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JIROの独断的日記
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2004年01月13日(火) "Sense of proportion"(平衡感覚)ということ。

英語には、"sense of porportion"という表現がある。「平衡感覚」と訳すことになっているが、それだけではちょっと、分かり難い。

要するに、物事の重要性(今、何が重要で、何がそれ程重要ではないか)、を正しく認識する能力。若しくは認識した上で、重要性の大きさに応じて、それに注ぐエネルギーを正しく配分する能力のことである。

学生さんが、試験勉強をするときにも、社会人が(どんな仕事であれ)仕事をしていく上でも、"sense of proportion"が無いと、良い結果が期待できない。

個人的な事柄なら、まだ良いのであるが、政治家や役人に"sense of proportion"が欠落していると、社会全体、いや、場合によっては人類の存続を危うくする。実際に危ういのである。

国連環境計画という組織が世界800人の専門家を動員して、環境問題を調査して、1999年に地球環境概況2000というレポートをまとめた。その内容は、深刻すぎて、呆然となるほどである。

要点をまとめると、


  • 地上の淡水資源は、今後数十年間の需要増には対応できそうに無い。
  • 温室効果ガスの排出増による地球懇談課の防止は恐らく手遅れであろう。
  • 熱帯林の破壊はすでに取り返しがつかない状態になっている。失われた森林の回復には多くの時間が必要で、森林と共に失われた文化は永久に回復できない。
  • 哺乳類の1/4が絶滅の危機にある。かつて地球上に存在した生物多様性を保つことは既に手遅れの状態。
  • 2050年には20億人が極度の水不足に悩む事になり、世界の二酸化炭素の排出は2.4倍になる。有害物質の排出は地球全体では現在の3倍、途上国では5倍近くになると予測される。
  • 天然漁業資源は乱獲の影響で、現在年間8000万トンで頭打ちだが、2050年の需要は1億7000万トンに達すると予測される。(食べる魚が足りないということ)
  • 目先の経済的な利益のためにしばしば無視されてきた環境問題を、財政、貿易、農業、投資、研究開発などに関する意思決定の中心に置くことが必須。

ということであり、楽観的な要素はただの一つも無い。ことに、水資源不足は世界的に深刻化し(日本も例外ではないということだ)、2025年、あと僅か21年後には、世界人口の3分の2が水不足に悩むであろうという。水が無ければ人間はどうなるか。わかりますね?

政治も経済も、文化・芸術も、ありとあらゆる人間の活動は、人類が存続するという大前提の下に営まれる。その大前提が崩れることはほぼ間違いない、と専門家の集団が5年も前に警鐘を鳴らしている。先の総選挙でも環境問題をトップに持ってきた政党は一つもなかった。

小泉内閣総理大臣は、あくまで私の想像であるが、「地球温暖化?あったかくなって、いいんじゃない?」という程度の認識ではないかと思われる。

これこそ、取り返しのつかない、"sense of proportion"の欠如というべきだろう。


2003年01月13日(月) ディズニーランドで成人式ってのはギャグですなあ。

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