JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事1:「官房長官記者発表(速報)平成20年6月2日(月)午前」より抜粋「クールビズについて」 また、今日から省エネということで、クールビズでノーネクタイで現れますのでお許しをいただきたいと存じます。 ◆記事2:クールビズ:認知91%、実践46%−−内閣府調査(2007.08.03) 内閣府は2日、夏の軽装「クールビズ」に関する特別世論調査の結果をまとめた。 ◆コメント:薄着をするなら、冷房を止めなければ、温暖化対策にならないだろう。 記事2で毎日新聞が書いている内閣府の調査は、ここに載っている。 内容をご覧頂くと分かるが(クール・ビズに関する特別世論調査(平成19年 6月))、殆ど意味を為していない。 調査対象のうち、有効回答数が1766人。新聞が書いているとおり、認知度(内容まで詳しく知っている+聞いたことはある)は91%。 そりゃ、そうでしょ。これを始めたのは小泉政権で環境相を務めた小池百合子。マスコミも物珍しさからこぞって取りあげた。 「クールビズ」という言葉さえ聞いたことが無い、という奴は余程のバカである。 しかし、クールビズを実践していると答えた者は、46.6%。注意すべきは、実践していると「答えた」者が46.6%なのであり、 何をどのように実践しているか、良く分からないのだ。 事実、エアコンの温度設定は、オフィスに関して言うと、「オフィスにおける冷房の室温」を28℃以上に設定している、と答えたのは35%。 「28℃より低い」「分からない」が65%である。 要するに、目立ちたがりの小池百合子は「クールビズ」が流行語になって御機嫌だったろうし、何も考えないが、パフォーマンス好きの小泉が、 喜んでいただけである。 「クールビズ期」の国会中継を見ても、誰も暑そうにしていない。人によってはスーツ姿のままだ。 国会議事堂内は、冷房がガンガン効いているのだろう。
日本人以外にもそういう習性があるのかないのかしらないが、私が一番良く知っているのは日本人だから、 温室効果ガスの排出量増加により、地球温暖化を防止するのはおそらく手遅れであり、更に、京都議定書において合意された多くの目標は達成されないかもしれない。 前後するが、環境の現状の次のセンテンスも恐ろしい。 もし、現在の消費傾向が続くならば、2025年には地球上の3人に2人が水問題に直面することになる。 人間は、あまりにも深刻な問題に直面すると、それを見なかったことにしたがる。新聞・テレビが「地球環境概況2000」を取りあげた例を、 少なくとも私は知らない。繰り返すと、 地球温暖化を止めるのは恐らく既に手遅れであり、あと17年後には人類の三分の二が水問題に直面するのである。 人間が、水が飲めなくなったらどうなるか、言うまでも無い。地球環境概況は、人類は滅亡に向かっていると宣告しているに等しい。 但し、このレポートが現実化するかどうかは、分からない。人間の予想だから、予期せぬことが起きる可能性がある。 17年先を想像し、絶望して、いま自殺する必要はない。 しかしながら、「クールビズ」とか「チーム・マイナス6%」とか、「百万人のキャンドルナイト」の類の、チャラチャラした「おままごと」はダメだ。 政府でもマスコミでもいいから、一度は、「地球環境概況2000」が予測する恐ろしい現実を国民に周知徹底するべきだ。 それぐらいのショックを与えないと、だれも真剣に考えない。 午後4時以降は冷房の使用を禁止する。ぐらい劇的なことをしないとダメだろう(病院などは別。) 薄着をして地球温暖化防止に貢献しているという偽善的形式的行動は無駄である。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2007年06月02日(土) 「米大統領、『温暖化対策で地球規模での長期的削減目標を』」←京都議定書を離脱しておいて、偉そうですなあ。
JIRO
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