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JIROの独断的日記
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2004年07月13日(火) 「予想外れ1000円取られた」(麻生総務相) 小泉内閣、失言暴言の系譜。

◆記事1;「予想外れ1000円取られた」参院選議席で麻生氏発言。

 

麻生太郎総務相は13日の記者会見で、参院選の議席予想に絡み「おれも(予想議席数を)入れたんだけど、外れてカネを取られた。1000円取られた」と述べ、議席予想で金銭を賭けていたと受け取られる発言をした。選挙執行を管轄する総務省の責任者としては不謹慎だと批判を集めそうだ。
 細田博之官房長官は同日午後の記者会見で麻生氏発言について「本人に確認したわけでないが(麻生氏側から)伝わってきているところでは、冗談めかして自分もここまでの議席は予測していなかったとの趣旨で言ったようだ」として、賭けの事実は否定した。


◆記事2:「集団レイプは元気があって正常」自民・総務庁長官(2003年11月2日の記事)

自民党の太田誠一元総務庁長官は10月26日午後、鹿児島市内のホテルで開かれた少子化問題などをめぐる討論会で、イベント企画サークルメンバーの早大生らが女子大生を集団暴行した事件について「集団レイプする人はまだ元気があるからいい。まだ正常に近いんじゃないか」と述べた。


◆記事3:「自衛隊の行く所、活動する所が非戦闘地域だ」石破防衛庁長官(2003年12月5日)

石破茂防衛庁長官は5日夜のテレビ東京の報道番組で、イラクに自衛隊を派遣する際の条件となっている「非戦闘地域」について「自衛隊の行く所、活動する所が非戦闘地域だ」と述べた。イラク復興支援特別法上の「非戦闘地域」という考え方が、治安の実態よりも観念的な概念であることを事実上認めた。

 さらに「自衛隊の活動が憲法の枠内で行う、ということが、非戦闘地域という意味だ。安全な所などとは1度も言ったことがない」と強調した。

イラクの治安の悪化に関しては「100パーセント安全な地域など地球上にない。東京でも女子中学生が突然襲われた」と反論。


◆記事4:「どの地域でもテロが起こる可能性はある。国民の皆さんも心構えを」(小泉首相 2004年3月26日)

2004年3月26日、予算成立の日、小泉首相は「どの地域でもテロが起こる可能性はある。国民の皆さんも日頃から外出する際に心構えを」と呼びかけた。


◆記事5:◇首相「人生いろいろ、社員もいろいろ」◇岡田代表「それが総理の言うことか」(2004年6月2日)

 

小泉純一郎首相=と岡田克也民主党代表=が2日、衆院決算行政監視委員会で、初の「直接対決」に臨んだ。約1時間の応酬は当初、淡々と進んだが、残り5分になって首相の厚生年金加入時に勤務実態があったかどうかをめぐって白熱。首相が「人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろ」と開き直ると、岡田氏は「それが総理大臣の言うことか」と声を荒らげ、質問を打ち切った。


◆記事6:「元気な女性多くなったのか」 佐世保事件で井上防災相 (2004年6月4日)

 

井上防災担当相は4日午前の閣議後の記者会見で、長崎県佐世保市で小学6年生の女児が同級生の女児にカッターナイフで切られて死亡した事件について「元気な女性が多くなってきたということですかな」などと語った。これに対して細田官房長官は「誤解される発言。訂正すべきだ」と求めたが、井上防災相は「真意が伝わっていない」などとして、訂正や撤回には応じない考えを示した。与野党からは軽率な発言との批判が出ており、今後も尾を引きそうだ。


◆記事7:谷垣財務相:「放火は女の犯罪」「首切り男の犯罪」講演で(2004年6月5日)

 

谷垣禎一財務相は5日、岡山市内で自民党支持者らを集めて開かれた講演の中で、長崎県佐世保市の小6同級生殺害事件について井上喜一防災担当相が「元気な女性が多くなってきた」と発言したことに関連し、「八百屋お七」を例に挙げて、「若いころ、放火は女性の犯罪だった。男もやりますが、どちらかというと女の犯罪。カッターナイフで首を切るのは女性もやるが、圧倒的に大人の男の犯罪でした」と述べた。


◆コメント:こうしてみると、小泉首相の下で、いかに自民党が慢心していたかが解る。

 

時系列で並べるならば、麻生大臣の1000円発言は一番下に来るべきだが、選挙で負けてもまだ、懲りないバカがいる、ということで、一番上に置いた。これをきっかけに、過去の、閣僚の問題発言を並べてみた。小泉政権がいかに「いい気になっ」ていたか。傲慢だったかがわかる。

 今日の麻生大臣は1000円が問題なのではない。どうせ賭けていたに決まっている。それはどうでもいい。問題なのは、自民党の、不真面目な、へらへらと国民をナメきったような態度が国民に嫌悪されているということが、麻生氏はまだ、解っていない、という事実だ。もう少し利口な人かと思った。


 

記事2,6,7はいずれも犯罪に言及したものだが、そのすさまじい無神経さに改めて驚く。自民党員の諸君は、つい、数日まで、順風満帆と思っていたわけで、その気持ちが絶対にこれらの失言の根底にある。人間、慢心すると、ここまでバカで不謹慎な言葉を口にしてしまう。しかも、若造じゃない。いい年をした大人が、である。権力の持つ恐ろしさの、一つの現れ方、といっていい。


 

記事3は石破防衛庁長官の発言だ。これは、厳密には失言ではない。自分で十分に意味が解った上であえて、「自衛隊のゆくところが、非戦闘地域だ」と述べているのである。イラク復興支援特別措置法で何のために、戦闘地域と非戦闘地域を区別したのか、これでは、意味がない。サギである。こういうことを平然と言ってのけるのも、小泉内閣がまだ高い支持率を保持していたためである。

 それにしても、自衛隊が戦地へ赴く危険を、東京で女子中学生が通り魔に襲われた事件を引き合いに出して、「どうせどこにいても危険なのだから、イラクへ自衛隊を送っても良いではないか」という粗雑、かつ幼稚な論理には驚く。自衛隊は日本が戦争に巻き込まれるかもしれないという問題。通り魔の危険は犯罪対策の問題であるのに、2つを同一視するすさまじいバカさ加減。


 

しかし、私が一番腹が立つのは、記事4と5である。

 記事4「テロが日本でも起きる可能性があるから、皆さんも気をつけるように」。一体誰の所為で、日本がテロの危険なんかに晒されなくてはならなくなったのだ?大量破壊兵器がないことが明らかになったのに、まだアメリカを支持して、自衛隊をイラクに派遣した、小泉純一郎内閣総理大臣、貴方自身ですよ。日本人の生命を脅かしているのは。

 そして、記事5。かの有名な「人生いろいろ」発言だ。何がけしからんのかは、岡田氏の一語で十分だが、たとえ過去のこととはいえ、一国の宰相が、法律を悪用して給付を受ける権利の無い年金を受け取ろうとしている。そして、それが、何故悪いかわからないという。

 やはり、こういう人間が指導者になってしまったのが、日本の不幸の始まりだったのだ。


 

先日、同じ職場の人が病気で亡くなった。実直な人だった。30年もまじめに勤めてきた。皆、葬儀に参列したが、翌日からは、何事もなかったかのように、関係ない話題で、談笑している。亡くなった人など、どうでも良いのだ。

 サラリーマンの小遣いは3万円を切った、と、先日のニュースが伝えていた。まじめに税金や保険料を納め、家族を養い、子供に教育を与え、小遣いを与え、PCや携帯をかってやり、自分は1日千円も使うことができぬ。それでも、我慢して働く。こうした人間が日本を支えている。しかし、死んでも、誰も何とも思わない。空しいものよ・・。働いてないチンピラは偉そうなこと書くなよな。


2003年07月13日(日) 「CIA長官が責任認める イラク情報ねつ造問題で」 ブッシュ、卑怯だぞ

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