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2014年09月20日(土) |
【音楽】ヴァイオリン、ジェームズ・エーネス(James Ehnes)の薦め。 |
◆過去に何度もやりましたが・・・・。
時事問題でも音楽でも何でもそうですが、こんな一般人のブログ記事など
誰もさほど真剣に読んでいません。私は集団的自衛権を213回も書いたのに、といくら思っても。
市井の一般人のブログなど、圧倒的大多数は読まない。毎日、一番多いのが一見さんです。
自分で書くのもなんですが、弊ブログを御愛読下さっている方で、かなり前に書いたこをと
覚えて下さっているかたもおられますが、極めて例外。
ですから天下国家に関することでも音楽でも、何度も繰り返してちょうど良い。
前置きが長くなりました。
カナダのヴァイオリニストJames Enhes氏を私は最初ナクソス・ミュージック・ライブラリーで
知りましたが、素晴らしい音と、音楽観が、要するに私にぴったりの好みでした。
ピアニストやヴァイオリニストは多すぎるし、ヴァイオリニストは昔とちがって、
皆、同じような音ですから、好みをみつけることが、むしろ難しい。
このエーネス氏も、他の方が聞いたら「普通」かもしれませんが、
私は気に入りまして、何度もお薦めしてます。
一番、まとも、というかヴァイオリニストとしては逃げも隠れも出来ない、
J.S.バッハの「無伴奏ヴァイオリン・パルティータ」から少しずつ選びました。
音源はSonatas & Partitas Soloist Vnです。
◆J.S. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ BWV 1001-1006 (エーネス)より。
バッハの無伴奏ヴァイオリンの一番最初。重音が難しそうです。ヴァイオリン試し弾きというと、
かなりのヴァイオリニストは、これを弾くような気がします。
◆無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV 1001 アダージョ
Violin Sonata No. 1 in G Minor, BWV 1001 Adagio
バッハの無伴奏ヴァイオリンは、ソナタもパルティータも3番だけが長調ですが、後は短調です。
悲壮感、何か不安になるような焦燥感が、どうして、そう感じるのか、自分でも分かりませんが、好きです。
これもそう。
◆無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV 1001 プレスト
Violin Sonata No. 1 in G Minor, BWV 1001IV. Presto
ソナタ→パルティータでそれぞれ1番から3番、全部で6曲あるわけです。今までのは「ソナタ1番」。
次はパルティータの1番から、最後のテンポ・ディ・ボレアってんですが、最初の「何かを訴えるような」和音が、私はなぜかたまらなく好きです。
◆無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番 ロ短調 BWV 1002 テンポ ディ ボレア
Partita No. 1 in B Minor, BWV 1002Tempo di Borea
「ソナタ2番」から一曲だけ。終曲のアレグロ。
◆無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 BWV 1003 アレグロ
Violin Sonata No. 2 in A Minor, BWV 1003 IV. Allegro
バッハの無伴奏ヴァイオリンは無伴奏チェロ組曲よりも重音(同時に複数の弦を弾く)が多いのですが、
私はこのような短音でひたすら旋律を弾き続けるのがすきです。
どれもとても切なくて美しい。
◆無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV 1004 ジーグ
Violin Partita No. 2 in D Minor, BWV 1004 IV. Giga
この後、バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ・パルティータだけではなくて、バッハの全作品、
さらには、音楽評論家・吉田秀和さんの言葉でいうと「西洋音楽2,000年の歴史の中の最高傑作の1つ」とまだ言われる、
「シャコンヌ」という15分以上もかかる大曲がありまして、それもいいいのですが、さほどしょっちゅう聴く気にならないです。
このジーグもとても旋律が美しい。大好きです。
◆無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ長調 BWV 1005 アレグロ・アッサイ
前述しましたが、ソナタとパルティータ、3曲ずつありますが、1番と2番は全部「短調」なのです。
バッハ先生、全部短調じゃ、流石に重すぎる、と思ったのか、もっと深遠な音楽観にもとづくのかしりませんが。
ソナタとパルティータ、どちらも第3番は長調で明るい。
Sonata No 3 in C, BWV 1005: III. Allegro assai
次の「パルティータ第3番ガヴォット」が一番ポピュラーで、よく演奏されます。
しかし、弾き方によっては軽薄に聞こえます。
ジェームズエーネスは、はしゃぎすぎず、ちょうどいい。
◆無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV 1006 ガヴォット
Violin Partita No. 3 in E Major, BWV 1006 III. Gavotte en rondeau
◆無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV 1006 ブーレ
次が最後です。
Violin Partita No. 3 in E Major, BWV 1006VI. Bourree
ヴァイオリンというのは、不思議な楽器で、やはりちょっと他と違う。
人間の心をまどわす妖しい響きを醸し出すこともできるし、あの小さい楽器でこのような宇宙の広がりを感じることもある。
宇宙の広がりというか形而上学的な何かを予感されるようなのは、
やはり、大バッハ先生のお陰でしょうね。
ヴァイオリニストのバイブルでしょうね。こればかりは聞いてると、子供のころからヴァイオリン習いたかったな、
と、言っても詮無いことですが、それをつい、かんがえてしまいます。
James Ehnesさんは他にも、もちろん広いレパートリーをお持ちですが、敢えて、力量が一番分かる、バッハの無伴奏にしました。
皆様、良い週末をお過ごし下さい。
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