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JIROの独断的日記
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2008年12月29日(月) 【差替】【音楽】バッハオルガン名曲集(一部チェンバロ)。その他の楽器でも。「目覚めよ〜」アンドレ追加。

◆「バッハ」「オルガン」といえば、「ヘルムート・ヴァルヒャ」と覚えて下さい。

今年もあと2日。皆さん、帰省やら、大掃除やらでお忙しいでしょう。

お正月前で、シチメンドクサイ時事問題など、読む気にならないでしょうから、音楽にします。

既に故人ですが、ヘルムート・ヴァルヒャというオルガンとチェンバロの名手がいました。

バッハのオルガン・チェンバロのお手本演奏、といったら、まず「ヴァルヒャ」と覚えておいて下さい。


そのヴァルヒャの「バッハ・オルガン名曲集」(嬉しいことに安いです)の中からいくつか。


◆トッカータとフーガ BMV 565 「チャララー」と大衆は茶化しますが名曲です。

この曲の冒頭はしばしばテレビのバレエティ番組などでも、ふざけて使われるから、皆知っているとおもいます。

だけど、こういうものは、通して聴かないと駄目なの。

まず、ヴァルヒャのオルガンで。ところがちょっと厄介なのです。

この曲は「トッカータ」と「フーガ」ですが、連続して演奏されます。ところが大抵のCDは、「トッカータ」と「フーガ」で

トラックを分けてしまっています。私に知識と技術があれば、その音声をつなげる事ができるのでしょうが、

そんなことをしていると明日になってしまいそうなので、済みませんが、トッカータが終わったら、すぐにフーガを再生して下さい。


トッカータとフーガ BMV 565よりトッカータ

トッカータとフーガ BMV 565よりフーガ



こう言うのをヨーロッパの教会で実際に聴くと本当に「神様」がいるような気がしてきます。上手くできています。

いや、皮肉じゃなく、名曲だと思います。


これを、私の好きなジャーマン・ブラスが金管アンサンブルように自ら編曲して吹いた演奏。よろしければ聞きくらべて下さい。

なお、以下のジャーマンブラスの演奏は全て、Bach In Brass: German Brassで聴けます。

ちょっとボリュームが低いです。お手元で調整して下さい。済みません。


ジャーマン・ブラスによる「トッカータとフーガ」



これは、オルガン曲を何とかラッパで吹いとるわい、ということではなくて、また別の音楽になっているところがすごいと思うのです。

音の響きもさることながら、特筆すべきはアンサンブル(合奏)能力の凄さです。例えば

こういう箇所

オルガンだったら右手で済むところですが、ラッパでこのような音型を1人で吹くのは無理なので上の旋律線と下の音を2人の奏者が交互に

吹いている訳です。非常に難しいと思います。


◆カンタータ140番「目覚めよ、と呼ぶ声あり」BWV.645

これは、もともとカンタータですから合唱とオーケストラの曲です。カンタータ「目覚めよ、と呼ぶ声あり」はこの1曲ではなくて、

(カンタータは全てそうですけど)いくつもの曲(この曲は7曲)から構成されていて、

これからお聴き頂くのは、厳密には、「目覚めよ、と呼ぶ声あり」の第4曲目、

「シオンは物見らが歌うのを聴く」というのですが、人気があるので、後にバッハ自らオルガン用に編曲したのです。


しかし、今では普通に「目覚めよ、と呼ぶ声あり」と言うと、この曲のことを指す場合が殆どです。

ヴァルヒャのオルガンでどうぞ。



カンタータ140番「目覚めよ、と呼ぶ声あり」



それでですね。また、これをジャーマン・ブラスによる演奏がありますので、載せておきます。


ジャーマン・ブラスによる「目覚めよ、と呼ぶ声あり」



曲の終わり向けて壮大に盛り上がります。この曲のこういう演奏は珍しいのではないかと思います。

しかし、どうもしっくりこないなあ。コラールのパートをモーリスアンドレがトランペットで吹いた、

次の演奏が一番良いような気がするので、追加します。


ダウンロード BachCantateBWV140Andre.mp3 (4575.9K)


いいでしょ?


◆「主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる」BWV.639

これは、非常に静かな音楽です。ウンチクは止めておきます。まずはヴァルヒャのオルガンで。


「主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる」BWV.639



はい、しつこいようですが、同じ曲をジャーマン・ブラスによる演奏でお聴き下さい。


ジャーマン・ブラスによる「主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる」BWV.639



それぞれ、素晴らしい演奏だと思うので、載せている訳です。


◆最後は「イタリア協奏曲」を、チェンバロ、ピアノ、アコーディオン、ブラス・アンサンブルで。

「バッハオルガン名曲集」と銘打ちながら、最後は無茶苦茶になってきましたけど。

ヴァルヒャは、多くのオルガン弾きがそうですが、チェンバロの名手でもありました。

チェンバロですから、済みませんが、別のCDになります。バッハ:イタリア協奏曲です。

まずはヴァルヒャのチェンバロで。イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV 971 第一楽章。


ダウンロード ItalianConcertoWalcha.mp3 (4136.2K)



続いて、これを現代のピアノで弾いたもの。演奏はブーニンです。


ダウンロード ItalianConcertoBunin.mp3 (3517.0K)



はい、次。クラシック・アコーディオンの名手、御喜美江(みき・みえ)さんの演奏です。


ダウンロード BWV971mikimie.mp3 (3487.4K)



最後は絢爛豪華にジャーマン・ブラスによる演奏です。


ダウンロード ItalienischesKonzertBWV971.mp3 (3766.4K)



年末お忙しいでしょうが、お聴き頂ければ幸いです。

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