いた話だ。今までのTam Linが人間界→妖精界で「妖精界=異界」だったのに対して、この話のCold Tomは妖精の一族からはじき出されて人間の世界へ来た少年で、人間界こそが異界。年齢ははっきりは書いてないけど、このトムは多分12、3歳以下じゃないかと思う。
The Tribeと呼ばれる森の中に住む妖精の一族に生まれたトムは、大きくなるにつれてDemon(人間)の特徴を現すようになり、とうとう一族から追放されてしまう。人間のことを悪魔(Demon)と呼んで、よく分からない怖いもの、愚かなものと考えるトムが、人間の女の子アンと知り合って、人間たちの世界に「囚われて」いくまで。
136ページと短くてストーリーは「ちょっとした話」だけど、タムリン本として面白かったので満足。

≪タム・リン本で読んだもの≫
Winter Rose(Patricia A. McKillip)
Fire and Hemlock(Diana Wynne Jones) ≪九年目の魔法
Tam Lin: An Old Ballad(Jane Yolen) バラッドそのままの絵本

≪タム・リン本で積読中のもの≫
幽霊の恋人たち : サマーズ・エンド(アン・ローレンス)
*参考リンク:Tam Lin Balladry  タムリン本についてはレファレンス・ライブラリーを参照。Cold Tomはわりと新しい本なのでリストに載ってないみたいだけど。



2003年11月27日(木)
人形の家(ルーマー・ゴッデン)読了

●読了:The Doll's House(Rumer Godden)
 翻訳≫『人形の家』岩波少年文庫
 ≫感想はこちら
はー、おもしろかった。いいね〜、とっても素敵な話! 一気に読んでしまった。名作と言われる理由がよく分かった。ピュアで前向きなメッセージに満ちてて、今回はそれをまっすぐに受け止められたのが良かったみたい。
ドールハウス(人形の家)の家財道具でたまに知らない単語が出てきた以外は、英語も楽。人形の名前のTottieをSpotty(しみだらけ)、Dotty(キチガイ)なんて間違えるシーンなんてのもあるし、英語で読む意味はあると思うな。つか、翻訳本の「トチー」ってちょっと嫌。お願いだから「トッティ」か、せめて「トティ」って言って・・・(T▽T) それからPBの表紙、立ってる金髪のが主人公かと思ったら、エプロンしてる方だったのね。読むまで分からなかったよ。

●【くまのパディントン】のおもしろいエッセイを発見。
 ≫こちらから

●買った本 和書2冊¥892
『陰摩羅鬼の瑕』(京極夏彦)
『第四若草物語』(オルコット) 角川マイディアストーリー



2003年11月26日(水)
Across the Nightingale Floor(Lian Hearn)@3/13章

●読書中:Across the Nightingale Floor(Lian Hearn)@3章
まだ1/4ほど。あー、ストーリーは悪くないんだけど、趣味に合わない気がしてきた・・・なにしろ暗い! 日本の歴史ものでファンタジーと聞いて『空色勾玉』のようなのを想像していたんだが、読んでみたら本格歴史物で「男の一代記」っていうの? 司馬遼太郎なんかの系統に近い感じだった。まぁ日本語訳は訳し方によってかなり雰囲気が違ってくるだろうけど、私の印象はそう。

本書は日本好きなオーストラリア人作家が書いた鳳物語(Tales of the Otori)の1作目で、戦国時代の山陰・山陽地方(に良く似た国)を舞台にした小説。戦国大名たちの紛争を背景に、領主・飯田定?(イイダ・サダム)に家族を殺され、故郷の里を滅ぼされた少年タケオの葛藤と成長、人質として敵地に囚われている姫・楓姫が交互に描かれる。少年が鳳繁?(オオトリ・シゲル)氏に助けられて、剣や馬術を教わって成長していく様子が、濃ゆくて細かい描写で連綿と続いていく。
・・・暗い、暗いぞ! 華がないのだ!! ヒロイン役とおぼしき姫君、楓ちゃんも不幸のどん底だし、困ったねえ(^^; 楓ちゃんが敵地の兵士にレイプされそうになったり、殺陣シーンは刀で後ろから袈裟懸けに切られて血しぶきが飛び、ズバッと切り飛ばされた生首がゴロン、ってな世界。まぁそういうわけで、面白いかっていうと微妙になってきた・・・・・・。あと、「もちものは家も家財道具も、ほとんど全てが木でできている」とか「人食い巨人(Ogre)やゴブリンが森に潜んでいる」ってタケオの欧米人っぽいセリフに受けたな。オグルにゴブリンね・・・。「人食い鬼ともののけ」のことだろうか。
タイトルはやまねこ翻訳クラブの書評で『鴬張りの向こうには』というナイスな仮題がついている(^^ヾ Nightingale Floorは木造建築の「うぐいす張りの床」のこと。タケオの里を滅ぼした仇、飯田定の部屋へ続く廊下が、暗殺者避けのためうぐいす張りになっているところから。ちなみにNightingaleには「密告者」という意味がある。
*作者のリアン・ハーンは英国育ち・オックスフォード大卒で、後にオーストラリアに移住した人。現在はオーストラリアの人気作家。日本にはずっと興味を持っていて日本語が出来て、万葉集がサラッと引用してあったりする。
*鳳物語 公式サイト

●買った本 和書3冊¥265
『オズのオズマ姫』(ライマン・フランク・ボーム) オズシリーズ3作目
『オズのエメラルドの都』(ライマン・フランク・ボーム) オズシリーズ6作目
『十七歳の夏』(モーリーン・デイリ) 角川マイディアストーリー



2003年11月25日(火)
クリスマス本 / Searching for Dragons 読了

≪今年はじめて読むクリスマス本≫
Deck the Halls(Mary Higgins Clark)
 クリスマス休暇に起こった誘拐事件をめぐる探偵の物語。
The Steps Up the Chimney : Maghousquar Series 1(William Corlett)
 ウィリアム、メアリー、アリスの三兄妹がウェールズで過ごすクリスマス休暇。

≪お気に入りのクリスマス本≫
『くるみわり人形』(モーリス・センダック)
この話は色々な翻訳が出ていて読み漁ったことがあるんだが、私がいくつか読んだ中ではこれがベスト。イラストは好き好きだけど、文章は読みやすいし。センダックはバレエの舞台のデザインをしたことがあって、この本はその時の衣装や舞台装置の絵がベースになっているそうだ。絵よりも字が多いタイプの「絵本」で、100ページ近い厚さはかなり読み応えがある。全ページカラーなので翻訳本は値段が高いが、原書版(英語)は¥1300ほど。
ちなみにくるみ割りの原作者エルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマンはドイツの幻想作家。
*『くるみわり人形』ロベルト・インノチェンティ 絵

『冬至まで(上)(下)』(ロザムンド・ピルチャー)
 ≫レビューはこちら
やー、これは去年読んで惚れ込んだクリスマス本。毎年12月の恒例にしようかな。クリスマスのお話ってよくお涙頂戴系の「ちょっといい話」「感動もの」だったりして実はハズレが多いんだけど、この本はちょっと違う。

とりあえず、むこう1ヶ月は最低この4冊が読めればOKだな。バリエーションあるし、まぁいけるんじゃないかと。ちなみに、12/26からは例年通りに中つ国に行く予定。

●読了:Searching for Dragons (Patricia C. Wrede)
 ≫感想はこちら
あ、書き忘れてた。この話は私が持ってるPBより、オーディオカセットの表紙の方が内容に合ってると思う。空飛ぶ魔法の絨毯が話の重要ポイントだからね。この本も良いね、絨毯の「ピンクのテディーベアの模様」がよく見えてナイス。



2003年11月24日(月)
Searching for Dragons (Patricia C. Wrede)@11/18章

●読書中:Searching for Dragons (Patricia C. Wrede)@11章
午後100ページ一気読み。その気になれば今日中に終わったかも。いいね〜、こういうカーッとぶっ飛ばして読める本って気持ちよくて好き。ページターナーばんざい!(笑) こんなに抵抗感なしでガンガン読めるなんて、ファンタジーじゃ珍しいと思うな。まぁ、2作目なので前作よりもインパクトは薄くなったけど、その分話に慣れてサクサク読めるようになったってことかな。

さて、森の一部が焼けて魔法が消し飛んでいるのを見つけた森の王Mendanbarは、魔女の助言を受けてドラゴンの王Kazulを訪ねることに。ここでシモレーヌが登場!! シモレーヌは非常に私好みの元気な元気な女の子なんだが、やっぱり相変わらずぶっ飛ばしてくれるね〜。Mendanbarはどうやらシモレーヌの結婚相手・・・・になるのかも。(−m−ぷぷっ!Mendanbarがんばれ〜!

●買った本 和書7冊¥945
『吟遊詩人トーマス』(エレン・カシュナー)¥300
 ≫Thomas the Rhymer(Ellen Kushner)の翻訳。入手困難本がブックオフに(^^;;

≪少年探偵セディ・エロル・シリーズ /井上ほのか≫
『名探偵を起こさないで』¥100
『スコットランド古城殺人事件』¥100
『ニューヨーク摩天楼殺人事件』¥100
『ロンドン園遊会(ガーデンパーティー)殺人事件(上)』¥100
『ロンドン園遊会(ガーデンパーティー)殺人事件(下)』¥100
『怪盗デニスの眠れない夜 : セディ・エロル・スリラー短編集』¥100

うっわ、懐かしい! セディ・エロルーっ!! ブックオフに全巻揃ってるの見つけて、まとめて買ってしまった。これ、リアルタイムでファンだったのに、いつのまにか処分してしまって手元にないんだよね〜。ティーンズハートなんて買ったの何年振りだろう。『ロンドン園遊会』だけはたぶん未読。

●メモ
Unexpected Magic: Collected Stories(Diana Wynne Jones)
 発売予定日 2004/05/01 ¥1576 ハードカバー 
 出版社: Harpercollins Childrens Books ; ISBN: 0060555335
これってどういう本?



2003年11月23日(日)
Searching for Dragons (Patricia C. Wrede)@3/18章

●読書中:Searching for Dragons (Patricia C. Wrede)@3章
 ≫1巻のレビューはこちら
パトリシア・C リーデ(リード)のEnchanted Forest Chronicles 魔法の森シリーズ2巻。ほんのはずみで買った1巻 Dealing with Dragonsがファンタジーなのにケラケラ笑えてとっても楽しかったので、続けて2巻へ行くことに。
今度はEnchanted Forestの王さまMendanbarが主人公らしく、今のところ彼の視点で話が進んでいる。Mendanbarは土地柄、魔法もよく使う20歳の青年で、3年前に父を亡くして以来「魔法の森のほぼ真ん中」にある城に住み、ひっそりと森を治めているらしい。いやー、しかしEnchanted Forestに王がいたとは知らなかった! Enchanted Forestは1巻の舞台でもあるけど、ここを治める人がいたなんてチラッとも出てこなかったのに。こんな何が起こるか分からない森の王さま!
ある日「今日は休み」と自主休暇を決め込んだMendanbarがお気に入りの池に向かって散歩していると、何か森の様子がおかしい。おなじみの道なのに、迷ってなかなか池にたどり着けない。やっとついてみると、そこには金髪の美しい姫がいて、森に迷い込んだという。魔法の森には普通バリアが張ってあって迷い込むことはないはずなのになぜ?

●買った本 和書8冊 ¥1364(マンガは除外)
『オズの魔法使い』(ライマン・フランク・ボーム)ハヤカワ文庫¥300
『鏡の国のアリス』(高杉一郎)講談社文庫¥300

≪角川文庫マイディアストーリー≫
『若草物語(上)』(オルコット)¥100
『若草物語(下)』(オルコット)¥100
『続若草物語(上)』(オルコット)¥100
『続若草物語(下)』(オルコット)¥100
『リンバロストの乙女(上)』(ジーン・ポーター)¥250
『砂の妖精』(E・ネズビット)¥100

『アタゴオルは猫の森 6』(ますむらひろし) 新刊マンガ



2003年11月22日(土)
魔法の声 インクハート(コルネーリア・フンケ)読了

●読了:Inkheart(Cornelia Funke)
なかなか面白かった。えらそうに評価してみるとストーリーはややムダが多くて冗漫な印象なので★★★、でも色々な児童書が話に出てくるのが楽しかったので一つプラスして、総合★★★★ってところかな(笑) 逆にいうと「古今東西の児童書が次々出てくる」と聞いて興味がわかない人にはあまり面白くないだろう。
本を読んで物語の世界へ入って行く。朗読すればその世界が目の前にありありと現れる。物語を作ることは世界を作ること。それは一種の魔法なんだ・・・。全編がこういうメッセージに満ちていて、ある意味「本好きの究極の夢の実現」というか・・・。今の私にはこのメッセージ性の強さが時々鼻について「さすがドイツの作家よね〜、それっぽい〜」と苦笑してしまったけど、もし小学生の頃に読んだら一生の友達になれたかもしれない・・・。大作であるのは間違いないし、すごく良い本だと思う。

日展
24日までなので慌てて見に行った。日展は、あの作品の量が好きだな。見ても見ても見きれないほど沢山の展示物がある、という体験は日本の美術館ではかなり貴重だ。銀座へ移動して煉瓦亭へ。煉瓦亭は老舗の洋食屋、「カキフライ」と聞いて血が騒ぐ人は一度行ってみる価値あり。



2003年11月21日(金)
魔法の声 インクハート(コルネーリア・フンケ) @42/59章

●読書中:Inkheart(Cornelia Funke)@42章 
 日本語訳:『魔法の声』
う〜ん、この辺はちょっとムダが多い感じ。MeggieやMoを捕らえる敵というのが"Inkheart"の登場人物で、本から出てきてしまったCapricornという男。彼は一見すると冷酷な犯罪者だけど、よく見ると言動がいつもわざとらしくて、じつは単なるバカかもしれない(爆) そのバカを本気で怖がって、抵抗もせずに振り回されて泣いてるMeggieやMoはもっとバカに見えてしまうわ(^^;
面白いけど、話にどっぷりハマるのは無理。ま、フンケの本はいつもそうだけど。

≪35-42章で出てきた本≫
◎35章
Fahrenheit 451(Ray Bradbury) / 『華氏四五一度』
 章頭の引用 17章に続いて2度目の引用

◎36章
Watership Down(Richard Adams) / 『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち(上下)』
 章頭の引用

◎37章
Princess Bride(William Goldman) / 『プリンセス・ブライド』
 章頭の引用 10章、16章、26章、30章に続いて5回目の引用。好きだね〜(^^;

◎38章
Peter Pan(J. M. Barrie) / 『ピーター・パンとウェンディ』
 章頭の引用 出てきたのは14章、20章、29章に続いて4回目。章頭の引用は2回目。
The Odyssey(Homer) / 『オデュッセイア』ホメロス
 マットレスの下から出てきたDariusの本。2章にも出てきたけど、"Odyssey"ってこれ?
Peter Pan(J. M. Barrie) / 『ピーター・パンとウェンディ』
 マットレスの下から出てきたDariusの本。Meggieが朗読したらティンカーベルが・・・ p363
 
◎39章
『クラバート』(オトフリート・プロイスラー)
 章頭の引用

◎40章
The Bfg(Roald Dahl) / 『オ・ヤサシ巨人BFG』
 章頭の引用
Alice in Wonderland (Lewis Carroll) 『ふしぎの国のアリス』
 5章、12章に続いて3回目 チェシャ猫は怖い、とMeggie P381
Where the Wild Things Are(Maurice Sendak) / 『かいじゅうたちのいるところ』
 16章に続いて2回目 

◎41章
『アリババと40人の盗賊』 千夜一夜物語
 章頭の引用

◎42章
Alice in Wonderland (Lewis Carroll) 『ふしぎの国のアリス』
 5章、12章、40章に続いて4回目 章頭の引用は始めて

■■■■■
●近刊:『七人の魔法使い』(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ)
2003.12.17発売 徳間書店 
佐竹美保・絵 野口絵美・訳 \1,700
 *表紙は左が原書UK版、右がUS版。
 *レビューはこちら

Archer's Goonの翻訳が!! すごいな、本当にラッシュだ。『七人の魔法使い』とは、なんてストレートなタイトル(笑) 『七人の魔法使い』の方がさらにストレート。
あ〜、私もDWJの本が読みたくなった。"Inkheart"の次に何か読もうかな・・・・DWJはだんだん未読本が少なくなって来てるから、あまりバンバン読む気になれなかったんだけど。・・・ちなみに、何度も書いてるけどDWJの英語は難しくないです。ハリポタが読めれば余裕でオッケー。英語はね。問題は内容、ややこしい本だと混乱するのは日本語も英語も同じだ。

<内容>
ある日突然、「ゴロツキ」はハワードの家に居すわってしまった。ハワードたちが住む町を陰で支配している魔法使いの一人、アーチャーに言われて来たのだという。さっさとゴロツキを追っ払いたいがためにハワードは手をつくすが、調べていくうちに様々なことがわかってきた。魔法使いは七人きょうだい、しかもそろいもそろって、作家である父さんの書く原稿のせいで、この町から一歩も出られなくなっている、というのだ。七人のだれかが仕組んだことらしいが、いったいだれが、なんのために?
個性的な魔法使いのきょうだいたちにふりまわされ、さんざんな目にあわされながら謎を追ううちに、ハワードはとんでもないことに気づき始め…?魔法、音楽、そして文章の力――ファンタジー界の異才が、多彩な登場人物を縦横無尽にあやつりながら描いたユニークな世界。



2003年11月20日(木)
魔法の声 インクハート(コルネーリア・フンケ) @34/59章

●読書中:Inkheart(Cornelia Funke)@34/59章
 ≫『魔法の声』(コルネーリア・フンケ)
あ、日本語訳が出てる。なんだぁ、表紙は英訳版と一緒か。だったら英語で買っといて良かった。今日読んだところで一番の見所"Inkheart"の著者がでてきたことだな。フンケと違って、孫たちに囲まれて海沿いの田舎で暮らすおじいさんだった! Meggieが父にあちこち連れまわされたり、悪者にさらわれたりで周りに流されっぱなしなのがちょっと不満。・・・ま、Meggieは素直でかわいい女の子なんだろう(笑) DWJのヒロインだったら、Meggieのように脅かされて素直に怖がって涙がじわ〜っ・・・なんてかわいらしいことは絶対ないだろうけどね。

≪26-34章で出てきた本≫
◎26章
Princess Bride(William Goldman) / 『プリンセス・ブライド』
 章頭の引用 10章、16章に続いて3回目の引用。

◎27章
Elephant's Child(Rudyard Kipling)
 章頭の引用 この場合は絵本。キップリングは19章に『ジャングル・ブック』が出てきた。

◎28章
The Tempest(William Shakespeare) / 『テンペスト(あらし)』
 章頭の引用

◎29章
Peter Pan(J. M. Barrie) / 『ピーター・パンとウェンディ』
 出てきたのは14章、20章にに続いて3回目 章頭の引用は初めて。

Tom Sawyer(Mark Twain) / 『トム・ソーヤーの冒険』
The Adventures of Huckleberry Finn(Mark Twain) / 『ハックルベリー・フィンの冒険』上下巻
Peter Pan(J. M. Barrie) / 『ピーター・パンとウェンディ』
≫The Lost Boys →この本か?
『ジム・ボタンの機関車大旅行』 / 『ジム・ボタンと13人の海賊』(ミヒャエル・エンデ)
 上記5冊(シリーズ)は母がいない子の例として。 p285

◎30章
Princess Bride(William Goldman) / 『プリンセス・ブライド』
 章頭の引用 10章、16章、26章に続いて4回目の引用。

◎31章
The Sword in the Stone(T.H. White)
 章頭の引用 アーサー王物語 『九年目の魔法』にも出てきた。引用文はマーリンのセリフから。

◎32章
The Secret of Platform 13(Eva Ibbotson)
 章頭の引用 エヴァ・イボットソンの定番ファンタジー。

◎33章
Great Expectations(Charles Dickens) / 『大いなる遺産』
 章頭の引用

◎34章
The Sword in the Stone(T.H. White)
 章頭の引用 31章に続いて2度目。今度はワートとマーリンの対話。


■■■■■
●メモ(買わなきゃ)
『白い兎が逃げる』(有栖川有栖)
 ≫出版社情報ページ 作家編のミステリー短篇集。今週出たばっかりの新刊。

ボジョレー・ヌーボー
飲んだー。おいしい。新ワインって飲みやすいんだねぇ、知らなかった。



2003年11月19日(水)
魔法の声 インクハート(コルネーリア・フンケ) @25/59章

●読書中:Inkheart(Cornelia Funke)@25章
ちょうど半分まで。
Moが朗読するシーンがすごい! 『宝島』を読んだら海の潮風を感じて金貨銀貨が本から飛び出して出てしまうし、アラビアン・ナイトでは、盗賊の一味だったらしい少年が本から出てきてしまった!うわ〜、これはなんだか・・・ある意味、夢だね。
ElinorがMeggieにプレゼントした「いいものばかりしか出てこない本」もとっても素敵。可愛い詩の本なんだけど・・・夜、なかなか寝付けないMeggieがMoに読んでもらったら、きらきら光る鳥が出てきてホテルの暗い部屋の壁に光を撒き散らしながら踊って・・・・すごい絵になるなぁ。ああ〜、私に画力があれば〜〜!! 

≪18-25章で出てきた本≫
◎18章
Treasure Island(Robert Louis Stevenson) / 『宝島』
 14章、16章、17章に続いて4回目。章頭の引用だけでなく、本文にも引用あり。
The Arabian Nights: Tales from a Thousand and One Night / 千夜一夜物語
 アラビアンナイト。「アリババと40人の盗賊」「アラジンと魔法のランプ」をMoが朗読。話の中から出てきたのは・・・ p179

◎19章
Jungle Book(Rudyard Kipling) / 『ジャングル・ブック』完訳版・全2巻
 章頭の引用 

◎20章
The Borrible Trilogy(Michael de Larrabeiti)
 ファンタジー3部作"The Borrible Trilogy"の2作目、"The Borribles Go For Broke"から引用。15章に続いて2度目。 
Peter Pan(J. M. Barrie) / 『ピーター・パンとウェンディ』
 14章に続いて2回目? ティンカーベル p212

◎21章
Treasure Island(Robert Louis Stevenson) / 『宝島』
 14章、16章、17章、18章に続いて5回目。章頭の引用
The Adventures of Huckleberry Finn(Mark Twain) / 『ハックルベリー・フィンの冒険』上下巻
 5章、16章にトム・ソーヤーが出てきたが、ハック・フィンはこれが初めて。
≫The Lost Boys
 読んだことがないので確証はないけど、オーソン・スコット・カードのLost Boysのことか?

◎22章
Tom Sawyer(Mark Twain) / 『トム・ソーヤーの冒険』
 5章、16章に続いて3度目。章頭の引用 

◎23章
≫When a Child on a Summer Morning(Roberto Cotroneo)
 章頭の引用 わからない。ドイツ語の文章かもしれない。

◎24章
The Adventures of Huckleberry Finn(Mark Twain) / 『ハックルベリー・フィンの冒険』上下巻
 章頭の引用は初めて。タイトルだけなら21章に出てきた。

◎25章
The Adventures of Huckleberry Finn(Mark Twain) / 『ハックルベリー・フィンの冒険』上下巻
 章頭の引用は24章に続いて2回目。タイトルだけなら21章に出てきた。



2003年11月18日(火)
魔法の声 インクハート(コルネーリア・フンケ) @18/59章

●読書中:Inkheart(Cornelia Funke)@18章
1/3程まで。ハードカバーなので空白が多くて、おもしろいようにページが進む。個人的には『竜の騎士』『どろぼうの神さま』よりもずっとおもしろい。児童書やファンタジーの名作が話の中にポロポロ出てくるのが楽しくて楽しくて。まぁフンケだからやっぱり表面的で「深み」はないんだけど、でも楽しいからオッケー。ドイツの作家がこういう「楽しいファンタジー」を書いた、ってことがとてもすごいと思うなぁ。

≪13-17章で出てきた本≫
◎13章
Naftali the Storyteller and His Horse(Isaac Bashevis Singer) / 『お話を運んだ馬』
 章頭の引用 2章に続いて2回目

◎14章
The Lion, the Witch and the Wardrobe(C. S. Lewis) / 『ライオンと魔女』
 ナルニア国ものがたりで最初に書かれた本。章頭の抜書き
Peter Pan(J. M. Barrie) / 『ピーター・パンとウェンディ』
Treasure Island(Robert Louis Stevenson) / 『宝島』
 MeggieがCapricornを、フック船長(ピーターパン)か海賊キャプテン・シルバー(宝島)のような人だと想像していた、と言って p123

◎15章
The Borrible Trilogy(Michael de Larrabeiti)
 ファンタジー3部作"The Borrible Trilogy"の2作目、"The Borribles Go For Broke"からの引用。3部作の1作目は"The Borribles"  3作目は"Across The Dark Metropolis"

◎16章
Princess Bride(William Goldman) / 『プリンセス・ブライド』
 章頭の引用 10章に続いて2回目。
Beowulf / 『ベオウルフ』
 英国文学史の一番最初の方に出てくる、ふる〜い抒情詩。Meggieのママはこういうのに詳しくて(この本に登場する)ベオウルフやグレンデルのことなら何だって知っていたと言って p137 リンク先は現代英語へ翻訳した本。
Tom Sawyer(Mark Twain) / 『トム・ソーヤーの冒険』
 Moが子どもの頃友達とこの本を読んでいたら、目の前に突然(話に出てくる)猫の死体が出現した p150
The Story of Babar(Jean De Brunhoff) / ぞうのババール
 Elinorが、本の中から出てきてしまうなら「ぞうのババール」みたいな楽しい物語にしたらどうなの、と言って
Story of Dr. Dolittle(Hugh Lofting) / ドリトル先生シリーズ
 Meggieの宝物の本箱の中に昔から入っているエメラルドグリーンの羽は、ドリトル先生の本から飛び出したオウムのポリアンナの羽だった p150
Treasure Island(Robert Louis Stevenson) / 『宝島』
 14章に続いて2回目。海賊キャプテン・シルバーが居間に突然現われたらどうしよう p151
Winnie-The-Pooh(A.A. Milne) / 『クマのプーさん』
 もしプーが現実世界に飛び出したまま本の中に戻れなくなってしまったら、仲間や100エーカーの森を懐かしんで悲しむに違いない p151

◎17章
Fahrenheit 451(Ray Bradbury) / 『華氏四五一度』
 章頭の引用 本を焼く者はやがて人を焼くようになる
Treasure Island(Robert Louis Stevenson) / 『宝島』
 14章、16章に続いて3回目。
The Arabian Nights: Tales from a Thousand and One Night / 千夜一夜物語
 アラビアン・ナイト。



2003年11月17日(月)
魔法の声 インクハート(コルネーリア・フンケ) @12/59章

●読書中:Inkheart(Cornelia Funke)@12章
いやー、おもしろい。本に夢中になって、電車を乗り過ごしそうになったわ。急展開のストーリーに飲み込まれてしまった。話の主な舞台はイタリアらしい・・・って、またか!(笑)
主人公は12歳の女の子Meggie。記憶に残る限りずっと父子家庭で育った父親っ子で、Meggieの愛するパパ Mo(モー)と2人で、本で埋め尽くされたボロ屋で暮らしている。ある夜のこと、2人のところへDustfingerと名乗る怪しい人物が訪ねてくる。Moの知人らしいがMeggieは事情を全く知らされないまま、翌朝何の説明もなしに突然「しばらく出かけることになったから」と夜逃げ同然で家を出て行くことに。2人は基本的に放浪生活をしているらしく、1年前に引っ越してきた今の家よりもキャンピングカーの方がずっと"自分の家"という気がする、と思うMeggie。
ここまでで最初の2章くらい。この後、イタリアに住む親戚のElinorおばさんを訪ねたらそこが本に埋め尽くされた広大なお屋敷で、すっごく良い感じだとか、Moがさらわれてしまったりとか、Dustfingerが怪しすぎるとか、色々あって・・・・・・。

Meggie、Mo、Elinorという主要人物たちが本好きという設定なので、色んな本のタイトルが話の中にぽろぽろ出てくる。その場の状況を本に例えたり(Ex.夜、お屋敷の巨大なベッドの真ん中に沈み込む自分を『不思議の国のアリス』みたい、と言ったり)章の始めには必ず意味深な引用があるし。Inkheartというのは、話の中に出てくるMoの大切な本のタイトルだ。
MoやElinorの、Meggieに対する対応がいかにもドイツっぽくて可笑しい。ヨーロッパの国はどこでもそうかもしれないけど、大人と子供の境がものすごくキッチリしていて、Meggieの言い分を「子供は黙ってなさい」と切り捨てて平然(笑)もしMeggieがあと4歳年上で16歳だったら、全っ然違う話になってたんじゃないかなぁ。
それから、MoがDustfingerに"Silvertongue"と呼ばれているけど、口が達者な人をそう言うらしい。そういえば、『黄金の羅針盤』のライラもLyra Silvertongue(銀の舌のライラ)と名乗っていたよね。ここではMoの「本を朗読すると、登場人物に息がふきこまれる」という能力を指しているんだろうけど。

≪登場人物≫
Meggie    -主人公
Mo(Mortimer) -Meggieの父、"Silvertongue"と呼ばれることも
Dustfinger -謎の人物 MeggieとMoに付きまとう
Elinor -Meggieの母のおば。本で埋め尽くされた屋敷に住む。

≪4-12章で出てきた本≫
◎4章
≫J.Doraston,quoted by W. Blades
 J.Dorastonの"The Bookworm"という詩の一節。≫全文 章頭の引用
The Selfish Giant(Oscar Wilde)
(この場合は)絵本 p 31おばさんの家の門の形がこの本からじゃないかと言って

◎5章
Curse on Book Thieves The Monastery of San Pedro, Barcelona, Spain
 章頭の引用 本じゃないかも。中世以前の本が貴重品だった時代の、本を盗んだ人への対処とかが書いてある文章の一節か何か? 翻訳を待とう。
Alice in Wonderland (Lewis Carroll) 『ふしぎの国のアリス』
Tom Sawyer(Mark Twain) / 『トム・ソーヤーの冒険』
How the Rhinoceros Got His Skin(Rudyard Kipling)
 (この場合は)絵本

◎6章
≫Herzt, Book of Minstrelsy
 章頭の引用 これもよく分からん。本じゃないかもね。

◎7章
≫"A thousand enemies outside the house are better than one within" アラブの諺
 章頭の引用 本じゃないね。

◎8章
The Witches(Roald Dahl) / 『魔女がいっぱい』
 章頭の引用。この本が出てきたのは2章に続いて2回目。

◎9章
≫Solomon Eagle
 章頭の引用 分からん!

◎10章
Princess Bride(William Goldman) / 『プリンセス・ブライド』
 章頭の引用

◎11章
The Wind in the Willows(Kenneth Grahame) / 『たのしい川べ』
 章頭の引用(3章に続いて2回目)

◎12章
The Fellowship of the Ring(J. R. R. Tolkien) / 『指輪物語』第1部『旅の仲間』 
 章頭の引用。ガンダルフやビルボがよく歌ってる歌。
 "The Road goes ever on and on
 Down from the door where it began...... "
Alice in Wonderland (Lewis Carroll) / 『ふしぎの国のアリス』
 5章に続いて2回目。



2003年11月16日(日)
黒鳥(マーセデス・ラッキー)読了

●読了:The Black Swan(Mercedes Lackey)
感想はこちら
うむ、おもしろかった。けど、元ネタを知らない人が読んでも面白いのかどうかは疑問。元ネタの『白鳥の湖』の物語が、全体のクライマックス部分になっているのね。「そこに行き着くまで」と「物語のその後」がマーセデス・ラッキーのオリジナル。
主人公を白鳥じゃなくて黒鳥にしたのは、元の物語の中では彼女があまり描かれていないからだと思う。バレエ「白鳥の湖」の黒鳥はパーティのシーンで突然ロットバルトと一緒に登場する悪女で、それ以外のところでは出てこない。描かれ尽くされてイメージが固まっちゃってる白鳥と違って、黒鳥はまだどういうキャラか分からなくて白紙だから書きやすかったんじゃないかな。白鳥の側のストーリーが原作通りならば、表面に出てこないところで黒鳥が思いっきり活躍してても良いわけだし。

七五三



2003年11月15日(土)
魔法の声 インクハート(コルネーリア・フンケ)

●読書中:Inkheart(Cornelia Funke)@3/59章
原題(ドイツ語)≫Tintenherz
*日本語訳≫『魔法の声』(11月中旬) WAVE出版より
 (情報元:LeonさんNEWS)

"Inkheart"は英訳本なんだけど、近々日本語訳が出るというので読む気になった。この表紙も悪くないけど、原書の表紙も素敵!! う〜ん、日本語訳で買ったほうが良かったかなぁ・・・(フンケの日本語訳本は今まで原書と同じ装丁で出ている)。その日本語訳、情報がみつからないんだけど発売が延びてるのかな。今日、本屋でも見かけなかった。

最初を少し読んでみたところ、やっぱり英訳だから簡単で読みやすい。話の中で本が重要なアイテムとして出て来て、古今東西の名作がずらっと並んでるのは『九年目の魔法』に似てるなぁ。章の最初に名作からの抜書きがあって、話の中にもどんどん書名が出てくる。

≪1-3章で出てきた本≫
◎1章
The Children of Green Knowe(L. M. Boston) / 『グリーンノウの子供たち』
 章頭の抜書き
Dr. Jekyll and Mr. Hyde(Robert Louis Stevenson) / 『ジキル博士とハイド氏』
 p.3 Moの部屋へ飛んでいったMeggieをMoがからかって

◎2章
Naftali the Storyteller and His Horse(Isaac Bashevis Singer) / 『お話を運んだ馬』
 章頭の抜書き
Pinocchio(Carlo Collodi) / 『ピノキオ』『ピノッキオの冒険』
 旅行に持っていくMeggie's Treasure Chest(宝箱)に入れようとして「悲惨で哀しすぎるから」やめた本。ピノキオはイタリアの話。
The Witches(Roald Dahl) / 『魔女がいっぱい』
 Meggie's Treasure Chestに入れた 著者名は書いてないから自信なし。
The Odyssey(Homer) / 『オデュッセイア』ホメロス
 Meggie's Treasure Chestに入れた 上に同じ。

◎3章
The Wind in the Willows(Kenneth Grahame) / 『たのしい川べ』
 章頭の抜書き

・・・続く。

Amazon.co.jp
メギーのパパのモーは、すごくすてきだけど時々困った才能を発揮する。パパが本を朗読すると、登場人物に息がふきこまれるのだ。そう、文字どおり。モーが自分の能力に気づいたのは、メギーがほんの赤ちゃんだったころだ。『Inkheart』の本をとても情感をこめて読んでいたら、本の悪者たちが家に現れ、目をぱちぱちさせながら悪態をついたのだ。ところがもっとひどいことになってしまった。カプリコーンと手下のところを読んでいたとき、あやまってメギーのママを物語のなかに入れてしまったのだ。
さて今はうら若きレディーに成長したメギーは、絶対に本を読んでくれないパパの、奇妙で強力な能力のことは何も知らない。「ネコに鳥を与えて八つ裂きにする様子を楽しむ」くらい邪悪なカプリコーンは、その能力を悪用しようとモーを探しつづけている。その果てにカプリコーンは気づく。モーを山奥の隠れ家におびき寄せるには、愛娘をエサに使うのが一番ではないか!
コルネーリア・フンケが本と本好きに捧げる、想像力に富んだお話。この本は、大ヒットしたデビュー作『The Thief Lord』のファンや、同じようなテーマで書かれたロデーリック・タウンレーの『The Great Good Thing』が好きな子どもたちを、きっと楽しませるだろう。


●読書中:The Black Swan(Mercedes Lackey)
残り100ページ。

●買った本 和書5冊¥4515(漫画はのぞく)
『不思議の国の恋物語』(若月京子) じね系。イマイチだった。
『セラフィムの夜1 : Lost Moon』(水戸泉) やおい。
『セラフィムの夜2 : eternity』(水戸泉) 上の続き。壊れ方がけっこう好き。
『氷の魔物の物語1』(杉浦志保) マンガ。

『マライアおばさん』(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ)
『ストラヴァガンザ : 仮面の都』(メアリ・ホフマン)

下の2冊は妹にプレゼント(笑)



2003年11月14日(金)
アマゾンから洋書3冊

今日は一日ひげ文字(ドイツの旧字体)でかかれた本と格闘する羽目に。くそー、こんなぐにゃぐにゃした変な文字、ドイツ語はABCの発音も知らない私に一体どうしろと・・・(;;)

●読書中:The Black Swan(Mercedes Lackey)@13/20章
この週末で終わるぞ。

●アマゾンから 洋書3冊¥2154(ギフト券+¥135)
Mother Ocean, Daughter Sea(Diane Marcellas)
¥763 マスマーケット: 437p
『海より生まれし娘 : シャーリアの魔女』(ダイアナ・マーセラス)のPB。まあねー、ファンタジーは翻訳よりも原文で読んだ方が楽しめるから、私の場合。つか、思いきって言ってしまうと、早川文庫FTが苦手なのだ。全体的に翻訳が合わないのが多くて、話は面白いのに入り込めなかったりするから。時間はかかっても英語の方が話に没頭できることが多いので、この本もPBで買っておいた方が間違いがない。読みたいと思ったのは・・・ええと、れなさんに「冬の海」と聞いたからだったと思う。

Glutton for Punishment (Cecile Lamalle)
¥709 マスマーケット: 295p
お料理ミステリー"Charly Poissonシリーズ"の2巻。【1巻のレビューはこちら】 ニューヨーク州北部の平和な田舎町に店を持つシェフ、Charly Poissonを主人公にしたコージーミステリー。読みやすくてホッとする感じ。話の途中で、突然チャーリーが作ったお料理のレシピが挿入されたりする。

Eat, Drink, and Be Buried(Peter King)
¥709 マスマーケット: 240p
お料理ミステリー"グルメ探偵シリーズ"の6巻、話の舞台はイギリスのHarlingtonだそうだ。【5巻までのレビューはこちら】 まぁね、このシリーズもここまで来ると偉大なマンネリという感じがしないでもない・・・・・・。【4巻を読んだ時】にも書いたけど、このシリーズは毎回話の舞台が変わる。その都度、登場人物もみんな違っていて常連のキャラが一人もいないし、主人公のグルメ探偵自身の情報は殆どないと来ている。ロンドン在住で男という以外名前も年齢も外見も分からないし、履歴は"昔シェフだった"以外不明。というわけで、このシリーズはどの巻から読んでも全然問題なし。私の印象では、巻が進む従って上手く(面白く)なってるみたいで、2巻、3巻あたりはちょっとぎこちないところがあったな。



2003年11月13日(木)
黒鳥(マーセデス・ラッキー)@10/20章

●読書中:The Black Swan(Mercedes Lackey)@10章
半分まで。バカ王子ジークフリートは、『鉄鼠の檻』風に言うと「大悟して」なにやら新しい境地に至ったらしい。悟って改心したらバカじゃなくなったんですな。放蕩者だったのが別人のように優しく賢くなっちゃってまぁ・・・・・・段々バレエ「白鳥の湖」の王子のイメージに近づいてきたようだ。そうかあ、これは若者の成長物語だったのか!
でも確かにあのままではオデットの恋人役なんて絶対無理だったし、これでオデットに出会う準備オッケー。でもオデットってどういうキャラかよく分からないんだよねー。この本は黒鳥、オディールが主人公だから、彼女のことは沢山書いてあるんだけど。


●読書中:十一月の扉(高楼方子)
これは11月に読むしかないでしょう、と思ってチェックしてた本を読みはじめた。この本を知ったのは・・・たしか由良さんのところでだったと思う。



2003年11月12日(水)
鉄鼠の檻(京極夏彦)読了

こ、こんなものが。(^^;
Spiderwick Chronicles】のトレーディングカードつきセット!? 

●読了:『鉄鼠の檻』(京極夏彦)
 ≫感想はこちら
残り500ページを一気読み! おもしろかったー。
箱根の山中に謎の禅寺があるという設定で、そこで修行している禅僧たちが次々殺されていくミステリー。読んでいくと、いつのまにか日本の仏教史とか禅の世界へ迷い込んでしまう。・・・と聞くとややこしそうに聞こえるけど、それが驚くほど読みやすくて分かりやすい。普通なら分かりにくいテーマの筈なのに、最後まで面白く読めてしまったことにビックリだ。

●アマゾンから 洋書2冊¥1970(ギフト券)
The Amazing Maurice and His Educated Rodents(Terry Pratchett)¥1113
Swordspoint(Ellen Kushner)¥763

2冊とも衝動買い。上のテリー・プラチェットの本は、ディスクワールドシリーズ初の児童書で、2001年のカーネギー賞受賞作品。内容は知能の高い猫とねずみによる"ハーメルンの笛吹き"のパロディですって。私はデイヴィッド・ワイアットさんの表紙のが欲しくてこのインターナショナル版にしたけど、US版の方が300円ほど安い。
Swordspointは『剣の輪舞』の原書PB。最近、新装復刊されたのだ。表紙は翻訳のほうがの方が好きだなー。



2003年11月11日(火)
黒鳥(マーセデス・ラッキー)@6/20章

●読書中:The Black Swan(Mercedes Lackey)@6章
6章の最初でちょうど全体の1/4ほど。
おやおや、どちらかというと敵同士のはずのロットバルトと王妃(王子ジークフリートの母)が手を組んでしまったぞ! ・・・・あれ?でも「ロットバルトが娘を王子の后にしようとしている」のは原作どおりだから、目的はそのままか。
オディールの写真ならぬ、立体映像?を見せてる所では驚いた。おおぉ、オディールって目を見張るほどの美人だったのか! 愛らしく美しく、その輝く銀の髪は見たこともない色・・・って、それじゃオディールのコンプレックスの根拠は一体?(^^; 
オデットと王子はまだ出会ってもいない。相変わらずやりたい放題のバカ王子、「ふとしたことから」ジプシーの少女を死に追いやってしまう。水浴びしてた彼女を「自分を誘ってる」と思い込んで、からかってるつもりが彼女の方は本当に怖かったんだな。後で怖くなって悪夢を見てりゃ世話ないよ! この犯罪者ーーっ!! けど、罪悪感があるだけマシか? このバカ王子、すっごく分かりやすい。
いやぁ、この本おもしろいわ。魔法の方はオディールの独壇場で、後はぜんぶ中世の王侯貴族と騎士の世界。想像していたよりずっと軽くて読みやすくて、基本的にキャラクターで読ませるあたりはヒストリカル・ロマンスと似た雰囲気。あまり「ファンタジー」という感じがしないのは、最初から昔話ネタだと思って読んでるからかな。

●読書中:『鉄鼠の檻』(京極夏彦)@830/1359p



2003年11月10日(月)
黒鳥(マーセデス・ラッキー)@4/20章 / 鉄鼠の檻

●読書中:The Black Swan(Mercedes Lackey)@4章
>この本の「悪者」は、どうやらロットバルトひとりらしい
訂正。あれから怪しい人が次々と・・・。2章ではSiegfried(ジークフリート)王子と、その母が登場。ジークフリートの父親(王様)はとっくの昔に死んでしまっていて、母が代理で国を治めてきたという設定。思うに、ロットバルト男爵家と王宮は対比した関係にあるんだな。ロットバルト男爵家は極端な男尊女卑の世界、王宮は逆に女性が全権力を握っている状態。
ロットバルト男爵によると女性は卑劣で信頼を裏切るものなんだそうで、魔法で白鳥に変えてしまうのも、彼に言わせれば「姦婦に罰を与える」ってやつらしい。おかしなことに、ロットバルト男爵、娘のオディールが魔法を学ぶことを喜ばないくせに、家事に関係する魔法を使っている限りはなぜかご機嫌。極端にアンバランスな人という印象だ。
王子ジークフリートの母もかなりバランスの悪い人だ。権力主義者で女王という立場に執着があるので、実の息子に国の支配者の座を譲るのが嫌で嫌でしかたがない。それだけのために、息子を長年かけて阿呆に能無しに享楽的に育てて、駄目押しで操りやすい能無しの女を嫁にしようと画策中。ずっと権力を持っていたい、でなければ息子を亡きものに! ・・・すげえ母だ。
つか、このジークフリート王子もなんというバランスの悪い男だ!(笑)今のところ、私から見てまともっぽいのは主人公のオディールだけかも。あ、ストーリーはこんな風だけど別にドロドロのドラマという感じじゃない。サラッとしてて人物の描き方に距離感があるから、クセのあるキャラでも気持ち悪くなくて楽。描写がキレイで読みやすいし。

●読書中:『鉄鼠の檻』(京極夏彦)@450/1359p
何か濃ゆいものにハマりたくなったので、京極堂の妖怪シリーズ4冊目を読み始める。このシリーズは面白すぎて&濃すぎて、連続して読むと息切れがしてくるので、折を見て長期戦で1冊ずつ読むことにしたのだな。1300ページ以上もあると、すでに本というより箱!(^^; 450ページあたりまで一気に読んだけど、まだまだ起承転結の起と承の間くらい。
今回の舞台は箱根。山の中の古い温泉宿で、僧侶の死体がみつかった。そこから徒歩2時間ほどの山の中にはかなり大ーきなお寺があって、そこがポイントになるらしい。この寺、怪しすぎ! つか、今妹がハマリ中の『ざ・ちぇんじ』からの発想で、「寺(僧侶)=すみれ族」という発想が・・・・・・考えれば考えるほど怪しい寺だ。
今までのところで一番よかったのは、探偵・榎木津の登場シーン。げらげら笑ってしまった。



2003年11月09日(日)
龍使いのキアス(浜たかや)読了

●読了:『龍使いのキアス』(浜たかや)
アギオン帝国は、初代皇帝アグトシャルの夢の呪縛に300年もの間、苦しめられていた。モールの巫女見習いのキアスは、<呼び出しの儀式>に失敗し、神殿を出て旅をすることに。300年前の大巫女マシアンを探して旅を続けるうちに、キアスは自分の出生の秘密に近づいていき、やがて皇帝アグトシャルの秘密へ迫っていく。

あちこちで評判の良い日本人作家の書いた異世界ファンタジー、なかなかおもしろかった。話の舞台になる世界がとっても詳しく描いてあるのがいい。読み進むうちに色々な部族、宗教、国の歴史などが徐々に分かってくる。キアスが知り合う人たちが面白い・・・・・いくつもの宗派の巫女たち、部族・・・・・・気がついてみると、キアスは帝国の皇帝や「兄弟たち」などのお偉いさんたちともみんな知り合いになってるし。キアスもその一員である「モールの巫女」というのもかなり不思議な存在。同じ世界を舞台にした話があったら絶対読みたいんだけど。
ただ、ちょっと文章がこなれてない感じがして・・・・・・会話や説明文が分かりにくかったり、言葉尻に引っかかるのが気になったのは残念。キアスというキャラクターも、私にとっては最後まで「謎の人」という感じで、よく分からない存在だったな・・・。でも、そんなの気にならないくらいに一気に読んでしまったからいいか。



2003年11月08日(土)
黒鳥(マーセデス・ラッキー)@2/20章

●読書中:The Black Swan(Mercedes Lackey)@2章
なんだか不思議な世界が展開中・・・
この本の「悪者」は、どうやらロットバルトひとりらしい。その娘オディールがこの本の主人公で、彼女は父に対して色んな屈託がある・・・という設定のようだ。オディールは白鳥たちと結構仲良くやってて、「白鳥たちの守護者」とかどこかで呼ばれてるし。
ロットバルト男爵は悪の大魔法使いで、偏屈な感じのオッサン・・・広大な庭を持つお屋敷に娘のオディールと2人で、目に見えない召使たち(精霊?)と白鳥たちに囲まれて暮らしている。ロットバルトは妻に裏切られて(浮気?)死なれてから、全ての女性を眼の敵にしていて、毛皮のコートを着て空を飛んで出かけては、余所から女の子をさらって来る(!)。そして変身の術をかけて「美しいが無力なもの(白鳥)」へ姿を変えさせて、お屋敷の庭に住まわせる。白鳥たちが夜の間だけ人間の姿に戻るのは魔法の力が及ばないからで・・・。

つまり・・・このロットバルト男爵家の庭は、昼間は白鳥でいっぱい、夜は女の子たちでいっぱいというわけ(^^;
1章では、この辺の設定がダダーっと明らかになる。最初の10ページほどがやたらと難しかったけど、辞書引いて切りぬけたら、その後かなり楽になった。オディールはすごく頭の良さそうな女性。父親に認めて欲しくて魔術の腕を磨くうちに、父親をしのいでしまったりするかも? 父親に容姿をけなされて育ったこともあって、自分の外見にコンプレックスがある。なので白鳥たちのひとり、オデットの愛らい美しさに嫉妬を抱く。
「4羽の小さな白鳥」も出てきた! 小さな女の子たちだって! かわいいの〜。バレエでは普通、オデットとオディールは一人二役で同じ人が踊るから、同じ人の黒と白の両面性・・・みたいなイメージを持っていたけど、こうして本当に別人として描かれると、また違った解釈が出来るなー。

●アマゾンから ¥2333(ギフト券)
The Enchanted Forest Chronicles: Dealing with Dragons/Searching for Dragons/Calling on Dragons/Talking to Dargons (Enchanted Forest Chronicles(Patricia C. Wrede)

The Enchanted Forest Chroniclesの箱入り4冊セットを買ってしまった! 先日、1作目の【Dealing with Dragons】を読んだらかなり面白くて、気に入ったのでつい大人買いを。こういうのを「地雷を踏む」「鉱脈にぶち当たる」と言うのだ。(^^;



2003年11月07日(金)
A Healthy Place to Die(Peter King)読了

●読了:A Healthy Place to Die(Peter King)
 ≫感想はこちら
結構おもしろかった。このシリーズはもう、何も考えなくてもどんどん読める。料理の雑学の海にぷかぷか浮いているのが楽しくて読んでるようなもんだ・・・。6作目も注文済み。
昨日からアマゾン・コム書籍本文の全文検索(Search inside this book)を活用しまくり。なんて便利なのーー!! まだ一部の本しか対応してないみたいだけど、これは使える! この本ったら容疑者が多くて、しかもみんな似たような肩書きだから混乱して「この人だれよ?!」となる度に、検索してみては納得(^^; ページ数とその前後の文章が一覧で出るからとっても楽〜。早くアマゾン・ジャパンも導入しておくれ

▲『相鉄瓦版』で有栖川有栖の短編が読めます。(情報元:有栖川有栖 公認サイト雑談広場
こちらから入って、最新号(123号)の目次へどうぞ。「当サイトへのリンクは、当会の許諾を必要と」するそうなので直貼りはやめときました。ざっくらばん。ざっくらばん。ざっくらばん・・・。印象的な言葉に出会うとリピートする習性が(笑)

●買った
ダ・ヴィンチ(雑誌) ¥450



2003年11月06日(木)
マキリップが幻想文学大賞を受賞 / A Healthy Place to Die(Peter King)@24/32章

マキリップが2003年 界幻想文学大賞を受賞(情報元:ニムさん
受賞作≫Ombria in Shadow(Patricia A. McKillip)
うわ〜い、おめでとう! マキリップがWorld Fantasy Awardを受賞するのは、1975年のThe Forgotten Beasts of Eld(妖女サイベルの呼び声)に続いて2度目。私は両方とも積読中。
*ノミネート作品メモ

●読書中:A Healthy Place to Die(Peter King)@24/32章
もうすぐ半分。4冊目だけあって文章に慣れたせいか、かなり順調。場合によっては今日中に読み終わるかも。
グルメ探偵がスイスのリゾート・スパへやってきた理由は、そこで行われる料理のイベントに出席するため。講師が実際に料理をしながら、食材や世界の料理について、健康について話すというイベント。グルメ探偵は知人のカーヴァー・アーミテージ氏に代理講師を頼まれて、代わりにシーフードをテーマに何度か講義を担当することに。

表紙の宣伝に、"料理についてのトリビア(Culinary Trivia)と風刺の利いたユーモアたっぷりの探偵小説"とか書いてあって笑った。まさにその通り!(ぷぷっ) グルメ探偵を始め、シェフや食の評論家たちがどうでもいい知識を延々と語り続け、食べ続ける。それをこそ楽しむというか・・・・・・・この本から無駄な薀蓄をそぎ落としたら、後にはカスしか残らないかも(笑) 確かにそういう意味では「ミステリーとしてはカス」っていう表現も正しい気がする。私は好きだけど、正統派の本格ミステリー好きさんたちには受けないだろうな、というのは想像がつくし。



2003年11月05日(水)
The Meanest Doll in the World(Ann. M. Martin)読了

●読了:The Meanest Doll in the World(Ann. M. Martin)
 ≫感想はこちら
おもしろかった。前作よりも内容はもちろん、装丁もパワーアップしていた感じ。後ろにあるプリンセス・ミミの人形の派手な広告と、おもちゃ戦争の場面がお気に入り。人形のお話ってどうしてこうイマジネーションが刺激されるんだ〜。The Doll Peopleもこの本も、要するに「真夜中の人形たちの話」だものね。

●メモ:After Glow(Jayne Castle)
2004/03 出版予定
アン・クレンツ名義の本は次々出ていたけど、ジェイン・キャッスル名義のものが出るのは久しぶり。どんな話だか楽しみ! 
*内容の詳細は公式サイトにあります。
*【ジェイン・キャッスルの本のレビューへ



2003年11月04日(火)
The Meanest Doll in the World@13/18章 / A Healthy Place to Die@4/32章

●読書中:The Meanest Doll in the World(Ann. M. Martin)@13/18章
表紙(黄色)と背表紙(青)のカバンの違いが、重大なネタバレだったことが判明(笑) アナベルとティファニーがケイトの学校へ行くところまでは予想通りだけど、それからまた余所の家へ行って、"The Meanest Doll in the World"を相手におもちゃ大戦争をおっぱじめるとまでは予想してなかった。おもしろいなぁ。なんか、こういうの映画でなかったっけ? 戦車とかビームとか出てきて、おもちゃ同士が戦い始めるの。

●読書中:A Healthy Place to Die(Peter King)@4/32章
グルメ探偵シリーズ】の5巻を読み始める。
このシリーズはグルメ探偵がヨーロッパ&アメリカ各地を訪ねて、旅先で土地の郷土料理や名物を食しながら、事件に巻き込まれていく形のミステリー。1巻が入手困難で未読なので、2巻以降を7月、8月、9月と1冊ずつ読んで来て、これで4冊目になる。
今回の舞台はスイス、アルプスの雄大な景色を望むリゾート・スパ。世界各国仕様の温泉、サウナ、プールやゴルフコースなど各種運動施設はもちろん、食事も豪華な健康ランド。アルコール禁止とか、禁煙、ローカロリーなんてケチなことは絶対に言わない、健康のためというより「楽しむために行くスパ」なんだと。いいなぁ、本当にそういうところがあるのかしら(^^; 舞台は整ったね。さあ、誰が死ぬの?(爆

●アマゾンから 洋書3冊¥2174(ギフト券)
The Steps Up the Chimney : Maghousquar Series 1(William Corlett)
Sing the Four Quarters(Tanya Huff)
The Black Swan(Mercedes Lackey)

一番上の本The Steps Up the Chimney はクリスマス用に買った本。全4巻シリーズの1冊目で、13歳の少年と妹2人がクリスマス休暇を親戚の家で過ごすという設定のファンタジー。その親戚の家とやらが怪しいとか?
下の2冊は先日<気になる本>に書いた・・・。マーセデス・ラッキーのThe Black Swan おもしろそうよー。バレエ「白鳥の湖」ネタのファンタジーらしいが、なんと登場人物の名前が原作(?)そのままだ。オデット(白鳥)、オディール(黒鳥)、ロットバルトだって。主人公は白鳥じゃなくて黒鳥の方。ロットバルト男爵が魔法使いで、その娘オディールは所謂「魔女見習い」らしい。いいねえ、おもしろそう。近いうちに読みたい。
*参考 
バレエ「白鳥の湖」 /熊川哲也 欲しい〜。
バレエ「白鳥の湖」 /AMP¥2380 <廉価版が出て、値段がかなり下がってます。私は6000円で買った〜。(><。



2003年11月03日(月)
お休み。

▲10月のまとめを追記しました(10/31の日記)
金曜日あたりから軽く風邪をひいていたりする。もう終盤だが、微熱、のどの痛みと咳、鼻水、あと寝汗がすごかった。今日も1日中寝てしまった・・・連休中で良かったけど、損した気分。J庭15も行けなかったしな・・・(ーーメ)くそー。
龍使いのキアス(浜たかや)を読み始める。ファンタジーというより、古代神話の世界みたい。おもしろそう。The Meanest Doll in the World(Ann. M. Martin)は半分弱まで。詳しくは明日。

メモは<気になる本>へ移動。



2003年11月02日(日)
The Meanest Doll in the World(Ann. M. Martin)@4/18章

●読書中:The Meanest Doll in the World(Ann. M. Martin)@4/18章
読み始めて、のんびり進んで1/4くらいまで。いいねー、やっぱり好きだわこのシリーズ。人形シリーズってことで、ずっと続けてくれないかなぁ。冒頭の"Miami Beach-a-go-go"・・・そういえば、小さい子って風呂におもちゃ持ちこむの好きじゃない? つか、私がそうだった。今回はアナベルとティファニーがケイトの学校へ行くということで、表紙絵は学校カバンだな。アメリカなのでランドセルじゃないのだ(笑)

●図書館
『龍使いのキアス』(浜たかや) 貸出し延長。
『十一月の扉』(高楼方子)
『おちゃめなパッティ』(ジーン・ウェブスター)
『クリスマスの魔術師』(マーガレット・マーヒー)
『村のクリスマス物語』(ミス・リード)



2003年11月01日(土)
ICE : ケルと氷の世界の物語 1(スティーブ・ボウケット)読了

●読了:『ICE : ケルと氷の世界の物語 1』(スティーブ・ボウケット)
原題≫Ice : The Wintering Trilogy 1(Stephen Bowkett)
氷河期の到来によって氷に閉ざされてしまった世界……だが、人びとは全能の女神オールマザーの力によって、山中深くに作られた国パースで安全に暮らすことができた。しかし、探究心に溢れる少年ケルは、外の世界、氷に覆われた厳しい寒さの支配する世界への冒険を夢見ていた。イギリス生まれの壮大な冒険ファンタジー第一弾。≫もっと詳しい内容紹介(出版社サイト)

なかなか面白かったけど、ぜんぜんファンタジーではないと思う。地球上でSFを成立させるために、氷河期っていう設定が必要だっただけじゃないか? コンピュータによる管理社会、知性を持つ戦車≪トラベラー≫などのSFっぽいものと、知性を持ったオオカミ、半魚人のような海洋人類などのファンタジーっぽいものがごちゃ混ぜにどんどん出てきて、不思議な世界を作り上げている。基本トーンは冒険・アクションで、「持ち主の意思を汲み取って適切に反応する武器」なんて高度なものが出てくる一方で、実際の戦いはなぜか剣とナイフで血しぶきの世界が多かったりする。
前半はコンピュータによる管理社会から逃げ出すための準備と戦い、脱出行。後半は脱出した外の世界で裕福な商人と知り合ったり、主人公の恋人がさらわれて別の国(エンクレーヴ)に乗りこんだりしながら、徐々に世界を広げる。主人公のケルと、恋人のシャムラがかわいいね〜。ケルたちの国パースでは女神オールマザーによって生まれたときから結婚相手が決まっているので、「絆の相手」と言われて一緒に育つらしい。こういうカップルはケルたちの他にも出てくるんだけど、面白い関係だね。相手をとても大切に思っていることは確かだし。ケルたちのその後が気になる。

≫Stephen Bowkettはヤングアダルト向けのファンタジー、SF小説を書いてる作家だそうな。
≫本書は"The Wintering Trilogy"の1作目の翻訳。
 1、Ice : The Wintering Trilogy 1
 2、Storm : The Wintering Trilogy 2
 3、Thaw : The Wintering Trilogy 3

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『塗仏の宴 宴の始末』(京極夏彦)
 いつものことだけど、この表紙すごい。目が、舌が!
『虹果て村の秘密』ミステリーランド(有栖川有栖)
 来たーー!! さっそく読みます。