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エンピツユニオン



読んでね。
『影のオンブリア』
(パトリシア・A・マキリップ)


冒頭の抜粋(英語)
レビューリンク

2003年09月30日(火)
『10月はたそがれの国』ほか / 9月のまとめ

●アマゾンから到着 洋書2冊¥3352
Predator's Gold(Philip Reeve)
October Country(Ray Bradbury)

"Predator's Gold"は【Mortal Engines】の続編、待望の新刊! やー、楽しみ楽しみ! 前巻は『天空の城ラピュタ』と『紅の豚』をミックスして、「イバラード」をふりかけた感じのファンタジーだった。飛ぶもの(飛行艇、気球、空に浮かんだ町)や、エンジンで動く巨大な町、巨大な崖に横穴を掘って作った町なんてのが次々出てきてとっても楽しかったんだが、新刊はどうだろう。
"October Country"は『10月はたそがれの国』のPB。これはやっぱり10月に読まなきゃ。ブラッドベリといえば秋、ハロウィーンなのよ! よりによって9月の最後の日に届くとはタイミングが良い。早速1話目の"The Dwarf"を読んでみた。いいねぇ、このあやしげな雰囲気。最後の段落で落とすところがなんとも。( ̄∀ ̄)ニヤ

●9月のまとめ
≫買った本 
洋書 26冊  ¥21,263
和書 11冊  ¥ 7,612
--------------------------
計  37冊 ¥28,875

≫読んだ本
洋書 7冊 2,110p
和書 9冊 3,690p
--------------------------
計  16冊 5.800p

買った洋書がやたら多いのは、洋書バーゲンで計12冊 7651円も買ったせいだ。それが無ければほぼいつも通り。面白かった本は、

ヴィラ・マグノリアの殺人(若竹七海)
『姑獲鳥の夏』『魍魎の匣』(京極夏彦)
The Doll People(Ann M. Martin)
September(Rosamunde Pilcher)
霧の夜の戦慄 : 百年の迷宮(赤川次郎)



2003年09月29日(月)
Appetite for Murder(Cecile Lamalle)@9/38章

●読書中:Appetite for Murder(Cecile Lamalle)@9/38章
ページ数的には約1/5のところ。面白い。これってコロンボ型のミステリ? 3章に犯行の場面があったぞ。主人公のCharly Poissonがかわいい〜! 料理が出来る男の人っていいよねえ(違
チャーリーはフランス料理のシェフで、話の舞台は家と店のあるニューヨーク州の田舎町。冒頭に雑誌か新聞かガイドブックか何かわからないけど、記事の体裁でチャーリーの店"La Fermette"の紹介がある。で、店が定休日(月曜)のある朝、何百エーカーもあるという敷地内を散歩&マッシュルーム探索中に、チャーリーは死体を発見。
この死体発見前後のチャーリーが可愛い〜〜〜。マッシュルームって、マッシュルーム探しって、ホビットだーー!! そうか、マッシュルームってスーパーで買うものじゃなくて、野山で探すものだったのか・・・。よく見ると、表紙の右奥の木の根元にマッシュルームが生えてる。 

●アマゾンから到着 和書1冊¥680 洋書1冊¥1050
『古書店アゼリアの死体』(若竹七海)
Lucinda's Secret : Spiderwick Chronicles, 3(Tony Diterlizzi,Holly Black)

Spiderwick Chronicles】はお気に入りの児童書シリーズ、絵とお話がピッタリ合ってて楽しいのだ。予約しておいた10/1発売の3巻Lucinda's Secretが届いた。5月に1,2巻を買ったときは1冊¥1072だったからやっぱり少し安くなってる。



2003年09月28日(日)
Jessica Haggerthwaite: Witch Dispatcher / ヴィラ・マグノリアの殺人

●読了:Jessica Haggerthwaite: Witch Dispatcher(Emma Barnes)
訳すなら「ジェシカ・ハガースウェイト : 魔女退治」? 
ジェシカは科学が大好きで、将来はノーベル賞科学者になりたいという小学生の女の子。ジェシカの母はもともと「魔女的なこと」が好きだったけれど、とうとうある日「私はプロの魔女になる!」と宣言して活動を開始。銀行に融資を頼みに行ったり、新聞に広告を頼んだり、町中にビラを貼ったり・・・ジェシカと弟は学校で笑い者になって友達をなくすし、失業中の父は母と大喧嘩をして出ていってしまった。私の家には魔女がいる。退治しなければ、私の家族は崩壊してしまう!


ダールの本(のQuentin Blakeの絵)に似た表紙に惹かれて、洋書バーゲンで思わず買ってしまった本。これはちょっと期待ハズレだった。ページ稼ぎだと思って最後まで読んだけど、できれば途中で読むのを止めたかった。
この話の「魔女」というのは、単に「非常識なこと」の比喩のようだ。おまじないとか、幸運のお守りとか、トマトを成長させる薬とかの「魔法」もいくつか出ては来るけど、話のメインテーマはあくまでジェシカと家族や学校の友達、先生との衝突。ジェシカの母というのは周りがよく見えない人で、ひとりで突っ走っては騒ぎを起こす。そんな母をなんとかしようとジェシカは駆け回るが、やることなすこと全て裏目に出てしまって・・・。

読了:『ヴィラ・マグノリアの殺人』(若竹七海)
おもしろくて、一気読み。基本ストーリーはコージーミステリーの定番から一歩も外れない、いかにも王道という感じ。謎解きも反則をしていないし、最初から最後まで安心して読めた。その辺にありそうな新興住宅地が舞台なので、余計に親しみやすかった。コージーミステリというと、海外もの、アメリカやイギリスの田舎が舞台のものが思い浮かぶけど、日本が舞台だとこうなるのか〜。おいしいレストラン、海辺のホテル、海岸、密室殺人、さらに日本の秋の風物詩・台風。舞台設定が上手くて・・・非常に、リアルな? ・・・というより、五感に訴える話だった。面白かったです。
それからちなみに、タイトルについて。本書のマグノリア(Magnolia 木蓮)。次作・『古書店アゼリアの死体』のアゼリア(Azalea アザレア ツツジ)。構想中だという3作目のタイトルは『ホテル・カトレアの醜聞』でカトレア(Cattleya 洋ラン)。「葉崎コージー・ミステリー」などより「若竹七海の花シリーズ」と呼びたいところだね。さらにちなみに木蓮の花言葉は「自然愛」・・・アメリカ合衆国で木蓮州(Magnolia State)というと、ミシシッピー州のことだそうだぞ。【花コレクション

<内容>
海に臨む小さな新興住宅地、ヴィラ・葉崎マグノリア。海まで徒歩30秒という立地の斜面に、10軒ほどの小さな一戸建て住宅が立ち並ぶ。交通の便がひどく悪い陸の孤島だが、海が好きでそれが我慢できる変わり者や、引っ越したくても引っ越せない事情のある者が多く住んでいる。
その空き家になった一棟で、死体が発見された。ヴィラの住人は一癖ある人ばかりで、担当刑事達は聞き込み一つにてんてこ舞い。捜査に手間取るうちに、ヴィラの住人が殺される第二の事件が発生!二つの事件のつながりはどこに?住人達の素顔も次第に明らかになって―。粒よりユーモアをちりばめたコージー・ミステリーの快作。


●アマゾンから到着 和書2冊¥2340
『狂骨の夢』(京極夏彦) 妖怪シリーズ3巻
『鉄鼠の檻』(京極夏彦) 妖怪シリーズ4巻



2003年09月27日(土)
サブリエル / 花火師リーラと火の魔王

●読了:Sabriel(Garth Nix)
 翻訳≫『サブリエル 冥界の扉 : 古王国記』
最初は何じゃこりゃと思ったけど、途中で王子様が出てきてから面白くなって、残りは一気読み。・・・面白かったんだけど、なんだか中途半端な感じがした。雪に閉ざされた国で死霊と戦う話なのでもともと設定が暗く、男性作家だから仕方ないかなとは思うけど、人や物の描写力・表現力がないというか・・・情感? 例えば「寒い」「雪が降っている」と書いてあっても、寒さがちっとも伝わってこないので、何か物足りない。ストーリーは面白いけど、ただそれだけなので「暗さ」がうざったい。スーザン・プライスの『ゴースト・ドラム』や、マキリップの『イルスの竪琴』も同じように暗くて雪国が出てくるけど、こういう文章力のある作家の本は、読んでいると肌に吹雪を感じるものだ。
「アブホーセン」というのはやっぱり位の名前で、サブリエルの家系に代々伝わる地位のこと。サブリエルの前の「アブホーセン」はサブリエルの父で、その前は父の伯母だったとか。同じように昔から続く一族が他にもあったり、古王国や冥界など、その辺の世界観はわりあいしっかりしている。
印象的だったのはアブホーセンの館! 面白い〜。流れる水は魔(死霊)を払うとかで、なんと館が川のど真ん中に立っているらしい! そっちの世界に敵が多いアブホーセンの家だから、絶対に安心できる場所が必要なんだろう。
英語は、単語が少し難しかった。京極の片手間に読んでたら、途中で分からなくなってしまって、翻訳をちらちら覗き見してなんとか終わりまで行った。続きは、どうしようかな・・・。
<続き>
2巻≫Lirael: Daughter of the Clayr / 『ライラエル 氷の迷宮 : 古王国記 2』
 『サブリエル』から14年後の古王国で、少女Liraelが主人公。サブリエルは王子と結婚して一男一女の母。
3巻≫Abhorsen

読了:『花火師リーラと火の魔王』(フィリップ・プルマン)
 原題≫The Firework-Maker's Daughter
プルマンの小品はどれも似たようなイメージの本が多い。
舞台設定がお決まり通りで、昔話(童話)っぽく始まって予定調和的に終わる、「面白いことは面白いけど、メインディッシュには物足りない感じ」の作品。これもまったくそんな感じ。これはまぁ舞台がジャングルっていうのが、少しものめずらしくはあるけども。
主人公の「リーラ」は英語では"Lila"なんだけど、これは読み方によっては「ライラ」とも読める名前。『黄金の羅針盤』シリーズに出てきたライラは"Lyra"だからスペルは違うけど、この2人は「プルマンの2人のライラ」なんて呼ばれる、と聞いたことがある。

<内容>
ひとりで一人前の花火師になって、おとうさんを負かしてやる。見てて! リーラは花火師の資格を得るため、「高貴硫黄」を得るために家をとびだして火の魔王ラズバニの住むメラピ山を目指しましたが…。ユーモアあふれる元気いっぱいの冒険物語。



2003年09月26日(金)
魍魎の匣(京極夏彦)読了

●読了:『魍魎の匣』(京極夏彦)
は〜、おもしろかった。1000ページもある超大作だけど、読み始めたらあっという間! このページ数で洋書なら半月はかかるよ。とても面白かった。

・文庫版シリーズの表紙はどれも良い(怖い。この人形、専用に作ったのか?
・冒頭が印象的(小説からの抜書き、匣に入った娘を見るシーン。「不思議」「怖い」「気持ち悪い」を足して÷3
・長いけど無駄がない
・京極の青さがなかなかグー
・関口はうざい(笑
 この2人の、妙に通じ合ってるところが笑える
・榎木津は直感的な所が好き(「関君鳥ちゃん」に大笑い<じつは本当の名前を覚えてないんでしょ
・木場には絶対に幸せになってほしい。つかもう少し落ち着け(早いところ可愛い奥さんでももらって落ち着いてくれないと心配
・久保は変(気色悪い
・美馬坂はわりと平気(嫌悪感はない
・陽子は何も感じない(魅力的がない

とてもとても面白かったけど、あえて難を言えば、やっぱり女性キャラだな。常連キャラを覗くと、女性がみんな狂い系。しかもそれがみんな周りに引きずられてるだけ、ってのがちょっと。
特に陽子! 重要なキャラクターなのに、この印象の薄さは何。等身大の写真が置いてあるだけみたいな、現実感の無さ。彼女ってつまり、何をしたわけ? 周りに流されて、言いなりになってただけじゃん! それまで必死で子供を守ってきた母親にしては、子供を大切にしてなさすぎ。普通に考えると、ああ言う場面ではもうちょっと能動的になっても良いと思うんだけどねぇ。「生きていてくれれば良い」って、それは違うでしょう。ああ言う状況で、彼女にとって一番が美馬坂だったというのも私は納得できないな。

講談社ミステリーランド / 第2回配本 10/25発売
『虹果て村の秘密』(有栖川有栖)
『魔女の死んだ家』(篠田真由美)
『ぼくと未来屋の夏休み』(はやみねかおる)



2003年09月25日(木)
お江戸でござる : 現代に活かしたい江戸の知恵(杉浦日向子)

●買った本 和書1冊¥1365
『お江戸でござる : 現代に活かしたい江戸の知恵』(杉浦日向子)
NHKコメディ お江戸でござるで恒例の「江戸風俗研究家、杉浦日向子先生の江戸のおもしろい話」を集めて本にしたもの。1章(1回分)が2〜4ページ程度にまとまっていて、気楽に読める江戸雑学集という感じ。

出版社からの紹介
現代ニッポンのルーツは江戸時代にあった!「モノ」「カネ」そして「情報」が溢れる私たちの生活と比べれば、江戸庶民の暮らしぶりは「豊か」なものとはいえないでしょう。しかし江戸庶民は、今私たちが失いかけているもうひとつの「豊かさ」を持っていたのかもしれません。今あらためて江戸庶民の暮らしに目を向けることは、私たちが抱える様々な問題を解決する「知恵の鍵」を見つけることにつながるでしょう。
目次:瓦版 浮世絵 番付 髪飾り・煙草入れ 舶来品 花魁 呉服屋 祭り 口上 戯作者 貸本屋 看板娘 浮世床・髪結い 元禄 料理茶屋・屋台 花火 朝顔 相撲 職人 蕎麦 宮大工 花見 舟遊び 焼き物 剣道 講談 寄席 俳句 豆腐 駕籠 岡っ引き・御用聞き 損料屋 奉公人 口入れ屋 富くじ おきゃん 薬売り 火消し 水上交通 かかあ天下 お化け・幽霊 お地蔵さん 狸・狐 虫 河童 月見 武士 リサイクル 大家の活躍 森林資源の利用法 ボランティア 水道 学校 旅行 花

●読書中:『魍魎の匣』(京極夏彦)@700p
サブリエルは放り出して、今日はこの本を持ち歩いてみた(普段は持ち歩く本は洋書ばっかり)。もうっ、おもしろい!! 長年、「何この分厚さ」「こんなの読む人の気が知れない」「信じられない、これが全部妖怪の話なわけ?」とか思って、読まずにいた自分がバカみたいじゃない!(笑

最初の方で、宗教者、霊能者、占い師、超能力者の違いについて、京極堂が40ページに渡って延々と語る場面で思ったけど・・・このシリーズの批評でよく言われる「無駄が多い」というやつ、きっと作者はこれでも「分かりやすく、簡潔に」と心がけて書いた結果なんじゃないかなぁ(^^; 客観的には確かに長くて回りくどいけど・・・無駄に見えて、無駄なんて全然ないのかもしれない。

●図書館
『花火師リーラと火の魔王』(フィリップ・プルマン) プルマンの新刊
『竜の騎士』(コルネーリア・フンケ) 予約本
『龍のすむ家』(クリス・ダレーシー) 予約本
『ハロウィーンの魔法』(ルーマ・ゴッデン) ハロウィーン本!
『サブリエル 冥界の扉 : 古王国記』(ガース・ニクス) カンニング用
『料理人』(ハリー・クレッシング) ミステリ
『新・夢十夜』(芦原すなお)
『魔法のファンタジー』(ファンタジー研究会)予約本 評論



2003年09月24日(水)
DWJインタビュー記事 / サブリエル@8章

ハウルの映画化に関するDWJ氏のインタビュー記事/英ガーディアン紙
(情報元:銀の椅子掲示板)

<要旨 めんどくさがりの私にこれ以上は無理
「(『ハウルの動く城』は)とても映像的(Visual)な物語。宮崎氏が興味を持ったのも、一度に4、5ヶ所の場所にいるという魔法のせいでは? 登場人物も宮崎氏の想像力を刺激しただろう。火の悪魔をどのようにアニメで描こうかと、すぐに考え始めたかもしれない。彼が(カルシファーを)どうデザインしたか、見るのが待ちきれない。私も、ただの火のアニメーションではない、ということしか聞いていない。」

スタジオジブリによると、監督は少女が魔法によって老婆になるというアイデアが気に入っているという。年金受給者になれるほどの老人が主役になるアニメーションというのはこれまで皆無に等しく、宮崎氏はヒロインをどうすれば魅力的にできるか思案している。
ジョーンズ氏にはまた別の理由がある。「私はハウルを書いている時、年を取った女性というのは若い女性よりもずっとおもしろい(funnier)ものだと気がついた。宮崎氏も、そのことが分かっているといいのだけれど。ヒロインを老婆に変えるというのは今までになかったことかもしれないけど、私はいつもそれが不思議だったの。まったく狭量というしかないわ」
スタジオジブリとジョーンズ氏との接触はほとんどない。「一度、スタジオジブリのグループが通訳と一緒に来たことがあった。彼らは、話の正しいバックグラウンドを作ろう(つかもう)としていた。話のバックグラウンドは、宮崎氏のファンタジーにとって重要な基礎で、監督は細部にまでこだわり、ヨーロッパ世界がモデルになることが多いという噂がある。」

『ハウルの動く城』は一部ウェールズを舞台にしているが、その点についてジョーンズ氏はスタジオジブリの人たちが間違った方向へ行っているのではないかと思わずにいられなかったという。「カーディフ(ウェールズの首都、大都市)へ行くのを思いとどまらせて、ウェールズのもっと小さな町へ行く方がいいと言ったのだけど、彼らはハウルの城がある荒野(moorland)の自然や、漁村(fishing village)がどういうものなのか、理解できないようだった。私は(場所の?)例をあげて提案してみたのだけど、彼らは疑問を抱いているようだったわ。」

最近、アニメ版ハウルはフランスのアルザス地方を舞台にしていると明かされた。しかし、ジョーンズ氏は監督が設定を変えたことを気にしていないという。「私は宮崎氏の大ファン。彼にはリズムや勢いを犠牲にしないで、細部まで美しいものを作る才能があるから、それについてはまったく心配はしていない。」


---------------------------------
>話のバックグラウンド
つまり、ジョーンズさんのイメージではウェールズの自然豊かな小さな町(寒村?)だったけれど、ジブリ側ではもっと大きな、明るい街をイメージしていたったってことか? ジョーンズさんがジブリファンという発言は、お世辞が入ってるとしても嬉しいなー。

●読書中:Sabriel(Garth Nix)@8/29章
サブリエルのお父さん(Abhorsen)の家に到着。つか、もしかして"Abhorsen"って個人名じゃなくて、役職名なのか? 
いやー、旅のシーンが延々と続くので、どこまでもそのまま続いたらどうしようかと思った(^^; 吹雪の中、散々な思いをしてたどり着いたAbhorsenの家は、なにやら大きくて立派で、猫が約1匹ほど生息していた(笑) 
猫、いいねえ。我がもの顔でゆったりまったりと・・・無人の家でどうやって暮らしてるのかと思ったら、ちゃんと世話してくれる人(もの?)がいるのね。会話する相手ができてホッとした。延々とどこまでも続くサブリエルの一人旅はもう沢山!



2003年09月23日(火)
『アリス』完全朗読版 / 洋書バーゲン(2回目)

Alice's Adventures in Wonderland by Lewis Carroll
『不思議の国のアリス』原書の、完全朗読(unabridged)版。私は自称アリスマニアなんだが、これは効果音&音楽付きで、かなり気に入ってる朗読。一時期よく聞きに行ってたのを思い出して行ってみたら、まだあったのでダウンロードしておいた。これでいつでも聞ける♪
最近由良さんに教えられてNetTransportを使うことを覚えるまで、リアルメディアの音声ファイルのダウンロードのやりかたが分からなかったのだ(前はいちいちネットにつないで聞きに行ってた)。
ダウンロード≫ 123456789101112

●アマゾン&洋書バーゲン2回目 洋書6冊¥4711
The Meanest Doll in the World(Ann. M. Martin)
 先日読んだばかりのThe Doll Peopleの続編。
Stuart Little(E. B. White)¥500
 超名作児童書。読んだことがないので〜。
Altogether, One at a Time(E. L. Konigsburg)¥500
 カニグズバーグの短編集。翻訳タイトルは『ほんとうはひとつの話』
Oathbreakers : Vows and Honor 2(Mercedes Lackey)¥400
 ヴァルデマール年代記のどこかの本だろう。
Catcher in the Rye(J.D. Salinger)¥400
 原文は読んだことがない。
The Melancholy Death of Oyster Boy & Other Stories(Tim Burton)¥1100
 ティム・バートンの絵本。ハードカバーの豪華装丁版。妹にプレゼント。



2003年09月22日(月)
サブリエル(ガース・ニクス)@5/29章 / 分厚い文庫

●読書中:Sabriel(Garth Nix)@5/29章
←の表紙はサブリエルなんだと思うけど、顔立ちが気に入らなくてとても嫌なので、顔の周りを切り取ってみた。ああ、スッキリ。
まだ最初の方だからストーリーが面白いかどうか分からないけど、読んだ感触はまぁ、悪くないかな・・・。特に面白いとも思わないけど、雪に閉ざされた寒い雪国の話みたいで、死体がゴロゴロしてる雪の荒野をひとりでクロスカントリーしてる少女というのは、確かに独特かもしれない。
もともと死とか、死後の世界とか死霊がテーマだから、雰囲気はまっくら。スーザン・プライスとかマキリップみたいに、もうちょっと文章・描写が美しければもっと良いんだけどねー。

<内容> 翻訳≫『サブリエル 冥界の扉 : 古王国記』
大死霊に捉えられた父親を助け出すために、18歳のサブリエルは単身、古王国に乗り込んだ。冥界から蘇った死霊たちがはびこる古王国で彼女を待ち受けていた運命とは…。オーストラリア、米国で話題になったファンタジー。

●アマゾンから到着 和書2冊¥1700
『魍魎の匣』(京極夏彦)
『ヴィラ・マグノリアの殺人』(若竹七海)

ブックオフ派の私が、文庫をアマゾンで買うのは結構珍しい。
『魍魎の匣』めちゃくちゃ分厚い! こういう本、大好き。厚さ4センチ(測った)。文庫でもこれだけ分厚くできるって証明だよね〜。そうよ、ペーパーバック(洋書)があれだけなんでも分厚くできるんだから、製本技術の発達した日本の本が、分厚くできないわけがないのよ。上・中・下巻とか番号つけて細切れになんてしないで、なんでも1冊にまとめちゃえばいいのにさ。文庫を細切れに分冊するのは、なるべく高く売ろうとする出版社の陰謀に違いない!!(どキッパリ) 

『ヴィラ・マグノリアの殺人』は、最近『古書店アゼリアの死体』が出てから気になって。この作家は『血文字パズル』に入ってた「みたびのサマータイム」がよかったし。『クールキャンデー』も積読中。



2003年09月21日(日)
アナベル・ドールの冒険(アン・M・マーティン)読了

●読了:The Doll People(Ann M. Martin)
 ≫感想はこちら
いやぁ、おもしろかった。代々受け継いで、大切にしてきた人形たちが本当は生きているんじゃないか・・・その空想をそのまま形にしたような、楽しくて心躍る児童書。こういう本って好きだなー。
ちなみに続きも注文済み。今度はハードカバーだ。



2003年09月20日(土)
姑獲鳥の夏(京極夏彦)読了

●読了:姑獲鳥の夏(京極夏彦)
おぉー、おもしろかった! あれ(冒頭1/5部分)以降引き込まれて、最後まで止まれなかった。こんなにハマるとは思ってなかったからビックリ!(^^;
枝葉を取り払ってみれば、わりとよくある心理系のサスペンス・ミステリー。
枝葉に当る部分が呪いで、陰陽師の京極がその枝をバッサバッサと払い落として真実に近づいていくわけだ。すごかった〜。最初は謎だらけで不気味な呪いだとしか思えなかったのが、「この世には不思議なことなど何もないのだよ」の言葉通り、ぜんぶきっちり説明がついてしまうのがおもしろい。下半身血だらけとか、20ヶ月も妊娠したままだとか、書いてあることはかなり不気味なのに、グロい(汚い)感じがしないので読みやすかった。時々、妙に文学的なのも素敵。

「京極」というのは、古本屋「京極堂」の主人、中禅寺秋彦の通称。「武蔵晴明社」の神主、安倍晴明の系統の陰陽師で、かなりエキセントリックな人物。変人・京極と読者をつなぐ役割をしているのが、京極の友人で関口巽という人物。むさ苦しくてヒゲの濃ゆそうな猿男で、「関の猿」とか呼ばれたりする。京極や榎木津と友人でいられるんだから、関口氏もかなり変わってると思うけどね。面白かったので、次の『魍魎の匣』を注文してみた。

●読書中:The Doll People(Ann M. Martin)@12/19章

▲メモ:ピッツェリア・ラコロンナ サバティーニ 吉祥寺
東急の9階にあるイタリアンレストランで夕ご飯。おいしかった〜! 
ローマに本店のあるチェーン店で、「ランチメニュー」が夕方5時まで注文できるあたりが中央線っぽい。味は濃い目かな。でも土曜日の夜だというのに、客が居なくてガラ空きだったのがとても心配だ(^^; 今度、ピザを食べに行こうっと。



2003年09月19日(金)
姑獲鳥の夏(京極夏彦)

●読書中:姑獲鳥の夏(京極夏彦)
初・京極、京極シリーズ1作目、思いのほか順調に読書中。まだ1/5くらいかな。
へ〜、「京極堂」って、古本屋だったのかぁ。
「これらは商売物の本が住居を侵しているのではないのだ。・・・(中略)・・・蔵書が店先まで溢れたので売っているというのが正しい」(p19)
ちょっとうらやましい(笑) 最初の方、特にセリフがめちゃくちゃ長くて、本筋が何だったのか分からないほど話があちこちに飛ぶので、目が回った。よく聞く「無駄が多い」がどういうことか一発でわかったぞ!(^^; なんだかよく分からないけど、これって一応ミステリーなんだよね?

出版社/著者からの内容紹介
この世には不思議なことなど何もないのだよ――古本屋にして陰陽師(おんみょうじ)が憑物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第1弾。東京・雑司ヶ谷(ぞうしがや)の医院に奇怪な噂が流れる。娘は20箇月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。文士・関口や探偵・榎木津(えのきづ)らの推理を超え噂は意外な結末へ。京極堂、文庫初登場!


●読書中:The Doll People(Ann M. Martin)@10/19章
ちょうど半分位。日本語で読めば数時間で読み終わるんだろうけど。
アナベルは、何十年も前に行方不明になったままのサラおばちゃん(Auntie Sarah)のことが心配で、気になってしかたがない。この広い家のどこかで動けなくなったまま、助けを待っているのかもしれない。そう思って、新しいドールハウスの人形・ティファニーと一緒に探し始める。

●買った本 和書1冊¥320
『庭に孔雀、裏には死体』(ドナ・アンドリューズ)
これはね〜、ペーパーバック版の表紙絵がきれいなので、そっちで読もうかと思ってたんだが。ブックオフの安さに負けた・・・。

●メモ:ハーレクインが新しいファンタジイのレーベルLunaを立ち上げる
ensemble.index】より。マーセデス・ラッキー、タニス・リー、キャサリン・アサロ 他ですって、面白そう。表紙が綺麗〜! The Charmed Sphere(Catherine Asaro)の絵が気に入った〜。



2003年09月18日(木)
アナベル・ドールの冒険@5/19章

●読書中:The Doll People(Ann M. Martin)
 続編≫The Meanest Doll in the World
リンク先はトレード版ペーパーバック。翻訳は『アナベル・ドールの冒険』。表紙が同じなので、挿絵もきっと同じだろう。続編の方は「世界一いじわるな人形」? 
う〜ん、懐かしい感じだ。こういう本、いいなぁ。絵が多いのでどんどん読めるけど、読んでしまうのがもったいない! タイムスリップして小学生の自分にプレゼントしたいな(笑

英国製のドールハウスセットの人形一家の女の子、アナベル・ドールを主人公にした話。表紙の下の窓の中から外を見ている、レースの服を着た緑の髪の女の子がアナベル。その横の男の子は弟のボビー。上の窓の2人はPapaとMamaで、左上の窓から覗いてる青いブラウスの女の人はNanny。ドール家は 100年前に英国で作られた人形なので、家族にNannyが居たり、家の内装や、人形の性格・性質が当時のまま。古風で、お行儀が良くて、ちょっと臆病。
そこへ、新しいドールハウスが買われてくる。アメリカ製のプラスチックの人形一家のThe Funclaft、ピンク色の裏表紙はそちらの絵だ。100年前の英国の家族と、現代アメリカの家族が隣り合わせで暮らして、近所づきあいを始めたら?! ドールハウスは、作られた当時の社会を反映する、という単純な公式をこういう形で表現するとはね。



2003年09月17日(水)
Death Al Dente(Peter King)読了 / 釣り上げては

●読了:Death Al Dente(Peter King)
 ≫感想はこちら
わりと、おもしろかった。やっぱりミステリとしてはちょっと拍子抜けな感じはするけど、私はそういう視点で読んでないからいいのだ。気楽に読めて、イタリア料理をたっぷり堪能したし、ストーリーもわりかし面白かったから充分に満足。・・・別にこれ読んだからって、イタリア料理の知識が増えた感じはしないけど・・・あ、辞書を引かないからか(笑) ていうか、料理名がイタリア語なんだから、イタリア語の辞書で調べなきゃね(^^;
このシリーズは多分ずっと読むと思う。けど、これから年末までは(本を読む予定が詰まってて)忙しくなるだろうから、ちょっとほとぼりが冷めたら再開しようかな・・・。

●読了:『釣り上げては』(アーサー・ビナード)
詩集。ああ、なんだか不思議な感覚。巧みではないけれど、自分の心をとつとつと正直に、真っ直ぐに言葉にしたみたいな文章がなかなかいい感じだった。詩というか……散文? 英詩ってけっこう長かったり、つらつらと続いたりするじゃない、ああいう感じの言葉のつらなり。



2003年09月16日(火)
アナベル・ドールの冒険 / Death Al Dente@24/30章

●メモ:『アナベル・ドールの冒険』(アン・M・マーティン)
9/10に届いたThe Doll People(Ann M. Martin)の翻訳が出ることが発覚。あああ、やっぱり! この本はそのうち翻訳されるだろうとは思ってたけど、早すぎ! ショックだわ。早く読まなきゃ。Death Al Denteの次はこれにしよう。

●読書中:Death Al Dente(Peter King)@24/30章
今日中に終わるかなと思ったけどダメだった。残り50ページくらい。
Mr.Desmond Lansdownのシェフ候補者3人は、なにやら人間関係がもつれているらしい。お互いの奥さんと愛人関係だったり、3人とも同じ人物に借金があったり・・・。そこへグルメ探偵がやって来たという形らしい。グルメ探偵は最初から災難続きで、ナイフで脅されて教会の塔から落ちそうになったり、家畜の暴走に巻き込まれそうになったり、飛行機が頭の上に降ってきたり、ついにはホテルの部屋に死体が! そのくせ、なんだか緊張感がないのよね〜。相も変わらず、食べてばっかりだし!(^^; 私はこの食べてばっかりの緊張感のなさが大好きなのだけど、ミステリーとしては確かに「中途半端」と言えるかもしれない。・・・好みの問題だね、これは。
しかし、Mr.Desmond Lansdownがリストアップした「ヨーロッパ一のイタリア料理店」のシェフ候補者が、3人ともそろってこんなに近所に住んでるのが不思議といえば不思議・・・イタリアのほかの地域は無視かい?(笑)



2003年09月15日(月)
空からやってきた魚 / Death Al Dente@12/30章

●読了:『空からやってきた魚』(アーサー・ビナード)
Arthur Binardは、日本語での詩作や翻訳をしているアメリカ人。第一詩集『釣り上げては』で第6回中原中也賞を受賞。んで、この本はエッセイ。視点が日本人と違うところが面白かった。ビナード氏のエッセイはWeb日本語でよく読んでいて、面白いので図書館で借りてみたというわけ。すごく言葉に敏感な人という感じがする。

●読書中:Death Al Dente(Peter King)@12/30章
Mr.Desmond Lansdownがリストアップしたシェフの候補者は3人で、いずれもグルメ探偵も既知(知り合いではないが)の有名な料理人ばかり。3人が居るレストランを食べ歩くが、なんと行く先々に(秘密のはずの)グルメ探偵の目的(Mr.Lansdownの料理人の選定)がばれていて、3人はそれぞれ自分こそがMr.Lansdownの求めているシェフだ、と主張。グルメ探偵はしばらく怒る(笑)が「ここはイタリアよ。秘密が秘密のままでいられるわけがない」とFrancescaに言われて開き直ったらしい。
RAI, The Italian television network, must have run a program on my mission. Everybody seems to know about it.(71p)

候補者?
・Capodimonte(by Giacomo Ferrero)Silvio Pellegrini
・The Palazzo Astoria(by Ottavio Battista)ヤなオッサン
・San Pietro(by Bernardo Mantegna)花・ハーブを使う

●アマゾンから到着 洋書2冊¥2004
Speaks the Nightbird: Judgement of the Witch(Robert McCammon)
The Legend of Sleepy Hollow(Washington Irving)

両方ともハロウィン本ー!!あぁ楽しみ。読む気は満々だけど、こう毎日暑いとちょっと何か違ってるような気もするね(^^;
Speaks the Nightbird : Judgement of the Witchは、『魔女は夜ささやく』(ロバート・マキャモン)のPB。"Speaks the Nightbird"が2分冊になったうちの1冊目で、10/1に出るEvil Unveiledに続いている。別に「ハロウィン本」とはどこにも書いてないけど、この内容だし、魔女だし、わざわざこの時期に出すのだし、と私が勝手に決めて買ってみた。
The Legend of Sleepy Hollowは、ワシントン・アーヴィングの古典で、映画・スリーピー・ホロウの原作。読んだことがないので、アーサー・ラッカムのカラー絵つきの本を選んで買ってみた。ちょっと単語が難しそうだけど、なんとかいけるかな。



2003年09月14日(日)
洋書バーゲン / タモラ・ピアス

●買った本@紀伊國屋書店・新宿南店洋書バーゲン 洋書6冊¥2940

     

Smoke in Mirrors(Jayne Ann Krentz)¥400
 ミラーハウスが舞台の、ミステリーロマンス。アン・クレンツはお気に入り。
A Friend of the Earth(T. Coraghessan Boyle)¥400
 文学。気になってた作家なので。
Noughts and Crosses(Malorie Blackman)¥500
 児童書。なんとなく買ってみたら黒人と白人の人種差別の話だった(−−;
Pure Dead Magic(Debi Gliori)¥500
 ホラー系統?の児童書。面白くないという噂も聞くが。
Jessica Haggerthwaite: Witch Dispatcher(Emma Barnes)¥500
 ロアルド・ダールみたいな表紙に惹かれて。
Castle in the Air(Diana Wynne Jones)¥500
 何冊目かのダブり本。『アブダラと空飛ぶ絨毯』の原書。

恒例の洋書バーゲンに行ってきました。私の探し方が悪いのか紀伊国屋書店のサイトで案内が見つからないんだが、間違いなく今やってます。台車が6台と壁面の棚が2つと規模はかなり小さいけど、PBは400円均一、児童書も少しだけ。バーゲン外の普通の洋書もけっこう安くなってて、US版もUK版もアマゾンと張るか、少し高い程度まで値下げしていた。
*Ex.Aunt Maria(Diana Wynne Jones) 
 アマゾン=699円 紀伊國屋=690円
*洋書バーゲン / 場所:新宿南店・6階催事場 期間:今月末まで

●翻訳ファンタジー新刊
冒険のはじまりしとき : 女騎士・アランナ1(タモラ・ピアス)
 原書≫Alanna: The First Adventure
内容紹介は表紙をクリック
へえええぇーーっ!!
Tamora Pierceの翻訳が、とうとう出たんだぁ!! 本屋で見つけてのけぞってしまった。面白いのかな。ともかく、祝・初翻訳ーー!!!
Tamora Pierceは量産型のライトファンタジー作家。私は読んだことないのではたで見てただけだけど、作品がとても多くて、どの作品も「わりと」面白いという評判。DWJのメーリングリストでも時々話題になってるね。最近のファンタジーブームの中で「なんでTamora Pierceを訳さないんだ」という発言も聞こえてた、待望の初翻訳というわけ。・・・うーむ、こうなったら積読中Sandry's Book; Circle of Magic, 1を読まなくては。
*本書は"The Song of the Lioness"4部作の1作目。
 1作目:Alanna: The First Adventure
 2作目:In the Hand of the Goddess
 3作目:The Woman Who Rides Like a Man
 4作目:Lioness Rampant
 4冊セット:The Song of the Lioness Quartet¥2183
*タモラ・ピアス 公式サイト
*Excerpt from ALANNA: THE FIRST ADVENTURE

●読書中:Death Al Dente(Peter King)@7/30章



2003年09月13日(土)
狂おしき満月の夜 : 月の帝の物語(藤川桂介)

●読了:『狂おしき満月の夜 : 月の帝の物語』(藤川桂介)
微妙・・・けっこう重厚な文章で、時代考証がしっかりしていて、内容は安倍晴明、陰陽師、精霊、怪し、とかそんな感じ。最近よくあるライトノベル系統の「陰陽師」たちは物足りない、もうちょっとだけ本格的なのが読んでみたい、という人には合うかもしれない。
表紙のイメージがあってない。というよりも「小学館キャンバス文庫」から出すことそのものが間違ってるカンジ。ストーリーは興味深かったけれど、聞きなれない単語に引っかかったりしてて、ちょっと話に入れなかった。
「月の帝の物語」はシリーズ物で、他に『荒野の流され王』『平安京、万年春』などが出ている。「どこから読んでもいいように、巻数は書かないことにした」のだそうだ(あとがきより)。

<内容>
平安朝。宮廷貴族文化華やかなりし頃。月をこよなく愛し、慈しんだ青年貴族がいた。その名は一条の大臣。時の天皇を"日の帝"と呼ぶのに対し、その弟である一条の大臣は"月の帝"と呼ばれた。月を愛しただけでなく、月からも愛され、まさに月の帝と呼ばれるにふさわしい人であった。しかし、月の帝にはある隠された秘密があり、そのために"異能の人"でもあった。あの「宇宙皇子」の著者が情緒たっぷりに描く平安朝絵巻。



2003年09月12日(金)
Death Al Dente(Peter King) @2/30章 グルメ探偵4巻

●読書中:Death Al Dente(Peter King)@2/30章
グルメ探偵シリーズの4作目、今度の舞台はイタリア。私は1巻を読んでないので、読むのはこれが3冊目になる。シリーズものなのに感想があちこちに散在してるのもあれなので、1ページにまとめてみた。≫こちら
このシリーズは話の舞台が1作ごとに変わるのが特徴だ。1作目の舞台はロンドン、2作目はニューヨーク(アメリカ)、3作目は南フランスと来て、この4作目は北イタリア。この後、5作目はスイス。6作目はイギリスのHarlington、ロンドンの近くらしい。7作目はニューオリンズ(再びアメリカ)。今年6月に出た新刊の8作目は、ドイツのミュンヘンからオーストリア、ハンガリー、旧ユーゴスラビアを通って黒海に至る国際列車が舞台になっている。舞台が変わる分、シリーズとしてのつながりは薄いので、興味のある巻から読んでみるのが楽しいかも。1作目、面白くないっていうし。

このシリーズは表紙がいいんだよねー。4巻も結構お気に入り。ワインとスナックの乗ったテーブルの向こうに見えるプールに、死体がプカプカ浮かぶらしいぞ。このシリーズはある意味、延々とワンパターンを繰り返してるだけって気もするけど、楽しいからそれでいいのだ!

4巻の冒頭は、やはり今までのパターンを踏襲して、仕事を依頼される場面から始まる。今回の依頼主はMr.Desmond Lansdownという映画俳優で、"Benson's Brasserie"という高級レストランの共同経営者でもある人物。新しいイタリアンレストランを作りたいので、そのシェフの選定を手伝ってほしい。ただし秘密裏に、というのがグルメ探偵への依頼だった。最初、Mr.Lansdownの助手から電話がくるのだけど、昼食を一緒にと言われたグルメ探偵(p3)、
A free lunch at Benson's Brasserie!
って喜ぶポイントはそこか!!(笑)最初っから笑わせてくれるよおい。yahoo--! とでも叫びそうな勢いで(心の中では)大喜び。Mr.Desmond Lansdownは【3巻】の依頼主、W社の社長から噂を聞いてグルメ探偵に話を持ってきたらしい。



2003年09月11日(木)
Into the Land of the Unicorns(Bruce Coville) 読了

●読了:Into the Land of the Unicorns : Unicorn Chronicles Book 1(Bruce Coville)
Unicorn Chroniclesの1巻。なかなか面白かったかな。この本自体は「話がちょっと動いたところで終わり」という感じだけど、長いシリーズ物の最初の本としての感触は、まぁまぁ。主人公のCaraの追手(敵?)の正体は、予想どおり過ぎて笑えた。バレバレでしょう。
ブルース・コウヴィルは児童書を書いてる作家で、翻訳にはマジックショップシリーズというのがある。もしUnicorn Chroniclesの翻訳を出すなら、ソフトカバーかミニハードカバーで、小学校高学年の女の子あたりが好きそうな、かわいい装丁にしてほしいな。イメージ的には「デルトラ・クエスト」に対抗する感じで!(笑

<内容>
"Gramma, is that man following us?"
不審な男が自分達をつけてくるのを見たCara Dianaは、祖母に連れられて教会の塔へ向かった。Caraは祖母から大切なAmuletを託され、12番目の鐘の音と同時に、"Luster, bring me home"と言って塔の屋根から飛び降りなさい、と言われる。
そして飛び降りた先は異世界、Lusterだった。Caraは地球に残された祖母を案じながらも、ユニコーンの女王に会って祖母の伝言を伝えるための旅に出ることになる。旅先でCaraは不思議な生き物たち、沢山のユニコーンたちに出会う。CaraがLusterに来たのはなぜ? Caraの祖母は、一体何者? そして、Lusterにまで追いかけてきた不審な男の正体とは・・・。

『ハリー・ポッターと賢者の石』の新書版を10月に発売
本屋さんへ行こう!(情報元:英米文学カフェ/幻想文学とファンタジーの部屋



2003年09月10日(水)
September(ロザムンド・ピルチャー)読了

●読了:September(Rosamunde Pilcher)
 ≫感想はこちら
ああぁぁぁ、終わってしまったぁ〜〜〜!!(絶叫
ずっと読んでいたかったのに! 読み終わってしまった〜〜!

ピルチャーはこの本で4冊目になるけど、読み応えは今までこれが一番。【Winter Solstice】は終始、徹底して「癒し」だったけど、Septemberはもっとドラマチックな感じなのね。
色々な人のドラマが同時進行で盛り上がっていって、最後に、全部あるべき位置にきっちり着地して謎が解ける。一昨日、9月に入ったあたりからかなり深くハマって、毎日止めたくても止められなかった。

●アマゾンから到着 洋書2冊¥1903
Stravaganza: City of Stars(Mary Hoffman)
The Doll People(Ann M. Martin)

2冊とも児童書ファンタジー系で、何ヶ月も前から楽しみにしてた本だ。Stravaganzaシリーズは異世界のイタリア、「タリア」を舞台にしたファンタジーで、City of Stars(星の町)は【City of Masks(仮面の町)】に続く2作目にあたる。「星の町」はRemora(≒Sienaシエナ)、「仮面の町」はBellezza(≒ベネツィア)のことだ。私が買ったこの本は、UK版でもUS版でもなく、「インターナショナル版」のペーパーバック。原価がユーロで「ドイツ 定価」なんて書いてあるのはそのせいだ。内容はもちろん英語。
*Stravaganza公式サイト

The Doll Peopleは「生きた人形」の話。まぁよくあるネタだけど、人気のあるシリーズものらしいので、これも楽しみ。(2003.9.16追記 『アナベル・ドールの冒険』というタイトルで、まもなく翻訳が出ることが発覚。そのうち出るだろうとは思ったけど、早すぎ!こうなったら今すぐ読んでやる!)

▲メモ:アメリカの州名
ニューヨーク市の愛称がBig Appleがなのはあまりにも有名だけど、各州にも全部俗称がついてるってのは知ってました? 行ったことのあるマサチューセッツ州のBay Stateとヴァーモント州のGreen Mountain State以外には、ハワイのAloha Stateくらいしか知らなかった。
L'egg'in It Around the U.S.A. Guessing Game



2003年09月09日(火)
September(ロザムンド・ピルチャー)@September 7章

●読書中:September(Rosamunde Pilcher)@September 7章
もうおもしろすぎ! いろいろ面白いんだけど・・・笑ったのはあだなで呼ぶところ。親戚が一堂に会するだけでなく、その友達や知り合いも集まってくるわけだから、名前が覚えられなくて本人が現れて知り合うまではあだなで呼ばれてしまうわけ。Lucillaが連れてくるオーストリア人青年がsheep-farmerと呼ばれてたり、Katyの友達のアメリカ人がThe Sad American(最近奥さんを亡くしたから)だったり。Noelだって「Alexaが連れてくる男」か、もっとストレートに「Alexaの男」扱いだ。・・・その辺の感じが自然なもんだから、読んでて余計におかしい。

"She's bringing the sheep-farmer?"(269p)
"You're the Sad American."(346p)

●アマゾンから到着 洋書3冊¥2317
Death by Darjeeling(Laura Childs) Tea Shop Mysteriesシリーズ1巻
Appetite for Murder(Cecile Lamalle) Charley Poissonシリーズ1巻
Death Al Dente(Peter King) グルメ探偵シリーズ4巻

ジャンルは3冊ともCulinary Mystery(料理ミステリ)。
グルメ探偵でこのジャンルに目覚めてから、新しい分野の開拓中。Death by Darjeeling(Tea Shop Mysteries 1巻)は、とりあえず表紙で選んでみた。実物もファンシーで可愛いので、この本だけは内容が面白くなくても満足だ。Charley Poissonは薦められて買った本。面白そう。グルメ探偵はシリーズとして面白いのかどうかまだ半信半疑なんだけど、この4巻で判断できるかもしれない。
ミステリーは私の本分じゃない、という気持ちがあるので、かえって気軽に読めるところがある。大きな期待をしてないから、それなりに面白ければお腹いっぱいになるし。なにより、この辺のは解読しなくてもストレートに入ってくる(ことが多い)のがありがたい。



2003年09月08日(月)
September(ロザムンド・ピルチャー)@September 3章

●読書中:September(Rosamunde Pilcher)@September 3章

<登場人物>
Violet Aird ・・・元気な77歳のおばあちゃん。一人暮し。
Edmund Aird ・・・Violetの息子、50歳前後。ワンマンで頑固だが、バランスの良い実業家。
Virginia Aird ・・・Edmundの後妻、30代半ば。Edmundとは一目惚れ。
Henry Aird ・・・EdmundとVirginiaの息子、8歳? この9月から寄宿学校に入る
Eddie Findhorn ・・・Aird家のメイド

Alexa Aird ・・・Edmundと前妻の娘、21歳。ロンドン在住。
Noel Keeling ・・・Alexaの恋人、同棲中。ロンドン在住。The Shell Seekersの主人公Penelopeの息子。

Archie Blair ・・・(Lord Balmerino) 地主。Edmundの幼馴染み
Isobel Blair ・・・(Lady Balmerino) Archieの妻。
Lucilla Blair ・・・Archieの娘。21歳、ヨーロッパを放浪中。
Hamish Blair ・・・Archieの息子。12歳?
Pandora ・・・Archieの妹。海外在住だったが、20年振りに帰郷。

Verena Steynton ・・・21歳になる娘Katyのためにパーティを企画。
Katy Steynton  ・・・9/16のパーティには友達を大勢呼ぶらしい。

並べると結構多いなぁ(^^; 少しずつ順番に出てくるので、混乱はしないんだけど。これだけ大勢登場人物がいても、嫌な人が一人もいないのがすごい! Violetを筆頭に、全員それぞれ癒し系のいい人たちばっかりだ。普通はこうはいかないぞ〜。
5月から話が始まってから夏の間、スコットランドやロンドンやヨーロッパにいる人たちのそれぞれの事情が語られていた。9月に入って、その人たちが一気にスコットランドを目指して北上中。すごい〜。Lucillaとその恋人とPandoraが、もうすぐBalmerino家に着きそう。Lucillaの彼氏、今までは名前もわからないもんだからスコットランドの家族に"Sheep-farmer"とか呼ばれてて大笑いだったけど、さてどうなるか。

BBC Big Toe Radio Show(ラジオドラマ)
ああっ、【Mortal Engines(Phillip Reeve)】をやってる!! きゃ〜〜! この本、大好きー! あ、続きがもうすぐ出るんだったっけ。それで今? 
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2003年09月07日(日)
霧の夜の戦慄 : 百年の迷宮(赤川次郎)

●読了:『霧の夜の戦慄 : 百年の迷宮』(赤川次郎)
はー、おもしろかった! タイムトラベル・ミステリー? 「壮大なダーク・ファンタジー」というほど壮大でもダークでもファンタジーでもないと思うけど、さすがベテラン日本人作家は違う! 読みやすくて、翻訳本の時のような言葉の違和感がないのよね。最初からすす〜っと吸い込まれて、そのまま最後まで楽しませてもらったので満足。独特のしっとりした味(ロンドンの雨と霧とか)が印象的だった。冒頭↓
初めに、灯があった。
「火」や「炎」と呼ぶほど大きくはない。
ただ、その光が白くにじみ出るように広がっているのは、霧のせいである。

<内容>
光と影に彩られたヴィクトリア女王の治世。そして伝説の殺人鬼「切り裂きジャック」の時代。19世紀から21世紀へ、百年の時を超えて紡ぎ出される壮大なダーク・ファンタジー。
1888年の8月31日から11月9日の間に、ロンドンで5人の娼婦を次々に惨殺し、街中を恐怖に陥れた殺人鬼<切り裂きジャック>。その正体は百年を経た今も謎のままだ。以前からこの<切り裂きジャック>事件に興味を持っていた16歳の少女・綾は、二人暮らしだった父が事故で他界した後、スイスの寄宿学校に留学することになった。スイスでの第1日目、寄宿舎で不思議な眠気に襲われた綾は気を失ってしまう。そして気がついたときには、綾はなんと1888年のロンドンで、「アン」という名前の少女として暮らしていたのだ! 自分の手で<切り裂きジャック>を捕らえてみせる、と意気込む綾だったが・・・。

●図書館
『余寒の雪』(宇江佐真理)
『雷桜』(宇江佐真理)
『屍鬼の血族』(江戸川乱歩, 赤川次郎, 倉橋由美子 他)
『新・夢十夜』(芦原すなお)

●リサイクル(もらってきた)
『白き手の巫女 : 聖なる森の家 1』(マリオン・ジマー・ブラッドリー)
『龍と鷲の絆 : 聖なる森の家 1』(マリオン・ジマー・ブラッドリー)
『スペルシンガー : ペルシンガー・サーガ 1』(アラン・ディーン・フォスター)
『救世の使者 : ペルシンガー・サーガ 2』(アラン・ディーン・フォスター)
『頭の痛い魔法使い : ペルシンガー・サーガ 3』(アラン・ディーン・フォスター)



2003年09月06日(土)
September(ロザムンド・ピルチャー)@August 2章

●読書中:September(Rosamunde Pilcher)@August 2章
淡々として何でもないのに、なぜか面白い。
最初からずっと、スコットランドの人たちの紹介が続いている。Violetおばあちゃん, メイドのEdie, Violetの息子夫妻=Edmund&Virginia, 息子のHenryは8歳。このHenryが可愛い〜! ちょっとマザコン気味なのを父が心配していて、この9月から寄宿学校に行かされるらしい。
ロンドンにいるAlexaはEdmundの前妻の娘で、Henryとは異母姉弟になる。その辺のいきさつとか、本人たちの心情がゆったり語られる。みんな癒し系のいい人たちばっかりで、悪意がないので読んでてうっとり。
もうひとつ、Balmerino家の人たちも重要らしい。Lord Balmerino=Archie BalmerinoはEdmundの幼馴染みで、Violetとも親しい近所のおじさん。奥さんはIsobelで、放浪中で行方不明の娘がいるとか。

ロンドンにいるNoelとAlexaったら、ちょっと目を離した隙にいつのまにか同棲してるし! やっぱり〜っ!!(笑) AlexaにVerena Steyntonからパーティの招待状が来たのを見たNoel、「『私の王子さまを連れて行ってもいい?』って聞けばいいじゃないか」とか言ってるし。
"You smell delicious."
"Lemon shampoo."
"No. Not lemon shampoo. Just you." (139p)
とか言って、もう勝手にやっててくださいって感じ。

●買った本@ブックオフ 和書4冊¥1207
『クロスファイア(上)』(宮部みゆき)
『クロスファイア(下)』(宮部みゆき)
『風舟の傭兵 : 月光界秘譚1』(麻城ゆう)
『クイディッチ今昔』(ケニルワージー・ウィスプ)

『クロスファイア』は宮部みゆきの超能力ものミステリ。『風舟の傭兵』は気になってたシリーズの1巻があったので。『クイディッチ今昔』は原書だとどうも分かりにくくて、日本語なら分かるかなと思って買ってみた。



2003年09月05日(金)
どろぼうの神さま(コルネーリア・フンケ)

●読了:『どろぼうの神さま』(コルネーリア・フンケ)
 ≫原書 ≫英訳本
なんだ、この本ってファンタジーじゃなかったのか。イタリア版『オリバー』に部分的に『何かが道をやってくる』ネタを混ぜたピカレスク小説って感じ? 想像してたのと全然違ったから驚いたけど、濃ゆくてなかなかよかった。しっかりした児童書。子供の頃に読んだら、大好きになっていたかも。今回は速読してザザッと終わりにしてしまったので読了本リストには入れてないけど、私の好き嫌いはともかく、とってもいい本だと思うので紹介してみた。
一団のストリート・チルドレンが話の主役で、彼らは親や親戚や孤児院など「何らかの理由で大人たちとの共存生活を拒んで、家を飛び出してきた子たち」という設定。ドイツのハンブルクからはるばる憧れの町にやってきて仲間になったプロスパーとその弟のボー、リーダー格の少年「どろぼうの王さま」スキピオほか数人の少年少女たちが、自分の力でなんとか暮らしている。そこへプロスパーとボーを探しに来た探偵や、盗品を買い取ってくれる店のがめついオーナーに、スキピオの謎の行動・・・。

BBC Big Toe Radio Show(ラジオドラマ)
『どろぼうの神さま』は、BBCのラジオドラマ(英訳本のドラマ版)をダウンロードしてあるので聞いてみた。声が低すぎてちょっと聞き取りにくいけど、悪くない。
そういえば、The Snow Spider(Jenny Nimmo)もなんか見覚えがあるなぁと思ったら、schazzieさんのところにレビューがあった

●読書中:September(Rosamunde Pilcher)@June 4



2003年09月04日(木)
September(ロザムンド・ピルチャー)@June-1

▲またもやウイルス
職場のPCが数台、MSブラストに感染していたことが発覚。ウイルス対策は常に万全かと思ってたのに・・・。

●読書中:September(Rosamunde Pilcher)@June-1
*表紙は翻訳本(上巻)
九月になったら読もう!と楽しみにしていた『九月に』のPB。話は5月から始まって、6月、8月と来て、後半2/3近くが9月前半の話という構成。今日読んだのは5月のところだけ。
冒頭からもう癒しパワー全開! 冬が終わって春になっていく描写が素敵〜(うっとり・・・) Violetおばあちゃんもいいなぁ。「そうだわ、庭の手入れをしなきゃ」というところ
 Perhaps she should run her spiker over it and give it a bit of air.(4p)
って、スパイクはいて庭を駆け回るって?! ぅははははっ かわいい〜!
 
5月3日(火) May-1
長い冬が終わってやっと暖かくなった日。Violet Airdが日課の買い物から帰ってくると、メイドのEdieが客(Verena Steynton)が来ていると告げる。VerenaはVioletに、9月にダンスパーティをしたいと思うがどうかと尋ね、Violetも賛成する。Violetは大家族?のおばあちゃん(だけど今はEdieと2人暮らし?)で、Veronaの方はアメリカ人相手の旅行代理店のエージェントをしている若い婦人。

5月12日(木) May-2・3
Noel Keeling(独身男、34歳 広告会社の重役)に視点が移って、ニューヨークからロンドンへ向かう機中。彼がSeptemberの前作、The Shell Seekersとの接点らしい。この本では孤独だけど良い人っぽいんだけど、The Shell Seekersではヒドイ人だったのですって?!>既読の方 …年取って丸くなったのかな。
Noelはニューヨークへの出張から帰ってきて、友達にディナーに呼ばれて行く。が、日付を1日間違えてしまい、立ち往生しているところへAlexa Aird(独身女、プロの料理人、ケータリング業?)に声を掛けられる(AlexaとNoelは面識がある)。Alexaの家へ行って食事をするが、帰り際にNoelが眠り込んでしまってお泊り。

Noelの方はよく覚えていないのに、Alexaは(Noelと会った時のことを)しっかり覚えていて、一人暮らしの家に招待した・・・つまり、AlexaはNoelが気になってたということ? Alexaは前出のViolet Airdの孫(Violetの息子=Alexaの父)。ということは、AlexaとNoelは夏の間に仲良くなって、一緒にVioletの家に行くのかな。



2003年09月03日(水)
アマゾンから本 / どろぼうの神さま(コルネーリア・フンケ)

●アマゾンから到着 洋書4冊¥2986
Ghost Dance(Susan Price) *Ghost Worldシリーズ3巻
Dealing With Dragons : Enchanted Forest Chronicles, 1(Patricia C. Wrede)
Into the Land of the Unicorns : Unicorn Chronicles Book 1(Bruce Coville)
Sabriel(Garth Nix)

*Ghost Worldシリーズについては8/14の日記を参照

●読書中:『どろぼうの神さま』(コルネーリア・フンケ)
1/3くらいまで。この本の舞台がベネツィアだとは知らなかった。
物語を書くときは、最初の一段落で「状況」が分かるように書くとよい・・・とアメリカ人の創作文の先生が言ってたのを思い出した。この本の最初の段落は、そのお手本って感じ。分かりやすい! 

最近なんだかベネツィアづいてる気がする。他にも何かあったかな・・・。
Stravaganza: City of Masks(Mary Hoffman)
鏡のなかの迷宮(1)水の女王(カイ・マイヤー)
Faces Under Water(Tanith Lee)



2003年09月02日(火)
The People in Pineapple Place読了

●読了:The People in Pineapple Place(Anne Morrow Lindbergh)
 ≫感想はこちら
まぁ面白かったかな。ちょっと食い足りない感じはするけど、ちゃんと出会いから始まって別れで終わりとまとまっているし。ちゃんとオチがついて、次巻への「引き」もあるし。Pineapple Placeって、イメージ的には麻城ゆうの月光界シリーズ3巻に出てきた、「不老不死の村キフ」に近いものがあるような気が・・・。だって、何十年間も子供のままで、そうこうしているうちに他の人の目には見えなくなってしまったって普通に怖いよ!
続きのThe Prisoner of Pineapple Placeでその辺を突っ込んでくれるとうれしいんだけど。

▲TDL
夕方から、アフター6パスポートでディズニーランドに行った。暑かったけど、炎天下よりはずっとマシ。食事して、7時半から10時まで2時間半、目いっぱい遊んで帰宅。空き空きだったのでどこにも並ばずにフリーパス。パレードの後なんて、人が居なくて閑散としてた。



2003年09月01日(月)
The People in Pineapple Place@6/14章 / Summerland

●読書中:The People in Pineapple Place(Anne Morrow Lindbergh)@6/14章
詩人・作家のアン・モロー・リンドバーグは、(翼よ、あれがパリの灯だ! の)チャールズ・リンドバークの夫人だそうな。1906年ニュージャージー州生まれ、2001年2月7日死去、享年94歳。おお、ビックリ。

初版は1982年なので古い作品ではないはずだけど、懐かしい「古き良き児童書」という感じ。1906年生まれの作家だとは・・・どうりで古風な感じがすると思った。今のところ、まぁまぁかな・・・。悪くないけど、このままだとちょっと・・・人に薦めるには物足りないかもしれない。
Pineapple Placeは町名で、「パイナップル広場」か「パイナップル横丁」くらいの意味。『霧のむこうのふしぎな町』みたいな存在で、誰にでも行けるわけではないらしい。花の咲き乱れる小さな短い通り、Pineapple Placeに面した家は全部で6軒ある。
ワシントンDC・ジョージタウンに引っ越してきた主人公の少年オーガスト・ブラウンが、ある朝、いつもごみ漁りに来るあやしい女の人の後をつけて横丁へ入っていくと、そこはPineapple Placeだった。引っ越してきたばかりで友達のいないオーガストは、Pineapple Placeに住む不思議な子どもたちと友達になる。彼らは、オーガスト以外の人の目には見えないらしいのだが・・・。

Summerland(Michael Chabon)
ピュリッツァー賞作家マイケル・シェイボンの児童書ファンタジーと聞いて借りてきた。最初の方を読んでみたけど・・・濃いっ! 濃ゆいよこれ! 野球少年のリトルリーグの話が、毎ページ毎行みっちり延々と続くんだよ〜! 最後までそのままだったらどうしよう。「野球ってのは、人生そのものなのさ(by野球少年の父)」・・・(^^;う゛〜ん 
ダメ、放り出し決定。

マシュー・ボーン バレエ『くるみ割り人形』
チケットを3枚入手! 一般には9/27予約開始だけど、某会報を見てたら割引券が売ってたので早速。マシュー・ボーンの『くるみ割り人形』か、楽しみだ〜。
来年の3月だなんて、すっかり忘れそうだけど・・・。
 メモ:3/13(土) 13:00〜 東京国際フォーラム・ホールC