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JIROの独断的日記
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2009年06月14日(日) 鳩山総務相辞任問題の本質。郵政民営化を推進するかどうか、与党内で議論したらどうですか?

◆どの新聞を読んでも本質を捉えていない。

全国紙の社説を一通り読んだが、問題の本質を敢えて誤魔化している。

私が、鳩山批判の記事を書いたら、

お前は、郵政民営化に反対だ、と散々書いているのに、鳩山を批判するのは矛盾しているのではないか?

と言うコメントを頂戴した。


矛盾していない。

私自身は今でも郵政民営化に反対である。

しかし、現在、自民・公明連立与党が、衆議院において、絶対安定多数を確保しているのは、

2005年9月11日の所謂「郵政民営化」選挙で、当時の小泉首相が、
この選挙は、郵政民営化の是非だけを問う選挙なんです。

と百万遍も繰り返し、それに有権者が示した判断の結果である。

実際には、小選挙区制の欠点がモロに現れ、死票が非常に多かったが、

有権者の下した判断、即ち民意は、「郵政民営化に賛成」だったのである。

議会制民主主義の原理からして、政府は郵政民営化を推進することが求められた(くどいが、私は反対だが)。

その実行を委託され、政府から三顧の礼を以て迎えられたのが西川・元・三井住友銀行頭取だった。

西川氏に与えられた職務は従って、郵政民営化のスムーズな移行を実現することであった。


◆鳩山氏の真意が郵政民営化反対ならば、国会で再度討議するべきだった。

ぶっちゃけた話、自民党内部でも、郵政民営化の是非に関しては意見がいまだに分かれている。

何しろ、麻生太郎内閣総理大臣が、一時「本当は郵政民営化に反対だったが閣僚の1人として反対できなかった」

というぐらいである。鳩山邦夫氏も同じ思想的傾向を持っている。

ならば、政権が替わったのだから(今は小泉政権ではないのだから)、民営化に不同意であるならば、

政府内で再度この問題を討議し、実際には民営化は始まってしまったので、これを元に戻すとなると、

大混乱は予想されるが、本当に民営化を止めるべきだ、と考えるなら、そのような動議を国会に提出するべきなのである。


今回、私が鳩山氏の西川社長続投反対を批判したのは、

政府が郵政民営化を正面から見直す手続きを踏まず、政府方針が固まらないのに、

鳩山氏は、かんぽの宿のオリックスへの一括売却は正義に反する、とか西川氏に因縁を付けて、

小泉路線の転換を図ろうとしたことである(表向きにはそこまではっきり言わないが)。


民営化を推進してくれ、と政府から頼まれたからなるべく迅速にそれを実現しようとする

西川社長をクビにして、郵政民営化を遅らせようという姑息な手段に出たのである。


◆結論:郵政民営化を引き続き推進するのかしないのか政府の意思を明らかにすることだ。

内容が重複するが、もう一度、まとめる。

要するに、鳩山邦夫も麻生太郎も、民営化はどうかな?と思っている。

おもっているなら、国会で再度話し合えば良いのに、その度胸は無い。

3年前の大勝利で示された「民意」に正面から背くことになるからだ。


だからといって、西川氏に「辞めろ」、と迫るのは、お門違いだ。

謂わば「郵政民営化請負職人」である西川氏にしてみれば、

政府は何を今更、ごちゃごちゃいうのだ。民営化が本気じゃなかったのなら、俺に依頼などするな。

と言いたいであろう。

民営化を見直すのかどうかはっきりしないまま、民営化を遅らせようと、西川氏を虐めるのは、正規のやり方ではない。

政府・与党は、「やっぱり民営化止めます」、と言いたいのなら、はっきりと、そう宣言した上で解散総選挙をして、改めて民意を

問うべきである。

「事務方」の西川氏のやり方が郵政民営化の問題の所在であるかのように「偽装する」のは、正しくない。

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