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JIROの独断的日記
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2007年10月03日(水) 所信表明演説と衆議院本会議(代表質問)に関する私見。

◆「格差」問題の根源。医療費、社会福祉予算の例。

福田首相がこれから、何をどうするかを見てみないと分からないが、

所信表明演説には、明らかな矛盾がある。

それは、次の段落において、最も顕著である。

(いわゆる格差問題への対応)

構造改革を進める中で、格差といわれる様々な問題が生じています。私は、実態から決して目をそらさず、

改革の方向性は変えずに、生じた問題には一つ一つきちんと処方箋を講じていくことに全力を注ぎます。

福田康夫内閣総理大臣は「格差」問題の存在と、そしてその原因が「構造改革」にあることを

認識していることが分かる。

にも関わらず、
「改革の方向性は変えずに、生じた問題には一つ一つきちんと処方箋を講じていく」

というが、これは、無理だと思われる。



小泉純一郎が2005年9月の衆院選の際に、
「これは郵政民営化の是非『だけ』を問う選挙だ」

といっておきながら、衆議院において絶対安定多数を確保した途端に、

  • 高齢者の医療費自己負担の引き上げ

  • 長期入院患者の食費や居住費の自己負担

  • 障害者自立支援法の制定

などを行った。特に障害者自立支援法は、「障害者虐待法」と言って良い。

この法律が出来る前は、障害者が公的な福祉サービスを利用する場合、本人の所得に応じて公費補助額を決めていた。

それを、障害者自立支援法は、収入を考慮せず、使ったサービスの量に応じて、決まった金額を払わせよう、

というのである。


少し考えれば分かる事だが、障害が重くなるほど、高収入を得られにくくなり、使う福祉サービスは増える。


大阪障害センターが、30都道府県の四千数百人の障害者を対象にして、2004年行った調査によると、

受け取っている年金(障害者年金)・手当の額は51,000円 が約60%で最も多く、3万円未満が30%強。

何とか働けるという障害者の就労収入(要するに給料)は、77%が月額1万円にもならない。

障害者自立支援法は、こうした人たちに、今よりもカネを払え、という法律である。

どう見ても「弱者切り捨て」である。


◆一般国民に対する増税、その他

郵政民営化選挙の際、小泉純一郎はおくびにも出さなかったが、自民党のマニフェストには、

2007年に、消費税を含む税制の抜本的見直しを行う、と書いてある。消費税率はまだ引き上げられていないが、

今年1月、所得税が引き下げられ、6月には住民税が引き上げられ、しかも、定率減税を廃止したので実質増税である。

企業は儲かっているが、給料に反映されていないので、庶民の生活は苦しくなる。


郵政事業が民営化されても、不便になることはありません、と小泉は言っていたが、昨日書いたとおり、

簡易郵便局、その他過疎地を中心として郵便局はどんどん減らされ、郵便の集配頻度も少なくなっている。


◆小泉改革が格差の原因なのだから、改革路線と格差是正の併存は不可能。

福田康夫内閣総理大臣は、所信表明演説においても、3日の国会答弁においても、改革路線を維持しつつ、

問題が出た所は、都度、対処する、という。

しかし、小泉改革が日本を無茶苦茶にしたのである。その上、安倍がもう少し丈夫な奴だったら、

下手をすると本当に日本を戦争が出来る国にして、核兵器すら保有しかねない勢いだった。



それは、ともかく、「いわゆる格差の問題」の根源は、何も分かっていない、バカの小泉の政策にある。

これを踏襲していたら、いつまで経っても、理不尽な格差は広がるだろう。

小泉改革路線と格差の是正は、原理上、両立出来ないのである。



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2005年10月03日(月) 今日は私事で恐縮。
2004年10月03日(日) 「越交響楽団、日本初公演へ 邦人指揮者指導で成長」東京では、「アジア オーケストラ ウィーク2004」の真っ最中
2003年10月03日(金) 「イラク国立交響楽団、12月に米ワシントンで公演」地球上の「武器」が、全て「楽器」になれば良いのに。

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