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2008年08月25日(月) |
「北京パラリンピック」(9月6日〜9月17日)があることを、お忘れなく。 |
◆人間、薄情なものでね。
昨日(2008年8月24日)、北京五輪は確かに閉幕した。
しかし、オリンピックが開催される年には、オリンピックと同じ都市でパラリンピックが開催されることを
忘れるべきではない。
オリンピックでは、マスコミも大衆も、やたらとメダル、メダルと騒ぐ。
そうですか。
それでは、日本が獲得したメダルの数を、前回アテネオリンピックと、アテネパラリンピックで比べてみましょう。
アテネオリンピック:金 16 銀 9 銅 12 合計 37
同 パラリンピック:金 17 銀 15 銅 20 合計 52
どうです?
パラリンピック選手諸君の奮闘ぶりはものすごかったのである。
中でも競泳の成田真由美選手は、金7、銅1を獲得して、アテネパラリンピックで、最多メダル獲得選手になった。
日本人が1人で、7個の金メダルを獲ったのだ。これを讃えなくして、貴方は日本人か!
◆ものすごい精神力を尊敬する。
成田真由美選手(1970〜)は、中学生のとき横断性脊髄炎により、下半身が麻痺し、
以後、日常生活では車椅子を用いた生活を余儀なくしている。
私は、自分が成田選手と同じ運命を背負ったらどうなっただろう、と、想像してみた。
とてもダメだ。きっと、下半身不随にすっかり不貞腐れて、何事にも関心を失い、
家族を含む、周囲の人々に八つ当たりする、性格のねじ曲がった(今でもねじ曲がっているが、より一層)人間になった、
と思うのである。とてもじゃないが、足が動かないのに、水泳でオリンピックに出場する自分など、想像しなかっただろう。
しかしながら、成田真由美選手は、それを見事に実行したのである。
記録を出したことは、勿論偉大であるが、一見、絶望的に思える運命をはね返す、その精神力を心から尊敬する。
パラリンピックに出場する選手達は、そのような頑健な精神力を持った人々なのである。
無論、記録そのものは、「普通の」オリンピックとは比較にならぬ。
しかし、そんなことは問題ではないのである。
世の中にはひどい人がいる。
私はある時、駅のエスカレーターを車椅子を持ち上げるために使用している現場を通りかかった男性が、
「身体が動かない奴が、うろちょろするんじゃねえよ!」
と、「お前はそれでも人間か!」と言いたくなるような言葉を吐き捨てて去っていったのを目撃したことがある。
人間は誠に残酷な動物である。
パラリンピック出場選手の中には、そうした経験をしてしまった人も多かろう。
普段は、何となく「肩身の狭い」思いで暮らしている人もいるであろう。
だからこそ、パラリンピックは彼らにとって、健常者より一層晴れがましい舞台となるだろう。
倫理感を持つ人間ならば、この催しを無視してはいけないのである。
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