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2003年10月30日(木) ■ |
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Dealing with Dragons(Patricia C. Wrede)@10/15章 |
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●読書中:Dealing with Dragons(Patricia C. Wrede)@10/15章 いやー、これは本当におもしろいわ。funnyで軽いアメリカ英語のファンタジーって楽! 気に入ったから箱入り4冊セット(¥2222)を買ってしまおうかと考え中。2〜4巻をバラで買うと¥1947なので、300円違い。
もの言うカエルのアドバイスに従って山へやってきたシモレーヌは、ドラゴンたちに出会ったのを幸いに「ドラゴンの姫」に立候補(ドラゴンの姫とは家政婦のような仕事を期待される存在らしい)。それは普通、どこかの国の姫がさらわれて来て「しかたなく」なるもので、そこへ騎士が助けに現われてドラゴンに戦いを挑む、これが物語の「ふさわしい形」というもの。自分から勝手にやってきて「ドラゴンの姫」に立候補するなんて前代未聞だ! と、しばらくもめた結果、Kazulというものずきな雌ドラゴンがシモレーヌを引き取ることに。セランディル王子と結婚することを思えばシモレーヌはなんだって平気だったが、Kazulとの暮らしはなかなか上手く行っていて、とても楽しかった。なのに、次々と騎士たちが邪魔しに現われる! シモレーヌの父王の「ドラゴンを倒し、娘を救出した者に国の半分を与える」というお触れのせいらしい。なんて面倒な! 私はここの暮らしが気に入ってるんだから、放っておいてくれればいいのに!
シモレーヌと友達になるアリアノーラ(Alianora)の身の上話には笑った。童話のパロディの連続。ex.「隣の国の舞踏会に招かれたとき、おばさまの知り合いの妖精にガラスの靴を貰ったの。なのに私、自分の城から出る前に靴を割っちゃったのよ!」(69p)
*チェリー・ジュビレ ・・・シモレーヌの得意なデザートで、Kazul(ドラゴン)の好物。 *Patricia C. Wrede(パトリシア・C・リーデ)の翻訳 短編を収録したアンソロジーがあることが発覚。翻訳はこれだけしかないみたい。社会思想社の現代教養文庫だから絶版だけど。 ≫いにしえの呪い : 魔法都市ライアヴェック1
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2003年10月29日(水) ■ |
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Dealing with Dragons(Patricia C. Wrede)@5/15章 |
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●読書中:Dealing with Dragons(Patricia C. Wrede)@5/15章 Enchanted Forest Chronicles(魔法の森シリーズ?)の1巻。昨夜ちょっと開いたらおもしろくて、そのまま読み始めてしまった。October Countryを今月中に最後まで読むという予定が狂ったけど、まぁいいや。読みやすいのでどんどん読めて気持ちいいっ! たぶん未翻訳本(調べた限りでは)。これは、ユーモア・ファンタジーになるのかな? 早川文庫FTでコミカルな表紙をつけて出したら違和感なさそうな雰囲気。初版は1990年、私の本は2002年に出た新装版だ。
魔法のある世界の、とある王国のお姫さまが主人公。リンダーウォール王国(Linderwall)の末の姫シモレーヌ(Cimorene)。シモレーヌが上の6人の姉たちとまったく違っているのが父王と王妃の悩みの種だった。姉たちはみんな「完璧に普通」で、長い金髪におっとりと優しい性格の美しい姫君ばかりなのに、シモレーヌは黒髪で背がやたらと高く「姫にふさわしくない」ふるまいばかり。礼儀作法やダンスのレッスンを放り出して、女だてらにフェンシングや魔法を教わり、それが禁止されるや、城の料理長から料理を、財務担当官から経済、吟遊詩人からはジャグリング・・・・・・。 そんなこんなで周りに持て余されながらシモレーヌは16歳になり、両親と隣国Sathemに行くことになった。ところが、ついてみたらそれは隣国のセランディル王子(Prince Therandil)とシモレーヌの縁談を受けるためだった。セランディル王子のことを「確かにちょっとハンサムだけど、ユーモアのセンスはないし、馬と戦いのことしか話さない上に、その半分は間違ってるのよ!? Sathemにいるのが3週間だけでよかった、それ以上は我慢できそうもないもの。」(p6)なんて考えていたシモレーヌはびっくり仰天。抵抗するが止められそうもないと知って途方にくれていたところへ、都合よくもの言うカエルが登場、城を出て逃げ出すことを薦める。
DWJのダークホルムと同じで、文中の昔話や有名な話のパロディがおもしろい。シモレーヌが名付け親の妖精(Fairy Godmother)に悩みを打ち明けようとすると、「悩み? 悩みって言うと恋の悩みだろう? そうか、王子さまが魔法にかかっているんだね。カエルかな? カエルに変えられた王子さまってのは、昔はよくあったもんだけど、最近じゃちょっと流行おくれだねぇ」(p4)・・・なんてね。これを受けて、カエルが出てきた時は「あなた、魔法にかけられた王子さま?」「違うよ、何人かそういうのに会ったことはあるけどね」(9p) となる。・・・万事この調子で、気楽に楽しい。 ああ、それからちなみに、表紙にいるドラゴンは(どのドラゴンかはわからないけど)性別は雄だ。ドラゴンの♂は角が4本(短2・長2)、♀は3本(短1・長2)だそうだからね。
≪Enchanted Forest Chronicles≫ 1、Dealing with Dragons 本書 2、Searching for Dragons 3、Calling on Dragons 4、Talking to Dragons ≫4冊セット¥2222
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2003年10月28日(火) ■ |
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Lucinda's Secret : Spiderwick Chronicles 3 (Tony Diterlizzi, Holly Black)読了 |
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●読了:Lucinda's Secret : Spiderwick Chronicles 3 (Tony Diterlizzi, Holly Black) ≫感想はこちら お気に入りのシリーズの3作目、読了! 今日の行き帰りの電車の中だけで読めたから、ちょうど1時間かかったのか。初登場のルシンダおばさんがけっこう強烈。さすがは、あの家に長い間住んだだけあるね。ルシンダおばさんの秘密って、妖精にもらった物を食べて以来、人間の食物を受けつけなくなったこと、でいいのかな。アーサー・スパイダーウィック氏の消息がわかってきたし、この先どうやって始末をつけるのか・・・。全5巻だからあと2冊。この本は1話1話バラバラになってて小出しにするから、出版されると買わずにいられないし、面白く感じるのかも。1巻ずつ色が違う装丁、挿絵も含めて「面白い」ので、全5巻を合本して1冊にしてしまったら面白さ半減だ。薄い本でこの外見だからいいのよね・・・・・・だから翻訳もダメだろうな。だって、この表紙に日本語のタイトルを乗せるなんて、想像しただけで萎える。
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2003年10月27日(月) ■ |
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何かが道をやってくる(レイ・ブラッドベリ)読了 |
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●読了:Something Wicked This Way Comes(Ray Bradbury) ≫感想はこちら 去年に続いて2度目、おもしろい本は何度読んでもおもしろい! 前半に10日以上かけたくせに、後の半分は2日で読んでしまった・・・止まらなくて。去年の感想に「本気で怖い場面が結構あったのが印象的」とあるが、どこがどう怖かったかすっかり忘れていたので、今年もウィルに乗り移って涙ぐむほど怖がってしまった(^^; 夜の図書館か〜。 あ、感想は去年のに少し追記しただけ。気が向いたらもっと詳しく書きこむかも。
●読書中:Judgement of the Witch(Robert McCammon)10/23章 先週から持ち歩いて読んで来たが、今放り出そうかと考え中。だってこの本、どんどん気持ち悪くなるんだもの。 話の舞台そのものが(当たり前だけど)前近代的で女性蔑視だの非人間的な魔女裁判だの、読んでると不快になってくる。ストーリーも進むに連れてどんどん訳が分からなく・・・てか、もうなんでもありで、何なのこれって感じ。まぁ、「不愉快」というネガティブなものであっても、ここまで感情をかきたてるマキャモンの文章力はさすがだ。・・・いや皮肉じゃなくて、本当に筆力はすごいと思うんだが、ただこの本はその方向性が合わない気がするだけ。平気な人は全然平気で読むんだろうし、こういうのが好きな人も多いだろうけどね。 とりあえず残りは家で読むことにして、明日はSpiderwick Chronicles 3を持っていこうかな。・・・と決めたら、ふーっと気持ちが軽くなった(笑)そんなに負担だったのか自分(^^;
●気になる本、更新してます。今日はTanya Huffと、Mercedes Lackeyのフェアリーテイルシリーズが気になった。
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2003年10月24日(金) ■ |
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Judgement of the Witch@7/23章 |
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●読書中:Judgement of the Witch(Robert McCammon)@7/23章 Fount Royalに到着した頃から(5章, 70ページ〜)読みやすくなってきた。単語が難しくて細かい所が分からないのは相変わらずだけど、背景にだいぶ慣れたのと、動きが出てきたので分かりやすくなった。 ファウント・ロイヤルで不審な事件があるらしい、ということで町から派遣されて来た判事・ウッドワード氏(Isaac Woodward)と、そのClerk(*1)のマシュー君。馬車に荷物を積んで向かう途中で天気が悪くなって、道端の宿屋で泊めてもらう。ところが、そこのご主人Shawcombe氏が不審人物で、庭で変死体を発見したり色々あって、結局二人は身ひとつで逃げ出すことに。ウッドワード氏とマシュー君はファウント・ロイヤルになんとか歩いてたどり着き、そこで町の有力者たち(?)の世話になりながら食事。 ファウント・ロイヤルでは最近不幸が多いという。町の天候が悪くて作物が育たず、人が死んだり、狂ったり、引っ越していったり、次々と人がいなくなる。それもこれも、みんな魔女のせいだ。あの魔女、Rachel Howarthを早く縛り首にしてくれ! という彼らに、ウッドワード氏は"I am a servant of the law"なので、双方から公平に話を聞く必要があると答える。・・・ここまでで5章あたりまで。 6章はマシュー君の身の上話が中心。6、7歳?で孤児院に入って院長に可愛がられるが、しばらくたった頃に院長が代替わりする。新しく来た院長というのが鬼畜で、マシュー君を含めた幼い子供たちに性的虐待を繰り返し、孤児院は一気に息苦しい場所に変わってしまった。15歳のとき孤児院にウッドワード氏がやって来て、マシュー君は自分を売りこむ。マシュー君は頭が良く、ラテン語ができて、字も上手い。で、今に至る。
(*1)Clerkは「事務官」だけど、要するに秘書みたいなものかな? どわ〜、マシュー君にこんな身の上話があったとは! うが〜〜! マシュー君、がんばれーっ!! ファウント・ロイヤルの人たちが「Rachel Howarthは魔女だ」と口々に言うのが不気味すぎ。こんなのを耳元で延々と聞かされたら、そのうち洗脳されそうだ!(^^; ストーリーは結構硬めだけど、時々下ネタがサラリっと入るのが男性作家っぽいね。書き方に遠慮がないっていうか・・・。 タイトルの"Speaks the Nightbird : Judgement of the Witch"は、「夜の鳥が(に)語る : 魔女裁判」? 下巻の"Evil Unveiled"もそのままだね・・・魔女裁判というけど、まだその魔女さんが一度も登場していないのが気になるな。
▲2004年スタジオジブリカレンダーイメージに【ハウルの城】が入ってます。おおぉ、これは! あの後姿はソフィーとマイケル?
▲English Navi 英語学習に役立つサイトのリンク集さんからリンク貼られてました。ありがとうございます。
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2003年10月23日(木) ■ |
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ハロウィーン・パーティ(アガサ・クリスティー)読了 |
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●読了:『ハロウィーン・パーティ』(アガサ・クリスティー) 探偵作家のオリヴァ夫人を迎えた子供たちはハロウィーン・パーティの飾りつけに余念がなかった。話題が探偵小説におよんだ時、13歳の少女ジョイスが突然、殺人の現場を目撃したことがあると言いだした。ホラ吹きジョイスのいつもの話が……翌晩,ジョイスがリンゴ食い競争のバケツに首を突っこみ死んでいるのが発見された! 童話的な世界で起こったおぞましい殺人を追い,現在から過去へと遡るポアロの透徹した推理とは?
う〜ん、まぁまぁだった。ミステリなのに翻訳が気になって気持ち悪くて、話に没頭できない自分が心底うらめしい! 言葉遊びや、謎かけみたいなのが結構あるので、やっぱり英語で呼んだ方が楽しかったかも・・・。 ハロウィンのパーティで13歳の女の子が殺された事件をきっかけに、「小さな村の小さな過去の出来事」が次々と現れては消え・・・。ポワロが村の色んな人を次々と尋ねて話を聞いていく部分が話の主体になっていて・・・まぁ、その中に犯人がいるわけだ。巻末の解説にもある通り「大変オーソドックスな形で、静的である。しかし、まとまりの実によい、好印象を与える作品といえる」・・・そうそう、こういう感じ。
●図書館 『龍使いのキアス』(浜たかや) 『ICE : ケルと氷の世界の物語 1』(スティーブ・ボウケット) 『ぼくたちの9月 マリーの10月』(新井教夫)
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2003年10月22日(水) ■ |
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Judgement of the Witch@4/23章 / マライアおばさん(DWJ) 他 |
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●読書中:Speaks the Nightbird : Judgement of the Witch(Robert McCammon)@4/23章 "Speaks the Nightbird"の上巻を読みはじめる。 上巻:Judgement of the Witch 下巻:Evil Unveiled
うわぉ、難しーーっ!! 舞台設定やマキャモンの文章に慣れてないせいかも知れないけど、単語が難しくってとっつきにくくて大変。でも、話はおもしろそう。 翻訳の『魔女は夜ささやく』(上下巻)はJudgement of the Witchだけの翻訳かと思っていたけど、そんなことなかった。ただ、PB版と翻訳では、上下巻の区切りが違ってるね(^^; たぶん翻訳のテクスト(翻訳の元)はハードカバー版だから、後で出版されるPB版がどこで区切られるかなんて分からなかったんだろう。じゃなかったら、こんな珍妙なことが起きるわけがない。 *Judgement of the Witch(Speaks the Nightbird 上巻)は23章まで。翻訳の『魔女は夜ささやく(上)』は22章まで
舞台は17世紀アメリカ・カロライナ州の田舎町、ファウント・ロイヤル(Fount Royal)。主人公と思しき人物は、マシュー・コーベット君、20歳。ちなみにVirginだそうだ・・・夕食の席で話のネタに・・・。マシューとWoodward判事がが連れ立って、ファウント・ロイヤルへ向かう道中から話が始まって、まだたどり着かない。
Isaac Woodward・・・判事さん(magistrate) ロンドンに奥さんがいる。 Matthew Corbett・・・Woodwardの助手。20歳、元孤児。 *Y!掲示板で読んでます。合流してくれる方、大歓迎。
●新刊:『ハリー・ポッターと賢者の石 携帯版』(J・K・ローリング) 実物を見た。うっわ、ダサっ! なにこの本・・・素敵だったら買おうと思っていたけど止めておいたぞ。ハードカバーの模様にもなってる、その羽みたいな、箒の柄みたいな模様は、センスが良いつもりなのか?
●近刊:『マライアおばさん』(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ) 2003.11月中旬発売 /田中薫子訳 佐竹美保絵 徳間書店¥1700 ISBN:4-19-861766-X (情報元:銀の椅子掲示板) お父さんが行方不明になってからというもの、お父さんの義理のおばさんにあたるマライアおばさんは、毎日しつこく電話をかけてくる。「あんたたちのことが心配でたまらないよ」人のいいお母さんは丸めこまれて、私とお兄さんのクリスを連れて、おばさんを訪ねることに決めてしまった。だけど行ってみたら、おばさんの住む海辺の町は、なんだか妙だった。子どもが一人もいない。男の人はみんな、ゾンビみたいにぼーっとしてる。・・・
来月、Black Mariaの翻訳が出るらしい。うんうん、この本は創元より徳間向きだよね。そうか、出るのかー!! ・・・しかし、「マライア」おばさん? マライア・・・マライア・・・マライア・・・Mariaだから「マリア」だと思ってたのにー。
●ミス・リード /Miss Read イギリスの作家。ピルチャーの翻訳本と装丁が似ているので本屋で見て気になった。『村のクリスマス物語』がおもしろそう。*ミス・リードでアマゾン検索
≪Thrush Greenシリーズ≫メモ Thrush Green(1959) Winter in Thrush Green (1961) News From Thrush Green (1971) Battles at Thrush Green (1976) Return to Thrush Green (1979) Gossip from Thrush Green (1981) Affairs at Thrush Green (1983) At Home in Thrush Green (1985) The School at Thrush Green (1987) Friends at Thrush Green (1990) Celebration's at Thrush Green (1992) The World of Thrush Green (1988)
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2003年10月20日(月) ■ |
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ストラヴァガンザ 星の都(メアリー・ホフマン) 読了 |
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●読了:Stravaganza : City of Stars(Mary Hoffman) ≫感想はこちら! 長くかかったけど、読み終わってみればやっぱり面白かったなー。前作と比べると、ファンタジーというより「歴史もの」の色合いが強くなってると思った。「タリア国年代記」とでも言うか・・・。この本では主人公10代の子供たちが、敵味方を超えて結束して、大人に反乱を起こしている感じなんだけど、大人は大人でそれぞれ陰謀をめぐらしているし。意外だったのは、悪者だったはずのNiccolo卿が実は意外に子煩悩だったってことかな。Falcoが死んで、1日で髪が白くなってしまうところとか。
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2003年10月17日(金) ■ |
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ストラヴァガンザ 星の都(メアリー・ホフマン)@20/25章 |
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●読書中:Stravaganza : City of Stars(Mary Hoffman)@20/25章 ふ〜、ようやく残り100ページまでこぎつけた。 困ったなぁ、読み始めてからもう2週間経ってしまった。10日以上同じ本を読んでると、だんだん飽きて嫌なところが目につくようになるんだよねー・・・飽きっぽいから私。 面白いことは面白い。だけど、いくつか理由があって寸暇を惜しんで読むほどは、話に乗れていない状態。まず話があちこち飛ぶので、途切れて読みにくいのがひとつ。世界をまたにかけて場面がころころ切り替わるだけでなく、タリア側でも常時3、4箇所で話が同時並行。 もうひとつはGeorgiaに本当に心を許せる仲間がいないのが読んでてちょっと痛いなぁ。自分の世界は義兄のせいで家が居心地が悪いし、タリア側でも誰も彼も自分のことだけで手一杯で、結局Georgiaを心配して親身になっている人がいないんだよね。LucianoはAriannaのこともあるからGeorgiaが頼りにはできない感じだし。Falcoはなかなか良い線行ってるけど、今の彼はハッキリ言って「あからさまに弱者」で与えられるばかりだし。前作でLucienの味方だった人たちが、今回は結構分からずやでGeorgiaを責め立てたりするし・・・う〜ん、ここまでやる必要があるのかなぁ。Georgiaってよくやるよね、私だったらこんな冒険は嫌だなー。前作の時は純粋に楽しかったんだけど、今回はちょっと考えすぎてる感じ? まぁ、Gerogiaは馬に乗ってれば幸せなのかもしれないけど。
▲The Lord of the Rings BBCラジオドラマ版 ガンダルフと再会&ゴラムがフロドとサムの道案内人に(6枚目まで)。 おぉー、すごいすごい! 6枚目は効果が凝ってて聞きごたえがあった。映画になかった場面や演出が興味深い。ゴラムは違和感ないけど、フロドは映画よりもかなりキツイ感じがする。指輪を狙って襲ってきたゴラムに縄をかけるところなんてすごかったー。でも、多分こっちの方が原作に近いんだろうけど。 構成は映画と同じで、フロサム、メリピピ、アラゴルンたちの3組を交互に追う形。間に必ず低〜〜い声でナレーションが入って(笑)、場面が切り替わる。
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2003年10月14日(火) ■ |
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ストラヴァガンザ 星の都(メアリー・ホフマン)@13/25章 |
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●読書中:Stravaganza : City of Stars(Mary Hoffman)@13/25章 おぉー! Georgiaの相手・・・ペアはCesareじゃなくてFalcoだったのか?! なるほど、それじゃFalcoはLucienの時とは逆に、21世紀に永住するのかも。 さて、タイトルの"City of Stars"について。この本の舞台Remoraは、こちら側で言うとイタリアのシエナ。シエナにはコントラーダContradeという自治組織があって、伝統的に対抗意識と結束が強く、夏にはパリオと呼ばれる競馬の祭りがある。
町の中心にあるのは扇の形をしたカンポ広場だ。世界1美しい広場という説もある。この広場を囲んで町はコントラーダと呼ばれる17の地区に分かれている。シエナ人にとっては正に揺り籠(かご)から墓場まで生活万般の基礎となるのがこのコントラーダである。芋虫、麒麟(きりん)、竜などという名前を持つ各コントラーダは、毎夏パリオと呼ばれる伝統行事(カンポ広場で開かれる競馬)に熱狂する。タタタンタタタンというテンポの良いパリオの太鼓。「毎日夕方、この太鼓の音が聞こえるようになると、パリオが近づいた証拠だ」。競馬自体はわずか1分15秒で終わってしまう。しかしシエナの人々は今でも何100年も続いてきたパリオに最大の情熱を傾けるのである。 (『シエナ : 夢見るゴシック都市』(池上俊一)書評より) Remoraの設定もこれとソックリ。Remoraでは17のコントラーダ(地区)ではなく、十二星座の名前のついた地区に分かれているという設定。乙女座とか蟹座とか山羊座とかの、あれね。主人公のGeorgiaが一番関係するのはRam(牡羊座)の地区。Gerogiaが馬好きで、Stravaganzaした、いわばホームステイ先がHorsemaster(調馬師)の家、馬を飼って育てる場所なのも偶然ではない。
▲The Lord of the Rings BBCラジオドラマ版 裂け谷に到着(3枚目まで)。空き時間とかに普通に聞いてて、1日1枚=1時間弱が無理なく聞けるペース。 このCDはナレーションをはじめ登場人物が男声ばかりのせいか、ずーっと聞いていても疲れにくいみたいだ。バリトンとテノールの嵐!(笑) そうか、女声の朗読は英語が聞き取りやすかったり、イメージに合ってて上手なことが多いので気に入ってたけど、キンキン声はずっと聞いてると疲れるから、長時間の朗読には向かないのかも。なるほどね。
●近刊:『ダイアナ・ウィン・ジョーンズのファンタジーランド ツアー・ガイド』(東洋書林 発売日等、詳細未定) (情報元:DWJ掲示板にて、Leonさんから) The Tough Guide to Fantasy Landの翻訳? ダイアナ・ウィン・ジョーンズのツアーガイドっていうとこれしかないから、間違いないだろう。PB版の表紙はこんな感じ。私が持ってるのは左のなんだが、この本の表紙ったらセンスが悪くて・・・・。でも、それも計算づくだろうけど・・・。 しかし・・・そうかぁ、これの翻訳が出るのか! まさかこんなしち面倒くさい本を訳す人がいるとはね!(^^; ジョーンズさんのユーモア感覚、ブラックジョークがうまく日本語になって伝わるといいな。 *【内容紹介】
●Amazon.co.jp オリジナルブックカバー プレゼントキャンペーン 本を3900円以上(税別)買うと文庫サイズのブックカバーがもらえるキャンペーン。普通に買うと270円。
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2003年10月11日(土) ■ |
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ハロウィーンの魔法(ルーマ・ゴッデン)読了 |
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●読了:ハロウィーンの魔法(ルーマ・ゴッデン) Mr McFadden's Hallowe'en(Rumer Godden)の翻訳。 ハロウィーンにおこった魔法としか思えないすてきな出来事。それは、セリーナが愛馬ハギスと一緒にマックじいさんの農場に迷いこんでしまったことからはじまりました。村で評判のがんこ者マックじいさんとセリーナとのあいだにうまれた目に見えない強いきずなの物語。心の奥まであたたかくなるお話です。
ハロウィンの時期のスコットランドを舞台にした児童書。話のメインはセリーナとマックじいさんの交流で、話の最初と最後がハロウィン。なかなかおもしろかった。 いかにも「児童文学」という雰囲気で、話の行方は早々に見えてしまうし、微妙な説教臭さとご都合主義がちょっと気にはなったけど、「そういう話だ」とあらかじめ覚悟して読めば確かにいい話だと思う。スコットランドのハロウィンを背景に、村の厄介じいさんとセリーナの交流がしっかり描かれていて、秋の空気に満ちた描写が淡々と続く。ハロウィンのランタンを(かぼちゃではなくて)カブで作るというのが、スコットランドらしくて好き。カブのランタン、並んでるところが見てみたい。
小説を書く時、最初の段落は話の舞台の情景が思い浮かぶように書く・・・と創作文の時間か何かで教わった。この本の最初の段落はとってもカラフルでおもしろい。
マフェットとセリーナのラッセル姉妹が住んでいるスコットランドでは、秋が深まるにつれてふしぎな気配がただよってくる。はじめのうちは、ごくふつうの秋。ヒースは夏のなごりの色をとどめ、ナナカマドの実は真っ赤にみのる。つらなる丘にふりそそぐ陽の光はまだ黄金色の輝きを残し、ワラビは赤茶色。何日もつづく土砂降りの雨に洗われて、黒い顔に角をはやした羊の毛は真っ白。このころの小川を流れる水は、たっぷりとかさをまして茶色くにごっている。それでも、晴れた日の水面は真っ青な空をうつして、川も青く光る。(p.6) ▲八ヶ岳高原大橋 「ここからの景色はすごいらしい」と聞いて、東京からわざわざ行ってみた。車を止めてしばし見入る。・・・確かに。谷川にかかった橋なんだが、谷が見渡す限り遥か上まで森で埋め尽くされていて、上から見ると巨大な木が何本もあって、神話の世界みたいだった。遠くは富士山が向こうの雲の上に顔を出して、水墨画のような眺め。 立ち寄り地 ≫バッカス農園(中央道韮崎IC降りてすぐ 0551-23-3420)ぶどう農園。 ≫八ヶ岳リゾートアウトレット(中央道小淵沢IC降りてすぐ)服が安い。 ≫通りすがりに墓参り(花も水もなし、ウーロン茶をぶっかけておわり
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2003年10月10日(金) ■ |
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ストラヴァガンザ 星の都(メアリー・ホフマン)@10/25章 |
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●読書中:Stravaganza : City of Stars(Mary Hoffman)@10/25章 1/3は超えたかな。ゆっくりめだけど、順調に進んでいる。 RemoraにやってきたGeorgiaは、そこで同じ学校の生徒でガンで死んだはずのLucienと出会って驚く。Lucienは今ではごく普通のタリア人少年Lucianoになっていて、BellezzaからRemoraに来ていた。近くRemoraで行われる競馬(お祭り)にBellezzaの女大公が招待されているので、Lucianoは先に養父と一緒にその視察に来たのだという。 こうして合流したGeorgia、Luciano、Cesareの3人は、ふとしたことから宿敵・Niccoloの息子2人、GaetanoとFalcoと知り合いになる。Gaetanoは頭がよさそうな大学生。Falcoはいかにも末っ子って感じの少年みたい。可愛い・・・。Falcoは2年前事故に遭ってから、半身不随で体が不自由。色々家庭の事情があって、切羽詰った2人がStravaganteの力でFalcoの体を直せないかと思って行動を起こしたらしい。 Lucianoの例から行くと、確かにStravaganzaをして別の世界に行くと体の不自由なのが治るみたいだけど・・・・・・でもそれって、FalcoがGeorgiaたちの世界に行くってこと? ・・・とまぁ、そんな話になってる。前作よりも話のスケールが大きい気がする。Stravagantiには謎が多くて、本人たちにもどうなってるのかよく分かっていないから、改めて説明を求められても困るだろうな。少しずつ、整理されて来てはいるみたいだが。
<主要キャラクター> Georgia ・・・Stravaganteの少女、主役。ロンドン在住 Luciano ・・・Stravaganteの少年、前作の主役。Bellezza在住。 Cesare ・・・Talia人の少年。Remora在住 "RemoraのStravagante"の息子 Gaetano ・・・Talia人の少年。Remora在住 タリア一有力な家、Di Chimici家の4番目の息子 Falco ・・・同上。5番目の息子、末っ子、Gaetanoの弟。事故で体が不自由。
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2003年10月09日(木) ■ |
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龍のすむ家(クリス・ダレーシー)読了 |
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●読了:龍のすむ家(クリス・ダレーシー)
<内容> The Fire Within(Chris d'Lacey)の翻訳。 「下宿人募集――ただし、子どもとネコと龍が好きな方。」奇妙な張り紙を見つけたデービットが行った先は、静かな一軒屋。龍の置物ばかりを作る陶芸家の女主人、「あかずの間」のアトリエ、謎だらけの下宿生活が始まった…。英国でロングセラー。みんなが泣いた「小さな龍」のファンタジー、シリーズ第1弾! *続編≫Icefire
う〜〜ん、イマイチ。話と設定は良いのに、翻訳が嫌で話に乗れなかった。まず女の子(=子ども)のルーシーがちっとも可愛くない!(^^; これは翻訳のせいだと思うけど、いちいち口ぶりが憎たらしくてただの「ワガママなクソガキ」と見えてしまったのが第一の敗因。それに、なんだか不自然なのよね。たとえば、泣くところ「わあぁ!」ルーシーが大声で泣いた。(296p) 「わあぁ!」・・・・? わあぁ。(^^;; 叫んでるんですか? 笑ってるんですか? あのう、できればもうちょっと悲しそうに泣いて欲しいんですけど。みたいな。 主人公の青年もセリフが嫌・・・最初から最後まで、誰に対しても「〜なんです」「〜なんですか?」「〜んでしょうか?」「〜だったんです」「〜してきたんだ」「〜と思うんですけど」と言い続けている・・・よっぽど「ん」が好きと見える。かと思えば、変にくだけた口調のところもあって、キャラが統一されてない、バラバラな感じがする。気持ち悪。 ただ、ストーリーは興味深かったので、翻訳のフィルターなしで読んでみたい気はする。翻訳本は、こういう風につい「もしかしたら、原文で読んだら面白かったかも」と思ってしまうから困る。キッパリ「面白くなかった」という諦めがつかない。
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2003年10月07日(火) ■ |
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ストラヴァガンザ 星の都(メアリー・ホフマン)@4/25章 |
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●読書中:Stravaganza : City of Stars(Mary Hoffman)@4/25章 どんどん面白くなってきた。主人公はGeorgiaという女の子。ロンドン在住で趣味は乗馬、バイオリンも習っている。Georgiaと母は母子家庭だったが、最近母が再婚して義父と義兄ができた。 この義兄のRussellってのがひどくて、Georgiaはいじめられているわけ。なのに、Russellが上手く立ち回って表面に出ないせいで、母は味方をしてくれない。それがGeorgiaが別世界に逃げたい理由ね。 しかし・・・10代で2歳年上の男って言ったらかなり体格差あるでしょ。家族にこんなのがいたら怖いよ〜! 具体的な身の危険も感じるだろうし。西欧ってそういうの、多くないか? 『ぼくはお城の王様だ』(スーザン・ヒル)とか、The Ogre Downstairsとか、The Good Boyもそうだっけ? 西欧の本とか映画でstepbrothers/sistersって凶悪だと、とことん、際限なく凶悪で残酷なんだよね・・・。やっぱりシンデレラのせいだろうか。日本の小説だと逆に義理の兄弟姉妹でできちゃったりするパターンが多い気がするけど・・・。
いや、この本のメインはあくまでタリアの「星の都」の方なので、Georgiaの現実世界はごくたまにチラリとのぞくだけが・・・タリアという逃げ場を見つけたGeorgiaはそちらに夢中で、今はもうRussellに何か言われても痛くもかゆくもないし。でも、どうにも気になって。仮面の都のLucienと同じ結末なのか、それとも?
Lucienといえば、4章でLucien登場ーー!!! (Lucienは1作目、仮面の都の主人公)元気そう。Ariannaはどうしてるかな? Niccoloさん、"How would you like to marry the young Duchessa of Bellezza?"(70p)って、ダメに決まってるじゃん! (くくくっ
●読書中:October Country(Ray Bradbury)@2話目読了 ≪The Next in Line / つぎの番≫ It was a little caricature of a town square. メキシコに旅行にやってきたアメリカ人夫婦。始めはごくありふれたカップルにみえるが、地下墓地に延々と並ぶミイラを見学に行ったときから、不協和音が生じはじめる。 ミイラを見てから後、女がその町を怖がって「早く別の町へ行きましょう!」というんだけど、男の方は全然それが分からなくてとんちんかんな答えばっかり。会話が、全然かみ合ってないのね。そうやって、彼女の恐怖感がじわじわ盛り上がっていくのが怖かった〜!! 終わりも、分かるような分からないような奇妙な味わい。いいねぇ、ハロウィンっぽい。
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2003年10月06日(月) ■ |
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ストラヴァガンザ 星の都(仮題)/メアリ・ホフマン |
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●読書中:Stravaganza : City of Stars(Mary Hoffman) リンク先はインターナショナル版のペーパーバック。中身はもちろん英語。UK&US版はまだハードカバーしかない。 "Stravaganza 3部作"の【Stravaganza: City of Masks】に続く2作目。今朝から読み始めたが、やっぱりおもしろい! 冒頭で突然、羽の生えた黒い子馬が生まれてしまったぞ!(^^; City of Masksも現実的な細かい設定とファンタジックなところが入り混じるのがよかったけど、City of Starsは前より長いみたいだし、期待できそうだ。来月に1作目の翻訳が出るそうで、もう大喜び。
<ストラヴァガンザ・シリーズの内容設定> 基本/現実と異世界を行き来する冒険ファンタジー +イタリアによく似た異世界・タリアの国取り物語 舞台/1作目:City of Masks=仮面の都=Bellezza(≒ベネツィア) 2作目:City of Stars=星の都=Remora(≒Sienaシエナ) 3作目:City of Flowers=花の都=Giglia(≒Florenceフィレンツェ) 翻訳本の情報/『ストラヴァガンザ 仮面の都』 タイトル&表紙そのままだ!
著者がイタリア旅行に行って構想を得たファンタジーだそうな。イタリアとタリアの違いは公式サイトのタリアの地図と世界地図でも見比べてもらうとして。"Stravaganza"は世界と世界を行き来することで、その界渡りの能力者が"Stravagante"と呼ばれる。1冊ごとに新しいStravagante(界渡りの能力者)が出てきて、彼らが飛んでたどり着く先の町が決まっていると。そこが話の舞台、「○○の都」。Stravaganteになるには能力・才能よりも「一定の条件が整ったら勝手に飛ばされる」という印象が強い。
・界渡りにはアイテムが必須 (手帳だったり、黒いペガサスの彫刻だったり、人によって違う) ・そのアイテムが造られた場所に引き寄せられる ・そのアイテムをなくすと行きっぱなし、帰りっぱなしになる ・どこか別の世界に行ってしまいたいという強い願望が原動力(主人公が不幸) ・界渡りをすると別の肉体を獲得するらしい(不治の病が治ってたり) ・いつも必ず「イングランド(アングリア)→タリア」という方向で起こるのは歴史的な事情がある
≪新刊情報≫ ●『ICE : ケルと氷の世界の物語 1』(スティーブ・ボウケット) 氷河期の到来によって氷に閉ざされてしまった世界……だが、人びとは全能の女神オールマザーの力によって、山中深くに作られた国パースで安全に暮らすことができた。しかし、探究心に溢れる少年ケルは、外の世界、氷に覆われた厳しい寒さの支配する世界への冒険を夢見ていた。イギリス生まれの壮大な冒険ファンタジー第一弾。 ≫もっと詳しい内容紹介(出版社サイト) ≫Stephen Bowkettはヤングアダルト向けのファンタジー、SF小説を書いてる作家だそうな。 ≫本書は"The Wintering Trilogy"の1作目。 1、Ice : The Wintering Trilogy 1 2、Storm : The Wintering Trilogy 2 3、Thaw : The Wintering Trilogy 3
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2003年10月05日(日) ■ |
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狂骨の夢(京極夏彦)読了 |
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●読了:狂骨の夢(京極夏彦) ≫感想はこちら おもしろかった。 この3作目はファンの間では人気が無いようだけど、私はこれまでで一番リラックスして、純粋に楽しめた気がする・・・。キャラクターのせいかな? 加害者が、変は変なんだけど、受け入れられない「異常さ」じゃないから読みやすかったのかも。だってあれって結局、脳の障害のせいなのでしょ?
●買った本 和書5冊¥1050 同人誌×12冊(フジミ、有栖川、LotR)¥4620 文庫・マンガ×5冊 ¥1050 『太陽の城 : 月光界秘譚 2』 『滅びの道標城 : 月光界秘譚 3』(麻城ゆう) ほか3冊
久しぶりにまんだらけに行ったら、LotRの同人誌コーナーが広がってた(^^; 指輪の同人誌って読んでると複雑な気持ちになる。マンガならオッケーなんだけど、文章でアラフロとかアラレゴとかもろにやられるとすごい拒絶反応が・・・・・・いやぁ、自分にこういう可愛いところがあるとは思っていなかったわ。
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2003年10月03日(金) ■ |
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Appetite for Murder(Cecile Lamalle)読了 |
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●読了:Appetite for Murder(Cecile Lamalle) ≫感想はこちら おもしろかった。 最初に殺人シーンがあって、犯人もわかってる。探偵役のCharlyがその謎を解くだけかと思ったら、次々と別の事件が起きてしまってビックリ! 犯人もひとりじゃなくて、読者にも真相が分からない事件があるわけで・・・いくつかの事件が絡まっていく感じ。最後の最後のJimmyのセリフがよかった。・・・そういうことだったのか!(−m−
●新刊情報:Eragon: Inheritance, Book I (Christopher Paolini) ニューヨークタイムズ・ベストセラーリストで見つけて、知らないタイトルなので買おうか迷ってた本なんだが、アマゾンからのメールに宣伝があった。
>全米図書館協会賞にノミネートされた、15歳の少年が描いたファンタジー。第2の「ハリー・ポッター」と絶賛された話題の1冊。
うわー、読みたくない。怖い! 噂を聞いたことの無い作家の本を注文するのはいつだって賭けだけど、この賭けは怖すぎる。噂が聞こえてくるまで止めておこうっと。誰か読んでくれないかなー・・・(^^;
少年とドラゴンが繰り広げる冒険の世界――。森でぴかぴかの青い石を見つけたエラゴンは、貧しい農家の子どもにとって、たいそうな拾い物だと思った。おそらく、家族がこの冬をしのげるだけの肉が買えるだろう。ところが、石からドラゴンが孵(かえ)ると、エラゴンは、帝国と同じくらい長い歴史を持つ遺産を偶然発見したことに気づく。エラゴンの平凡な生活は一夜にして壊れ、彼は、運命と魔法、権力という新しい冒険の世界に押しこまれる。そして、古い剣と、道案内をしてくれる老いた語り部の助言だけをたよりに、エラゴンと生まれたばかりのドラゴンは、途方もない邪心を持った王が支配する帝国の、危険で野蛮な領域に足を踏み入れなくてはならなくなる。エラゴンは、伝説のドラゴンライダーのマントを手に入れることができるのか? 帝国の運命は、彼の手にゆだねられるのだった…。(アマゾン Book Descriptionより)
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2003年10月02日(木) ■ |
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竜の騎士(コルネーリア・フンケ)読了 |
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●読了:竜の騎士(コルネーリア・フンケ) Amazon.co.jp 絶滅の危機に瀕した仲間たちを救うため、1頭の竜が、伝説の故郷を目指して旅する長編ファンタジー。銀色の竜たちがひっそりと暮らす谷間に、ある日、1匹のネズミが警告に訪れる。人間たちがダムを造るために、竜の谷を沈めてしまうというのだ。群れの長老は、天にとどくほどの高い山に囲まれた場所に「空の果て」という竜たちの故郷があることを告げる。それを聞いた若き竜ルングは、仲間たちの反対をよそに、「空の果て」を目指す決心をし、コボルトのシュヴェーフェルフェルとともに旅立つ。最初の目的地ハンブルクでルングを待っていたのは、孤児の少年ベンとの運命的な出会いだった。 ≫原書(ドイツ語)Drachenreiter
おもしろかった。訳が淡々としているせいか、ストーリーは冒険物語というより予定調和くさいけど、キャラクターと、物語の世界が細かく描かれてるのがいい。竜やコボルト、怪鳥ロック、魔神、ホムンクルス(人造人間)、巨大海ヘビなどが「近くに伝説の生き物(竜)がいるとうろこがうずくんだ」とか言って次々と出てくる一方で、話の舞台はちゃんと現実世界。そのへん、想像と現実が微妙なところでバランスを保ってるというか・・・。アイルランドの竜の谷から始まって、ドイツでベン少年を拾い、ヨーロッパ大陸を南下して地中海、エジプト、中東を通ってアジア、ヒマラヤへ。私も竜に乗ってこんな旅がしてみたい。 それから、原題の"Drachenreiter"はDragon Riderという意味らしい。だから、タイトルの「騎士」は単に「竜の乗り手」ってことだろうな。
●読書中:Appetite for Murder(Cecile Lamalle)@28/38章 今日中に終わるかと思ったけど、明日に持ち越しだ。
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