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2010年03月19日(金) |
【音楽・映像】クラウディオ・アバド指揮:モーツァルト管弦楽団 バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲(その1)。 |
◆昨日は中途半端だった所為か、全然お聴き頂けなかったようなので、全曲一度に載せます。
疲れておりまして、とても天下国家は論じられません。昨夜、早めに寝たのですが、今日目が覚めたら15時過ぎでした。
今日も音楽にします。
YouTubeに、クラウディオ・アバドが2004年に創立したモーツァルト管弦楽団という新しい室内管弦楽団を
率いて演奏した、バッハ:「ブランデンブルグ協奏曲全曲のDVD、
J.S.Bach: Brandenburg Concertos No.1-No.6 / Claudio Abbado, Orchestra Mozart, Giuliano Carmignola
の映像と音声が全部堂々とアップされているのです。不思議なことに見つかってないのか、
削除されませんが、ある日突然削除されている可能性があります。
本当はDVDを買うべきですが、おカネは無いけど見て、聴きたいな、という方も多いでしょう。
私もその一人です。YouTubeにアップされている間に保存しておくといいですね。
今日は、全6曲のうち、第1番から、第3番まで。
明日、第4番から第6番まで、載せます。
◆ブランデンブルク協奏曲第1番
最初に、ブランデンブルグ協奏曲第2番第1楽章が流れて、ちょっとびっくりしましたが、それは、
このDVDの「オープニング」で、すぐに終わります。
そのすぐ後に、ブランデンブルグ協奏曲第1番第1楽章になります。
Bach Brandenburg Concerto 1, 1.movement
Bach Brandenburg Concerto 1, 2.movement
Bach Brandenburg Concerto 1, 3.movement
Bach Brandenburg Concerto 1, 4.movement
この第4楽章のテンポ、非常に良いと思うのです。バッハはテンポ指定なんかありませんから、
CDを聴くと、実に色々なテンポで演奏されていますが、私の好みでは、遅すぎるのが多くて、不満だったのですが、
アバドのテンポ設定は、私の個人的な嗜好にぴったりです。
◆ブランデンブルク協奏曲第2番
第2番はコンチェルト・グロッソ(合奏協奏曲)。後世の、例えばベートーヴェンのピアノ協奏曲といったら、ソリストは一人ですが、
コンチェルト・グロッソとは小さな合奏体(この曲なら、ヴァイオリン、オーボエ、リコーダー、トランペット)というソリスト群が
オーケストラと「協奏」する訳です。この曲のピッコロ・トランペットは難しいんですよ。
リコーダーは、ソリストで有名な、ミカラ・ペトリです。
Bach Brandenburg Concerto 2, 1.movement
Bach Brandenburg Concerto 2, 2.movement
第3楽章。前述のとおり、ソロ・トランペットは現代の楽器でも演奏が難しいのです。
バッハの時代には、単なる真鍮の管(ナチュラル・トランペット)を自然倍音を利用して、唇だけで音程を変えていたのですが、
お聴きになると分かるとおり、細かい装飾音があります。よく、こんなものをナチュラル・トランペットで吹いたと思います。
信じられません。その意味では、17世紀のトランペット奏者の方が現代のトランペット奏者よりも技術が上だった、と言えます。
Bach Brandenburg Concerto 2, 3.movement
拍手が鳴り止まないので、第3楽章をアンコールでもう一度演奏してます。
リコーダーのミカラ・ペトリが、今度はアルト・リコーダーよりもオクターブ音域が高い
「ソプラニーノ・リコーダー」で演奏しています。器用なものです。
◆ブランデンブルク協奏曲第3番
第3番は独奏楽器(群)が、存在しません。それでも「協奏曲」です。
弦楽器とチェンバロで演奏されます。
一応、3つの楽章から構成されていますが、2楽章は1楽章と3楽章の橋渡しのような、
極めて短いチェンバロ独奏なので、全曲でも約11分です。
このため、この曲は1つのファイルとしてアップされています。
Bach Brandenburg 3 complete. Abbado.
という訳で、今日はここまで、アバドはベルリン・フィル時代は、どうしても、
大曲が多く、ベルリン・フィルの定期演奏会で「ブランデンブルグ協奏曲」など演りませんが、
本当は、演りたかったでしょね。アバドのバッハがこれほど良いとは、知りませんでした。
この新しいモーツァルト管弦楽団も上手いです。当然、アバドがオーディションに立ち会ったのでしょう。
些末なことですが、コンサート・マスターのジュリアーノ・カルミニョーラ(Giuliano Carmignola)という人。
他のヴァイオリニストたちと比較するとわかりますが、ヴァイオリンの弓、変則的な持ち方です。
上手ければ、構わないのですが、普通、弓の根本を持つのですが、その10センチぐらい上を持っています。
プロでも、たまにこういう人をみかけます。繰り返しますが、それでも、出てくる音が良くて、上手くて、
コンマスとしての能力がある、と判断されたから、このポジションにいるのであって、楽器や弓の持ち方、弾き方は
音楽表現の「手段」であり、「目的」ではありませんから、問題ない、と言うことです。
ただ、(弓の持ち方が)珍しいので、ちょっと書いてみました。日本人にもヴァイオリンのソリストで藤川真弓さんという方が
いらっしゃいますが、かなり変則的・例外的な弓の持ち方をなさいますが、それでもソリストとして通用していますから、良いのです。
冒頭に書いた通り、明日はブランデンブルグ協奏曲第4番から第6番です。
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