JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事1:UAE中銀、銀行の流動性支援で緊急供給措置(11月30日7時34分配信 ロイター) アラブ首長国連邦(UAE)中央銀行は29日、金融システムに流動性を供給する緊急措置を発表した。 ◆記事2:東証終値264円高=ドバイ不安後退で反発(11月30日17時0分配信 時事通信) 30日の東京株式市場では、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長国の信用不安の後退から、ほぼ全面高となった。 ◆記事3:ドバイ金融局長「政府は債務保証せず」 債権者反発も(NIKKEI NET)(30日 22:05) アラブ首長国連邦(UAE)ドバイの金融行政トップであるサレハ金融局長は30日、地元テレビ局のインタビューで ◆コメント:一旦安心した後で、2度目のショックを与えられた金融市場。 どうも中東アラブ諸国の発想は、こちらと文化圏が違うと言えども、とても常識では ドバイで何が起きたのでしょう?(ココログ) に書いたのでお読み頂きたい。 これに対して、UAE(アラブ首長国連邦)の中央銀行は、記事1のとおり、 「金融市場に流動性資金を供給する緊急措置」を発表したが、これは文字通り、緊急措置。 応急手当のようなものである。 ドバイワールドという政府が100%出資する開発会社が、債務の返済期限を延ばしてくれと言ってきたのが 先週の水曜日である。 これによって、ドバイワールドに融資していた周辺諸国や欧米、日本の金融機関がどれぐらい損害を被るか 分からない。銀行同士は、短期金融市場で短期間の資金の貸し借りを行っているが、ドバイワールドの債権を 買ったり、ドバイワールドに融資していた銀行が、債権を回収できなくなり、損失を被り、潰れるかも知れない、 という噂が立ったら、他の銀行は互いに資金を調達できなくなり中には資金繰りに窮する銀行が出るかも知れない。 そのときは、UAE中央銀行が持っている資金を貸しますよ、という事である。 他の国、及びその銀行は、ひとまず直ぐに中東発の世界金融危機が回避できた、 と、判断した。 しかし、ちょっと考えれば分かるが、それは、目先の混乱を回避する「対症療法」であり、 ドバイワールドが返済猶予を申し出た、ドバイワールドから見れば、借金、 ヨーロッパを始め、世界各国の銀行がドバイワールドに貸したおカネ(債権)を 回収できるかどうかは別の話なのである。 ドバイの金融当局トップは、 「ドバイワールドは、確かに政府が100%出資した会社だが、政府そのものではない。 というのである。 おカネを借り、期日には返済するという契約をドバイワールドは締結していたのに、 事前に貸し手である銀行に何の相談もなく、いきなり「期日までには返済できないから、 半年、期日を延長してくれ」といっている。そのドバイワールドは政府が所有している。 ドバイワールドが返済できないならば、後ろ盾であるUAEもしくはドバイ首長国が、 ドバイワールドの債務を保証する、つまり、代わりに返済するべきである。 政府100%出資会社にカネを貸しても期日に返せないというのであれば、今後、 国際金融市場に於けるドバイの信用は地に墜ちるということが分からない。 開いた口がふさがらない。当分混乱は続くだろう。 今日戻した日経平均株価も明日は再び暴落する可能性が高い。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2008年11月30日(日) <学生音コン>東條太河さん 小学校の部で1位…バイオリン←小学校5年生でメンコン弾くのですよ。/ハイフェッツの「メンコン」
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