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2009年07月13日(月) |
【音楽】ラ・カンパネラ大特集。7人による演奏。最後が、フジ子・ヘミングさんです。 |
◆このブログで常に最もアクセスが多いのは「大きなお世話ですが、フジコ・ヘミングはヘタクソです」なのです。
私は、エンピツから数えたら2,300本、ココログだけでも1,600本以上の記事を書きました。
弊ブログは、本来時事問題を取りあげるブログであり、たまに音楽を紹介する、
というぐらいのつもりなのですが、365日必ずアクセスがあり、一番アクセス数が多いのは、
4年1ヶ月前に書いた、大きなお世話ですが、フジコ・ヘミングはヘタクソです。なのです。
ちょっと複雑な気分ですが、アクセスしていただけるのはありがたいことです。
何故これほど、アクセス数が多いのかというと、私の想像でしかありませんが、
「フジコ・ヘミングがヘタクソだ」と思っている方は多いけれども、これほど、一刀両断にブログに書いている方は少ないから、
のようです。書き込んでいただいたコメントの数も夥しい。
しかし、いくら私が文字で、フジ子・ヘミングはヘタクソです、と書いても納得しない人はしません。
実際の演奏を聞きくらべていただきましょう。
◆他のピアニストによる、ラ・カンパネラを集めました。まず、小山実稚恵さん。
まず、大きなお世話ですが、フジコ・ヘミングはヘタクソです。で模範演奏として、
音声だけアップしている小山実稚恵さん。
NHKのBS ハイビジョンで放送した番組の一部のようです。
字幕で、この曲の演奏における、技術的な難しさが説明されていますが、
これは、本当のところはピアノを弾く人で無ければ分からないと思いますが、
まあ、兎に角、観て、聴いて下さい。
小山実稚恵さんによるラ・カンパネラ。
小山実稚恵さんは、1982年、チャイコフスキー国際コンクール第3位、1985年、ショパン国際ピアノコンクール第4位、と
世界の2大コンクールの両方に入賞した初めての日本人ピアニストです(留学経験もないのに、です)。
小山さんのピアノは、繊細なピアニッシモから大胆なフォルティッシモまで、ダイナミックレンジがものすごく、
テクニックは完璧です。ffでも決して音が割れず、素晴らしい音質と、音楽性をお持ちです。
◆その他、名手の演奏を立て続けにお聴き下さい。まず、キーシン。
次は、海外の演奏家が続きます。
まず、エフゲニー・キーシンです。
Evgeny Kissin La Campanella
神童と呼ばれたキーシン。あまりにもはやくに才能を開花させた音楽家は、「20過ぎればタダのひと」
になってしまうことが多いですが、今でも活躍しています。
◆ユンディ・リー(2000年ショパンコンクール優勝)
次は、中国人ピアニスト、ユンディ・リー。2000年のショパンコンクールで、優勝しました。
因みにショパン・コンクールは5年に一度開催されるのですが、一位該当者無しということがあります。
1985年、スタニスラフ・ブーニンが1位を獲った後、1990年、1995年は「該当者なし」でした。
ユンディ・リーは、ブーニン以来、15年ぶりに、ショパン・コンクールで1位を獲得した、ということでも
評判になりました。
La Campanella by Yundi Li
やや、若気の至りで「テクニック誇示」の感がありますが、素晴らしいテクニックですね。
◆クライバーン・コンクールの辻井さん。
次は、先日載せたばかりですが、クライバーン・コンクールにおける、辻井伸行さんです。
辻井伸行さん演奏 La Campanella
何度も書きましたが無駄な力を出していないし、不必要に強い音も出していない。音質は常に美しく、
テクニックは完璧です。
◆音だけですが、20世紀の代表的名人のひとり、ルービンシュタイン。
故・岩城宏之さんが、海外で活動の場を拡げるにあたって、ずいぶん、この巨匠の世話になったようです。
ホロヴィッツと並び称されますが、全然違うタイプのピアニストです。
YouTubeですが、映像はなく、音声だけです。
Arthur Rubinstein plays "La campanella"
美しい演奏ですね。「ラ・カンパネラ」が単なる超絶技巧のデモンストレーションの曲ではなく、憂いをもって、
ロマンティックに鳴っています。流石は歴史に名を遺した巨匠です。
◆最近売り出し中の日本人とドイツ人のハーフ、Alice-Sara Ottの演奏。
私も今日初めて聴きましたが、上手い。辻井さんと同じぐらいの年代のピアニスト、
Alice-Sara Ott(アリス=紗良・オット)です。
既にドイツの老舗中の老舗、グラモフォンというレーベルから超絶技巧練習曲のCDを出していました。
確かに上手い。幸い、YouTubeで見つけることが出来ました。
Alice Sara Ott - La Campanella
ただ者ではありませんね。リストだけではピアニストとしての総合的な才能は判定出来ませんが、
優れた技巧と音楽性を兼ね備えていることは、想像に難くありません。上手い人が出てくるのは嬉しいことです。
◆フジコ・ヘミング女史の「奇跡のラ・カンパネラ」
今までのピアニストの演奏と、果たしてどのような違いがあるでしょうか。
Ingrid Fujiko Hemming - La Campanella
ヘミング女史の前に6人の演奏を聴いていただきました。
最後の演奏が一番上手いと思う方は、あまりいないと思います。
しかし、世の中には下手な演奏が好きな方もいらっしゃいます。それはその方の自由です。
ただ、私は結論として強調しますが、「上手いか下手か」と問われたら、
フジ子・ヘミングはヘタクソです。
と答えます。それは4年前も今も同じです。これだけ比較してもまだ、分からない人がいたら、
はっきり言って、「お手上げ」です。手の施しようがありません。
今週は16日がカラヤンの命日なので、「カラヤン特集」も予定しています。
どうぞ、お楽しみに。
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