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2008年01月13日(日) |
NHKスペシャル「新型インフルエンザの恐怖」 |
◆何だかNHKが急に「新型インフルエンザの恐怖」を伝え始めました。
NHKは、急に「お上」から指示でもあったのでしょうか。
勿論、今までにも、ニュースなどで、鳥インフルエンザの話は出ていましたが、
NHKは昨日はドラマで、今日はドキュメンタリーで新型インフルエンザが大流行した状態(パンデミック=pandemic )の恐怖を国民に喧伝し始めました。
ここ数年、世界で猛威をふるっているインフルエンザウィルスは、H5N1型です。
元来鳥の間でしか感染しなかったのが、トリから人に感染するようになったのですね。
これが、強毒性でして、2004年のデータでは感染者の死亡率は60〜70%とも言われています。
これだけでも怖いですね。厚労省の高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)発生国及び人での発症事例を見ても、
致死率の高さは明らかです。インドネシアが特に悲惨ですが、これが、日本で起きないという理由は無い訳です。
◆H5N1型がさらに変異して人-人感染し始めたら・・・
今は、トリインフルエンザが人に感染した場合の話をしています。
トリから人への感染は確認済ですが、それが他の人に感染したという報告は極めて稀、な状態。
これは、WHO(世界保健機関)のパンデミック・アラートの段階、1〜6(数字が大きくなるほど危険)でいうと3なのです。
実際にCurrent WHO phase of pandemic alertを見て下さい。3に○がしてある。
しかし、今日のNHKのドキュメンタリーを見たら、日米欧いずれの専門家も嫌なことを云いますな。
今のH5N1型ウィルスが変異して、人-人感染するようになるのは時間の問題。
専門家の中には、新型ウイルスがまん延すれば日本だけでも200万人、世界中で1億人以上の死者が出ると指摘する者もいる。
どこかの国で新型インフルエンザウイルスが出現すれば1週間で全世界に拡大する。
日本国内に入れば誰も免疫を持っていないため、医療機関をはじめ社会は大混乱に陥る危険性がある。
嫌なこと、と書きましたが、最悪の状況を想定するのが危機管理の基本ですから、仕方がない。
◆厚労省役人の無責任さが見事に出ていましたよ。
NHKのドキュメンタリーには、厚労省の担当者の木っ端役人が出てきたけど、てんでお話になりません。
感染症対策は、各地方自治体の仕事で、厚労省は必要なら助言なり助力を行うってさ。ダメだ。こりゃ。
とりあえず、今、WHOのアラート・レベルは3ですけど、人-人感染が増加することが確認されるとフェーズ4になります。
フェーズ4になった時、どうしたらいいのかを含めて、新型インフルエンザに関して、情報を網羅しておられる実に見事な、
鳥インフルエンザ直近情報というサイトをご覧になることをお薦めします。
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2004年01月13日(火) "Sense of proportion"(平衡感覚)ということ。
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