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2008年07月23日(水) |
「プロのプロたる所以」普通の仕事でも同じ。店頭にお客さんが来る商売。後方は笑ってはいけない。 |
◆如何なる職業でもプロなんですから、自覚を持っていただきたいですね。
「プロのプロたる所以」について、今まで何度か書きました。
最初に書いたのは、同時通訳者の村松増美さんのお話です。
「プロのプロたる所以(ゆえん)」(ココログはこちら)。
最近では、音楽家、フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルの逸話を書きました(プロ云々について書いてあるのは後半です)。
どうして今までお薦めするのを忘れていたのでしょう。「フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル ルネサンス名演集」(ココログはこちら)
これらの記事で私は、(分野は異なるけれども)専門職のプロ意識、に焦点を当てました。
しかし、如何なる人でも働いている限りは、職業人でいる限り、その道のプロです。
それは、普通のサラリーマンやOL(って最近言わないのでしたっけ?)でも同じ事です。
ところが、最近、街で色々な「店」(役所、薬局などもはいります)を見ていると、プロ意識が足りないと思います。
◆店頭にお客さんが来る商売においては、窓口は笑顔で応対するが、後方は笑ってはいけない。私語はもってのほか。
意味、分かりますか?
銀行、証券会社、郵便局、役所の窓口、病院の会計、薬局など、全てに当てはまります。
これらの商売では、窓口で直接接客する担当者以外、後で事務を取っている職員がいます。
仮に「後方」と呼ばせて下さい。
後方は、営業時間中、お客さんが店頭にいらっしゃる間、笑ってはいけません。
自分が客の立場になると分かります。混んでいて長い時間待たされている。
イライラするけれど、混んでいるのだからそれだけ事務処理に時間がかかるだろう、と思って、
普通の人は(たまに怒鳴り出す人もいますが)じっと耐えています。
そんなとき、後方の人間が何か話しをして、笑っていたら、腹が立ちます。
その人々が自分の用事に関わっているかいないかは、関係ありません。
私語を交わして笑っているヒマがあったら、早くしろ。
という気持ちになるのが人情です。待たせているお客さんに失礼です。接客業のプロとして、自覚に欠けています。
だから、笑顔は窓口だけ。たとえ、お客さんが少なくても、一人でもいらっしゃるのなら、後方は笑ってはいけない。私語など厳禁です。
実は、この「原則」、私が自分で思いついたものではありません。
死んだ親父が、生前ボソッと口にしていたのです。あまり仕事の話を家庭ですることはなかったのですけどね。
父は銀行の支店長を長く務めていたので、現場でのお客さんの心理を肌で感じ取り、経験則としたのでしょう。
当時学生だった私にはピンと来ませんでしたが、今になると大変良く分かります。
自分が現場で責任を取る立場になったとき、そっくり真似をしました。
おかげで(かどうか証明出来ませんが)、「いつまで待たせるんだよ!」という類のトラブルは一回も起きませんでした。
ちょっとしたことなのですが、プロとしての自覚は、どのような職業でも、持ちようがある、という例でした。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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