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2003年08月30日(土) ■ |
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Heartmate / オーディンとのろわれた語り部 |
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●読了:Heartmate(Robin D. Owens) おもしろかった。ヒーロー、ヒロインが2人とも性格的にちょっと問題のあるキャラクターなので、一歩引いて読んだ感じだけれど、面白かったのは確か! ストーリーは、元・孤児で貧乏だけど一人でも強く生きてきた女性と、大金持ちで能力も高いけど孤独な男性。2人の成長と恋愛という、絵に描いたようなロマンス小説。 惑星Celtaと、特権階級の人々が持つ超能力というSFファンタジーの設定を、描ききれていないのがもったいない。能力を使った戦いのシーンはどれもありふれた喧嘩に見えたし、待ちに待ったヒーロー・ヒロインの精神的な交感を、たった1ページで済ませるのはやめてほしかった。デビュー作だけあって、濡れ場の「雰囲気」を出すのが下手で、とってつけたようだと思った。 読んでいて面白かったのは、2人の成長と変化。2人とも頑なで孤独だったのが、だんだんと変わっていく。特に最後の方で、2人がお互いに(恋人をなくしたと思って)葛藤するところはとってもよかった。読みながら、要求しっぱなしで自分からは何も与えないヒロインに心底むかついてたので、彼女が悔やむところは「やっとわかったか、ザマーミロ」って感じだった。Nullのこととか、Passageって結局何だったの? とかわからないところ&不満もあるけど、なかなか面白かったです。
●読了:オーディンとのろわれた語り部(スーザン・プライス) 北国を舞台にした民話調の短編。短くて軽いちょっとした話なので、15分もあれば読める。短い分読み足りないのはしかたがないが、その中で描かれる北国は不気味な雰囲気があってなかなかよかった。でも、そういう「雰囲気」は、日本語よりも原文で読んだ方がよくわかると思う。
<内容> 北の果ての国テューレの女王と結婚したいがために、アイスランド一の物語の語り手「ネコのトード」を脅し、自分の来し方の物語を語らせようとする、邪悪な魔法使いクヴェルドルフ。だが、正直な青年トードに「物語る力を悪用することはできない」と断られると、今度は神オーディンの力を借りて命を吹き込んだ死霊たちを、トードの住む農場に送り込んだ。昼も夜も現れる霊の姿、夜中にのしかかる牛の姿のばけもの…農場の人々は次々と逃げだし、とうとうただふたり残されたトードと物乞いの老婆は、襲い来る死霊に、立ち向かおうとするが…?また、老婆の正体は…?荒々しい魅力にあふれた北欧神話を下敷きに、独自の手法で織りあげられた、不思議な雰囲気をたたえた骨太な物語。
●図書館 Summerland(Michael Chabon) ファンタジー The Black Opal(Victoria Holt) ロマンス Little Gray Rabbit's Story Book(Alison Uttley) 『どろぼうの神さま』(コルネーリア・フンケ) 『月の森に、カミよ眠れ』( 上橋菜穂子) 『千年のかなた : 七つの封印・外伝』(カイ・マイヤー) 『青い石の伝説 : 魔法少女マリリン』(村山早紀) オーディンとのろわれた語り部(スーザン・プライス)
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2003年08月29日(金) ■ |
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盗まれた記憶の博物館 / グリフィンの年(DWJ)入手 |
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●『盗まれた記憶の博物館 (上)』(ラルフ・イーザウ) しばらく前から読んでいたが、話に入れなくて4章で挫折・・・。歴史だか神話だか、古代遺跡だかの能書きが多くて、もう何が何だか(^^; 流して読んでしまったので「だから何?」って感じだった。読むなら1行1行しっかり解読しないとダメみたい。そろそろ図書館に返却しないといけないので、また機会があったら読めばいいや。
<内容> 父さんが、弟が、次々と消えていく。だれかが私の記憶を消そうとしている…。ふたごの天才コンビが古代から現代まで、時空を超えて謎に挑む壮大な歴史ロマンファンタジー。ブックステフーダー賞受賞作。
●買った本 和書1冊¥840 『グリフィンの年』(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ)
≫解説(荻原規子) <ダークホルム>ふたたび グリフィン、ドワーフ、王子に皇女・・・・・・新入生は問題児ぞろい? 魔術師大学では何一つうまくいっていなかった。ケリーダ総長から引き継いだ若手たちの委員会が運営を任されていたが、赤字はかさむ一方。学費値上げで入学者数は激減、全学生の父母に寄付を募ったところ、それがかえってとんでもない自体を招いてしまった! 新入生の一人に刺客が差し向けられ、海賊が学食に乱入。女学生は外套掛けにつきまとわれ、中庭はグリフィンでいっぱいに? 次々起きる騒動に、ダークの娘エルダをはじめ6人の新入生が大活躍! 事件の絶えない魔法世界のキャンパスライフを描く、痛快無比のユーモア・ファンタジー第二弾。 *左の表紙は原書のもの(UK版)
PBを読んだときの感想は【こちら】 残念ながら、この話はDWJ本の中でも気に入ってない方に入るので、翻訳が出たからといって狂喜乱舞とまでは行かない。けどまぁ、「DWJ版の魔法学校」に興味があれば、読んでおいて損はないですよん。ただし、最初から最後までずーっとドタバタなので、『ダークホルムの闇の君』を「登場人物多すぎ」「ややこしい」「まとまりがない」と感じた(私のような)人にはお奨めしません。
●メモ:魔法使いになる14の方法(短編集) アーサー王伝説のマーリンから、国際的スターのハリー・ポッターまで、魔法使いの物語は、時代を超えて人の心をとらえ続けています。そう、こんなことができたらいいな、と夢みる子供はもちろん、そんな時代を忘れ果て、魔法なんかないんだ、とかたく信じている大人さえも。 ここに名アンソロジスト、ヘイニングが選りすぐった物語は、魔法を信じる子供だった大人たちと、まだ魔法を信じている子供たちへの、楽しくて、ちょっぴり怖い贈り物。ネスビット、ブラッドベリ、ダールら練達から、フィリップ・プルマンやダイアナ・ウィン・ジョーンズまで、名手たちが「魔法」と「学校」をテーマに贈る、心躍る魔法読本。これを読んだら、あなたも魔法が使えるようになるかも……?
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2003年08月28日(木) ■ |
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Heartmate(Robin D. Owens)@13章 |
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●読書中:Heartmate(Robin D. Owens)@13/18章 順調。終わりそうで終わらないが、今月中にはなんとか最後まで行けるかな。 この2人、フジミ(by秋月こお)の2人に似てるぞ。途中からDanithとT'Ashをユウキとケイに自動変換して読んでるので、Danithがどこまで抵抗できるのか楽しみになってきてしまった。( ̄m ̄) ということは、MitchellaとClover家は、カルロとロスマッティ家か?! くくくっ T'Ashの猫がいいねー。Danithに拒否されて、Clover家からは目の敵にされてグッタリ疲れきったT'Ashが眠りに落ちる寸前、Zanthが帰ってきて、狩の成果を鼻高々と報告するところ。>"Fourteen celtaroons. ME hero. Hero. Hero. Life is good." (236p) フッと緊張が解ける感じ。
▲東京ドーム温泉 夕方、東京ドームにできた温泉ラクーアに行ってきました。ショッピングセンターの一角に「マッサージつきの銭湯」があるというだけの所。
<不満> ・室内着で行ける領域でできることが少ない(温泉に入るだけなら室内着は不必要) ・マッサージはいつも予約でいっぱい(必要な数がない) ・案内板がないのでどこに何があるかわかりにくい Ex.「→ヒーリング・バーデ」<だから、ヒーリングバーデって何? ・どこへ行っても「ジェットコースターの騒音」から逃れられない ・室内着が長袖・長ズボン・分厚い生地なので着ると暑い ・値段を考えると、近所のスパ銭に行ってた方がよかったかも
<よかった> ・併設施設がたくさんあって便利。 ・夕飯を食べたインド料理店・マハラジャ(ラクーア・ビル 2F)はおいしかった。
<結論> 「温泉だけ」なら大江戸温泉、「遊んで食事して買い物して温泉」ならラクーア。あと、夜中に行く場合もラクーアの方が便利で楽しいかも(夜中〜朝の大江戸温泉は、お店とか足湯とか、施設がほとんど閉まるので開店休業状態)。
▲パソはぶじ復活。色々整理したので前より軽くなった。
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2003年08月27日(水) ■ |
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Heartmate(Robin D. Owens)@8章 |
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●読書中:Heartmate(Robin D. Owens)@8/18章 6章あたりからおもしろくなってきて、今ハマり中。5章の終りのキスシーンは、私的にはかなりギリギリのタイミングだった。あれ以上待たされたら私、ヒロインが嫌いになってたと思う。 いやぁ、もう一時はどうなることかと思った。ヒロインは頑固で頑固で、可愛げのかけらもない強情なグズ女で(私にはそう思えた!)、ヒーローはどこから見ても立派な「変なおじさん」だし(得意なポーズは腰に手を当てて仁王立ち)。でも、すこ〜しずつ状況が分かったら、2人が好きになってきた。いいね。2人ともかっこ悪いけど、それぞれ事情があって頑張ってるのね。うんうんうん。
あと、猫がいい。T'Ash(彼)のFam(Family)のZanthが、もうT'Ashを食っちゃう勢いで出ずっぱり。T'AshからDanith(彼女)へのプレゼントを持ってデリバリー猫になってみたり、DanithがT'Ashにつき返した高価な宝石を、またT'Ashの家から勝手に持ち出して、Danithの部屋にディスプレイしてみたり。しかも、喋る喋る。おもしろすぎ。
▲ウイルスを駆除した後も、パソの動きが変。いじくりまわしてたら、起動しなくなってしまったじゃない。どうしよー。
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2003年08月26日(火) ■ |
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カリン島見聞記(下)(ますむらひろし)読了 |
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●読了:『カリン島見聞記(下)』(ますむらひろし) 不思議がぎっしりつまった、一風かわったペンギンたちが住むカリン島を舞台にしたファンタジー。長編『イノズマ颱風』ほか、短編5話を収録。
【上巻】は短編36話、中編1話だったが、下巻は『イノズマ颱風』という長編の絵物語がメイン。不思議でシュールな、変な話〜〜っ!(誉めてます) ますむらワールドには時々絵に書いたようなマッドサイエンティストが出てくるけど、この本の「イノズマ博士」もその一人。彼は頭はとってもいいけど、性格に問題アリで、なんと凶悪犯罪者! 「ブングリ岬の村民を30名もマグロに変えて食ってしまった」罪で刑務所に居たイノズマ博士が、出獄してきて町で大暴れ。性格は『オーロラ放送局』のウニ頭親方を強烈にした感じ、そして『夢降るラビットタウン』の勾玉博士のような頭脳を持ったペンギンなのだ。 気楽にどんどん読めるのであっという間に読み終わってしまった・・・もったいない。こういう本は、特にますむらファンじゃない、普通の人が読んだらどういう反応をするのか見当がつかないが。
▲ウイルス駆除完了。 疲れた・・・。サイトのローカルフォルダで、未感染のhtmlファイルは、なんとトップページただひとつだったわけで・・・つまり、トップ大改装の直後で一番新しいファイルだったから・・・・ああ、怖っ!
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2003年08月24日(日) ■ |
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Spiced to Death(Peter King)読了 |
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●読了:Spiced to Death(Peter King) 世界各国の食べ物に詳しくなれるコージーミステリー第2巻(笑) やたらとお腹が空く本とも言う。殺人事件も食べ物が原因で起きるあたり、かなり徹底している。わりと、おもしろかった。けど、3巻の方がもっとよかった。1巻は評判がよくないらしいことから見て、段々おもしろくなってるのかも。 このシリーズは「ミステリーが読みたい人」よりも、例えば「アフリカ料理のフルコースのメニューがどんなか、ちょっと興味があるな」って人に向いてると思う。そういう本。(^^ヾ ところで、途中で気がついたんだが、この本は主役(グルメ探偵)のことが全然書いてないようだ。年恰好も容姿も、名前さえ出てこない! 不自然に見えないから気がつかなかったけど、読み直してみたら、初めての人に紹介されるところや、知人との電話のシーンでも、注意深く名前を呼ぶのを避けているみたい。シリーズ2冊目なのに外見のイメージが浮かんでこないということは【3巻】にも出てこなかったんだと思う。私のイメージは・・・う〜ん、むずかしいな、30代後半で茶髪の英国紳士? 銃が大嫌いなんだと。よく食べるけど、よく動きもするから、太ってる感じはしないんだが・・・知識と貫禄がありすぎるから若くはなさそう。でもやたらと青くてかわいいところもあるんだよねー・・・単なる性格だろうが。
<内容> ニューヨーク在住の知人、ドン・レンショー(Don Renshaw)に呼ばれて、幻のスパイスKo-Fengを鑑定するためにニューヨークへ飛んだグルメ探偵。空港に到着したKo-Fengの鑑定が終わってホッとしたのもつかの間、見守る関係者の鼻の先でKo-Fengは盗まれてしまう。 貴重なスパイスが盗まれた! 衝撃がさめないまま迎えた翌日、ドン・レンショーが殺されてしまう。窃盗と殺人事件、両方の現場に居合わせたために犯人と疑われてしまったグルメ探偵は、ニューヨーク滞在を延長して、犯人探しを始める・・・。ニューヨークの有名レストランのオーナーたち、長寿の薬を研究しているという中国系の研究者、食べ物を扱う大会社の重役・・・みんなが欲しがるKo-Fengは一体どこに消えた?
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2003年08月23日(土) ■ |
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トップ 改装 |
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▲トップページを改装 ハーボットを上の方に持って来たくなったので、思い切って改装してみた。壁紙がなくなった分、前より少しだけ軽くなったようだ。
●BBC BigToe Radio Show Howl's Moving Castle /Read By Nerys Hughes
由良さんのところでNetTransport(フリーソフト)を使うことを覚えたので、1〜14までダウンロード。これ、オーディオテープ版より絶対いい。女声の朗読なので、ソフィーの声に違和感がないのがすばらしい(爆) オーディオテープ版は、ソフィーたち女の子が野太い男声だったり、妙な裏声だったりするのが嫌で、繰り返して聞く気がしなかったのよ!(^^; BBC版の方が聞きやすくて分かりやすいし、効果音とか音楽もよく入るし、GBMがクラシック音楽なのも好み。オーディオテープ版のユニークなテーマ曲もそれはそれで素敵だけどね。 まぁそういうわけで、少しずつ聞いてます。まだPart4の途中〜。
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2003年08月20日(水) ■ |
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サブリエル / Spiced to Death@22章 |
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●『サブリエル : 冥界の扉 : 古王国記』(ガース・ニクス) 読み始めたとたん、「原文はどうなんだろう」としきりに気になって気になって。翻訳文から原文が透けて見えてしまう・・・こういう事もあるんだねぇ。話は面白いけど、原文を意識しながら読むくらいなら、と思ってPB版を注文してしまった。決定的だったのはプロローグの最後の文章の
わたしはアブホーセン……そして、サブリエルの父 ってところだ。こういう文章は原文で読む方がいい。翻訳本は返してしまおう。
●読書中:Spiced to Death(Peter King)@22/47章 煙のように消えたKo-Fengをめぐって色々な人の思惑が交錯する中、翌日ドンが死体で発見される。知人の死にショックを受ける間もなく、グルメ探偵は周囲の疑いの目にさらされ、地下鉄で突き落とされかけて「(Ko-Fengはどこか)白状しろ」と脅される。危険を知った警察は、私服警官(Ko-Feng&ドン殺しの事件担当者の美女ほか)を護衛につけるが、脅しは止まらない。行く先々のレストランでKo-Fengはどこか知らないか?本当に知らないのか?としつこく聞かれたり、謎の中国人に催眠術をかけられて「自白」させられそうになったり、道端でナイフを突きつけられて脅されたり・・・。 こう書くと切迫してるように聞こえるし、実際危険はいっぱいなんだけど、食べるシーンが多いせいでなんかほのぼのしてしまう。相変わらず読んでるとお腹がすく。
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2003年08月19日(火) ■ |
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Spiced to Death@15章 / Heartmate@3章 |
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▲メモ アマゾンが新たな検索プログラムを開発
●読書中:Spiced to Death(Peter King)@15/47章 1章が短いので細切れの時間でも読みやすくて気楽。食べものが出てくる本ってのは多いけど、このシリーズは食べることこそがテーマになっている。「一生の間にできる食事の回数は決まっているんだ。1回でも欠かしたら大損だ!」と言ったのはパタリロだったか。グルメ探偵の料理やワインの描写は、何十種類も読んでるのに一向に飽きない。ああ、お腹がすいたー! 幻のスパイス、Ko-Fengを鑑定するためにニューヨークに飛んだグルメ探偵は、Ko-Fengが到着するのを待ち受けて鑑定する。スパイスは貸し金庫に預けることになるが、車に乗って銀行についてみると、Ko-Fengが消えていた。狐につままれたようなグルメ探偵とドンとガードマンたち。
●読書中:Heartmate(Robin D. Owens)@3/18章 ヒーロー役はT'Ashという37男。そうそう、表紙の仁王立ちしてる人ね。今のところカッコイイってより、不器用で変なやつって感じだ。T'Ashは(17年間待って待って待ちつづけていた)Heartmateと今日出会うだろう、という予言を読み取って狂喜する。んで、やっと運命の人に出会えて嬉しいのは分かるけど、T'Ashさん。それじゃ変なおじさん・・・拒否されてショックなのは分かるけど、そこで威嚇してどうするのよ。怖がらせてちゃだめでしょう!((( ̄∀ ̄; 悲しそうな顔するとか、肩を落として後ろ向くとかしてみせればいいのにさぁ(笑) 設定のちゃんとした説明がないので、分からないことが多くて混乱中。これから追々分かっていくのだろうけど、個人的には最初にちゃんと教えて欲しかったな。ジェイン・キャッスルの花シリーズみたいに。そうすれば、T'Ashが(私に)変なおじさん呼ばわりされることはなかっただろう(爆
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2003年08月18日(月) ■ |
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ウイルス / Spiced to Death(Peter King)@10章 |
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▲Blaster(ウイルス) 一斉休暇(盆休み)明けでウイルス対策で大騒ぎ。システム系の人がいないもんだからもう・・・。
●読書中:Spiced to Death(Peter King)@10/47章 ずっとトップに上げたままだったけど、久々に再開のグルメ探偵2作目。このシリーズは1巻を飛ばして、3巻→2巻という順不同で読んでるけど、内容的には問題なし。でも1作目 The Gourmet Detectiveも読みたいなぁ。入手困難っぽいけど、どうしよう。【3作目 Dying on the Vineの感想】
Spiced to Deathの舞台はニューヨーク! The Gourmet Detectiveの「私」はイギリス人なので、冒頭は飛行機の中で機内食を食べているシーンから始まったりする。さすが「グルメ」って感じの描写にニヤニヤ。 主人公は「グルメ探偵」という呼び名が本当は好きじゃないらしい。「私」がフードコーディネーターとして有名になるうちにいつの間にかついたニックネームで、仕事のためにそう名乗っているのだそうだ。「私」は昔の仕事仲間でアメリカに永住したドン・レンショー(Don Renshaw)に呼ばれて、ニューヨークで短期の仕事を引き受ける。何百年も前に失われたと思われていた、幻のスパイスが見つかったというので、その鑑定を一緒にして欲しいと。
●アマゾンから到着 和書¥1680 霧の夜の戦慄 : 百年の迷宮(赤川次郎) 内容・表紙は昨日の日記を参照。面白そう。
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2003年08月16日(土) ■ |
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甘露梅 / 涙堂(宇江佐真理) |
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●読了:甘露梅 : お針子おとせ吉原春秋(宇江佐真理) ●読了:涙堂 : 琴女癸酉日記(宇江佐真理)
≫感想はこちら 両方とも面白かったけど、昨日読んだ3冊ほど好きではないかな・・・。今日の2冊は主人公=語り手いまいち気に入らない。話の内容からすればああいう人がピッタリだったんだとは思うけど、読んでる時に違和感を感じてしまったので減点。ま、好き嫌いだね。 雨なので今日も1日読みつづけてしまった。これから、昨日買ってきた4冊を読もう。
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2003年08月13日(水) ■ |
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鏡のなかの迷宮(1)水の女王(カイ・マイヤー)読了 |
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●読了:鏡のなかの迷宮(1)水の女王(カイ・マイヤー) <内容> 人魚の棲む水の都ヴェネチア。今や衰退の一途をたどるこの街は、「水の女王」の力を借りてかろうじて自治を守ってきた。しかし、保たれていた均衡が揺らぎはじめるときが!魅惑の水上都市の運命は? そして、いったい「水の女王」とは・・・?! 水上都市ヴェネチアをめぐってくりひろげられる華麗なるダークファンタジー第一部 少女の孤独な戦いが今はじまる・・・! 第2部 光る石(2003.12発売) 第3部 ガラスの言葉(2004.3発売)
読んだ感触は悪くなかったけど、3部作の1作目ということで、話が始まったところで終わりなので、まだなんとも言えない・・・。水の町ベネチア、水でできた鏡、水の女王、人魚という水に関連した題材を揃えたところが面白いと思った。羽の生えた空飛ぶライオン、エジプトの密使、地獄の使いや光の王など、不思議なものが次々出てきて・・・突飛過ぎて時々目が点になったけど、発想は確かに面白い。 でも、ベネチア人である筈の主人公の女の子がドイツ人っぽいのは気になった。もちろん私のステレオタイプ的な印象に過ぎないけれど、私の基準からするとメルレは理屈っぽくて攻撃的で口が達者で、古いイタリアの話なのにイタリア人っぽくなさすぎ。こういう子は嫌いじゃないけど、ベネチアという街には合ってないように思った。 同じベネチアを舞台にしたファンタジーならメアリー・ホフマンの【Stravaganza: City of Masks】の方が雰囲気があってずっと良かった。『鏡のなかの迷宮』も悪くはなかったけど、自費で買うのは遠慮しておきたい。
●読書中:Neverwhere(Neil Gaiman)@
●アマゾンから到着 洋書3冊¥3277(ギフト券で支払い) Wizard of the Pigeons(Megan Lindholm) The Darkangel : Darkangel Trilogy(1) (Meredith Ann Pierce) Gaywyck(Vincent Virga)
Wizard of the PigeonsとThe Darkangelはファンタジー、Gaywyckはじね系の小説。Megan Lindholmはロビン・ホッブ(Robin Hobb)と同一人物で、シアトルを舞台にしたアーバンファンタジーだそうだ。
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2003年08月12日(火) ■ |
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八景島 |
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旅行から帰ったばかりの昨日の今日で横浜八景島シーパラダイスへ行くことに・・・。目的は水族館。水族館ってのは動物園と違って涼しくて良い。セイウチがすごかった・・・何あれ、セイウチってあんなに大きいの?! 体重が何トンもありそう。水族館の他はろくに見なかったけど、ジェットコースターとか絶叫マシンとかもあって、テーマ-パークになっている。白イルカ(の抱き枕クッション)に一目ぼれしたので連れ帰ってみた。帰りに横浜中華街の聘珍楼で夕ご飯。
ああ、楽しかったけど、疲れた。せっかくの夏休みなのに、本がちっとも読めてないし〜! くそぉ、Neverwhere(Neil Gaiman)が・・・。リチャードが拾った女の子が気になるよ〜。
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2003年08月11日(月) ■ |
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旅行(鹿教湯温泉) |
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日程:8/9〜11(2泊3日) 行先:鹿教湯温泉 宿泊先:斉藤ホテル
信州(長野)の山間にある古〜い、歴史ある温泉場に2泊してきました。 台風が直撃した後なので暑かったけど、いつもはもっと涼しいそうだ。木陰に入ると確かに東京よりサラッとしている。泊まった宿は、鹿教湯温泉では多分一番大きくてキレイなホテル。「斉藤旅館」という古い宿を建替えして出来たホテルだそうな。町をぶらぶら歩くと、増築に増築を重ねた幽霊屋敷のような旅館や、崩れた木造家屋があったりして、なかなか「古き良き」趣のある温泉町だった。昔の名残か、斉藤ホテルも長期滞在者向けのサービスが色々あるのが面白かった。部屋の掃除を省略すると値引きとか、部屋に簡易キッチンがあったり、ホテルの中にゆったりした図書室があったり、いつ行ってもお茶が飲めるティールームがあったり。図書室が特に気に入って、つい入り浸ってしまった。ホテルの図書室って蔵書が面白いよね。持っていったNeverwhere(Neil Gaiman)はほとんど読めなかったけど。 そうそう、帰りに通った碓氷峠がかなり気に入った。軽井沢〜碓氷峠〜横川の山越えルート、184箇所の急カーブが続く旧中山道の難所。島崎藤村の『夜明け前』の冒頭は「木曽路はすべて山の中である」と始まるのを思い出してみたり・・・本当にねぇ、あんな深い山々を江戸の昔からえっちらおっちら越えてたんだよねぇ。また行きたい、今度は秋に紅葉を見に!
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2003年08月09日(土) ■ |
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8/9〜11 山の方へ出かけるので留守。
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2003年08月07日(木) ■ |
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Black Maria(Diana Wynne Jones)読了 |
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●読了:Black Maria(Diana Wynne Jones) ≫感想はこちら ストーリーはおもしろかったけど、主人公のMigがDWJ作品ではありえないほどの大人しい女の子なのが、唯一にして最大の不満。期待を裏切られた気分・・・でもまぁ、たまにはこういう子もいいか(と日記には書いておこう)。後半、タイムトラベルなんて出てくるけど、どういう仕組みかよくわからなかった。・・・こんなことして、タイムパラドックスとやらは?
●アマゾンから到着 和書2冊¥4095 『子どもの王様』(殊能将之) 『透明人間の納屋』(島田荘司) 講談社Mystery Landの第一回配本、残りの2冊。先日読んだ【くらのかみ(小野不由美)】が良かったから、他の本はどうかなと思って買ってしまった。殊能将之は初めてだし、島田荘司はもともと好きだし、まぁいいかなと。
▲七夕祭り 毎年恒例の夏の七夕祭りに行ってきた。いつも通り、商店街をぶらぶらして適当に楽しむ。 今年は、なぜかゴミ箱がどこにもなくて困ってしまった。かき氷とかジュースとかの露天にもひとっつも置いてないなんて、一体何考えてるんだ? ゴミ箱は?って聞いたら「ゴミは持ち帰ってください」だって。アホか。山じゃあるまいし、浴衣着た人だっているのに、入れるものもなしにどうやって汚れ物を家まで持ち帰るんだ。ゴミが増えるのが嫌なら、ゴミ箱をなくすより、容器を工夫するのが先でしょうが。
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2003年08月05日(火) ■ |
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背信の罪深きアリア : 英国妖異譚SPECIAL(篠原美季)読了♪ |
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●買った本 和書1冊¥630 『背信の罪深きアリア―英国妖異譚SPECIAL』(篠原美季)
ユウリだけに見える彷徨う霊の正体は!? ファン待望!!「英国妖異譚」ユウリ&シモン出会い編! 4月初め、ユウリは両親のもとを離れ、英国の全寮制パブリックスクール、セント・ラファエロに入学した。 転入早々『贖罪の間』で見かけた少年――、だが、ユウリ以外には、その少年の姿は見えていなかった。それから、毎日のように、部屋にでる霊のために不眠症になるユウリ。霊の正体は? 何故に彷徨う? 大好評「英国妖異譚」スペシャル編!!
大雨で雷の鳴る中を買いに行って、一気読み。う〜ん、いいっ! 話の内容は予想と違ってたけど、色々わかったし・・・シモンが初々しい〜っ!(ぷぷぷ い、いじめられてたなんてっ。・・・ユウリもヒューも、みんなかわい〜っ!!(くくくくくく アシュレイも外さないな〜っ! ほのめかされるだけだったチェルシーとアシュレイの関係がハッキリしてしまったし。 それにユウリの姉! 従兄弟の君の名前は隆聖ですって?! (うくくくくくっ ひ〜、ユウリったら、寝ぼけて平仮名で従兄弟を呼んでるし。
でもじゃあ、「ユウリがシモンとヒューに出した難問」って何なの?! 気になる〜っ! あとがきの「今回のような流れを踏まえてのことでして」って、どういう意味! それって・・・だってヒューはこの時まだクローゼットの中なわけで、3年後(?)の英国妖異譚 1巻では公認されてるということは、その間に何があったのか気になるじゃないっ! ヒューのユウリに対するあの執着は・・・あああ、気になる気になる気になるーーっ! 妄想で頭が爆発しそうなのよーーーっ!
ユウリの姉=シモンのお嫁さん説は、ちょっといいなとか一瞬だけ思ったけど、でも一瞬だけ! やっぱりシモン×ユウリじゃなきゃ! 隆聖×ユウリも捨て難いけど、やっぱりシモンの伴侶はユウリがいい・・・。し、修道院って・・・あのう、セイラさぁん(;; *英国妖異譚シリーズ(篠原美季) ←こちらの感想はまた冷静になってからあらためて。
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2003年08月04日(月) ■ |
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Black Maria(Diana Wynne Jones)@4/14章 |
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●読書中:Black Maria(Diana Wynne Jones)@4/14章 あははは、こりゃまたすっごい! 主人公の女の子が珍しく良い子だなあと思ったら、なんのことはない。タイトルのBlack Maria、ことマリアおばさんがすごすぎて負けちゃってる! マリアおばさんの役どころは、ひとことで言うと「鬼姑」というやつ。Mig(主人公)はChris(兄か弟)と母と3人、死んだ父のおばに「ぜひ休暇を一緒に」と請われてマリアおばさんの家にやってくる。海の近くで楽しい休暇♪ ・・・のつもりだったのに、ついた瞬間から3人ともマリアおばにこき使われて、もうヘトヘト。Migは何度訂正しても"Naomi"という名前で呼ばれてウンザリだし、Chirsはマリアおばに故意に無視されるわ、部屋に毎晩幽霊が出るわで寝不足気味。母へは特に風当たりが強くて、いびられ放題。あれをしろこれをしろ、何々を持ってこいの命令から、 「何です、そんなみっともない格好して。スカートを穿きなさい!!(ジーンズ姿で買い物へ行こうとした時)」 「あらいやだ、このケーキったらお店で買ってきたものじゃない!(お客とケーキを食べている真っ最中に手作りじゃないと文句を言い出して)」 ・・・こんな調子でいいたい放題、やりたい放題、わがまま言いっぱなしなのがマリアおばさん。ここまですごいと笑えるけど、もう、このマリアおばさんってどうよ! ブラックすぎ。皮肉もここに極まれり。
●読了:『ジュラシック・パーク(マイケル・クライトン) 読み始めたら一気。やっぱり面白い! これ、原文で読みたくなってきたなぁ。
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2003年08月02日(土) ■ |
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倫敦橋の殺人 : 百目恭市郎事件ファイル(阿曽恵海)読了 / 講談社ミステリーランド |
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●読了:『倫敦橋の殺人 : 百目恭市郎事件ファイル』(阿曽恵海) <内容> 1890年、倫敦(ロンドン)。この時代の地球の首都。その中心地シティ地区とテムズ川南岸を結ぶロンドン橋のたもとに、人だかりがしている。中心にいる少年の名前は百目恭市郎(どうめきょうしろう)、ロンドン大学に留学中の百目伯爵家の嫡子である。剣が宙を舞い襟元から出した白い絹のハンカチを見事に寸断した。それだけではない、少年は群集の中のスリを見破り、上着を切り取り財布を散らばした。 その縁で知り合った、身投げした青年ジャック。彼との因縁が始まった。そしてその夜更け、凍ったテムズ川で発見された腹を切り裂かれた女性の死体。事件は切り裂きジャック事件の再現と騒がれ、少年と一緒のジャックが疑われる。世紀末のロンドンで再び猟奇殺人が起きるのか? オカルティックなムードが漂い、切り裂きジャック事件に沸くロンドンを舞台に、恭市郎とその友人で医者の岩城初彦の推理が煌めく!
かなり面白かった。ぜひともシリーズ化して、次の本も出して欲しい!!このキャラクターと舞台設定は、1作で終わらせるには惜しすぎる。 でもこの耽美さって、絶対確信犯だ・・・と思ったら、著者は鹿乃しうこ名義でBL系のマンガを描いているという。やっぱりね、どうりでキャラクターがそれっぽい! も〜、恭市郎(17才)にはその侍従だという右近(29)がピッタリくっついるし、友人たちもみんな一癖も二癖もある連中で、岩城(25)なんか女と見紛う容姿をしてて人体標本収集家だし。途中から出てくる浦上(青年将校、20代後半?)も、ヨーロッパに来る途中で拾ったという須賀(浦上の従卒、というか書生?)とじゃれっぱなしだ(笑) もう面白すぎ。こういうの大好き。 笠井あゆみの表紙のせいもあって、イメージが耽美に片寄りがちだけど、ストーリーは結構しっかりした本格ミステリ。交霊会とか、切り裂きジャックとか、不可思議な事象も最後にはちゃんと科学的な説明がつくし、「謎解き」としてズルもしてないし、なかなか読みごたえがあった。
●アマゾンから到着 和書1冊¥2100 『くらのかみ』(小野不由美) 『十二国記』の小野不由美の新刊本。MYSTERY LANDという講談社の児童書シリーズの第一回配本。小野不由美の新刊なら絶対買わなきゃとは思ってたけど、届いてみたら箱入りで一部布装の素敵な本だったのでさらに大喜び。絵を描いてる村上勉も、コロボックル物語の挿絵の人だから、昔からなじみがあって好きだし。 MYSTERY LANDは「かつて子供だったあなたと、少年少女のためのミステリーランド 宴の支度は整いました」という宣伝の児童ミステリー全集。全巻書き下ろし。講談社のミステリーランド情報ページにある執筆予定者を見るとすごいメンバーだし、コンセプトが本格ミステリマスターズより私の好みに合いそうで楽しみ。(^^ヾ
<内容> 「四人ゲーム」。まっくらな部屋の四隅に四人の人間が立ち、肩を順番に叩きながら部屋をぐるぐる回るゲームだ。とうぜん四人では成立しないはずのゲームを始めたところ、忽然と五人目が出現した! でもみんな最初からいたとしか思えない顔ぶればかり。――行者に祟られ座敷童子に守られているという古い豪壮な屋敷に、後継者選びのため親族一同が呼び集められたのだが、後継ぎの資格をもつ者の食事にのみ毒が入れられる事件や、さまざまな怪異が続出。謎を解くべく急遽、少年探偵団が結成された。もちろんメンバーの中には座敷童子も紛れこんでいるのだが……。あの『十二国記』の著者小野不由美が、犯人探しさらに座敷童子当てに挑戦!
◆第一回配本は他2冊 『子どもの王様』(殊能将之) ショウタの親友トモヤは学校にはほとんど行かず本ばかり読んでいる。そのせいか途方もないつくり話をよくする。この団地の外側には何もない、現に団地の案内図には外側なんて描いてないじゃないかという。今日も学校はあったよとショウタがいうと、昨晩大急ぎで造ったのさ、といった調子だ。他にも団地に住む西の良い魔女と東の悪い魔女の話とか、残虐非道な子どもの王様の話とか……。だがある日、ショウタはトモヤがいうとおりの姿かたちをした男を目撃する。もしかしてあれが子どもを穴蔵に閉じ込め、召し使いとしてこきつかうという子どもの王様? 異能の才気ほとばしる殊能将之、団地の昼と夜、日常と非日常を鮮やかに描破!
『透明人間の納屋』(島田荘司) 透明人間はこの世に存在する。人間を透明にする薬もある。見えないから誰も気がつかないだけなんだ、この町にだっているよ。……学校、友人、母親、すべてに違和感をもって生きる孤独な少年、ヨウイチがただひとり心を開き信じ尊敬する真鍋さんの言葉だ。でもどうしてそんな秘密を知っているのだろうという疑問がぬぐいきれないでいるところに、不可解な誘拐事件が発生した。密室から女性が蒸発したかのように消失したのだ。透明人間による犯行だと考えると謎は氷解するのだが。ミステリー界の最尖端を天駆けつづける騎士島田荘司が、透明人間の謎を解明!
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