JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事:民主、「渡辺副総裁」に不同意・「白川総裁」は同意 民主党は8日夜の幹部会で、日銀副総裁に渡辺博史氏を充てる人事案に反対する方針を決めた。 ◆コメント:渡辺副総裁、「天下り」だから反対はあまりにも形式論 日銀の新しい総裁候補として自民党が提示した案ですが、白川方明総裁候補(現副総裁)は日銀生え抜きなんです。 民主党が渡辺副総裁候補に何故反対か、というと、財務省出身で、長年の財務省→日銀という「天下り」に反対だから、という理由です。 しかしねえ。「天下り」と言っても・・・・。 現厚労省・旧厚生省の役人が天下り先を確保するために、HIVウィルスやC型肝炎に汚染されていることを知りながら、 ミドリ十字という薬屋に血液製剤の輸入販売を許していた、というのと訳が違うでしょう。 ◆財務省出身にあくまで反対するなら、今日の所信聴取は初めから無意味だったと云うことだ。 今日、国会では午前中に衆議院の議院運営委員会で白川・新総裁候補と、渡辺・新副総裁候補の「所信聴取」、 貴方は、金融政策に関して如何なる思想を持っていますか?今の日本経済に如何なる金融政策が必要ですか? と、いう「面接」を行うようなものです。 私も所信表明要旨を読みましたが、二人ともまともなんですよ。 事実、ロイターなどはこう、報じている。 ◆記事:「白川総裁・渡辺副総裁」候補の所信聴取、野党出席者から高い評価(4月8日15時22分配信 ロイター) 今日の午後、この記事を読んだとき、私はようやく、日銀総裁・副総裁が3週間近くも決まらんという異常事態が解消されるかと、ホッとしました。 大体、今月の金融政策決定会合は、今日8日と明日の9日なんですよ。もう始まっていて、明日の午後一時ぐらいにはこの先一ヶ月の金融政策を 発表しなければいけないのですよ。総裁・副総裁がいなくても、決められるけど明らかに異常です。この世界的金融危機のさなかに。 11日からはG7が始まる。 民主党の小沢代表は、渡辺副総裁候補は、前・財務省財務官だったから、日銀副総裁になることは天下りで、 民主党は天下りに反対だから、渡辺副総裁に反対だといいます。 それでは、今日の所信聴取は初めから、やる意味がなかったことになるでは、ありませんか。 金融政策に対する思想がどうあれ、元財務官僚だから反対だ、ということは。 金融政策は、スペシャリストじゃなければ務まらないのです。マクロ経済といって、 国家全体の経済の変化・動き、を見て、分析して、最適な政策を述べられる人でなければだめなのです。 民間からといっても、如何なる大企業の経営者を呼んできても、企業経営と金融政策は別ものです。 素人にはむりなのです。 小沢代表の「反対の為の反対」は、国益に反すると思います。天下りが良いとはいわないけど、 適任者が他にいないのですから。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2007年04月08日(日) チャイコフスキーの5番のサワリを予めお聴かせします。(若干加筆)/【追加】お薦めCD
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