JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆例えば東京近辺(原発から200km)が安全である「状況証拠」 つい先日、 2011年03月16日(水)「原発危機」の深刻さを示す「状況証拠」(ココログ) を書きました。 事態が深刻であることに、依然、変わりはありませんが、 その後、記事を追っていくうちに日本中が過剰に、「怖がる必要」が無いことが これも私は理論的に証明できるわけではありませんが、「状況証拠」から、 判断可能です。その根拠を示します。 ◆記事1:米政府、自国民に原発半径80キロ圏内からの退避勧告(ロイター 3月17日(木)15時40分配信) 米政府は16日、日本の地震に伴う原発事故が深刻化していることを受け、 ◆記事2:<福島第1原発>日本への渡航制限「必要なし」WHO(毎日新聞 3月19日(土)10時35分配信) 世界保健機関(WHO)は18日、福島第1原発の放射能漏れ事故に関連し、 ◆記事3:<福島第1原発>東京、「健康上の危険ない」IAEA(毎日新聞 3月19日(土)10時36分配信) 国際原子力機関(IAEA、本部・ウィーン)のグラハム・アンドリュー科学技術担当補佐官は18日、 ◆コメント:米国政府は世界で最も核に関する知識とデータを持っている筈です。 まず、福島第一原発から80キロ圏内がどこまでか、地図を載せておきます。 日本政府は福島第一原発から半径20kmの住民には避難を、その外側、半径30kmまでは「屋内退避」を求めていて、 それはそれで、「てきとうな目分量」ではなく、国債放射線保護委員会の勧告では 状況に応じて20ミリ・シーベルトから100ミリ・シーベルトの汚染が予想される範囲で、避難などの計画を立てる とされています。日本の原子力安全委員会はこの勧告を元に、50ミリ・シーベルトを目安に避難指示を出す、という指針を設定していて、 今回、半径20キロに避難指示を発したのは、その指針によるものです。 だから、デタラメに適当に決めたのではない。アメリカの「半径80キロ」は 厳しすぎるのではないか?とアメリカ国内ですら、疑問視されているそうですが、 兎にも角にも、アメリカは日本に原爆を2度落としました。科学的なデータを集めるためには、 最低2回は「実験」して平均値を出す必要があるからです。 原爆を投下した後、アメリカから医師団が治療すると称してやってきて、データを収集していきました。 彼らは、ですから、世界で最も放射能の人体に与える影響に関して熟知している筈です。 そのアメリカが、大使館員の「家族」は希望するなら日本から避難することを「許可」しましたが、 東京のアメリカ大使館員には「退避命令」を発していません。 東京は福島第一原発から200キロ離れていますから、「80キロ基準」に照らせば、当然でしょう。 外資系企業や、外国の日本大使館の中には、香港に事務所を移転したり、 大阪に移動したり(これが最も多いようです)していますが、 いずれも「念のため」でしょう。 とにかく繰り返しますが、米国政府は、日本人の為では無く、 日本に滞在するアメリカ人に対して「80キロ圏外」を指示しているのは、 何でも隠蔽したがり、「安全だから大丈夫」と言いたがる日本政府の情報よりも 信頼性があると考えて良いのでは無いでしょうか。 原発で命を賭して放水作業に従事した自衛隊、警視庁、消防庁の方々がおられるし、 80キロ圏内にお住まいの方に不謹慎かもしれませんが、 一体、どこまで放射能が拡散するのか分からない。 という状態で日本中が過剰に心配し、神経質になることがない、ということが 明らかになるのは、悪いことではない、と思います。 自分さえ良い、ということではないけれども、日本の首都である東京は 福島第一原発から、約200キロ離れています。 首都・東京が安全だ、ということは、記事2のWHO(世界保健機関)や、 記事3のIAEA(国際原子力機関)がそれぞれ、米政府とは無関係に見解を表明している ことからも、ほぼ明らかです。 首都が安全である、ということは日本国として、国家として大切なことです。 また、その他の地域の方々も、相当バッファーを設けたと思われる米国政府の「80キロ基準」は 圏内の人々には「どこまで移動すればよいのか」をしめす材料となりますし、 その他の地域の人々は「徒に怖がらなくても良い」という安心材料になるのではないかと思います。 但し、専門家によると、核燃料から直接出る「放射線」は確かに遠くへは飛ばないが、 放射能を帯びた「放射性物質」と混同してはいけないのであって、 原発から発せられる「放射性物質は、風に乗って相当遠くまで飛来する。 それはただちに、健康に害を与えるほどでは無い、としても、一応は注意するべきで (「病的に」恐れる必要はありませんが)、東京の人ならば、
だそうです。これは、ビデオニュース・ドットコム3月18日の放送内容をまとめた記事がソースです。 結論的に繰り返すと、直接的に危険な地域は限定されており、 かなり、慎重に考えても福島第一原発から80キロ圏外に移動すれば、まず安全であろう、 ということが推定できます。「どこまで離れれば安全なのか」ということが分かるのは、 無用な不安を取り除く上で重要です。しかし、放射性物質はかなり飛ぶので、 それですぐにガンになるわけでも無いけど、身体に取り込まないようにしたり、 衣服に付いたかもしれない放射性物質を、洗い落としたりすれば一層安全である、 ということです。 なお、地図情報サービスのマピオンは3月18日、 携帯で、福島原発から現在地までの距離を測定するサービスを無料で始めています。 ご参考まで。 マピオン、福島原発からの避難範囲地図をモバイルとAndroidアプリにも〜 試しました。記事を読めば分かりますが、スマートフォンではない、 従来の携帯電話で使えます。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2010年03月19日(金) 【音楽・映像】クラウディオ・アバド指揮:モーツァルト管弦楽団 バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲(その1)。
JIRO
|HomePage
|