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2008年08月03日(日) |
8月3日、日中、気になるニュースを読んで書いたコメント。たまに、こういう形式にしてみます。終身刑・熱中症、その他 |
◆記事:<保岡法相>「終身刑は日本文化になじまぬ」(8月2日18時51分配信 毎日新聞)
保岡興治法相は2日の初閣議後の記者会見で終身刑の創設について、
「希望のない残酷な刑は日本の文化になじまない」と否定的な考えを示した。
法相は「真っ暗なトンネルをただ歩いていけというような刑はあり得ない。世界的に一般的でない」と述べた上で、
「日本は恥の文化を基礎として、潔く死をもって償うことを多くの国民が支持している」と死刑制度維持の理由を述べた。
終身刑を巡っては、超党派の国会議員でつくる「量刑制度を考える超党派の会」が5月、
死刑と無期懲役刑のギャップを埋める刑として導入を目指すことを確認している。
保岡法相は00年7〜12月の第2次森内閣でも法相を務め、在任中の死刑執行は3人だった。
◆コメント:文化論的考察はさておき、実務面から考えると・・・・。
この記事を読む限り、超党派の国会議員でつくる「量刑制度を考える超党派の会」は
「死刑と無期懲役刑のギャップを埋める刑」として終身刑を考えているようだが、
いずれにせよ、終身刑を制定したら大変ですよ。
終身刑に処せられたら、一生「住むところ」と「メシ」には困らない。
それを目当てで(上手く終身刑の判決が下されるか分からないが)、故意に凶悪な犯罪を犯す者が現れるかも知れない。
そうでなくても、終身刑囚の費用は国民が負担するのである。
真面目に生きている者が経済的に困窮し、自殺者が10年連続3万人を超えているのが日本である。
これでは、終身刑になった方が楽じゃないか。
そんな世の中があって良いのだろうか?
◆記事:<熱中症>都内で578人搬送 7月では過去10年で最多
熱中症の症状による搬送者が今年7月、東京都内で578人(男399人、女179人)に上ったことが東京消防庁のまとめで分かった。
7月としては過去10年で最多だった。同庁は
(1)こまめに水分補給をして、直射日光を避ける
(2)体調不良を感じたら無理をしない−−などの注意を呼びかけている。
同庁によると、578人のうち35人が重症。死者はいなかった。
年代別では10代が102人で最も多かった。大田区の多摩川河川敷で7月12日、
野球大会の開会式に参加していた高校生12人が熱中症の症状を訴えるなど、
野外活動中に病院に搬送されるケースが多かった。これまで最も多かったのは04年の483人だった。
◆コメント:熱中症環境保健マニュアルという環境省が発行したサイトがある。
約1年前に、2007年08月11日(土)「群馬・館林38・3度…猛暑列島、熱中症・水の事故相次ぐ」←熱中症と熱射病と日射病
(ココログはこちら)という記事を書いたが、
今日、改めて調べて見たところ、医療従事者の間でも、これらの定義、区分が若干混乱しているようだ。
あまり多くの情報源を紹介すると却って混乱するので、代表的なサイトを2つ。
熱中症、熱射病、日射病のホームページ。
もう一つは環境省が作ったマニュアルで、熱中症環境保健マニュアル。
ちょっと情報量が多すぎる嫌いがあるが、分かり易い。
これらは一応、目を通しておいた方が良いのではないかと思う。何せ生命に関わるからね。
ここから先は、私の独り言、と思って読んで頂きたい。私は医療従事者ではないので、内容に責任は取らない。
知り合いの医師から聞いたところでは、脱水症状の激しい場合、水だけを補給すると、血中ナトリウム濃度が下がり、
低ナトリウム血症を誘発するので、塩(ナトリウム)も同時に取らないとダメだそうだ。
重症の場合はスポーツドリンクに含まれている程度の塩分ではとてもたりないのだという。
ただ、本当に重症になると、患者は水を飲むことすら出来なくなるから、
この場合は、一刻も早く病院に搬送しないと、生命が危険に晒される。
◆記事:ペットボトル再使用を実験=首都圏のスーパー、宅配で−環境省(8月3日14時24分配信 時事通信)
環境省は、循環型社会づくりの一環として、ペットボトルのリユース(再使用)が可能かどうかを確かめる実験を始める。
首都圏の一部スーパーと宅配で、ペットボトル入りのミネラルウオーターを販売。
ボトルを回収、洗浄した上で再びミネラルウオーターを詰めて販売する。
ペットボトルをリユースすることへの消費者の反応を見極めた上で、導入が可能か判断する方針だ。
◆コメント:瓶では前から行われていることでしょう?
再使用というのは目新しいことではない。
「瓶」では以前から行われている。ビール瓶など代表的なものだ。
また、昔は牛乳を毎朝宅配する「牛乳配達」という商売があった。
牛乳は牛乳瓶で配達され、回収された。当然、洗浄し、再使用していたのである。
ペットボトルだと何か特別なことがあるのだろうか?
ただ、近ごろ日本人の仕事がいい加減になっているので、消毒せずに水洗いで終わらせていた業者がいた、
なんてニュースが出ないことを祈る。
◆記事:<神戸・増水>こころちゃん守った叔母 抱いたまま濁流に(8月3日2時30分配信 毎日新聞)
5人が死亡した神戸市灘区の都賀川(とががわ)・増水事故から4日で1週間。
目撃証言などから、犠牲になった同区の妻鹿愛美(つましかまなみ)さん(29)は、
障害のある体で、めいの保育園児、友地こころちゃん(5)を抱きかかえたまま濁流に流されたとみられている。
保育園の送迎を欠かさず、母と子のようだった2人。こころちゃんの7歳の姉は、
大好きだった叔母に大きな文字で手紙を書いた。「ここちゃんをこれからもまもってあげてね」。
31日の葬儀。遺族に参列者が教えてくれた。「愛美さんが、こころちゃんを抱いて、流されながら、必死に何かにつかまっているのを見た」。
証言を裏付けるように、流されてできたとみられる傷は、2人の顔や胸にはなかった。
遺族は「やっぱり一緒にいてくれたんだ」と確信した。
愛美さんは、こころちゃんの父陽一さん(38)、母奈緒美さん(31)、姉うららちゃん(7)、祖母の妻鹿美也子さん(56)と同居。
愛美さんは、奈緒美さんの妹で、仕事で忙しい看護師の美也子さん、会社員の姉夫妻の代わりに、毎日、保育園へこころちゃんを送り迎えした。
「私より母親らしかった」と奈緒美さん。「靴はそろえて下駄箱に」。
こころちゃんに保育園で言い聞かせる愛美さんの姿を多くの保護者が覚えている。
「一人でも生きていけるように」。美也子さんは、障害のある愛美さんの将来を思い、厳しく育てたという。
一家は2年前、同じ区内から引っ越してきた。前日の夕方も、親子4人で都賀川で水遊びをした。
事故当日、こころちゃんは保育園の後、いったん自宅に帰ってから塾に向かう予定だった。
しかし、午後2時半ごろ、2人は園を出たものの、都賀川を挟んで対岸にある自宅には、帰って来なかった。
2人が、いつ、どこで濁流に飲まれたのか分からない。愛美さんは2人だけで都賀川の河川敷を歩かないようにしていたという。
こころちゃんは、果物が大好きで、4日には家族で桃狩りに行く予定だった
最近、一人で朝、起きられるようになり、つめをかむ癖が治れば、アニメのアンパンマンの映画を見に行く約束を両親としていた。
うららちゃんは葬儀後、自宅の2人の遺影に、こんな手紙を供えた。
「ここちゃん(こころちゃん) まあちゃん(愛美さん) だいすきだよ まあちゃん ここちゃんをこれからもまもってあげてね」
◆コメント:妻鹿愛美さん、こころちゃんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
あまりにも悲しい。言葉が無い。
但し、もしも、人間が生まれ変わることができるのであれば、
妻鹿愛美さんが、今度は障害の無い、健康な身体を持って生まれ、
幸福な一生を送られんことを、祈ります。こころちゃんもね。
お二人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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