JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆バッハ・テレマンの誕生日・命日とかでは無いのですが。 と、書いて、調べてみたらテレマンの誕生日が1681年3月14日、J.S.バッハの誕生日が1685年3月21日(ユリウス暦)でしたが、 ◆ブランデンブルク協奏曲第5番 第一楽章。トン・コープマン=アムステルダム・バロック管弦楽団 バッハのブランデンブルク協奏曲は今までにも載せましたが、以前から一度お聴かせしたかったのが、 【音楽】ジャーマン・ブラスの比較的新しいアルバム Fascination Bach (ココログ) で、ヴィヴァルディの、2つのヴァイオリンのための協奏曲 イ短調 Op. 3 No. 8 RV 522を、バッハがオルガン曲に 編曲したのが、オルガン協奏曲 イ短調 BWV 593である、という説明の後、BWV 593を聴いて頂いたのですが、 オルガンを弾いてるのが、トン・コープマンです。 ブランデンブルク協奏曲に話を戻します。 このCDは以前は、「1番、3番、4番」と、「2番、5番、6番」の二枚に分かれていたのです。 それで、私は最初に、2番、5番、6番を買ったのです(実際の収録順は、5番、6番、2番です)。 ブランデンブルク協奏曲は全部で6曲で全て趣向(編成とか形式など)が違うのですが、 5番は殆どチェンバロ協奏曲と呼びたくなるぐらい、チェンバロが活躍します。 特に、第一楽章は演奏時間が約9分ですが、その3分の1ぐらいは、チェンバロの長い独奏(カデンツァ)です。 カデンツァは、再生開始後6分30秒付近から延々と続きます。分散和音の繰り返しで、次第に盛り上がるのですが、 8分43秒。休止が入ります。 演奏を聴いて頂きましょう。 トン・コープマン(チェンバロ・指揮)、アムステルダム・バロック管弦楽団の演奏。 J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調 BWV1050 第一楽章 Bach Brandenburg Concerto #5 In D, BWV 1050 - 1. Allegro 8分43秒の休止。バッハの楽譜にはこのような指定(休符)はありません。 コープマンの解釈です。 私は色々な演奏家のブランデンブルク協奏曲第5番を聴きましたが、他にこのような演奏は 聴いたことがないのです。強烈に印象的でした。 しかし、一旦、コープマンを聴くと、非常にこの休止が適切に感じられます。 この休止には、何か必然性を感じます。こちらの方が正しく思えるのです。 私は音楽の専門教育を受けたわけでも、自分で理論を勉強したわけでも、バッハ学者の本を読んだこともないのに、 ゴタクが長くなってしまいました。次に行きましょう。 ◆ブランデンブルク協奏曲第6番 第一楽章。編成にヴァイオリンが無く、ヴィオラなんです。 ブランデンブルク「協奏曲」は全部で6曲ありますが、第3番と第6番には、独奏楽器(群)がありません。 しかも、この6番は極めて特殊な楽器編成でして、ヴァイオリンがいないのです。 楽譜には、ヴィオラ・ダ・ブラッチョ(=ヴィオラ)、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ、通奏低音(チェンバロ)です。 このため、華やかさはありませんが、極めて柔らかく、暖かな、落ちついた響きがします。 お聴き下さい。 J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第6番 変ロ長調 BWV1051 第一楽章 Bach: Brandenburg Concerto #6 In B Flat, BWV 1051 - 1. Allegro この曲は実は、かつて、 2008年05月10日(土) ヴィオラによる音楽特集 (ココログ) で取りあげました。他のヴィオラの曲も宜しければお聴き下さい。
バッハのブランデンブルク協奏曲と、テレマンの多くの室内楽の中の一曲に特に関係はありません。 2009年06月25日(木) 【音楽】お薦めCD。工藤重典さんの、「バロック・フルート作品集」 (ココログ) を書いた時にも、載せています。工藤さんのフルートで同じ曲の同じ楽章を吹いたのをどうぞ。 テレマン:忠実な音楽の師 - リコーダー・ソナタ ヘ短調 TWV 41:f1 第2楽章 アレグロ Teleman Recorder Sonata TWV 41:f1 Allegro これはこれで、文句の付けようがないですね。ファゴット独特のユーモラスな音色と、 透明なフルートの音色。対照的です。 次は、アルト・リコーダーで。中学から習い始めた、あのアルト・リコーダーです。 本当はれっきとしたプロが存在する。由緒正しい楽器です。 今日の音源としたCDは、ヨーロッパのバロック時代におけるリコーダー・ソナタ集 M.シュナイダーですが 高いですよね−。今は指揮者になってしまいましたが、かつて天才的リコーダー奏者として名を馳せた、 フランス・ブリュッヘンという人がいまして、この人の「テレマン・リコーダーソナタ集」がお薦めです。 私、持っていた筈なんですが、今、見つからないので、いずれご紹介します。 勿論、これからお聴き頂くシュナイダーという人も、非常に良いです。どうぞ。 忠実な音楽の師 - リコーダー・ソナタ ヘ長調 TWV 41:F2 アレグロ(リコーダー) Recorder Sonata in F major, TWV 41:F2 Allegro これ、やはり、リコーダーの為に書かれていますね。音域の狭いリコーダーですが、その音域を 非常に効果的に使っています。リコーダーを意識してテレマンが書いた曲だと思います。 とはいうものの、他の楽器で吹いても、違和感は全くありません。 というわけで、最後は、金管楽器のユーフォニアム。これは吹奏楽をやっていた(いる)方は珍しくも何ともない 楽器ですが、オーケストラ音楽を聴くのがもっぱら、という方は余り御存知ないでしょう。 オーケストラでは、普通、使われません。ウィキペディアの「ユーフォニアム」にリンクを貼っておきます。 音源となったCDは、マーク・フィッシャー名演集 (ユーフォニウム)(「マーク・フィッシャー」は、演奏者名)です。 忠実な音楽の師 - リコーダー・ソナタ ヘ短調 TWV 41:f1(ユーフォニアム) Recorder Sonata in F minor, TWV 41:f1 (Euphonium and Piano) ユーフォニアムはトロンボーンとほぼ同じ音域で、音色も似たところがありますけれども、 もっと柔らかいですね。金管楽器ですが、全然耳に刺激的な音がないでしょう? しかし、ホルンとも違う。 独特の楽器です。 何だか非常に、衝動的な選曲で、まとまりが無い構成になってしまいました。 ご容赦のほど。 それでは、皆様、良い週末をお過ごし下さい。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2009年03月18日(水) 「最大級の賛辞」とは、正にこのこと。安永徹さんにベルリン・フィルとサイモン・ラトルから贈られたメッセージ。
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