JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事:<バイオリン>成田さん2位 新しい個性派世代の登場(毎日新聞 5月27日(日)19時27分配信) バイオリン部門の世界最難関のエリザベート王妃国際音楽コンクール2位に入った成田達輝さん(20)の朗報に ◆コメント:2日連続してどうしても書きたくなるほどの物凄い才能です。 拙日記・ブログは、10年続いていますが、二日連続で音楽記事。しかも同じ話題、というのは、 「偉大なパガニーニ自身だけがライバルの天才」 と激賞した、とありますが、確かにこれほどの大絶賛を読んだことは、ありません。 ◆エリザベート・コンクールの公式サイトは良心的で、ファイナル全員の演奏全てを聴けます。 他の音楽コンクールのウェブを全部確かめた訳では無いので(何しろ、コンクールの長い歴史を考えると、 「どう聴いても『上手い』と言わざるを得ない。文句の付けようがない」 というレベルがあります(成田氏の演奏スタイルが私の好みではない、と言っているのではありません。 誤解なさらないようにお願いします)。 それは、数多くの演奏に接して、「耳が肥え」てくればわかるようになりますが、 まだ、あまり聴いたことがなくて分からないと言う場合、伴奏したオーケストラ・プレイヤー達の反応を見ることです。 お客よりも、何しろオーケストラの音楽家はプロで、今までに色々なソリストの伴奏をしているので、 実はソリストにとって最も「恐い」存在です。 成田氏がパガニーニを弾き終えた瞬間、聴衆からは、殆ど満場のブラボー(これも、珍しい)と、スタンディングオベーション が起きますが、確かにコンクールでここまで、客が興奮するのは、あまり見たことがありません。 更に、前述したオーケストラ。この伴奏はベルギー国立管弦楽団(National Orchestra of Belgium)ですが、 オーケストラというのは、ソリストが「普通」だと、ヴァイオリン、ヴィオラ奏者は楽器と弓を持ったまま、 右手の指で、左手に持っている楽器の胴体のウラの部分をパラパラとたたく「疑似拍手」になります。 「下手じゃ無いけど、特別、上手くもないね。ソリストなら、これぐらい普通だね。」という意味です。 ところが、専門家である彼らですら、本当に感心すると、ヴァイオリン、ヴィオラ奏者や管楽器の奏者が皆、 膝に楽器(と弓)を置いて、両手で客席のお客さんと同じように「本当の拍手」をします。 これは、 この人、本当に上手いな と、プロの集団に認められている。これは本当に上手い人とみて間違いありません。 成田氏の演奏の後、ベルギー国立管弦楽団と指揮者が盛大に拍手しています。 「天才」という言葉を安易に使うと安っぽくなりますが、成田氏の場合はこの言葉を使っていい、 と思います。それぐらいのヴァイオリニストです。今後が楽しみです。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2010年05月28日(金) 「政府方針「小さな半歩」=続投を明言―鳩山首相」←直ちに内閣総辞職か衆議院を解散するべきでしょう。/音楽。
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