JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆先日書いたばかりですが・・・・。 何をか、というと、 存亡の危機に瀕しているオーケストラ、吹奏楽団を救いましょう。 で、大阪市音楽団(吹奏楽団)や大阪フィルに少しでも寄付しましょう、と書いたが、 所詮、大衆はクラシックになど関心が無い。音楽なんかなくても死にはしない。 という意見が優勢らしい。それは、そのとおりだが、それでは人間と動物の境界が不鮮明である。 人間だって、動物の一種だろう! などという、子供のような揚げ足取りをしないで頂きたい。 そんなことは分かっている。ただ、なくても生きていけるものを全部削っていったら、 勉強もなにもかも、同様である。 食って、排泄して、交尾して、寝る。の繰り返しでは、「ケダモノ」と同じだ、というのだ。 しかし、いくらこのような挑発的言辞を弄しても、興味を持とうとしない人は死ぬまで持たないだろう。 ◆日本の大企業がその気になれば、数社が経常利益の何百分の1を寄付すれば、簡単に賄える。 社団法人 日本オーケストラ連盟の年鑑によると、 5億円×32=160億円 となる。これを個人から集めようとしたら、大変困難だろうが、 近年、大企業は、企業の社会的責任(Corporate Social Responsibility 略してCSR)という意識を 持っている。企業イメージにも繋がる、という計算があるが、とにかくもうからないことにも 大企業は社会から受けている恩恵に対して「恩返し」するべきだ、と言うことである。 そこで、これから挙げる企業に他意はないが、日本人なら誰でも知っている大企業の収益を見ると、 メーカーならば、当期純利益は、 トヨタ自動車(2011年3月31日、連結) 4,080億円 であるし、これも他意はないが分かり易いので、3大メガバンクを見ると、 三菱UFJフィナンシャルグループ(2011年3月31日、連結) 5,830億円 と言う次第であるから、別にこのいずれかの1社に全部出せというつもりはないけれど、 例えば三菱UFJの2011年3月期の当期純利益、5,830億円に対して、 全オーケストラと大阪市音楽団の運営経費の総合計、160億円は僅かに2.7%である。 大企業皆がその気になったら、日本中のオーケストラや吹奏楽団の運営経費を補助することなど 痛くも痒くもないのだ。 実際、大阪フィルは朝比奈隆氏が健在の頃は、旧住友銀行の伊部元頭取と旧制三高から京都帝国大学を 通じて、ずっと友だちだったから、旧住友銀行が随分とバックアップしたはずである。 今なら、それは、株主の利益に反するといって、代表訴訟を起こされてしまうのだろうか? そこまで、セコい世の中ではないと信じたい。 この文章を、大企業の偉い人が読んでいるとは思えないが、大企業経営者のご家族、 秘書室長、等々、おられたら、取締役会で話しをして下さいな。 この文章をプリントアウトして下さって結構ですから。 一部上場企業の経営陣にクラシック好きが大勢いたら、何の苦労もないのだ、という話でした。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2011年04月04日(月) ビデオ・ニュース・ドットコム「今もなお深刻な福島原発の現状」を文字に起こしました。
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